社会学評論
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35 巻 , 4 号
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  • 平岡 義和
    1985 年 35 巻 4 号 p. 390-405
    発行日: 1985/03/31
    公開日: 2010/04/23
    ジャーナル フリー
    組織の活動が日常生活の隅々にまで浸透している現在、公害、取引制限、贈収賄といった組織が実行主体だと考えられる犯罪が大きな社会問題になりつつある。従来の犯罪社会学では、こうした組織による犯罪は、「ホワイトカラー犯罪」の概念のもとに取り扱われてきた。しかし、この概念は、その内容および用語の面において、またそれに付随する説明論理の面において、問題が多い。そこで、犯罪の実行主体が組織自体であり、組織の諸特性が犯罪を生み出すと考えられることから、組織による犯罪をさすものとして、薪たに「組織体犯罪 (organizational crime) 」の概念を提起する。
    この組織体犯罪の考察を進めていくには、組織論の知見を取り入れることが不可欠だが、断片的な導入では体系的な分析は望みがたい。そこで、本稿では、組織の重層システムモデルによる組織の戦略変動の分析枠組に依拠して、既存の組織体犯罪研究の成果をも参照しつつ、組織をして犯罪にいたらしめる要因の理論的かつ体系的な考察を試みる。そして、組織の巨大化が進行した現代社会においては、組織体犯罪の生起する可能性が増大していることを論証する。
  • 大畑 裕嗣
    1985 年 35 巻 4 号 p. 406-419
    発行日: 1985/03/31
    公開日: 2009/10/19
    ジャーナル フリー
    本稿の課題は、大都市近郊のニュータウンにおいて生起した住民運動への賃貸集合住宅居住者の参加メカニズムを、近隣交際ネットワークへの統合を参加への肯定的要因として位置づけつつ、解明することにある。「統合仮説」「紐帯数仮説」「中心性仮説」「政治的企業家仮説」と、参加径路についての二つの仮説が提示される。中層住宅においては、「統合」「紐帯数」「中心性」の各仮説は概して検証された。高層住宅においては「紐帯数」「中心性」の各仮説は棄却されたが、この結果の食い違いは「政治的企業家仮説」を補完的に導入することにより解釈が可能なものだった。参加径路については、多様な径路を想定した「複線仮説」が支持された。
  • 西尾 純子
    1985 年 35 巻 4 号 p. 420-438
    発行日: 1985/03/31
    公開日: 2009/10/19
    ジャーナル フリー
    一九五〇年代半ばに始まる「高度経済成長」の過程を通じ、農村地域の隅々にまで「資本-賃労働関係」が浸透し、その過程を通じ、農民層の賃労働者化が進展した。それは、若年層にとどまらず、世帯主や妻をも巻き込み、まさに、「総兼業化」という事態の進展であった。そして、こうした事態の進展は、当然にも、従来の農村の「家族生活」「村落生活」に大きな変化をもたらしてきている。
    ところで、以上のような状況が進行するなかで、農村社会の現実の変動の諸相を明らかにする試みがなされてきている。しかし、それらの多くは、「家族生活」「村落生活」の変容の側面を個別的に取扱うにとどまっていた。もとより、こうした変容は、地域の労働市場の展開、農業生産力の高まり、そして、「職場生活」のあり方との有機的・構造的関連のなかで変容しているものである。
    それゆえ、本稿は、こうした視点にたち、兼業化の深化に伴う「いえ」「むら」の変容が如何なる論理の下で展開しているのか、そして、そうした「いえ」「むら」のあり方が彼らの現実の生産・労働-生活過程を如何に性格づけているのかという点に言及するものである。
    本稿の対象は、新潟県西蒲原郡巻町S部落である。兼業農民層の生産・労働-生活過程を分析の基軸とするが、その際、これまで「農村社会学」では十全に把握されてこなかった、「地域労働市場」の展開や「職場生活」の現状も分析の射程にいれる。
  • 後藤 範章
    1985 年 35 巻 4 号 p. 439-451
    発行日: 1985/03/31
    公開日: 2009/10/19
    ジャーナル フリー
    In Japan, it is a long time since “regional sociology” has been proposed, but strictly speaking we have not reached a consensus on the definition of “regional society” yet. If we take a closer look into the terminology Japanese sociologists use, we notice that there are contrastive differences. Some argue that “regional society” is “total society” in itself, others argue that it is “partial society”, a constituent of the total society.
    In the present paper, we discuss how to understand “regional society” from two standpoints (that is to say, one which regards “regional society” as “total society”, the other as “partial society”), and make the differences between both groups clear.
    The main points are as follows;
    (1) A difference in recognition of regional society in actuality ; this derive from whether one recognize unity, globality and totality and so on within the society or not.
    (2) A difference in understanding of the bounds of regional society; the former presupposes more side ranged one in comparison with the latter.
    (3) A difference in perspective and methodology ; the former recognizes regional society as a place where interdependent relationship of human activity spreads and develops, and tries to clarify its bound empiricaly and positively. Whereas the latter puts regional society in the whole structure of Japanese capitalism, and tries to analize its mutual relevancy (“structual analysis”).
    In this way, there are distinct differences between both groups, however they have somethings is common in characterizing of “regional sociology”.
    (1) Practical character ; both claim that regional sociology should contribute to the society on a practical basis.
    (2) Synthetic character ; both find the originality and raison d'être of “regional sociology” in the possibility of sythetic (general) grasp of social life.
  • 磯村 英一
    1985 年 35 巻 4 号 p. 452-459
    発行日: 1985/03/31
    公開日: 2009/10/19
    ジャーナル フリー
  • 金屋 平三
    1985 年 35 巻 4 号 p. 478-480
    発行日: 1985/03/31
    公開日: 2009/10/19
    ジャーナル フリー
  • 西原 和久
    1985 年 35 巻 4 号 p. 480-482
    発行日: 1985/03/31
    公開日: 2010/04/23
    ジャーナル フリー
  • 武田 共治
    1985 年 35 巻 4 号 p. 482-484
    発行日: 1985/03/31
    公開日: 2009/10/19
    ジャーナル フリー
    村落社会研究会は、一九八二年に創立三〇周年をむかえた。本書はその記念特集号であり、次の諸論文が収録されている。
  • 波平 勇夫
    1985 年 35 巻 4 号 p. 484-486
    発行日: 1985/03/31
    公開日: 2009/10/19
    ジャーナル フリー
  • 柳 洋子
    1985 年 35 巻 4 号 p. 487-488
    発行日: 1985/03/31
    公開日: 2009/10/19
    ジャーナル フリー
  • 鎌田 とし子
    1985 年 35 巻 4 号 p. 489-490
    発行日: 1985/03/31
    公開日: 2009/10/19
    ジャーナル フリー
  • 武川 正吾
    1985 年 35 巻 4 号 p. 491-492
    発行日: 1985/03/31
    公開日: 2009/10/19
    ジャーナル フリー
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