社会学評論
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33 巻 , 4 号
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  • 青木 秀男
    1983 年 33 巻 4 号 p. 2-19
    発行日: 1983/03/31
    公開日: 2009/10/19
    ジャーナル フリー
    「寄せ場」労働者への仮借ない差別。彼らの内部にさえ貫徹する差別主義。この事実を直視する時、誰しも憤りを禁じえまい。社会学は、例えばこの現実をどう捉えるのか。人間主義の旗印を掲げ、主体性を謳歌する現代社会学は、現象学的社会学であれ何であれ、「寄せ場」労働者の「ミジメ」と「ホコリ」をどう抉るのか。彼らの意味世界の内在的理解とは、いかにして可能なのか。そして、これを問う己れ自身の実存構造は、どうあるべきなのか。パラダイムのラディカルな転換を主張しながら、実は、肝心な所で、当の状況から自らを隔離してはいまいか。このような問いかけは、まず筆者自身に向けられる。
    「寄せ場」労働者は、差別された人びとである。簡宿街の日雇労働者をこのような観点から捉えた研究は、いまだ存在しない。むしろそのような観点は、タブーであったといってよい。本稿では、既存の簡宿街研究への反省を前提として、「寄せ場」労働者をめぐる差別の構造に関する若干の仮説的提言を試みる。それは、簡宿街研究に新たな問題領域をつけ加えるのみならず、一般に差別構造論の展開にとっても独自の意義をもつものと考える。本稿の課題は、次の通りである。
    (一) 「寄せ場」労働者の階級論的規定の差別論的意味について問うこと。
    (二) 「寄せ場」労働者の被差別集団としての論理的な形成過程を跡づけること。
    (三) 「寄せ場」労働者内部の差別の構造をあきらかにすること。
  • 小島 秀夫
    1983 年 33 巻 4 号 p. 20-36
    発行日: 1983/03/31
    公開日: 2009/10/19
    ジャーナル フリー
    移動表の分析をめぐっては数多くの指数が作られてきているが、その中で最も影響の強かったものに、イギリスのグラースやアメリカのロゴフによって開発された結合指数がある。結合指数は統計的独立性を仮定することによって周辺度数の影響を除去することを目的としたものであったが、実際には周辺度数の影響からフリーでないことが明らかにされた。結合指数の欠点が明らかにされてからは、この指数はあまり注目されることはなかったが、統計学におけるログリニア・モデルの開発と、結合指数に内在する乗法モデルの発見によって、結合指数の有している欠点を克服した新結合指数を作ることが可能となった。
    本稿では、結合指数の問題点を指摘し、結合指数から新結合指数への発展過程が明らかにされる。そして実際に、一九七五年のSSM調査で得られた世代間移動表をもとにして新結合指数を求め、結合指数との比較を行なう。さらに、五五年および六五年の調査で得られた世代間移動表についても新結合指数を求め、職業世襲の変化についての分析も試みる。
  • 有末 賢
    1983 年 33 巻 4 号 p. 37-62
    発行日: 1983/03/31
    公開日: 2009/10/19
    ジャーナル フリー
    都市の祭礼の特徴は、地域社会、特に祭祀組織との関連で表われてくる。従来の都市祭礼研究では、祭礼の過程については把握できるが、地域住民の生活や都市の社会構造との関連ではまだ議論の余地があるように思う。
    そこで本稿では、東京都中央区佃・月島の住吉神社大祭を例に、祭礼の過程と構造を祭祀組織の重層性に視点を置きながら見ていく。まず氏子地区の地域特性を佃島と月島地区に分けて記述し、祭祀組織の形態の相違から佃島の祭りを祭礼の内部構造とし、月島の祭りを祭礼の外部構造とした。まず内部構造においては、祭祀組織である住吉講の組織原理として、年齢組と町組によって支えられる地縁性とそれに対するアイデンティティが確認された。しかし、その地縁性は次第に変化してきており、これに対する祭祀組織としての対応も重要である。それに対して祭礼の外部構造である月島地区においては町内会を基礎とする祭祀組織の形態が見られ、広域町内を氏子区域とし、多様な参加階層を含む都市祭礼の特徴が確認できる。
    以上のように祭礼を記述した後で、内部構造と外部構造の関係を地域社会構造の一つの反映として考察していく。内部と外部を区別する祭祀組織の形態は、住民の居住歴や居住形態と深くかかわっており、地縁性とその変化は大都市社会変動の過程の中で見ていかなければならない。最後に都市祭礼と都市民俗研究の意義と課題についても触れられる。
  • 門口 充徳
    1983 年 33 巻 4 号 p. 63-81
    発行日: 1983/03/31
    公開日: 2009/10/19
    ジャーナル フリー
    G・C・ホーマンズの心理学的還元主義における弱点は、行動を説明するさいに重要な役割を演ずる与件を確定する方法が、あたえられていないところに起因する。これは、交換理論におけるトートロジーの問題として批判されてきた。これにたいしR・M・エマーソンは、この問題を回避するためには、交換理論の分析単位を、社会的行為ではなく、社会関係にすべきであると提唱している。かれの交換関係の概念化は、オペラント心理学に基礎をおいており、トートロジーに陥りやすい動機づけの考え方は、排除されている。
    本論では、この問題につづいて、助言と服従の交換に、微視経済学の双方独占モデルを適用したP・M・ブラウの議論を検討しながら、社会的交換と経済的交換の相違を考察し、最後に、エマーソンの交換関係の概念化と双方独占モデルとにかんし、「依存度」と「価格」という二つの概念の比較をとおして、両者の論理的類似性とともに、分析対象の相違を論ずることにする。
  • 五十嵐 之雄
    1983 年 33 巻 4 号 p. 82-85
    発行日: 1983/03/31
    公開日: 2009/10/19
    ジャーナル フリー
  • 江原 由美子
    1983 年 33 巻 4 号 p. 85-88
    発行日: 1983/03/31
    公開日: 2009/10/19
    ジャーナル フリー
  • 山中 一郎
    1983 年 33 巻 4 号 p. 88-91
    発行日: 1983/03/31
    公開日: 2009/10/19
    ジャーナル フリー
  • 岩崎 信彦
    1983 年 33 巻 4 号 p. 91-94
    発行日: 1983/03/31
    公開日: 2009/10/19
    ジャーナル フリー
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