社会学評論
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37 巻 , 1 号
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  • 仲村 祥一, 間場 寿一
    1986 年 37 巻 1 号 p. 2-3
    発行日: 1986/06/30
    公開日: 2009/11/11
    ジャーナル フリー
  • 小関 三平
    1986 年 37 巻 1 号 p. 4-12,131
    発行日: 1986/06/30
    公開日: 2009/11/11
    ジャーナル フリー
    あらゆる哲理は灰色で、生活の樹だけが緑だよ、とメフィストフェレスは、ささやいた。生の非条理に投げ出され悶える、市井の個的日常と、その連環は、いかなる「理論」によっても、汲みつくされはしない。
    社会とその学は、それぞれ、幻想の一形態にすぎない。だが、それ自体も、経験の一部ではあるし、慰戯の一つともなりうる。
    ここでは、 (1) 体験・経験・常識・理論の相互作用と矛盾・ずれの不可避に触れ、つぎに、 (2) 「日常」の多元的・多層的な動態性を前提としたうえで、 (3) 「日常生活の社会学」に、「個」と「主観」の復権を読みとり、同時にその限界を指摘し、 (4) 「生活行為」の動態とその連鎖に関心を注ぐ<日常的人間学>への、「社会学的」な寄与の可能性と現況との距離を、概観して終る。
    紙幅の制約上、哲学的人間学と生活構造論の架橋については触れないが、 (a) 具象を経ぬ「抽象」と「一般化」、 (b) マクロ社会学の「秩序」イデオロギー、 (c) 「動学」の不在-それらへの違和感が、ここでの基調となっている。
  • 鳥越 皓之
    1986 年 37 巻 1 号 p. 13-23,131
    発行日: 1986/06/30
    公開日: 2009/11/11
    ジャーナル フリー
    環境問題研究の究極は「日常生活」分析になるだろうと私はおもっている。人びとの日々の行動・価値観などが最終的に問われるからである。本稿は生活環境主義に立つわれわれが、環境問題をどのような枠組みを使って研究しているかを示している。そして結果的には本稿は、われわれフィールド・ワーカーが社会問題を通じて日常生活をどのように理解しているかを述べたことになっているだろう。
  • 丸木 恵祐
    1986 年 37 巻 1 号 p. 24-44,129
    発行日: 1986/06/30
    公開日: 2009/11/11
    ジャーナル フリー
    人間の日常経験の形態とその意味を社会的状況との関連で考察する人びとにとって、E・ゴッフマンのドラマツルギーは、きわめて刺激的である。ドラマツルギーは演劇の比喩を用いて、社会的相互作用の主観的事実と客観的事実を同時に記述するアプローチである。それは、舞台上の「人物」が劇場外の広い世界と何のかかわりもなく既成の台本の産物と見なされるように、「自己」を劇場、つまり社会的状況という閉鎖的体系の中に呈示された人工物と見なす。本稿では、行為者が状況適合性のルールにふさわしく自己を呈示し、自己の行為を他者に有意味なものにするために利用する「形態」に注目する。そのことによって、ゴッフマンが行為者の創造的主観性を強調するシンボリック相互作用論の流れをくみながら、なぜ禁域とされてきた状況の客観的側面にふみこみ、社会的事実の拘束性を説くデュルケムの偏見に染まって行ったのかが明らかにされる。その際、外見上の個々の経験の背後に潜み「形態」に意味を付与する「構造」が確認できよう。
  • 佐藤 嘉一
    1986 年 37 巻 1 号 p. 35-44,129
    発行日: 1986/06/30
    公開日: 2009/11/11
    ジャーナル フリー
    日常経験、日常知、日常生活を改めて見直す動きが、近年社会学、哲学、言語学などの諸専門的学問分野で盛んである。社会学の分野では、とくにエスノメソドロジー、象徴的相互作用論、現象学的社会学などの<新しい>社会学が日常生活を問題にしている。本稿で問題にしている事柄は、次の三点である。
    一、 社会学の内部で日常経験の世界に関心をむけさせる刺激因はなにか。日常経験へと志向する社会学が<新しい>と呼ばれるのはなぜか。日常経験論とシステム理論とはどのような問題として相互に関連するのか。
    二、 一で明らかにした<科学の抽象的現実>と<生活世界の具体的現実>との<取り違え>の問題を、シュッツ=パーソンズ論争を例にして検討する。
    三、 ルーマンのシステム理論においても、<科学の自己実体化>の角度から二の問題が論じられている。ルーマンの論理を検討する。
  • 野辺 政雄
    1986 年 37 巻 1 号 p. 45-63,129
    発行日: 1986/06/30
    公開日: 2009/11/11
    ジャーナル フリー
    イノベーション普及理論の分析枠組に基づき、東北タイの一村落における農村開発の事例を分析し、次の知見を析出した。第一に、富農は、講習会に出席することなどによって、貧農よりも積極的に、農業イノベーションに関する情報を探求し、化学肥料、新種の稲、農薬といった可分性の大きな農業イノベーションを採用している。第二に、近親者のネットワークは、情報と影響力の経路としてのみならず、融資や農業イノベーションの貸与・譲渡の経路として、有効に機能するので、貧農は遅れを取りつつも、それらの農業イノベーションを採用している。第三に、農民の収入は低く、農産物市場は不安定なので、富農は、その技術変革によって増加した収益を、むしろ、子供の教育に投資し、子供を農業以外の職業につかせようとしている。そして、彼らは、農地面積拡大、農業機械化、灌漑設置に向かわない。この傾向が続けば、社会階層間格差は拡大しないであろう。第四に、郡役人や普及員が、日当を支給して村民を動員し、農村開発の基盤整備を行なうと、伝統的な共同作業制度を破壊してしまう。すると、農業イノベーションが普及する際に、異なる親族間のネットワークが有効に機能しなくなるであろう。
  • 高瀬 武典
    1986 年 37 巻 1 号 p. 64-78,128
    発行日: 1986/06/30
    公開日: 2009/11/11
    ジャーナル フリー
    組織変動と社会変動の相互関連の理解を可能ならしめるためには (1) 社会の中にさまざまな種類の組織が混在する状況について説明可能で (2) なおかつ組織変動と組織環境変動の相互規定関係を把握しうる分析枠組みが必要である。最近ハナンやフリーマンたちの手によって発展している組織の個体群生態学モデルは (1) の条件をみたしているが、 (2) の点については未開拓なままである。そこで本稿では、組織のアウトプットの革新が組織環境の変動を形成すると考えられる点に注目し、二つの条件を同時にみたすモデルの開発をこころみる。このモデルに従うと、組織のアウトプット革新の余地が広く、かつ情報化の進んだ社会においては、長期的に見ると、安定した環境のもとでは環境耐性の狭い組織が、不安定な環境のもとでは環境耐性の広い組織が分布を増大させていくという仮説が導かれる。さらには、官僚制は非常に崩れにくい、というヴェーバーやクロジエの主張とは対照的に、不安定な環境下における官僚制的組織の増大は、逆に官僚制的組織の存続にとって不利な方向への環境変動を促進する、という仮説が導かれる。
  • 平岡 公一
    1986 年 37 巻 1 号 p. 79-87,127
    発行日: 1986/06/30
    公開日: 2009/11/11
    ジャーナル フリー
  • 萬成 博
    1986 年 37 巻 1 号 p. 88-92
    発行日: 1986/06/30
    公開日: 2009/11/11
    ジャーナル フリー
  • 梶田 孝道
    1986 年 37 巻 1 号 p. 93-95
    発行日: 1986/06/30
    公開日: 2009/11/11
    ジャーナル フリー
  • 中田 実
    1986 年 37 巻 1 号 p. 95-96
    発行日: 1986/06/30
    公開日: 2009/11/11
    ジャーナル フリー
  • 相田 敏彦
    1986 年 37 巻 1 号 p. 97-99
    発行日: 1986/06/30
    公開日: 2009/11/11
    ジャーナル フリー
  • 岩城 完之
    1986 年 37 巻 1 号 p. 99-101
    発行日: 1986/06/30
    公開日: 2009/11/11
    ジャーナル フリー
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