社会学評論
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27 巻 , 1 号
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  • 岡澤 憲一郎
    1976 年 27 巻 1 号 p. 2-17
    発行日: 1976/07/31
    公開日: 2009/10/19
    ジャーナル フリー
    マックス・ウェーバーの視点からすれば、アジアにおいて近代資本主義、とくに「工業的資本主義」を阻止したものは、政治社会学的にみれば、支配構造としてのシナの家産制 (Patrimonialismus) であり、社会制度としてのインドのカースト秩序 (Kastenordnung) である。本稿は、それぞれウェーバー『宗教社会学論集』 (M.Weber, Gesamelte Aufsätze zur Religionssoziologie, 3 Bude., 1920-1921) の第一巻と第二巻に収められた「儒教と道教」 (Konfuzianismus und Taoismus) と「ヒンドゥー教と仏教」 (Hinduismus und Buddhismus) のうちにみられる歴史的な政治社会学的分析に焦点を絞って、アジアにおける近代資本主義の成立を妨げた側面を支配構造や社会制度とエートス (Ethos) との関係からとらえる一つの試みである。
    ウェーバーにあっては、エートスは「倫理的態度」 (≫ethisches Verhalten≪) であり、宗教倫理との関連で形成される経済信念 (Wirtschaftsgesinnung) や生活態度である。しかし、ここでいうエートスは、支配構造としての家産制や社会制度としてのカースト秩序が生み出す伝統的信念 (traditionale Gesinnung) ないしは生活態度としての伝統主義である。こうした視点からわたしは、家産制やヵースト秩序、知識人階層と権力の関係などの考察をとおして伝統的エートスの発生基盤を明らかにするとともに、家産制もカースト秩序もそれらが生み出した伝統的エートスによってアジアにおける近代資本主義の成立を妨げた点を明らかにしたいとおもう。
  • 布施 晶子
    1976 年 27 巻 1 号 p. 18-55
    発行日: 1976/07/31
    公開日: 2010/04/23
    ジャーナル フリー
    家族の構造や機能は、全体社会の史的発展段階にともなって変容する。当然に、今日のわが国における家族の構造そして機能は階級的、階層的な規定性のもとにある。これまでの家族研究においては、この階級的、階層的規定性は所与のものとして分析の枠外におかれ、もっぱら「家族」にのみ焦点がむけられる傾向がつよかったと考えられるが、本稿においては、賃労働者層に焦点をしぼり、現実にそれらの家族が日々いかなる階級的、階層的規定をうけて存在しているのかを追求した。それは、いいかえれば、家族集団をそれをとりかこむ外集団のなかに位置づけて把握しようとするこころみである。
    具体的には、第一に賃労働者の職場での労働諸条件を基礎とする労働過程によって、家族を中心とする生活過程がいかに規制されているか。第二に、こうした規制に対して、人々は、家族を中心とする生活のレベルで、これにいかなる対応をみせているか。そして第三に、こうした規制と対応のダイナミックスのなかで、現実にいかなる家族生活がいとなまれているかについての検討にしぼられる。
    本稿では、北海道夕張市の大手炭鉱、A鉱、B鉱にはたらく炭鉱労働者三層-職員層、鉱員層、組夫層-とその家族を対象とする実態調査の結果を基礎に、これらの諸問題を現実の生活におりて把握し、これを実証的に検討することをこころみた。
  • 藤田 弘夫
    1976 年 27 巻 1 号 p. 56-70
    発行日: 1976/07/31
    公開日: 2010/01/29
    ジャーナル フリー
    現在、都市社会学は理論的危機のなかにあるといわれる。したがって、現在、都市を明らかにするには経験的調査ばかりでなく、まず理論構成によってなされなければならない。本稿は、現在の都市社会学理論の危機が、明確に論理的に区分されるべき地域研究のもつ、二重の性格の見落しに由来するものであることを明らかにする。なによりも、都市は村落と共に地域の一類型であり、都市は地域の部分社会である。このことを踏まえて、本稿は、地域上にすぐれて歴史的・文化的産物として存在する統合機関によって構成された人口集積が生み出す、相対的に自律的な社会現象のなかに、都市社会学の成立根拠を見出す。こうした観点から、都市社会学を再生させるには、地域社会学が地域的属性に連関させて、行為論・集団論・分業論・階級論 (階層論) ・体制論 (体系論) 等の、社会学の理論的成果を組替える一方で、都市社会学も、社会学のこれらの理論的成果を、人口の属性に連関させて組替えなければならない。本稿は、行きづまっている都市社会学理論に、こうして新たな理論の展開可能性を開き、枯渇しかけている社会学的想像力の回復を意図するのである。
  • 金子 勇
    1976 年 27 巻 1 号 p. 71-77
    発行日: 1976/07/31
    公開日: 2009/10/19
    ジャーナル フリー
    Recently, there are a lot of arguments about the citizen participation. It is said that citizen participation has become a key element in the modern city and society-particularly in the programs of urban renewal and community action.
    It may be, to be sure, a basic aspect of liberal democracy, but many essays on participation seem not to take into consideration several important points, summarized as follows :
    1. methods of choosing a participant
    2. the representativeness in a participant
    3. the stratum of a participant
    In other words, essays on participation have no regard for the participant characters.
    If they are not solved, we cannot say that citizen participation is a revival of urban democracy ; for participation might be employed as a new logic of controlling citizens.
    After all, citizen participation is a double-edged sword.
  • 河村 望
    1976 年 27 巻 1 号 p. 78-81
    発行日: 1976/07/31
    公開日: 2009/10/19
    ジャーナル フリー
  • 山岸 健
    1976 年 27 巻 1 号 p. 81-85
    発行日: 1976/07/31
    公開日: 2009/10/19
    ジャーナル フリー
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