水文・水資源学会誌
Online ISSN : 1349-2853
Print ISSN : 0915-1389
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24 巻 , 1 号
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原著論文
  • 吉川 勝秀
    原稿種別: 原著論文
    24 巻 (2011) 1 号 p. 21-36
    公開日: 2011/01/31
    ジャーナル フリー

     日本では,歴史を通じて河川を整備し,稲作農耕文明を築き,社会が発展してきた.特に,大河川の氾濫原が新田に開発されるようになった戦国時代から江戸時代初期以降は,大河川の流路の固定と堤防の整備が行われ,主要な氾濫平野が堤防により守られるようになった.その延長上で,明治以降,都市化・工業化が進展し,氾濫原に人口・資産が立地してきた.現在では,人口の約1/2,資産の約3/4が堤防により守られた氾濫原に位置している.したがって,河川堤防は国土の人口・資産を守っている重要な社会基盤施設である.
     本論文では,長く連続した河川堤防システムを対象として,これからの時代の河川堤防システムの整備と管理の基本事項について,堤防で国土を守っている世界の主要な国々とも比較しつつ,実河川での検討・考察を行った結果を示した.
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  • Henda JELASSI, Tadashi TANAKA, Tsutomu YAMANAKA, Mourad BEDIR
    原稿種別: 原著論文
    24 巻 (2011) 1 号 p. 37-49
    公開日: 2011/01/31
    ジャーナル フリー
     神奈川県小田原地域沿岸部の地下水は,工業用水・農業用水・生活用水などの水源として用いられている.1980年代以降,多くの研究が本地域における地下水位の低下と塩水化を報告している.地下水資源のより良い管理には,そうした現状把握とともに,水質を規定する地球化学的プロセスの正確な理解が不可欠である.そのような目的から,小田原地域における不圧地下水・被圧地下水の調査を2009年の冬季(1月・2月)と夏季(7月・8月)に実施した.合計112サンプルの地下水を採取し,化学組成ならびに同位体組成の分析を行った.水質の時空間変動や地下水の地球化学的進化を明らかにするため,得られた分析データの包括的解釈を行った.その結果,本研究地域の地下水水質を規定する主たる要因が同定された.ケイ酸塩鉱物の風化は不圧地下水・被圧地下水の双方で重要な規定要因であり,その影響は広い範囲にわたって卓越している.一方,イオン交換反応や塩水化も一部の地域で重要である.特に後者は場所的に限定されるが大変重要なプロセスであり,1970年代以降の被圧帯水層における過剰揚水が海水侵入を引き起こした結果と考えられる.この現象は沿岸の工業地帯に典型的であり,揚水量の大きな地域と符合する.以上の結果にもとづき,地下水の地球化学的進化過程と空間構造を概念モデルとして提示した.
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