水文・水資源学会誌
Online ISSN : 1349-2853
Print ISSN : 0915-1389
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29 巻 , 3 号
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巻頭言
原著論文
  • シャオケイテイ アジ, デリヌル アジ, 近藤 昭彦
    29 巻 (2016) 3 号 p. 166-175
    公開日: 2016/06/21
    ジャーナル フリー
     乾燥・半乾燥地域における食糧生産は水によって支えられており,食糧生産量の変動の理解は,水資源管理と密接に関わる.本研究では,単収を食糧生産の主な指標とし,1990年以降の新疆における食糧生産量の経年変化と,人間活動及び自然条件との関連性について検討した.その結果,増加傾向にあった単収は,政府の農業税金などが廃止された2004年を境に伸び悩みに入り,2008年には大幅に減少した.その主な要因は,新疆における灌漑施設・設備の損害による灌漑率の低下,機械化に伴う生産コストの上昇による農民の生産意欲の減退及び技術採用行動の変化であり,食糧生産量の減少をもたらしたことが明らかになった.また,経済発展に伴う食生活の高級化・多様化による需要量の変化が穀物の単収の変化をもたらしたことが確認できた.自然条件としては,干ばつなどの自然災害が食糧生産に直接影響するともに,自然災害による生産コスト(主に農薬コスト)の増加が,農家の生産過程における負担を増加させ,間接的に食糧生産量にも影響を与えたと考えられる.
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  • 天野 健作
    29 巻 (2016) 3 号 p. 176-185
    公開日: 2016/06/21
    ジャーナル フリー
     インドは4つの主要な国際河川が流れる世界でも特異な国であり,隣国4カ国との間で水資源をめぐって様々な紛争を経験している.紛争を解決するために,それぞれの国が互いに受け入れ可能な合意に達し,条約や政治的文書などを用いて,常設の共同機関を設置した上で,データの交換や視察を実施することで合意を担保してきた.その後,それら合意文書に規定された目的や義務は履行されてきたのか,先行研究では必ずしも十分に分析されてこなかった.さらに,インドを軸にした4河川の比較研究も皆無だったが,近年になり政府や国際的な共同機関がデータや議事録などを積極的に公表するようになったことから履行状況の比較分析が可能になった.履行状況を比較すると,インダス川で特に条約上の目的や義務が着実に履行されており,ブラマプトラ川でも合意内容を拡大する中で信頼関係を積み上げている.しかし一方で,ガンジス川とマハカリ川では合意内容が資金不足や実現可能性調査の遅れにより,必ずしも履行されていないことが判明した.人口増大や経済成長により今後ますます稀少化する水資源をめぐる国家間の争いを軽減するためにも,紛争を経験した国際河川上の過去の合意の履行状況を把握・比較し,それらの共通性や差異を探ることは意義があると考える.
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解説シリーズ「都市気象学の体系化に向けた最近の研究から」
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