水文・水資源学会誌
Online ISSN : 1349-2853
Print ISSN : 0915-1389
27 巻 , 2 号
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巻頭言
研究ノート
  • 林 義晃, 手計 太一, 山﨑 惟義
    2014 年 27 巻 2 号 p. 67-76
    発行日: 2014/05/05
    公開日: 2014/12/27
    ジャーナル フリー
     極端な降雨強度を伴う降水現象は,甚大な災害を発生させることが多い.そのため,広範囲かつ短時間で正確な降水量を観測できる観測技術の開発が急務である.そこで本研究では,北陸地方における気象庁と国土交通省水管理・国土保全局の地上雨量観測所で観測された雨量データを用いて,XバンドMPレーダの降水量及び降雪量推定精度について検討した.本論では,観測地点の標高値とレーダサイトからの距離の2つの観点から検討した.
     その結果,全データを用いた相関係数や降水量(降雪量)推定誤差の検討から,XバンドMPレーダによる推定精度は,レーダサイトからの距離に大きく影響を受けることが明らかになった.ただし,レーダサイトから20 km圏内の地域であれば,地上雨量観測所と同等の推定精度が期待できることもわかった.降雪データによる推定精度を検討した結果,降水の場合と比べて推定精度が低下する傾向であり,降雪量推定方法などに改善の余地があることが示唆できた.降雨データのみによる2つの降雨強度式の推定精度を検討した結果,レーダサイトから30 km以上離れた地域で,Z-R関係式の方がKDP-R関係式より精度良く推定できる場合が示唆され,今後さらにデータ母数を増やし,検討する必要もある.
総説
  • 天野 健作
    2014 年 27 巻 2 号 p. 77-83
    発行日: 2014/05/05
    公開日: 2014/12/27
    ジャーナル フリー
     国際河川であるメコン川の流域に超大国である米国が急速に接近し始めている.オバマ政権発足後,米国の外交政策が「アジア回帰」に転換したことの一環だが,その目的の一つは,東南アジアに多大な影響力を及ぼす中国を牽制する意図がある.非流域国である米国の関与は,ミャンマーの民政化の進展でさらに拍車がかかった.こうした中,中国は相次いでダムを建設するなどメコン川の一方的な水資源の利用により,下流国が批判の声を強めつつあることで,メコン川流域では緊張の度合いが増しつつある.国際社会は依然として「力の政治」が一面で支配しており,国際河川の利用をめぐっても,こうした超大国の動向は,国際機関を軸とする国際的協力枠組みを分析する以上に重要な要因である.
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