水文・水資源学会誌
Online ISSN : 1349-2853
Print ISSN : 0915-1389
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28 巻 , 3 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
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巻頭言
原著論文
  • 久富 悠生, 中山 大地, 松山 洋
    28 巻 (2015) 3 号 p. 109-123
    公開日: 2015/08/12
    ジャーナル フリー
     本研究の目的は,武蔵野台地における長期的な地下水流動を,数値モデルを利用して再現すること,及び長期的な地下水流動の変化と土地利用との関係を定量的に明らかにすることである.モデルはUSGS(アメリカ地質調査所)が開発したMODFLOW(有限差分法を用いた3次元地下水流動解析モデル)を利用した.シミュレーションは土地利用データのある1976年~2012年を対象とし,MODFLOWを用いて1日ごとの地下水位を算出した.また,4種類のGCMデータを用いて2013年~2050年における地下水流動の予測シミュレーションも行った.
     計算された地下水位のデータを用いて,1977年~2012年の地下水位の低下量と観測井戸における涵養域の減少量を算出したところ,両者の間に正の相関関係があることが分かった.この要因として,1977年~2012年に,水田や農地,森林などの透水面の面積が減少し,建物用地などの不透水面の面積が増加していることが示された.2013年~2050年の地下水流動の将来予測では,土地利用が変化しないと考えると,将来的に適度な強度の降水量が増加することで地下水位が上昇することが示唆された.
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研究ノート
  • 山崎 大, 田中 智大, Paul D. Bates
    28 巻 (2015) 3 号 p. 124-130
    公開日: 2015/08/12
    ジャーナル フリー
     本稿では,洪水氾濫シミュレーションを安定かつ高速に実行するために近年英国ブリストル大学で開発されたSt. Venant運動方程式の新たな近似形式である「局所慣性方程式」を紹介する.局所慣性方程式は,拡散波方程式にこれまで微小項として無視されてきた局所慣性項を加えたものである.局所慣性項を考慮することでなぜ洪水氾濫計算の安定化・高速化が実現できるのか,基礎方程式の数学的解析による理論を解説し,さらに数値シミュレーションによって実際に計算効率が改善されることを示した.数学的な解析によると,摩擦勾配を表すマニング式の流量をセミ・インプリシット形式で与えるという工夫により陽解法で時間発展を記述できること,局所慣性項を考慮した基礎方程式が双曲型偏微分方程式となりタイムステップを大きく取れること,という2つの特徴が局所慣性方程式の高い計算効率を担保していることが分かる.とりわけ平坦地における高解像度での洪水氾濫計算において,局所慣性方程式は拡散波方程式よりも有利であることが数学的な解析から導かれ,数値シミュレーションでも理論と一致する結果が得られた.
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解説
  • 加本 実
    28 巻 (2015) 3 号 p. 131-136
    公開日: 2015/08/12
    ジャーナル フリー
     台風委員会(TC: Typhoon Committee)は,1968年に当時の国際連合アジア極東経済委員会(ECAFE)と世界気象機関(WMO)の下にECAFE地域の台風による被害を軽減するべく設立された政府間組織である.1974年にECAFEがアジア太平洋経済社会委員会(ESCAP)と改組された後も組織は引き継がれた.現在,14の国及び地域から構成され,気象部門・水文部門・防災部門を設けてその活動を展開している.毎年開かれる総会,統合ワークショップ並びに部門ごとのあるいは分野横断的なプロジェクトを軸として,科学的な見地に立って研究・研修・情報共有等の活動を行っている.設立当時から台風発生地の近く,フィリピンに事務局が置かれていたが,2007年には事務局がマカオに移っている.台風委員会は,近年ますますこの地域の地政学的に難しい状況にある中でも,台風からの被害軽減を図るため,計画の推進・調整,防災施策の展開を,政府間協力を勧めながら,鋭意行っている.
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