水資源質に関する日本と世界における論文テーマを分類し,論文数をまとめることから,最近の研究動向を調べ,比較している.その結果,日本の研究に欠けているものとして,1)有害化学物質の流出現象や地下水質の解析,2)パッケージ型,GIS支援型,有害化学物質流出に関するモデル,3)ノンポイント汚染源に対する対策・技術の開発,があげられる.これらを参考に,今後日本で進めるべき水資源質の研究テーマとして,モデル,地下水質,有害化学物質を対象としたリスク管理,地球温暖化の影響,水資源における量と質の統合管理,を取り上げ,それぞれについて研究の問題点と研究方向を議論し,提案している.
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