日本接着学会誌
Online ISSN : 2187-4816
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39 巻, 8 号
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総説
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研究論文
  • 佐藤 暢也, 稲垣 愼二, 山田 英介
    2003 年 39 巻 8 号 p. 287-294
    発行日: 2003/08/01
    公開日: 2014/10/31
    ジャーナル フリー
    ソフトセグメントとして,化学柵造の異なる4種類のマクログリコール(分子量2000:ポリオキシプロピレングリコール,ポリオキシテトラメチレングリコール,ポリカーボネートグリコール,ポザブタジエングリコール)とジイソシアナー卜化合物から成るポリウレタンポリマーをそれぞれ合成し,そのイソシアナー|、基と水酸基を分子内におよそ1個有するビスフェノールA型エポキシ樹脂を反応させ,ポリウレタン鎖導入エポキシ樹脂(ETPU:Epoxyresinterminatedpolyurethane)を調製した。汎用ビスフェノールA型エポキシ樹脂に対してETPUを10~50phr添加し,潜在性硬化剤であるアジピン酸ジヒドラジド(ADH)で硬化させ,硬化物の物性とETPUに用いたポリウレタン鎖の柵造との関係について検討した。いずれのポリウレタン鎖についてもエポキシ樹脂の改質に効果があった。接着強度については,ポリカーボネートグリコール(C2N)系が最も改良効果が高く,ポリブタジエングリコール(B2N)系は低い傾向であった。破壊靭性についてもC2N系が最も効果が高く,次にポリオキシテトラメチレングリコール(T2N)系,B2N系,ポリオキシプロピレングリコール(P2N)系の順であった。竃子顕微鏡観察からは,明確な相分離櫛造を確認し,動的粘弾性の結果からは,ETPUによりエポキシ樹脂が可とう化された相と相分離機造の両方の存在を認めた。
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