フレキシブルプリント配線板(FPC)接着剤用としてのBPA型エポキシ樹脂(Ep)/カルボキシル基含有BPA型フェノキシ樹脂(COOH-Px)混合硬化物のモルフォロジーと特性におよぼすCOOH-Px配合率の影響をEp/BPA型フェノキシ樹脂(Px)混合硬化物のそれと比較しながら検証した。その結果,モルフォロジーにおいてEp/Px混合硬化物はミクロ相分離構造を形成するのに対し,Ep/COOH-Px混合硬化物は,均一な相溶系を形成することがわかった。特性面で,Ep/COOH-Px混合硬化物は,Ep/Px混合硬化物よりも安定的に高絶縁信頼性を発現しつつEp/Px混合硬化物よりも低減されたフロー性を示した反面,Ep/COOH-Px混合硬化物は,Ep/Px混合硬化物よりもピール強度の低下が認められ,今後の課題として認識した。
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