アゾ基含有ジメチルポリシロキサン (シロキサン分子量 : 5,000, 10,000) を開始剤として,メタクリル酸とメタクリル酸-n-ブチルエステルとの共重合を行い,目的とするカルボキシ基含有アクリルシリコーン (CAS) が得られた。シロキサンの分子量が小さい場合,酸価が高くなると,ガラス側の表面においてカルボキシ基が表面に析出した。また,トリエチルアミンを用いCAS塩として基板に塗布すると,非常に短時間で接触角は増大することを認めた。CASおよびその塩のポリマーとも,酸価が高くなると,汚染の程度が低くなるとともに,アルカリ溶液での洗浄率が高くなった。
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