肺癌
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39 巻, 4 号
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  • 三浦 剛史, 松本 常男, 野村 敏, 田中 伸幸, 清水 建策, 粟屋 ひとみ, 塚本 勝彦, 松永 尚文
    1999 年 39 巻 4 号 p. 361-367
    発行日: 1999/08/20
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    当科に入院したIII, IV期肺癌患者73例に対する病状説明の過去2年間の内容を検討した. 肺癌であるということは全体の71%で患者本人に伝えられていたが, 予後について説明されたのは11%に過ぎなかった. 入院時のアンケート調査では患者本人の91%が告知希望であったが, 52%の家族は反対していた. 患者, 家族ともに告知を希望していた群では全例で病名が伝えられていた. 本人の希望はあるものの当初は告知に反対であった家族の59%で説得に成功して病名告知がなされた. 非告知の症例では腺癌およびPS2以上の症例が比較的多かった.
  • 李 峰, 曽根 脩輔, 高島 庄太夫, 丸山 雄一郎, 長谷川 実, 楊 志剛, 川上 聡, 王 継深
    1999 年 39 巻 4 号 p. 369-380
    発行日: 1999/08/20
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    CTによる住民検診で肺癌が疑われ, 当院で薄層CTを用いた精密検査を受けた719例のうち, 経過観察中に病巣が縮小した非癌103例 (108病巣) のX線学的特徴を検討した. 検診時のCT所見を, Type 1 (限局性スリガラス陰影, n=54), Type 2 (軟部組織濃度結節, n=27), Type 3 (不整形陰影, n=27) に分類した. 20mm以下のものが多く, Type 1 (56%) とType 2 (70%) は両側下葉, Type 3 (52%) は右上葉の底部に多かった. 85%(92/108) は検診後3月以内に行われた初回CT精検時に消失あるいは縮小していた. 残りの16病巣の69%(11/16) は次の3月後, 19%(3/16) が更に次の3月後, 13%(2/16) が更に次の6月後に縮小していた. 16病巣中の88%(14/16) は薄層CT像で二次小葉性あるいは細葉性陰影を示し, 辺縁は直線的あるいはやや陥凹していた. 末梢肺野で細い気管支に支配されて分布していた. Type 2やType 3の吸収はType 1より遅かった.
  • 朝倉 和浩, 花村 和久, 曾根 脩輔, 李 峰, 滝沢 正臣
    1999 年 39 巻 4 号 p. 381-388
    発行日: 1999/08/20
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    我々は, 長野県下においてスパイラルCT検診車を用いて, 肺癌に対する一次検診を96年5月から実施している. 96年度は6,341名, 97年度は6,003名の受診者があり, 多くの小さい肺癌が発見された. 3年目の検診を現在継続中であるが, 97年度までの2年間の具体的データを飯沼らの提唱する肺癌検診における費用効果についてのモデルに適用して費用効果関係の分析を行った. その結果, 受診者一人当りの必要経費は約5,000円と計算された. 費用効果比については, 5年生存率など今後実証的なデータを求めるべき部分が残っており, 最終的な数値は提示できないが, 現時点における推定では, CTによる肺癌検診は費用効果比において従来法による検診と同等もしくはより優れており, CT検診は経済的にも有効であるといえる.
  • 力丸 徹, 合原 るみ, 今村 友子, 嶋田 知生, 大久保 洋, 大泉 耕太郎
    1999 年 39 巻 4 号 p. 389-394
    発行日: 1999/08/20
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    肺癌患者の発熱において, どの程度, 真菌症が関与しているかを検討した. 発熱をきたした肺癌患者に対し, 各種血清学的真菌検査と血液培養検査をprospectiveに行った. 血清学的検査は, カンジダ抗原, アスペルギルス抗原, β-D-グルカンおよびカンジダ属の主要な代謝産物であるD-アラビニトールを検討した. D-アラビニトール値は血清中のクレアチニン値で補正した.
    59症例82エピソードにおいて検討を加えた. 結果はカンジダ抗原では高頻度に陽性を認めたが, 偽陽性に注意が必要と考えられた. 3例5エピソードに血液から真菌が培養できた. 肺癌患者の発熱における真菌症の関与は, 培養陽性例の6%から血清学的検査で一つでも異常値をとったものの61%まで考えられた. 総合的に判断すると, 強く真菌症を疑う症例の割合は約20%程度と思われた. 発熱をきたした肺癌患者においては, 深在性真菌症も充分に考慮する必要があると考えられた.
  • 安福 和弘, 大岩 孝司, 藤澤 武彦
    1999 年 39 巻 4 号 p. 395-401
    発行日: 1999/08/20
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    肺野小型病変の良悪性の鑑別診断を行う目的で, thin-section CT画像所見を検討した. 対象は当院で切除され病理組織学的診断の得られた最大径15mm以下 (CT計測値) の肺野小型病変45例である. CT画像は病変の内部構造 (濃度, 透亮像の有無, 石灰化の有無), 辺縁の性状 (整か不整か, ケバ立ちの有無, ノッチの有無, 胸膜嵌入の有無), 血管, 気管支の関与について検討した. 胸膜嵌入についてはその有無およびその形態の分類を行い検討した. 小型であってもthin-section CTでその画像所見を詳細に検討すると, 従来いわれていた癌の形態学的な特徴を有していることが明らかになった. すなわち良悪性の鑑別診断には病変部の辺縁の不整像, ケバ立ち, 2本以上の肺静脈の関与, さらに胸膜嵌入像の形態を詳細に検討することでより高い質的診断が可能と考えた.
  • 瀬戸 眞由美, 栗山 啓子, 横内 秀起, 木戸 尚治, 東山 聖彦, 児玉 憲, 瀬戸 貴司, 宝来 威, 黒田 知純
    1999 年 39 巻 4 号 p. 403-409
    発行日: 1999/08/20
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    1988年から1996年まで当センターで外科的切除された原発性肺癌731症例について, N因子診断の正診率は66. 3%であった. このうち, 術前CTにおいて縦隔リンパ節に短径10mm以上の腫大を認め, 転移陽性と判断した原発性肺癌症例のうち, 術後診断で転移を認めなかった, いわゆるcN2pNO67症例中, 当センターで術前CTを施行した48症例について検討を行った. false positiveのリンパ節の組織学的所見はリンパ濾胞の発達したものが殆どであったが, サルコイド様反応を呈した症例も認めた. 組織型や腫大リンパ節の部位, 原発巣の部位などでの有意な傾向は認めなかったが, 48例中29例に何らかの他病変が指摘可能であった. 正しいN因子の診断は, 適切な治療や正確な予後判定に不可欠であり, 特に手術適応症例においてはMRIや超音波気管支内視鏡, 縦隔鏡を用いた生検などを含めた正確な診断が必要と考えられた.
  • 近藤 竜一, 矢満田 健, 牧内 明子, 沼波 宏樹, 高砂 敬一郎, 町田 恵美, 宮澤 正久, 吉田 和夫, 天野 純, 曽根 脩輔
    1999 年 39 巻 4 号 p. 411-419
    発行日: 1999/08/20
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    CT検診にて発見された肺異型腺腫様過形成 (AAH) 手術例9症例の臨床および組織学的特徴を検討した. 腫瘍最大径は0.7~15mm, 平均7.1mm. 胸部CTでは8例がスリガラス状陰影として描出され, 血管収束像を伴うものが3例認められた. 組織所見はlow gradeAAHは4例, high grade AAHが5例で, low gradeAAHは全例が野口分類type Aに類似し, high grade AAHは野口分類type Aに類似しているものが3例, type Bに類似しているものが2例であった. 免疫染色ではCEA及びPE10が全例陽性となった. AAHは細気管支肺胞上皮癌 (BAC) と密接に関連しており, 現時点ではこれらの鑑別は困難と考えられるため, CT上AAHあるいはBACを疑うスリガラス状病変に対しては積極的に外科的切除を施行すべきと思われる.
  • 中田 昌男, 佐伯 英行, 栗田 啓, 高嶋 成光
    1999 年 39 巻 4 号 p. 421-427
    発行日: 1999/08/20
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    非小細胞肺癌切除例において転移リンパ節個数による予後解析を行い, 現行の解剖学的広がりによるN因子と予後因子としての有用性を比較した. 当院で切除した非小細胞肺癌180例を転移リンパ節個数により0個, 1~3個, 4~7個, 8個以上の4群に分類し予後を比較したところ, 転移個数が増えるほど予後不良の傾向があり, 1~3個群と8個以上群の間に有意差を認めた (p=0.02). 縦隔リンパ節転移陽性例においても1~3個群は他の陽性群より予後が良好な傾向にあり, 長期生存例も存在した. 他の臨床病理学的因子との多変量解析の結果, 転移リンパ節個数は現行のpNnumberと同等の独立した予後規定因子であると考えられた. しかし, 転移個数は解剖学的広がりと相関すること, 臨床病期診断には用いられないこと, 郭清範囲によって個数が変わることなどを考慮すると, 実際のN因子として用いるには現行の解剖学的分類のほうがより簡便で適切であると考えられた.
  • 片上 信之, 岡崎 美樹, 高倉 俊二, 藤井 宏, 西村 尚志, 長谷川 幹, 石原 享介, 梅田 文一, 片上 秀喜
    1999 年 39 巻 4 号 p. 429-436
    発行日: 1999/08/20
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    血清カルシウム (Ca) が12mg/dl以上の中等症ないし重症の高Ca血症をきたした肺癌患者の臨床病態とその予後について検討した. 対象: 1990年8月~1998年4月の入院肺癌症例1126例のうち高Ca血症を呈した43例 (頻度3.8%).
    結果: 組織型は扁平上皮癌23例 (7.4%), 大細胞癌3例 (6.3%), 腺癌14例 (2.4%), 小細胞癌3例 (2.0%) で, 扁平上皮癌に多かった (p<0.0001). 臨床病期はIII期8例 (18%), IV期35例 (82%) であった. 高Ca血症の原因は主にPTHrPで, 血中レベルは測定39例中, 28例 (72%) に上昇した. 全症例の中間生存期間は47±28日で, 骨吸収抑制剤のビスホスホネート投与例 (19例) は58±26日で非投与例 (24例) の20±7日に比べ良好であった (p=0.0484). 多変量解析から高Ca血症例の予後不良因子は低アルブミン血症とperfomlancestatusの不良であった.
    結論: 肺癌での高Ca血症の頻度は3.8%で扁平上皮癌に多く, III期, IV期に発症した. 原因物質は主にPTHrPで予後は極めて不良であった.
  • 渡 潤, 田島 廣之, 吉村 明修, 工藤 翔二, 五味淵 誠, 矢野 侃, 隈崎 達夫
    1999 年 39 巻 4 号 p. 437-442
    発行日: 1999/08/20
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    肺癌検診において前回撮影フィルムとの比較は重要である. 今回我々は, ComputedRadiography (CR) と総合画像管理システム (TDIS) を直結した比較読影システムを構築し, その臨床応用を行ったところ有用性が認められた. 方法: CRよりオンラインで収集した画像データをTDISの光ディスクへ記録, 画像データベースシステムへ受診者データとして登録する.登録されたデータを基に, 前回並びに今回の画像を同時に2台のCathodeRay Tubeに表示, 比較読影を行う. 結果: 平成4年度からCR検診による比較読影を開始した. 本システムの導入により, 前回画像の検索時間は一人当たり平均15秒と短縮された. 年度別の要精検率は, 平成4年度6.1%, 5年度3.5%, 6年度3.6%, 7年度4.5%, 8年度4.5%であった. 2年目以降は, 比較読影開始前の要精検率6.5%と比べ有意に減少した. さらに精検受診にて5年間に36例の肺癌が発見された (対10万人比68). まとめ: 本システムの有用性が示唆された.
  • 渡辺 治, 橋本 俊夫, 中村 博幸, 柏原 光介, 柳生 久永, 松岡 健
    1999 年 39 巻 4 号 p. 443-446
    発行日: 1999/08/20
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    症例は40歳男性.平成8年9月頃より左頚部から上肢の腫脹に気付くも放置していたが, 左眼瞼下垂, 左頚部痛が出現してきたため, 平成9年3月当院を受診し入院となった.胸部CTおよびMRIにて左上縦隔に腫瘤が認められ左総頚動脈, 鎖骨下動脈を巻き込み一塊となっていた.さらに頭部CTおよびMRIにて後頭葉に腫瘤が認められた.開胸生検が施行され組織学的に胸腺原発の扁平上皮癌と診断された.また頭部腫瘤に対してCTガイド下生検およびドレナージが施行され胸腺癌の脳転移と診断された.治療は左上縦隔および脳転移巣に放射線療法が施行され, その後全身化学療法が3コース施行された.しかし原発巣および脳転移巣に対する治療効果はなかった.生前, 胸腺癌の脳転移が組織学的に証明されることはまれであり文献的考察を加え報告した.
  • 富山 憲一, 寺町 政美, 八木 一之, 宮本 好博, 中原 保治, 足立 秀治
    1999 年 39 巻 4 号 p. 447-452
    発行日: 1999/08/20
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    症例は70才, 男性.検診にて胸部異常陰影を指摘され, 当院を受診した.CTおよびMRIにて前縦隔に腫瘤陰影を認め, 1996年9月13日, 腫瘍摘出術を施行した.腫瘍は10×9×5cm大の充実性腫瘍で, 病理診断の結果, 悪性黒色腫と診断された.全身精査にて縦隔以外に病変を認めず, 縦隔原発が最も強く疑われた.1998年1月, 胸部X線にて右胸水を認め, 胸部CTにて左肺門と右胸腔内の多発性結節を認めた.胸腔鏡下生検を行い, 組織学的に悪性黒色腫の再発と診断されたが, 対症療法に留め, 結局1998年9月10日に死亡した.縦隔原発の悪性黒色腫は, 著者が調べ得た限りでは本邦報告例は自験例を含めて21例のみで, 稀な腫瘍といえる.前縦隔および上縦隔発生例は18例で, うち7例に摘出術が行われ, 術後2年生存を認めたのは1例のみであった.一方後縦隔発生例は3例で, うち2例に手術が行われ, その2例とも術後5年以上生存した.
  • 瀬戸 眞由美, 瀬戸 貴司, 竹迫 賀子, 小野 恵子, 蔵野 良一, 千場 博
    1999 年 39 巻 4 号 p. 453-457
    発行日: 1999/08/20
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    症例は87歳の女性で, 11年前に子宮頚癌に対して50Gyの放射線治療を受けた既往があった.呼吸困難, 倦怠感などの自覚症状および胸部画像所見が急速に進展し, 入院後5日目に急性呼吸不全で死亡した.画像上は境界不鮮明な多発性小結節影に加え, スリガラス様陰影や浸潤影などの肺胞領域病変と小葉間隔壁の肥厚など間質病変を思わせる陰影が混在していた.剖検では, 子宮に6.0×4.5cmの血腫様腫瘤が認められ, 同様の腫瘤が肺, 肝, 脾にも多発性に認められ, 子宮血管肉腫, およびその肺, 肝, 脾転移と診断された.子宮への放射線照射の既往があることから, 子宮血管肉腫は二次癌と考えられた.胸部画像上, 小結節の境界が不鮮明で, スリガラス様陰影を伴っていたのは転移性腫瘍と腫瘍周囲の肺出血によるものであった.子宮原発の血管肉腫や転移性肺血管肉腫は, 非常に稀であり, 文献的考察を加え報告する.
  • 篠原 博彦, 相馬 孝博, 岩島 明, 塚田 博
    1999 年 39 巻 4 号 p. 459-463
    発行日: 1999/08/20
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    症例は67才男性, 血痰のため当院呼吸器内科を受診したところ, 右S2に約5cm大の腫瘤影が発見され, 生検にて腺癌と診断, 当科にて右上葉切除リンパ節郭清を施行した.手術の際に麻酔医より扁桃の非対称性を指摘された.切除肺の組織型は低分化腺癌で, 高度な脈管侵襲を伴っていた.術後経過は順調であったが, 退院後に喉頭違和感が出現したため耳鼻科受診, 右扁桃腫瘍の診断にて扁桃摘出術が行われた.組織型は低分化腺癌で, 肺腺癌と類似しており, 肺腺癌の脈管侵襲が高度であったことより肺腺癌の扁桃転移と判断した.化学療法を追加し, 現在術後7ヵ月目であるが再発の兆候なく経過良好である.肺癌の扁桃転移はまれであり, 本邦での当該症例を集計して文献的考察を加えて報告する.
  • 門山 周文, 鈴木 実, 尾辻 瑞人, 溝渕 輝明
    1999 年 39 巻 4 号 p. 465-470
    発行日: 1999/08/20
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    これまで肺切術後に発見した2例の肺悪性腫瘍にMMCの経皮的腫瘍内注入 (PCTI) を行い, いずれも良好な結果を得た.
    1例目は76歳男性の原発性肺癌切除後の同側残存肺に発見した癌で, 高度の胸膜癒着と肺気腫のため試験開胸となり, 透視下にMMCのPCTIを2回行った.陰影は瘢痕像となり, 37ヵ月後慢性呼吸不全の増悪で死亡するまで良好な局所制御が得られた.2例目は70歳男性, 結腸癌手術後の転移で肝区域切除, 左肺S9部分切除を行った.前転移と同じ肺葉に再び陰影が出現した.心機能障害および本人の希望より透視下にMMCのPCTIをこれまで12回行った.CEAは上昇しているが, 36ヵ月現在も陰影の著明な増大や自覚症状, PSの悪化は無い.
    本法はさらに検討すべき問題はあるが, 手術拒否例あるいは機能的に切除不能例の末梢小型肺癌の局所療法と成りうる可能性がある.
  • 三竿 貴彦, 佐藤 功, 小林 琢哉, 森田 純二
    1999 年 39 巻 4 号 p. 471-476
    発行日: 1999/08/20
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    症例は58歳, 男性.検診で胸部異常陰影を指摘され来院.胸部CTでは中葉に3cm大の腫瘤影とその近傍に2個の微小病変を認め, さらに右S3に10mm大の淡い小結節影を認めた.中葉の腫瘤に対しては経気管支的肺生検にて, S3の病変に対してはCTガイド下経皮的穿刺吸引細胞診にて, いずれも腺癌と診断した.肺内転移および多発癌の可能性を考えた上で, 右上中葉切除術を行った.病理組織学的には中葉の腫瘤は高分化型腺癌で, 他の3個の小結節は全て異型腺腫様過形成であった.
  • 1999 年 39 巻 4 号 p. 477-489
    発行日: 1999/08/20
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
  • 1999 年 39 巻 4 号 p. 490-499
    発行日: 1999/08/20
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
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