平成11年8月より平成13年4月までに非小細胞肺癌に対しGemcitabme (GEM) (800-1000mg/m
2, day 1, 8), Docetaxel (TXT) (50~60mg/m
2, day 8), 3週毎投与の併用化学療法を施行し, 25例中5例に間質性肺炎の有害事象を認めた. 5例共にほぼ同時期 (2コ-ス目day 15~18) に発症し, 発熱, 低酸素血症, LDH上昇と胸部X線上の間質性陰影を認めた. 5例中3例には皮膚症状 (皮疹, 掻痒) が先行していた. 間質性肺炎はステロイド治療で全例回復した. GEMと他剤との併用療法は同期間中に30例, TXTと他剤との併用療法は同期間中に46例施行しているが, 肺毒性は認めなかった. GEM, TXT併用療法による肺毒性の報告は少なく, 今後このような症例の集積や, 発症時期・機序等の検討が必要と考えられた
抄録全体を表示