単一のフェンス(反射波防止スクリーン)による自由空間化法は簡便であるが、送受信点の高さ変化に伴う反射点の移行に対応できないこと、長い波長の直接波にたいする回折損失を軽減するためには、構造寸法が大きくなる等の実用上の課題がある。この改善対策として、低いフェンスを多重配置する方法があるが、隣接フェンス間の2回反射が及ぼす性能低下を防止する必要がある。今回は、高さ0.9m、幅3.6mの3重フェンスによる測定距離3m, 5m, 10mのサイトに対して実験を行い、「非平行フェンス」の有効性が雄かめられた。
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