第四紀研究
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21 巻 , 4 号
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  • ウィリアムス D.N.
    1983 年 21 巻 4 号 p. 289-299
    発行日: 1983/01/31
    公開日: 2009/08/21
    ジャーナル フリー
    引橋断層および北武断層に対して, 野外調査・空中写真判読・読図を行った. その結果を第四紀後期の変位の図と表にして示した. 両断層ともその変位は地形的に明瞭であり, 松田ほか (1977) による確実度Iである.
    引橋断層は南側隆起であるが, 主に右ずれであり東部 (断層の走向は北80°西) では衝上の成分があり, 西部 (走向北60°西) では地溝が発達している. 北武断層は北東隆起で主に右ずれであり, 多分逆断層成分を伴っている.
    表にデータを示してあるように, 引橋断層の横ずれの平均変位速度はすくなくとも約2m/1000年であり, 上下変位の平均速度は約0.5m/1000年である. 北武断層は横ずれの平均変位速度は3m/1000年以上であり, 上下平均変位速度は0.4m/1000年以上である. 両断層とも1m/1000年以上でありMATSUDA (1977) の分類によれば, A級の活断層である. 横ずれ成分と上下成分の比を用いて主短縮軸の方位を求めるとおよそ北161°東 (または341°) になる.
    このような断層からの地震の再来期間の推定と三浦半島での歴史時代の地震活動とを比較してみると, 三浦半島のいずれかの活断層が数百年以内に運動することがありうると思われる.
  • 辻 誠一郎, 宮地 直道, 吉川 昌伸
    1983 年 21 巻 4 号 p. 301-313
    発行日: 1983/01/31
    公開日: 2009/08/21
    ジャーナル フリー
    北八甲田山における更新世末期以降の火山灰層序を検討し, これにもとづいて, 谷地・田代・毛無平各湿原および地獄沼における花粉化石群集とその層位的変化を調べた結果;
    1) 上位よりHK-a~-jと呼ぶ10層の示標火山灰層を認めた. このうち, HK-a, -b, -f, -i, -jは, 既報の苫小牧火山灰 (Tm), 十和田aテフラ (To-a) の上部降下ユニツト, 中掫浮石 (Cu), 八戸浮石層 (HP) の浮石流凝灰岩相部 (HPf), 八戸浮石層の降下浮石相部にそれぞれ対比された.
    2) 約12,000~約8,500年前に, 亜寒帯針葉樹林から Fagus を主とする冷温帯落葉広葉樹林への移行期が認められた. この移行期は, 下位の Betula または Alnus 林期と上位の主に Quercus (Lepidobalanus) からなる落葉広葉樹林期に2分される. この一連の変遷は気候の温暖化に起因する.
    3) Betula または Alnus 林期の後半に, 一時的な亜寒帯針葉樹の拡大が認められた.
    4) Fagus の分布拡大は, 約8,500年前から急速に起こった.
    5) 約5,000年前以降に, 約1,100m以上の高所を中心に, Abies mariesii が分布拡大したと考えられた. Cryptomeria の分布拡大はより低所を中心に起こり, Abies のそれと拡大域が異なることが指摘された.
  • 山中 英二
    1983 年 21 巻 4 号 p. 315-321
    発行日: 1983/01/31
    公開日: 2009/08/21
    ジャーナル フリー
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