第四紀研究
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34 巻 , 1 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • 野村 亮太郎, 田中 眞吾, 柏谷 健二, 相馬 秀廣, 小倉 博之, 川崎 輝雄
    1995 年 34 巻 1 号 p. 1-8
    発行日: 1995/03/31
    公開日: 2009/08/21
    ジャーナル フリー
    岡山県北部の細池湿原の堆積物に挾まれるテフラの検討を行なった.細池湿原の地表面は南へ平均1.4°傾斜しており,堆積物の上部は泥炭層,その下位は有機質シルト質粘土層,有機質砂質シルト層よりなる.堆積物中には10層のテフラが挾まれており,それらのうち2層は広域テフラの姶良Tn火山灰(AT)・鬼界アカホヤ火山灰(K-Ah)であり,3層は大山起源の弥山軽石(MsP),上のホーキ火山灰(Uh),三瓶山起源の浮布軽石(U2)に対比される.U2とMsPの降下年代は14C年代値より,それぞれ15,800±250yrs BPの直後,17,400±1,080960yrs BP頃と推察できる.また,湿原内におけるテフラの分布状態およびテフラと堆積物の関係から,細池湿原はAT降下以前から存在しているが,MsP降下以前に湿原を侵食し,谷を形成する時期があったこと,その谷はMsP降下以前に埋積が開始され,MsP降下以降,湿原が拡大したことが明らかになった.
  • 片川 秀基, 大村 一夫, 中村 俊夫
    1995 年 34 巻 1 号 p. 9-18
    発行日: 1995/03/31
    公開日: 2009/08/21
    ジャーナル フリー
    邑知潟平野北西縁の羽咋市宿屋付近においてボーリング調査を実施し,リニアメントと断層について,次のことが判明した.
    1.邑知潟平野北西縁の地下において,新第三紀層に花崗岩が衝上する断層が伏在する.この断層は上載層の第四紀層を切っていない.第四紀層の下部に挾在する腐植土層の加速器質量分析法による14C年代値は≥56,200年BP(NUTA-230)である.
    2.邑知潟平野北西縁の眉丈山塊南東斜面中腹のリニアメントには,断層の存在を示唆する証拠は見出せなかった.滝礫岩層と花歯岩との岩質や地下水分布に起因して進行し,差別的な浸食の結果として形成された組織地形であると考えられる.
  • 姜 淳錫
    1995 年 34 巻 1 号 p. 19-38
    発行日: 1995/03/31
    公開日: 2009/08/21
    ジャーナル フリー
    西帰浦層は,韓国済州島の西帰浦市の南部海岸にそって分布し,中期更新世の溶岩流によっておおわれている.この層は前期更新世に相当する海成層である.本層は,日本の大桑-万願寺動物群に対比される軟体動物化石を含み,浅海を指標する生痕化石と特徴的な堆積構造で構成されている.堆積物は主に明灰色の細粒-粗粒砂岩,泥質砂岩,泥岩,火山灰,火山礫岩からなっている.
    堆積相解析によって9個の堆積相と6個の生物相が認定され,さらにこれらの組み合せによって11個の堆積組相が識別できた.堆積組相が示す堆積環境の解析によると,西帰浦層は海進海退に伴う更新世の氷河性海水準変動を反映する浅海から内湾の堆積環境を示していると推定される.
    西帰浦層の堆積過程は海進期(堆積組相A),漸進的な海退期(堆積組相B~H),海進礫岩を伴う海進期(堆積組相I~K)に分けられる.急速な海進期は,外浜の砂質堆積物からなり,チャネル性貝化石帯を含む.漸進的な海退期は,陸棚から前浜システムによって支配されていたと考えられる.これは,内側陸棚からはじまり下部外浜,上部外浜,前浜まで,典型的な前進する海岸線システムで堆積された堆積物であると推定される.反面,海進礫層を伴う海進期は,主に内湾システムによって支配されていたと考えられる.これは,貝化石帯に代表される外浜の堆積物とシルト質火山灰の内湾性堆積物からなる.最後は,活発な火山活動によって供給された火山灰により,堆積盆地は内湾の中央部で急速に埋積されたと推定される.
  • 徐 学東, 木元 克典, 尾田 太良
    1995 年 34 巻 1 号 p. 39-47
    発行日: 1995/03/31
    公開日: 2009/08/21
    ジャーナル フリー
    浮遊性有孔虫の一種であるGloborotalia truncatulinoides(d'Orbigny)の左巻き個体は,その右巻きの個体に比べると現在の世界の海洋での生息分布が限定されている.北西太平洋域の表層堆積物中でも,左巻き個体はわずかに産出するだけである.しかしながら,北西太平洋から得られた3海域の海底堆積物中で,左巻き個体が右巻き個体と急激に入れ替わり,優勢になる層準が存在することが今回確認された.このイベントは,安定酸素同位体比曲線に基づいて,およそ115,000年前から50,000年前までであることが判明した.65,000年間のこの種の左巻き優勢の期間は,北西太平洋中央水塊と北太平洋中層水の水柱で何らかの特徴的な変化を反映している可能性を示唆している.いずれにしても,G.truncatulinoidesの左巻き個体が優勢な層準の下限(11.5万年前)とその上限(5万年前)は,北西太平洋域の過去30万年間において最も若い基準面として有効である.
  • 中川 登美雄, 山本 博文, 新井 房夫, 岡島 尚司
    1995 年 34 巻 1 号 p. 49-53
    発行日: 1995/03/31
    公開日: 2009/08/21
    ジャーナル フリー
    福井県丹生山地中南部に分布する河岸段丘について,野外調査および堆積物中に含まれるテフラの検討を行い,段丘形成期を考察した.従来,D1面と考えられていた段丘面の一部は,空中写真の判読によりD2面の上に重なる扇状地面であることが明らかになり,D4面とした.また,D4面構成層(D4層)中に挾まれる小曽原火山灰層と織田火山灰層は岩石記載学的特徴から,それぞれDKP,ATに同定されることが明らかになった.さらに,新たにD3面構成層(D3層)中とD2面を覆う表土中からも,小曽原火山灰層が見いだされた.その結果,D2面は5万年前以前に,D3面は2.5~5万年前頃,D4面は2.1~2.5万年前以降に形成されたと推定される.
  • 岡田 篤正
    1995 年 34 巻 1 号 p. i-ii,iv
    発行日: 1995/03/31
    公開日: 2009/08/21
    ジャーナル フリー
  • 三田村 宗樹
    1995 年 34 巻 1 号 p. iii-iv
    発行日: 1995/03/31
    公開日: 2009/08/21
    ジャーナル フリー
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