第四紀研究
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34 巻 , 4 号
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  • 北田 奈緒子, 弘原海 清, 升本 眞二
    1995 年 34 巻 4 号 p. 279-288
    発行日: 1995/10/31
    公開日: 2009/08/21
    ジャーナル フリー
    黒曜石やテフラ中の水和ガラス片に生成したフィッション・トラックは,常温下でも自発トラックが少しずつ短縮するフェーディングを受ける.フェーディングを受けた試料を用いて年代測定をすると,実際より若いみかけの年代値が求まることになる.このフェーディング効果を補正し,本来の生成年代を測定する方法にITP-FT(Isothermal Plateau Fission Track)法(Westgate,1989)がある.これは,一定温度で一定時間の加熱処理を行ない,平均トラック長径の一致をもってプラトーの認定を行なって年代を求める方法である.われわれは,このITP-FT法を日本のテフラの年代測定に適用することを目的に,165℃で黒曜石・テフラ中水和ガラス試料を用いた加熱処理実験を行なった.この実験は,1.プラトーへの到達時間と安定度,2.加熱時間の増加にともなうトラック密度と平均トラック長径の変化を明らかにすることを目的とする.実験では,自発トラック計数用と誘発トラック計数用の2つの試料を用意し,加熱時間の変化にともなうトラック密度と平均トラック長径の変化を観察した.この結果,165℃で5日間以上の加熱処理を行なうと,安定したプラトーになることが明らかになった.さらに,自発トラック/誘発トラック密度比が一定になるプラトー相より,自発トラックと誘発トラックの平均トラック長径の一致より導かれるプラトー相の方が,より限定性の大きいプラトーであることがわかった.以上の結果より,165℃の加熱処理を行なってITP-FT年代を求める場合には,5~10日以上の加熱処理を行ない,平均トラック長径の一致をもってプラトー到達の判定を行なうのが適切である.
  • 大場 忠道, 村山 雅史, 松本 英二, 中村 俊夫
    1995 年 34 巻 4 号 p. 289-296
    発行日: 1995/10/31
    公開日: 2009/08/21
    ジャーナル フリー
    日本海隠岐堆の2本のピストン・コアについて,8層準で加速器質量分析計(Accelerator Mass Spectrometer, AMS)による14C年代値が得られた.今回の測定では,試料としてコアに含まれる浮遊性有孔虫の一種(Globigerina umbilicata)の殻だけを用いた.その結果,AMS法による年代値は,従来の方法(堆積物に酸を加えて発生した二酸化炭素を回収して14C年代を測定した手法)より,最終氷期最寒期において約4,500年も若い年代を与えた.その差が生じた原因は,最終氷期最寒期に日本海の堆積物に,おそらく風成塵起源のdead carbonを炭酸塩含有量の約40%も含んでいたためと考えられる.AMS法による新たな14C年代値に従うと,日本海表層水が最も低塩分化した時代は約1.5万年前である.
  • 中島 正志, 藤井 純子
    1995 年 34 巻 4 号 p. 297-307
    発行日: 1995/10/31
    公開日: 2009/08/21
    ジャーナル フリー
    姶良Tnテフラの広域性と同時性に注目して,テフラ堆積時の日本列島における地磁気分布を明らかにすることを目的に,その残留磁化測定を行った.姶良Tnテフラは2.2~2.5万年前の一時期に,南九州姶良カルデラから噴出したものである.17府県の44地点から約800個の定方位試料を採取した.すべての試料について段階交流消磁を実施し,安定な一次磁化を抽出した.
    測定結果を10地域に分け比較したところ,残留磁化方位は地域内だけではなく地域間でもよく一致し,偏角が現在の地磁気偏角より約15°東偏する特徴がみられた.一方,岡山・広島地域では偏角がその周辺地域より約5°西偏し,富山地域では伏角がその周辺地域より約7°も深くなる異常値がみられた.
  • 加藤 茂弘, 山縣 耕太郎, 奥村 晃史
    1995 年 34 巻 4 号 p. 309-313
    発行日: 1995/10/31
    公開日: 2009/08/21
    ジャーナル フリー
    北海道南西部の支笏・クッタラ両火山から後期更新世に噴出した数多くのテフラの中で,Kt-1,Kt-TkおよびSsfa・Ssflの3つのテフラに関して,3点の加速器質量分析(Accelerator Mass Spectrometer, AMS)法による14C年代値を得た.これらの年代値と,これまでに得られたAMS法による14C年代値を整理し,両火山を起源とするテフラの噴出年代を,Kt-1が約4万年前,Kt-Tkが4.4~4.8万年前,Kt-3が4.7~5.1万年前,Ssfa・Ssflが4.7~5.3万年前であると推定した.また,Kt-1直上に層位するSpfa 1の噴出年代は3.8~3.9万年前と,Kt-1とKt-Tkの中間に層位するZ-M(山縣ほか,1989)の噴出年代は4.2~4.4万年前と,それぞれ推定された.
  • 西城 潔, 長岡 大輔, 福田 正己, A. Arkhangerov, V. Kunitsky
    1995 年 34 巻 4 号 p. 315-317
    発行日: 1995/10/31
    公開日: 2009/08/21
    ジャーナル フリー
  • 西城 潔, 長岡 大輔, 福田 正己, アルハンゲロフ A., クニツキー V.
    1995 年 34 巻 4 号 p. i-ii
    発行日: 1995/10/31
    公開日: 2009/08/21
    ジャーナル フリー
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