第四紀研究
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32 巻 , 4 号
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  • 鈴木 正章, 吉川 昌伸, 遠藤 邦彦, 高野 司
    1993 年 32 巻 4 号 p. 195-208
    発行日: 1993/10/31
    公開日: 2009/08/21
    ジャーナル フリー
    茨城県桜川の中・下流低地における過去32,000年間の環境変遷史を, テフラ, 14C年代, 花粉分析などのデータに基づき明らかにした. 同低地に分布する小田面や矢作面などの古鬼怒川による立川期の段丘形成後, 古鬼怒川は協和台地を分水界にして争奪され, 流路を桜川低地から小貝川低地に移した. この時, 桜川中流低地では立川期段丘は下刻されて浅い谷を形成, さらにその谷を桜川系の礫からなる下大島礫層, その上位の泥炭を主とする堆積物, 最上位の水成から風成のローム層で構成される下大島層が埋積し, 下大島面を形成した.
    下大島礫層が下流低地の沖積層基底礫層 (BG) に対比されること, 下大島層の層位学的データや花粉分析により, この地域における最終氷期最寒冷期は2.1~1.7万年と推定されることから, 桜川低地におけるBGは最終氷期最寒冷期に先行して堆積し, その年代は2.4万年前頃まで遡る可能性が高い. さらに中流低地では, 下大島層を下刻して完新世基底礫層 (HBG) に相当する塚田砂礫層が堆積した. この河成作用が活発化した時期は, Younger Dryas Event に関連する可能性が強い. また下流低地では, 塚田砂礫層を基底に縄文海進にともなう海域の飯田層下部層, 後期完新世の河成堆積物の飯田層上部層の順に埋積して, 桜川低地が形成された.
  • 肖 挙樂, 熊井 久雄, 吉川 周作, 益田 晴恵, 安 蕋生
    1993 年 32 巻 4 号 p. 209-217
    発行日: 1993/10/31
    公開日: 2009/08/21
    ジャーナル フリー
    中国中部黄土高原に位置する黄土-古土壌層序の砂質黄土と呼ばれる2層の黄土層と大阪層群の3層の非海成粘土層から, 石英を分離し, その粒度と粒度別の酸素同位体比を測定した. その結果, 黄土起源の風成塵は約百万年前にも, 偏西風によって日本まで運ばれていたことが明らかにされた. このような風成塵中の石英はほとんどが10μmより細かい粒子中に集まっていることが認められた. 大阪層群の非海成粘土層中の石英酸素同位体比は, 粒径によってはっきり変化している. このことは, 石英粒子が粒径ごとに地球化学的にまったく異なった供給地から運搬されてきたことを示している. 石英の粒度組成によると, 非海成粘土層はそれぞれの時代ごとに種々の堆積環境下にあったと推定される. すなわち, 古環境の変化に伴って堆積物を運搬する主要なものが風と流水との間で, その主従を入れかえたことがうかがえる. 黄土高原の砂質黄土と大阪層群の非海成粘土の粒度組成と粒度別の酸素同位体比は, 日本列島に発達する粘土堆積物に含まれる細粒石英粒子の研究が, アジア季節風の変遷史を復元する上で重要な役割を果たすことを示唆している.
  • 西城 潔, 吉永 秀一郎, 小岩 直人, 澤口 晋一
    1993 年 32 巻 4 号 p. 219-225
    発行日: 1993/10/31
    公開日: 2009/08/21
    ジャーナル フリー
    北上山地北部において, 晩氷期に形成を終了した麓部斜面の堆積物中から, 古土壌・不整合面など周氷河性斜面物質移動の不活発化を示す現象を見出した. それらの形成期は, 斜面堆積物中に認められる示標テフラとの層序関係にもとづき, 最終間氷期頃と判断される. すなわち最終間氷期には, 晩氷期以降と同様に, 周氷河作用による山麓部への物質供給は不活発であった. 一方, 最終間氷期後, 約10万年前以前の時期に始まる周氷河性物質移動は, 晩氷期までほぼ継続的に行なわれたと考えられる.
  • 小元 久仁夫
    1993 年 32 巻 4 号 p. 227-229
    発行日: 1993/10/31
    公開日: 2009/08/21
    ジャーナル フリー
  • 柴崎 達雄, Sulistiasih
    1993 年 32 巻 4 号 p. 231-236
    発行日: 1993/10/31
    公開日: 2009/08/21
    ジャーナル フリー
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