第四紀研究
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53 巻 , 4 号
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「考古遺跡からみた津軽の人と自然」特集号(その1)
  • 檜垣 大助, 小岩 直人, 亀井 翼, 北村 繁
    2014 年 53 巻 4 号 p. 191-192
    発行日: 2014/08/01
    公開日: 2014/10/24
    ジャーナル フリー
  • 関根 達人
    2014 年 53 巻 4 号 p. 193-203
    発行日: 2014/08/01
    公開日: 2014/10/24
    ジャーナル フリー
    現在,北海道・北東北の縄文遺跡群の世界遺産登録を目指した活動が進行している.三内丸山遺跡の調査以降,青森県は縄文の遺跡の宝庫として広く認知されるようになったが,三内丸山遺跡や是川遺跡といった著名な遺跡が注目される一方,他県と比べ縄文遺跡が多いのか少ないのか,時期毎の増減はどうなっているのかといった基本情報は必ずしも明確にされないまま,集落論が語られてきた.個々の遺跡の発掘調査データに立脚したミクロな分析の積み上げは確かに重要だが,同時に文化財保護行政資料として作成された遺跡地名表・遺跡地図データを学問の俎上に載せ,マクロな視点からそれぞれの地域の縄文遺跡の特徴を大掴みで把握することも必要であろう.本稿では,青森県遺跡地図情報から時期毎・地域毎の遺跡数を集計し,それと青森県内で検出された竪穴住居跡数の集計情報を重ね合わせた上で,宮城県の遺跡数との比較を行うことにより,縄文時代の遺跡数や人口規模の変遷を検討した.
  • 根本 直樹
    2014 年 53 巻 4 号 p. 205-212
    発行日: 2014/08/01
    公開日: 2014/10/24
    ジャーナル フリー
    新第三紀以降の津軽半島におけるテクトニクスを概観し,鮮新世以降の地質構造を概説した.
    津軽半島における新第三紀以降の地史は,他の日本海沿岸地域と類似する.前期中新世に日本海誕生に伴う火山活動によりグリーンタフが形成され,中期中新世には日本海拡大に伴い浅海から深海へと沈降した.鮮新世以降,東北日本弧は東西圧縮の応力場に置かれ,津軽半島では逆断層やドームなどの地質構造が発達した.その地質構造を反映して,津軽半島の地形は北東部,中軸部および南西部の三つの隆起帯と,それらの間の低地〜丘陵地から構成される.
    津軽山地東麓に分布する津軽断層の東方には,平行する断層と撓曲が認められ,鮮新世以降断層の活動場が東へ移動して陸域を拡大させた.津軽山地西麓では,南端に津軽山地西縁断層が分布するのみで,他の断層は認められない.津軽半島南西部地下には段丘堆積物に覆われて背斜軸が伏在する.
  • 葛西 未央, 小岩 直人
    2014 年 53 巻 4 号 p. 213-228
    発行日: 2014/08/01
    公開日: 2014/10/24
    ジャーナル フリー
    縄文海進が及んだ岩木川下流低地の上流部で新たに採取したボーリングコアおよび十三湖河口部の既存コアを用いて,低地一帯における完新世の古環境変遷を考察した.本地域では,約7,000 calBPに塩分の高い環境になり,亀ヶ岡遺跡付近の低地まで内湾が形成され,約6,000calBPには淡水の影響が強い湖沼環境となる.その後,デルタの発達に伴う湖沼の縮小によって海水と淡水が攪乱されやすい状況が生じ,汽水環境へと変化した.さらに,これまで低地下流部で確認されていた4,000〜1,000年前に生じた淡水化の時期に,海水が流入するイベントが数回発生していた可能性が示唆された.淡水化の開始時期は低地一帯でほぼ同時であったが,それが終了して汽水環境へ変化した時期は場所によって異なり,下流部よりも上流部が,また上流部の中でも土砂供給量が多くデルタの発達速度の大きい河川沿いでより早く生じていた.
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