第四紀研究
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44 巻 , 4 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • 山野井 徹, 八木 浩司, 川邊 孝幸
    2005 年 44 巻 4 号 p. 193-194
    発行日: 2005/08/01
    公開日: 2009/08/21
    ジャーナル フリー
  • 吉田 武義, 中島 淳一, 長谷川 昭, 佐藤 比呂志, 長橋 良隆, 木村 純一, 田中 明子, Oky Dicky Ardiansyah ...
    2005 年 44 巻 4 号 p. 195-216
    発行日: 2005/08/01
    公開日: 2009/08/21
    ジャーナル フリー
    東北本州弧の後期新生代火山岩類の地質学的・岩石学的研究により,火成活動の時間的発展が詳細に明らかになってきた.この時間的発展は,島弧の構造地質学的発展と密接に関連している.火山活動には明らかに3つのステージが識別され,それらは大陸縁辺ステージ,背弧海盆ステージ,そして島弧ステージに区分される.おのおののステージの火山岩類は,それぞれ特徴的な島弧横断方向の化学組成変化を示す.これは,おそらく背弧海盆拡大期から島弧形成期にかけてのマントルの温度構造変化に伴って起こったものであろう.島弧ステージはさらに4つのサブステージに区分される.それらは海底火山活動期(13.5~8Ma),後期中新世カルデラ形成期(8~5Ma),鮮新世カルデラ形成期(5~1.7Ma),そして第四紀成層火山形成期(1.7~0Ma)である.火山噴火様式の変化は,地殻内応力場の変動によって起こったものと解釈され,それはプレート運動に規制されていると考えられる.
    近年の地震波トモグラフィーの発展によって,東北本州弧の地殻・マントル構造を,詳しく可視化することができるようになった.地質学と岩石学をあわせ考えると,地震波イメージは地殻・マントルの温度構造を明らかにするための有効な道具となる.地質学と岩石学に基づいて推定される現在のマントルウェッジの温度構造は,マントルウェッジの地震波速度構造とよく対応している.後期中新世~鮮新世カルデラの地下で起こったであろうマグマの貫入は,地殻内に大規模なマグマ溜りを形成し,地殻内温度構造に影響を与えたと考えられる.この温度構造擾乱の名残は,現在も地震学的に検出できる.東北本州弧の地殻・マントル温度構造は火成島弧の発展と関連して発達してきたものと考えられる.
  • 今泉 俊文, 佐藤 比呂志
    2005 年 44 巻 4 号 p. 217-227
    発行日: 2005/08/01
    公開日: 2009/08/21
    ジャーナル フリー
    東北地方の活断層について,その分布(地表トレース),変位速度,最新活動時期,平均活動間隔などに関する情報が次第に明らかになってきたが,断層の複雑な形状やセグメントに関する問題は依然として解決されていない.活断層の地表からのデータと反射法地震探査などから得られる地質構造のイメージングを総合的に検討することが今後ますます必要になるであろう.
  • 田力 正好, 池田 安隆
    2005 年 44 巻 4 号 p. 229-245
    発行日: 2005/08/01
    公開日: 2009/08/21
    ジャーナル フリー
    気候変動と海面変動に応じて規則的に河床高度が変化し,段丘が形成されるというモデルに基づいて,河成・海成段丘の高度分布から,東北日本弧中部の第四紀後期(約15万年前以降)における地殻変動速度とその分布を推定した.さらに,既存の地質学的・地球物理学的データによる知見を加えて,東北日本弧中部における盆地・山地の地形形成機構を推定した.その結果,(1)過去約15万年間の地殻変動パターンが100~数100万年間継続して,現在の地形が形成されてきたこと,(2)明瞭な山地と盆地の境界は活断層の活動によって形成されたこと,(3)東北日本弧中部の山地・盆地の形成とその配置は,島弧-海溝系に平行な軸を持つ地殻の変形と,それに直交する軸を持つ地殻の変形との重合によること,などが明らかにされた.
  • 山野井 徹
    2005 年 44 巻 4 号 p. 247-261
    発行日: 2005/08/01
    公開日: 2009/08/21
    ジャーナル フリー
    山形盆地の周辺山地の形成に関して,これまでは盆地側での地質や構造と,周辺山地での侵食現象は別個に扱われてきた.本研究では,それらを同一の構造運動を通して関連づけ,その構造運動は10Ma頃以降の太平洋プレートからの圧縮応力に起因するものとした.それらは長い期間にわたって,ゆるやかな変動をもたらした「第一期圧縮変動」と,更新世中期から急激な短縮変動を与えた「第二期圧縮変動」に分けられる.山形盆地は,この第二期圧縮変動に伴って新たな堆積盆地として形成された.他方,周辺山地では火山を伴う場所は大崩壊を起こし,非火山性の山地は地すべりなどによる急激な侵食が進行した.このような第二期圧縮変動によって起こされた侵食を「ネオエロージョン」と呼んだ.現在見られる地形はこのネオエロージョンの産物である.
  • 八木 浩司, 早田 勉, 井口 隆, 原口 強, 伴 雅雄
    2005 年 44 巻 4 号 p. 263-272
    発行日: 2005/08/01
    公開日: 2009/08/21
    ジャーナル フリー
    地すべりなどのマスムーブメントは,山地地域の地形発達に大きな役割を果たしている.小論は,山地の地形発達を明らかにする観点から,山形県白鷹火山中腹および蔵王火山北西山麓に残る巨大山体崩壊起源の地形について,それらの移動・堆積域に発達する凹地・湖沼堆積物を採取した.そして,それら堆積物中のテフラの対比から,初生的なマスムーブメントの開始時期を明らかにした.白鷹・荒沼堆積物からは12層,蔵王・酢川泥流による閉塞で発達した旧久保手湖堆積物からは,2層の後期更新世テフラが見いだされた.荒沼堆積物最下部からは,岩屑流堆積物を覆ってOn-Ng(ca.80ka)が発見された.旧久保手湖堆積物の中部および下部層からは,Ad-N1およびNm-Knが発見された.これらのテフラ層から,白鷹火山の崩壊にともなう荒沼の形成は,遅くともMIS 5の前半に起こったものと考えられる.旧久保手湖は,堆積物の厚さと堆積速度から外挿して,MIS 4はじめに形成されたと考えられる.
  • 吉田 武義, 中島 淳一, 長谷川 昭, 佐藤 比呂志, 長橋 良隆, 木村 純一, 田中 明子, O.D.A. Prima, 大口 健志
    2005 年 44 巻 4 号 p. i-ii
    発行日: 2005/08/01
    公開日: 2009/08/21
    ジャーナル フリー
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