第四紀研究
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31 巻 , 1 号
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
  • 河村 善也
    1992 年 31 巻 1 号 p. 1-12
    発行日: 1992/02/29
    公開日: 2009/08/21
    ジャーナル フリー
    帝釈峡遺跡群に属する観音堂, 堂面, 穴神, 馬渡の4遺跡から産出した哺乳動物化石の層序学的な分布を, 現在までに得られた資料をもとにまとめた. これらの遺跡から産出した哺乳類の約69%は現在もこの地域に生息する種類で, その大部分は後期更新世の後半から連続してこの地域に生息していたものと考えられる. 一方, 全体の約19%は現在この地域には分布しないが, 他の地域には生息している種類で, これらは後期更新世から完新世にかけてのいろいろな時期に, この地域から絶滅したと考えられる. 残りの12%は絶滅種で, それらはすべて後期更新世末までに絶滅したと考えられる. 現在この地域に分布しない種類や絶滅種のこの遺跡群における消滅層準の年代は, 32,000から21,000年BPの間 (ヒョウ), 21,000から16,000年BPの間 (ニホンモグラジネズミ, ヒグマ属, ゾウ科の動物), 16,000から12,000年BPの間 (ニホンムカシハタネズミ, ブランティオイデスハタネズミ), 10,000年BP頃 (ヤベオオツノシカ), 6,000から5,000年BP頃 (オオヤマネコ) で, これらの年代は各種類の本州におけるおおよその絶滅時期と対応する可能性が高い.
  • 肖 舉楽, 鄭 洪波, 趙 華
    1992 年 31 巻 1 号 p. 13-19
    発行日: 1992/02/29
    公開日: 2009/08/21
    ジャーナル フリー
    黄土高原 (中国陜西省北部) の3ヵ所の黄土-古土壌層序について, 粒度組成の変化を検討した. その結果, 粒度組成の中央粒径値 (Md) は, 13万年前以降冬期季節風の変遷史を示唆することが判明した. 中央粒径値と冬期季節風の関係は, 後者が強い時期には中央粒径値が大きくなるという相関が見られるが, 本地域の中央粒径値の曲線分布によると, この間に三つの層準で比較的細かく, その間に2層準で比較的粗いものが見られる. このことは, 130,000~73,000年BP, 60,000~25,000年BPと10,000~5,000年BPには, 中央粒径値は小さくて, 冬期季節風が弱くなったことが推定され, 73,000~60,000年BPと25,000~10,000年BPには, 中央粒径値が増大するので, この期間は冬期季節風が相対的に強まったと推測される. 約18,000年前を中心とする前後の期間には, 中央粒径値が最大に達し, 冬期季節風が極大に達したことを示唆している. 中央粒径値指標は後期更新世の冬期季節風の変遷の解明に指示者の役割を果たすものであろう.
  • 白石 建雄, 新井 房夫, 藤本 幸雄
    1992 年 31 巻 1 号 p. 21-27
    発行日: 1992/02/29
    公開日: 2009/08/21
    ジャーナル フリー
    秋田県男鹿半島の上部更新統潟西層から阿蘇4火砕流 (Aso-4pfl) および三瓶木次軽石 (SK) 由来の漂流軽石と阿蘇4火山灰 (Aso-4) が発見された. SK漂流軽石は模式地の潟西層最上部付近に含まれ, Aso-4pfl由来の漂流軽石はAso-4直上に存在する. このことにより, 潟西層は関東地方の下末吉層より新しく, ほぼ小原台期に対比されること, ならびにSKおよびAso-4が堆積した7~9万年前には日本海を北上する海流があったことが明らかになった. また, 男鹿半島で下末吉層相当層と下末吉段丘に対比される段丘を確定することがこれからの課題となった.
  • 中村 俊夫, 藤井 登美夫, 鹿野 勘次, 木曽谷第四紀巡検会
    1992 年 31 巻 1 号 p. 29-36
    発行日: 1992/02/29
    公開日: 2009/08/21
    ジャーナル フリー
    岐阜県八百津町錦織で, 木曽川泥流堆積物 (kmf) 中から6個の樹木幹片, およびkmfの直下の粘土層から2個の樹木片が採取された. 試料が採取されたkmf層は, 美濃加茂盆地の東端に分布する木曽川の中位段丘堆積物の上部にある.
    タンデトロン加速器質量分析計を用いた14C年代測定により, kmfから採取された6個の樹木幹片は43,520yrs BPから51,840yrs BPまでの年代値を示した. 例外的に若い年代値43,520yrs BPを除くと, 5個の年代値の平均値は49,850±420yrs BPとなる. また, kmfの直下の粘土層から採取された2個の樹木片の年代値は47,280yrs BPと51,980yrs BPであり, 誤差範囲内でkmfの樹木幹片の年代と一致している. これらの年代値により, kmfの堆積年代は約5万年前と結論される. 本研究では, 従来kmfの年代として一般に用いられていた値 (約2.7万年前) より古い年代が得られており, これは, 木曽川に沿う段丘に堆積し, さらに濃尾平野の下層に埋没している後期更新世の堆積物やテフラの編年の再検討を促すものである.
  • 柳田 誠, 清水 長正
    1992 年 31 巻 1 号 p. 37-39
    発行日: 1992/02/29
    公開日: 2009/08/21
    ジャーナル フリー
  • 1992 年 31 巻 1 号 p. 41-67
    発行日: 1992/02/29
    公開日: 2009/08/21
    ジャーナル フリー
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