Journal of UOEH
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18 巻, 2 号
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  • ―7年間の追跡研究―
    西阪 眞一, 宇戸口 和子, 溝上 哲也, 徳井 教孝, 荻本 逸郎, 池田 正人, 吉村 健清
    原稿種別: 原著
    1996 年18 巻2 号 p. 119-131
    発行日: 1996/06/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    健康度自己評価が, 死亡に関わる様々な要因の影響を除いてもなお, 独自に将来の死亡に関係するか否かを明らかにするために本研究を行った. 対象は福岡県Y市の30-79歳の地域住民4,046名である. 調査開始時に健康度自己評価と生活習慣に関する健康調査を行い, 7年間の追跡調査を実施した. 全解析集団を用い, 性, 年齢, 喫煙, 治療状況, 肥満度, 日常生活動作能力を調整して, 自己評価が「健康でない」集団の, 「健康である」集団に対する死因別の相対危険度を比例ハザードモデルを用いて算出すると, 全死因, がん, 循環系疾患, 他死因の相対危険度はそれぞれ2.95(95%CI; 1.93-4.50), 2.96(1.53-5.73), 2.32(0.86-6.26), 4.09(2.12-7.89)であった. 集団選択による偏りを除くために, 追跡開始時に疾患をもっている者また追跡開始後最初の3年間の死亡者を除いて解析しても, 前述の相対危険度のほとんどが若干低くなるが, 実質的に大きな差はみられなかった. さらに前述の有病者, 早期死亡者を同時に除いた解析でも, 全死因の相対危険度は1.89(0.91-3.94)と, 自己評価による健康度と死亡リスクの関連がうかがえた. このことから健康度自己評価それ自体が死亡リスクに独自に影響する健康指標となり得ることが示唆された.
  • 徳井 教孝, 西阪 眞一, 溝上 哲也, 宇戸口 和子, 吉村 健清
    原稿種別: 原著
    1996 年18 巻2 号 p. 133-140
    発行日: 1996/06/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    萎縮性胃炎の罹患にHelicobacter pylori感染が関連しているかどうかを明らかにするため, 症例対照研究を行った. 症例群は, 1995年に福岡県A町の基本健康診査を受診した者の中で, 1991年, 1992年の血清ペプシノーゲン値により萎縮性胃炎と判定されず, 1995年の測定で初めて萎縮性胃炎と判定された39名, 対照群は2回の検査で萎縮性胃炎と判定されなかった164名である. 萎縮性胃炎の判定は, 血清ペプシノーゲンⅠ(PGⅠ)と血清ペプシノーゲンⅡ(PGⅡ)の比PGⅠ/PGⅡが3未満とした. 萎縮性胃炎罹患へのHelicobacter pylori感染のリスクをLogistic regression modelを用いて解析した. Helicobacter pylori感染の萎縮性胃炎罹患へのオッズ比は5.2(95%信頼区間:2.08-13.17)と有意な関連がみられた. また, Helicobacter pylori感染の萎縮性胃炎罹患への影響を性別にみると, 男では有意な関連はみられなかったが, 女ではオッズ比が9.8(95%信頼区間:2.82-34.11)と有意なリスクの上昇を示した。以上から, Helicobacter pylori感染は萎縮性胃炎罹患へのリスク要因となり, その影響が男女で異なることが示唆された.
  • ―産業医科大学病院北部九州血友病センターの活動―
    白幡 聡, 小野 織江, 矢永 由利子, 山口 政夫, 大里 敬一
    原稿種別: 総説
    1996 年18 巻2 号 p. 141-150
    発行日: 1996/06/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    代表的な先天性出血性素因である血友病患者は, "些細な外傷でも大きな出血になることがある"という体質ゆえに, 就学, 就労, 結婚など社会的な面で様々なハンディキャップを背負っている. また, 繰り返す関節内出血の結果生じる関節の可動域制限や筋力の著しい低下が日常生活を困難にしている. さらに血液凝固因子製剤を介したヒト免疫不全ウイルスやC型肝炎ウイルスの感染が, 身体的のみならず心理的にも血友病患者に大きな負担をもたらしている. このように血友病患者が抱える多様な問題に対処するために, われわれは1984年に産業医科大学病院の中に北部九州血友病センターを開設した. 以来, 10年以上にわたり血友病患者のQOLの改善をめざして活動してきたので, これまでの北部九州血友病センターの歩みを紹介すると共に, センター運営上の問題点について言及した.
  • 松田 晋哉, 村田 洋
    原稿種別: 資料
    1996 年18 巻2 号 p. 151-164
    発行日: 1996/06/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    わが国の民間病院の経営状況を知る目的で, 社会福祉・医療事業団の資料をもとに, 同事業団が貸付を行った民間病院の財務分析を行った. その結果, わが国の民間病院の経営状況は, 成長性, 効率性は低いレベルでの定常状態にあるが, 経営状況は比較的安定していると考えられた. しかし、費用の効果性が伸び悩むとともに, 収益性が悪化しており, 特に資本の回転率が低い, すなわち投下資本に無駄が生じてきていることが明らかとなった. 損益分岐点分析でもこの点は明らかであり, 近年損益分岐点比率は上昇(すなわち, 経営安全率は減少)しており, 何らかの短期的変動要因で医業収益が5%低下すると平均値以下の民間病院は赤字転落するという厳しい経営状況の実態が明らかとなった.
  • 佐藤 教昭
    原稿種別: 技法
    1996 年18 巻2 号 p. 165-175
    発行日: 1996/06/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    電子メールは新しい通信媒体として広く使用されるようになってきた. 本稿ではインターネットで使用されている電子メールの技術的側面と産業医科大学における電子メールサービスの運用について報告する.
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