油化学
Online ISSN : 1884-2003
ISSN-L : 0513-398X
42 巻 , 7 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • 藤井 富美子, 橋本 尊子, 下西 さより, 川瀬 徳三
    1993 年 42 巻 7 号 p. 493-500
    発行日: 1993/07/20
    公開日: 2009/10/16
    ジャーナル フリー
    多塩基酸型バイオサーファクタントの1種であるアガリチン酸 (2-ヒドロキシ-1, 2, 3-ノナデカントリカルボン酸) の一ナトリウム, 二ナトリウム及び三ナトリウム塩がナトリウムメトキシドで中和することによって調製された。 これらの塩の洗剤としての性質, 表面活性能, カルシウム結合能, 洗浄性能が調べられ, 市販の合成洗剤及びせっけんと比較検討された。
    アガリチン酸の一ナトリウム塩はこれらの塩のなかで最も大きい表面張力低下能を示した。 アガリチン酸の二ナトリウム及び三ナトリウム塩はすぐれたカルシウム結合能を有していた。蒸留水中でのアガリチン酸のナトリウム塩の洗浄性能は表面張力に関係し, アガリチン酸の一ナトリウム塩は高い洗浄性を示した。硬水中では, すぐれたカルシウム結合能を有するアガリチン酸の三ナトリウム塩は, SDS, LAS, とくに, せっけんの洗浄性能が著しく低下するのに対して, 蒸留水中と同じレベルの洗浄性能を維持した。
  • 今栄 東洋子, 長谷川 栄一, 岩本 融
    1993 年 42 巻 7 号 p. 501-506
    発行日: 1993/07/20
    公開日: 2009/10/16
    ジャーナル フリー
    球状, 棒状ミセルの水溶液中で, TiO2粒子の分散性が調べられた。アルキルヘプタ (オキシエチレン) エーテル (CnE7, n=12, 14, 16) のpH5での水溶液中では, TiO2粒子の分散性は, 共存するミセルの形, すなわち, 球状であるか棒状であるかには影響されなかった。分散性は, 棒状ミセルがからまりのない領域, からまりのある領域, 濃厚な領域のうちのどこに属するかに依存した。TiO2粒子は, 棒状ミセルが構築する密な網目内に機械的に捕獲されているようだ。
  • 遠藤 英典, 小崎 一, 近藤 征弘, 松本 清
    1993 年 42 巻 7 号 p. 507-512
    発行日: 1993/07/20
    公開日: 2009/10/16
    ジャーナル フリー
    A new method based on inductively coupled plasma atomic emission spectrometry (ICP-AES) was used for the simultaneous determination of five kinds of inorganic builders in powder detergents. For the determination of water soluble inorganic builders (silicate, phosphate, and borate), detergents were dissolved in water and specific elements (Si, P, and B) of the builders in a sample solution were indicated by ICP-AES. Zeolite and calcium carbonate were insoluble in water. Thus, for their determination, detergents were dissolved in diluted nitric acid and specific elements (Al and Ca) in the solution were found by ICP-AES.
    Anionic and nonionic surfactants had no effect on the emission intensity of specific elements. The coexistence of sodium ions i. e., counter ions of builders and anionic surfactants, presented no problem. Increase in the concentration of nitric acid, used for preparing a sample solution, in the analytical solution decreased the emission intensity of Si, P, Al, and Ca. This situation could be eliminated by the matrix-matching method. Values obtained for inorganic builders in several commercial detergents by the present method good agreements with those by conventional methods.
  • 野村 正人, 京田 正吏, 井上 俊夫, 藤原 義人
    1993 年 42 巻 7 号 p. 513-518
    発行日: 1993/07/20
    公開日: 2009/10/16
    ジャーナル フリー
    Examination was made of the addition reactions of dihydromyrcene (1), α-terpinene (2), and α-phellandrene (3) with C1C4 alcohols in the presence of synthetic zeolites. In methanol with HSZ-330 HUA synthetic zeolite at 60°C, the addition of (1) gave 7-methoxy-3, 7-dimethyl-1-octene (4) with high selectivity (98 % at optimum). In 1-propanol with HSZ-600 HOA synthetic zeolite, 2-propoxy-3-p-menthen-1-ol (17) and 1-propoxy-3-p-menthen-2-ol (18) were obtained with high selectivity from (2). The addition of (3) gave 1-alkoxy-5-p-menthene-2-ol compounds as the major products. These compounds were examined for their odor (6), (7), and (18) emitted odors demonstrating their applicability as flavor ingredients.
  • 福島 朱美, 無類井 建夫
    1993 年 42 巻 7 号 p. 519-522
    発行日: 1993/07/20
    公開日: 2009/10/16
    ジャーナル フリー
    Analysis was made of the precipitate formed during the settling of crude sesame seed oil. It was found mainly to consist of dicarboxylic acid (DA, 78%), sterylglycoside (SG, 7%), and non-lipid (7%). About 92% of DA was octacosanedioic acid and four other DA with different carbon numbers. DA and SG content in crude oil was about 0.5% and 700 ppm, respectively.
    DA and SG were removed for the most sort from the crude oil as the precipitate.
  • 米山 智, 山川 幸夫, 大橋 秀夫, 岡本 隆久, 小形 祐司, 河本 龍秀, 横地 俊弘
    1993 年 42 巻 7 号 p. 523-528
    発行日: 1993/07/20
    公開日: 2009/10/16
    ジャーナル フリー
  • 藤谷 健, 川田 有里
    1993 年 42 巻 7 号 p. 529-533
    発行日: 1993/07/20
    公開日: 2009/10/16
    ジャーナル フリー
    油脂は, 糖質やタンパク質が食料以外にほとんど用いられなかった昔から, 灯火, 化粧品, 潤滑剤など, 食糧以外にも広く用いられた天然有機化合物で, 近代化学工業の発達に伴い, 重要な化学工業原料となっている。 また, 最近の自然科学における境界領域の進展の中で, 脂質は生化学の分野において重要な位置を占めている。 にもかかわらず, 中等化学教育の中で油脂・脂質はそれほど重要視されていない。このことは, 生活を科学的に理解できる市民の育成及び, この分野を志向する研究後継者の確保ということからも, 問題となる。 そこで, 中等教育で油脂・脂質がどのように扱われてきているかをたどってみた。
    中等学校における教育内容は, 第2次大戦までは 「中学校 (または高等女学校) 教授要目」に, 昭和22 年 (1947年) の学制改革以後は「高等学校 (及び中学校) 学習指導要領」に示されている。 1940年代末から 1950年代はじめにかけての一時期を除いて, 教授要目や学習指導要領は法的拘束性を持っており, これは約10 年ごとに改訂されている。そして, 教授要目あるいは学習指導要領に従って教科書が作られ, 文部省の検定を受けるという仕組みになっているので, 中・高校の理科における油脂・脂質の扱いもこれらを調べれば分かるし, またそのことによって, 中等理科教育における油脂・ 脂質の扱いの変遷をたどることもできる。
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