160 mmol dm
-3 の濃度までの1-ヘキサデカンスルホン酸-水系の相図を作製するために, 肉眼観察, 紫外吸収, 電気伝導度, 粘度, 示差走査熱量計を用いて溶液を調べた。ゲル-ゾル相転移は, 1 mmol dm
-3以上の濃度から観察されたが, 60 mmol dm
-3以下の濃度までは, ゲル-コアゲル相転移も見られた。それ以上の濃度の溶液からは, 冷却時にゲル相のみが主に形成された。また, ゲル-ゾル相転移は過剰に存在する塩酸の量に非常に影響された。更に, ゲル-ゾル相転移の温度以上で且つ2.5 mmol dm
-3以上の濃度ではサイズの大きな会合体の存在することが明らかとなった。
抄録全体を表示