油化学
Online ISSN : 1884-2003
ISSN-L : 0513-398X
44 巻 , 6 号
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
  • 藤井 富美子, 湯浅 理香, 川瀬 徳三
    1995 年 44 巻 6 号 p. 419-424
    発行日: 1995/06/20
    公開日: 2009/10/16
    ジャーナル フリー
    一定のアルキル鎖長を有する5種のコリノミコール酸 (総炭素数12, 16, 20, 24, 28) を合成し, 化学構造と界面活性の関係を検討した。これらの単一鎖長コリノミコール酸は炭素数6, 8, 10, 12, 14の長鎖脂肪酸エチルエステルを出発物質として次の3つのステップにより合成された。すなわち, (1) 長鎖脂肪酸エチルエステルのClaisen縮合 (2) 水素化ホウ素ナトリウムによるヒドロキシエステルへの変換 (3) アルカリによるヒドロキシエステルの加水分解である。
    合成されたコリノミコール酸のアルカリ水溶液の表面およびデカンに対する界面張力は濃度の増加とともに減少し, 微生物由来のコリノミコール酸には見られない明確な臨界ミセル形成濃度 (cmc) を与えた。アルキル鎖長が長くなるにつれてcmcにおける表面および界面張力の値は小さくなり, コリノミコール酸の炭素数が 16以上の場合において通常の合成界面活性剤よりも低い値を示した。合成コリノミコール酸の界面活性能は相当する3-ヒドロキシ脂肪酸よりも劣っているが, カルボン酸のアルキル鎖が同じ長さの3-ヒドロキシ脂肪酸よりも優れている。
  • 宮下 和夫, 東 剛己, 太田 亨
    1995 年 44 巻 6 号 p. 425-430
    発行日: 1995/06/20
    公開日: 2009/10/16
    ジャーナル フリー
    モノエン酸, ジエン酸, トリエン酸の幾何及び位置異性体をFe2+-アスコルビン酸を触媒として水溶液中で酸化させた。各脂肪酸の酸化安定性は基質の減少量を測定することにより比較検討した。ジエン酸とトリエン酸の場合, そのトランス異性体とシス異性体間で酸化安定性に差が認められたが, モノエン酸ではトランス体とシス体はほぼ同じ酸化安定性を示した。モノエン酸の安定性は, 有する二重結合がメチル末端に近い程, また, 鎖長の短い程増大した。酸化安定性に対する同じような鎖長の影響はトリエン酸でも見られた。水溶液中では, オレイン酸はリノール酸より酸化に対して安定であったが, α-リノレン酸よりは酸化されやすかった。この結果は空気中にそれら不飽和酸を放置した場合と全く異なっていた。また, ノンメチレンインタラプテッド型ジエン酸及びトリエン酸の水溶液中での酸化安定性も空気中の場合と異なっていた。
  • 有島 俊治, 鷺 信雄, 森 弘之, 佐藤 清隆
    1995 年 44 巻 6 号 p. 431-437
    発行日: 1995/06/20
    公開日: 2009/10/16
    ジャーナル フリー
    The density of liquid and polymorphic crystalline forms of 2-oleoyl-1, 3-dipalmitoylglycerol (POP), 2-oleoyl-1, 3-rac-palmitoyl-stearoylglycerol (POS), and 2-oleoyl-1, 3- distearoylglycerol (SOS) were measured by gas pycnometer. An 0.18 nm3 decrease in molecular volume was observed in all triacylglycerols, corresponding to structural changes in the most stable form of β1 of the three triacylglycerols. More precisely, the saturated and unsaturated fatty acyl moieties in the triacylglycerols showed no monotonous change in volume.
    In sample preparation, density of each polymorphic forms was observed to be highest by symple melt cooling. For melt mediated transformation, and solid state transformation, the values of this parameter were less.
  • 西田 勇一, 高橋 不二雄
    1995 年 44 巻 6 号 p. 438-442
    発行日: 1995/06/20
    公開日: 2009/10/16
    ジャーナル フリー
    Calorific values of glyceryl monopalmitate (GMP) during crystallization from ethanol solution containing sorbitan laurate (SL) were determined with a differential scanning calorimeter (DSC). Molecular interactions between GMP and SL in erthanol are discussed. This parameter was taken as the enthalpy change (ΔH) in GMP crystallization. ΔH of GMP crystallization from 0.2 mol/kg of GMP in the absence and presence of SL (0.38 mol/kg) in ethanol was 74 and 62 kJ/mol, respectively. Crystallization temperature in the latter case decreased by about 9°C. The same conditions the apparent activation energy of GMP crystallization was determined from Avrami-Erofe'ev equation. It was found to decreased with increase in SL concentration in GMP solution in ethanol. This consistent with crystallization GMP from ethanol. The results are discussed in relation to findings presented in the previous paper.
  • 遠藤 泰志, 星崎 早苗, 藤本 健四郎
    1995 年 44 巻 6 号 p. 443-445
    発行日: 1995/06/20
    公開日: 2009/10/16
    ジャーナル フリー
    イコサペンエタン酸 (EPA) やドコサヘキサンエン酸 (DHA) を含む高度不飽和トリアシルグリセリンを合成し, 豚膵臓リパーゼに対する加水分解性を測定した。トリイコサペンタエノイルグリセリン (EEE) やトリドコサヘキサエノイルグリセリン (DDD) のような高度不飽和トリアシルグリセリンは, トリリノレノイルグリセリン (LnLnLn) やトリリノレオイルグリセリン (LiLiLi), トリパルミトイルグリセリン (PPP) に比べ加水分解されにくかった。合成トリアシルグリセリンの加水分解性はLiLiLi>LnLnLn>PPP>>DDD>EEEの順で, とくにEEEは膵リパーゼによる加水分解に対し強い抵抗性を示した。
  • 益山 新樹, 小野 大助, 山本 明, 木田 敏之, 中辻 洋司, 武田 徳司
    1995 年 44 巻 6 号 p. 446-450
    発行日: 1995/06/20
    公開日: 2009/10/16
    ジャーナル フリー
    BF3・Et2O存在下でのエピフロモヒドリンとレブリン酸エチルの反応生成物を, 続いて, N, Nジメチル (長鎖アルキル) アミンと反応させ, さらに中和することにより, 1, 3-ジオキソラン環を有する新規ベタイン型両性界面活性剤を合成した。それらの中性水溶液の界面活性能, 酸性条件下での分解挙動, 並びに分解後の水溶液の物性を明らかにした。
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