フローサイトメトリにより急性前骨髄球性白血病(AML-M3)を除く芽球のHLA-DR抗原発現が20%以下の
de novoの急性骨髄性白血病をHLA-DR (-) non-AML-M3とした。AML109例に8例のHLA-DR (-) non-AML-M3がみられた。FAB分類ではM1: 3例,M2: 4例,M4: 1例である。骨髄では,全例細胞形態異常はなく,ペルオキシダーゼ染色は86%以上陽性であり,7例に芽球に微細な顆粒がみられた。CD13, CD14, CD33, CD34, CD56以外の発現マーカーはなかった。寛解導入療法の治療を行った7例は,全例complete remission (CR)に入った。overall survivalとdisease-free survivalは,HLA-DR (-) non-AML-M3群とHLA-DR (+) AML群では差はみられていない。
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