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山高 篤行, 宮野 武, 藤本 隆夫, 矢内 俊裕
原稿種別: 本文
1993 年 29 巻 6 号 p.
1089-1090
発行日: 1993/10/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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青山 興司, 後藤 隆文, 秋山 卓士, 岩村 喜信
原稿種別: 本文
1993 年 29 巻 6 号 p.
1090-
発行日: 1993/10/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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黒田 達夫, 佐伯 守洋, 中野 美和子, 芦塚 修一, 林田 良啓, 柿澤 至恕
原稿種別: 本文
1993 年 29 巻 6 号 p.
1090-
発行日: 1993/10/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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森 義則
原稿種別: 本文
1993 年 29 巻 6 号 p.
1091-
発行日: 1993/10/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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矢尾板 誠一
原稿種別: 本文
1993 年 29 巻 6 号 p.
1092-1101
発行日: 1993/10/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
進行神経芽腫の予後は依然として不良である. 神経芽腫は自然退縮する病型が知られているが,退縮しない進行神経芽腫は何らかの免疫抑制を行っていると考えられる. 我々は神経芽腫が免疫抑制物質を産生していると考え,神経芽腫培養細胞株を用いて免疫抑制活性が培養上清中に存在することを確かめ,その中でも神経芽腫培養細胞株 GOTO が産生する免疫抑制因子につき検討した. GOTO 株は10% FCS 加 RPMI 1640培地にて培養し,full sheet になったところで無血清培地に置き換え,この培養上清を採った. この上清より免疫抑制因子を部分精製し,生物活性につき検討し以下の結論を得た. (1)神経芽腫培養細胞株 GOTO は培養上清中に,透析では抜けずゲル濾過では分子量約4万,陰イオン交換カラム Mono-Q では pH 7.4のリン酸緩衝液中で0.4M NaCl にて溶出されるリンパ球増殖抑制因子を産生する. この因子は既知の免疫抑制因子 (TGF-β, IAP, PG) とは異なる可能性がある. (2)この因子は種々の刺激によるリンパ球の増殖を抑制する. (3)この因子は細胞障害活性を持った LAK 細胞の誘導を抑制する. (4)この因子は末梢単核球がマイトージェン刺激にて TNF を産生するのを抑制する. (5)この因子は HLA-DA や IL-2 リセプターの発現は抑制しない. 今後さらに精製を行い臨床例でも検討を加える必要があるが,進行神経芽腫の治療にあたってはこのような免疫抑制因子が神経芽腫により産生されている可能性を念頭に置く必要がある.
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佐藤 恭信, 北村 享俊, 菅沼 靖
原稿種別: 本文
1993 年 29 巻 6 号 p.
1102-1108
発行日: 1993/10/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
小児鼠径ヘルニアにおける反対側出現の対策として,我々は1986年より Goldstein テスト (以下 GST) を施行している. 今回1981年より1991年までの間に手術を施行した小児鼠径ヘルニア症例を検討し,GST の有効性を評価したので報告する. 手術施行症例は2003例で,うち GST 施行症例は972例,非施行症例は1031例であった. GST の方法は,患側ヘルニア嚢より腹腔内に空気を体重当たり 20ml 注入し,対側鼠径部を視診・触診する. 判定法は,視診で鼠径部の膨隆を認める場合や,触診で鼠径部に捻髪感を触知する場合を陽性とした. 原則として,判定陽性の場合対側の同時手術をおこなった. ヘルニア嚢の診断基準は,内鼠径輪部での嚢の大きさが直径 3mm 長さ 1cm 以上の場合とした. GST判定結果は,陽性195例 (20.1%)・疑陽性40例 (4.1%)・陰性737例 (75.8%) であった. 術前診断片側例937例中,テスト陽性148例・陰性3例に同時対側手術がおこなわれ,両側鼠径ヘルニアと診断された. 年齢別の嚢陽性率をみると,嚢陽性率は年齢に関係なくほぼ同様で平均16.4%であり,性別では男児 (平均11.4%) に比べ女児 (平均22.2%) に陽性率が高く,両者間に統計的有意差 (p < 0.01) を認めた. 術後対側発症は,GST 施行例では22例 (2.3%) に,GST 非施行例では62例 (6.0%) に認め,術後対側発症率は両者側に統計的有意差 (p < 0.01) を認めた. GST 陰性で両側鼠径ヘルニアと診断された症例は,同時手術4例・術後発症18例の計22例であったことより,GST の false negative は 3.0% となった. GST は,安全かつ容易であり,対側鼠径ヘルニア診断の精度が高く,術後対側発症の予防に極めて有用であった.
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四方 卓磨, 松村 隆文, 松田 義和, 沢田 淳, 共同研究者
原稿種別: 本文
1993 年 29 巻 6 号 p.
1109-1118
発行日: 1993/10/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
1歳未満で診断された神経芽腫例の臨床像,治療の現状を把握し集学的治療の確立をはかるために全国アンケート調査を施行し,集計された537例の原発腫瘍,転移,組織型,検査所見について検討した. 原発腫瘍 (初回全摘出術例) の重量の平均は I+II 期では,マス・スクリーニング (Mass Screening) で発見された例 (MS 例) が44.8g (204例), MS 以外の例 (MS 以外例) が87.9g (37例) であった. 局所浸潤ありが MS 例41% (140/339例),MS 以外例57% (81/143例),遠隔転移ありが MS 例52% (181/350例),MS 以外例73% (128/175例) であった. 組織型では神経節芽細胞腫24% (125/511例),神経芽細胞腫76% (386/511例) で,原発部位による差はなかった. 円形細胞型は MS 以外例では III+IV A+IV B 期に多かった. 尿中 VMA (vanillylmandelic acid) 値が25μg/mgCr 未満の例は MS 例18% (59/336例),MS 以外例22% (18/82例),HVA (homovanillic acid) 値が35μg/mgCr 未満の例は MS 例26% (86/332例),MS 以外例20% (16/79例)であった. マーカーとしての感度は VMA,HVA が高く,ついで NSE (neuron specific enolase) であった. VMA 値,HVA 値は腫瘍重量と相関があった. NSE,Ferritin,LDH が高値を示す MS 以外例は,III+IV A+IV B 期または IV S 期が多かった. 1歳未満例では,原発腫瘍が小さくても局所浸潤や遠隔転移のある例が多かった.発見経路別には MS 以外例にくらべ,MS 例は原発腫瘍が小さく局所浸潤や遠隔転移が少ない例が多かった.
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内藤 万妙文, 岩渕 眞, 内山 昌則, 内藤 真一, 松田 由紀夫, 八木 実, 近藤 公男, 飯沼 泰史, 大谷 哲士, 金田 聡
原稿種別: 本文
1993 年 29 巻 6 号 p.
1119-1123
発行日: 1993/10/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
小児胆道拡張症の術後遠隔成績を通して問題点を検討した.対象は術後10年以上経過例の27例である. 1)内瘻術 (嚢胞腸管吻合術) :14例に施行され術後観察期間は15年から33年である. 嚢胞十二指腸吻合術が9例で手術時肝硬変を認めた3例は死亡した. 生存6例中5例が合併症を併発し再手術となったが,うち4例は術後14年以上の遠隔期合併症であった. 嚢胞空腸吻合術 (RY) は4例で,手術時肝硬変を認めた1例は死亡した. 生存3例中1例は術後22年目に急性膵炎を併発したが,他の2例は術後18年以上無症状に経過している. 胆嚢十二指腸吻合術の1例は結石症のため5年後に再手術となった. 2)嚢胞切除術:13例に施行され,術後観察期間は11年から16年である. 肝管空腸吻合術 (RY) が9例に施行された. 死亡は2例で膵頭部癌,輸血後肝炎が死因であった. 生存7例中1例は癒着性腸閉塞で再手術を受けたが,他の6例は術後胆管炎等もなく良好な経過である.肝管十二指腸吻合術が3例に,肝管空腸十二指腸吻合術(間置術)が1例に施行されたが,いずれも術後問題なく経過している. 内瘻術は短期的には良好な経過を示すが長期的には合併症の併発がみられ,問題が多い. 一方,嚢胞切除術は再建術式の如何にかかわらず良好な術後経過が得られていた. しかし術後観察期間は未だ不十分と思われ,今後の注意深い経過観察が重要であろう.
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岡崎 任晴, 宮野 武, 徳丸 忠昭, 藤本 隆夫, 藤原 利男
原稿種別: 本文
1993 年 29 巻 6 号 p.
1124-1128
発行日: 1993/10/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
小腸間腹裂孔ヘルニアの1例を経験した. 症例は2歳5ヵ月の女児で嘔吐と腹痛を主訴に来院した. 来院時,腹部膨満著明で腹部全体にわたる圧痛と筋性防御を認めた. 末梢血液像で白血球増加を認め,腹部単純 X 線写真では鏡面像を伴う小腸ガス像を多数認めたが,腹腔内遊離ガス像は認めなかった. 以上から何らかの原因による絞扼性イレウスの診断にて開腹術を施行した. 手術所見は回腸末端から20cm の腸間膜に異常裂孔を認め,その中に回腸が嵌入した状態であった. 手術は絞扼された回腸を切除し,残存回腸を端端吻合した. 腸間膜裂孔ヘルニアは比較的稀な疾患であるが,術前診断が困難で小児では致命的となる場合もある. 本邦報告例より検討を加えたので報告する.
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辻 尚人, 永原 暹, 中村 哲郎, 柏井 朗, 畠山 元, 東 孝, 川崎 史寛, 小林 庸次, 長谷 豊, 楠田 聡
原稿種別: 本文
1993 年 29 巻 6 号 p.
1129-1134
発行日: 1993/10/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
消化器疾患を合併した Cornelia de Lange 症候群の4例を報告し,本邦報告例とともに検討した. 自験例における合併疾患は,それぞれ,十二指腸閉鎖症と胃食道逆流現象,腸回転異常症,肥厚性幽門狭窄症,鎖肛であった. 本邦報告例では胃食道逆流現象,食道裂孔ヘルニア,腸回転異常症,十二指腸閉鎖が多く,十二指腸閉鎖症合併例においては特に胃食道逆流現象の合併の可能性を考慮すべきと考えられた.
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冨重 博一, 岸川 輝彰, 加藤 敬純, 堀内 格, 青野 眞治, 西川 宰, 西田 純久, 丹羽 隆史, 黒田 誠
原稿種別: 本文
1993 年 29 巻 6 号 p.
1135-1140
発行日: 1993/10/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
9歳の女児の腎細胞癌 (以下, 本症と略す) の1例を経験した. 本症は予後不良の疾患とされ,50歳から60歳代に多くみられ,小児では稀な腎悪性腫瘍である. 血尿,腹部腫瘤,腹痛がいわゆる古典的三徴候であるが,小児ではこれらの症状がそろっているものは少なく, 多彩な症状を呈する症例が多いことが特徴とされている. 症状がやや異なる点を除けば,成人例と比較して性差も認めず,成人例に準じた治療が行われている. 従来,本症は外科的治療しか有効ではないとされてきた. 現在も外科的治療が最も重要で確実な方法であることに変わりはないが,インターフェロン療法,LAK 療法,腫瘍ワクチン療法といった新しい治療法も行われるようになっており,治療成績め改善が期待されている.
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内藤 真一, 岩渕 眞, 大沢 義弘, 内山 昌則, 広田 雅行, 松田 由紀夫, 大谷 哲士, 金田 聡, 菊池 透, 本山 悌一
原稿種別: 本文
1993 年 29 巻 6 号 p.
1141-1144
発行日: 1993/10/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
性器出血および乳房腫大の思春期早発症状にて気づかれた3歳女児の若年性顆粒膜細胞腫の一例を経験し,腫瘍を含めた患側卵巣および付属器摘出術を行って一年後まで再発なく経過している. 顆粒膜細胞腫はホルモン産生能を持つ卵巣腫瘍で,多くは中高年者に発生する成人型だが,Scully により報告された若年者に発生する若年性顆粒膜細胞腫は成人型と比較して細胞異型性が強いなど特異な組織像を呈するにも関わらず予後良好といわれている. 今回,われわれは本腫瘍の治療に関して若干の考察を加えて報告する.
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青木 啓光, 山里 将仁, 原 淳二, 武藤 良弘, 戸田 隆義
原稿種別: 本文
1993 年 29 巻 6 号 p.
1145-1149
発行日: 1993/10/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
中間位鎖肛と心奇形,椎体異常,重複膣,完全重複子宮にヒルシュスプルング病を合併した症例を経験したので報告する. 症例は,生直後に鎖肛を診断され当院に入院し,倒立像で中間位鎖肛と診断され,人工肛門造設を S 状結腸的に行なった. その後,会陰部の観察を行ったところ,膣瘻孔部は 8 Fr のヘガールが通過するのに便の排泄が悪く機能的な病変がある可能性が考えられた. 生後8ヵ月目に根治術目的に入院した. 根治手術は鎖肛にヒルシュスプルング病を合併した可能性を考え,術中迅速病理を直腸の3ヵ所から行い,無神経節であったため,腹仙骨会陰式に一期的に人工肛門を閉鎖し鎖肛およびヒルシュスプルング病根治術をおこなった. 術後排便は順調である.
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岩川 眞由美, 飯田 秀治, 川村 健児, 越部 融, 東本 恭幸
原稿種別: 本文
1993 年 29 巻 6 号 p.
1150-1154
発行日: 1993/10/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
食道発生に伴う奇形の一亜型と思われる上部食道狭窄に対して,狭窄部切除を施行せず食道端側吻合にて術後経過良好の一例を経験したので報告する. 患児は3歳の男児. 主訴は嘔吐,成長障害. 2歳時頃より固形物摂取後に嘔吐が出現し,脱水,体重減少を主訴に来院した. 食道造影にて頸部食道狭窄を認め,食道ブジーを施行していたが,狭窄が進行したため3歳時に根治手術を施行した. 食道は,狭窄部より上部の食道は後方に風船状に拡張し,狭窄部は気管と強固に一体化していた. 食道と気管の剥離は試みず,狭窄部直下で下部食道を一度離断した後,上部食道側の切断端は結節縫合閉鎖し,上部食道拡張部先端と離断した下部食道端を端側吻合した. 術後経過良好で術後3年の現在発育良好である.
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高橋 茂樹, 石田 清, 谷水 長丸, 岡村 維摩, 川瀬 弘一, 森田 孝夫, 里見 昭, 時松 秀治, 島田 一郎, 渡辺 哲
原稿種別: 本文
1993 年 29 巻 6 号 p.
1155-1162
発行日: 1993/10/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
食道閉鎖症は発生の複雑さの為,多数の特殊型が報告されている. Kluth は1976年に過去の報告例を検討し,10の大分類と76の小分類に分けて報告している. 特殊型は術前にその病型を正確に診断することが困難な症例が多く,特殊型に対する知識や,術中の適切な判断が,その治療上,非常に重要になってくる. また,その発生に関しては,食道の発生上,現在は無いと言われている solid stage の存在なしには説明しがたい症例もあり,興味がもたれた. 今回,Gross C 型の特殊型であり,Kluth 分類のIV_5 (膜様閉鎖症),V_5 (壁内重複症を伴う閉鎖症)にあたる2例を経験したので,症例を呈示し,その治療上の問題点,発生等に関して考察を加えた.
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水野 良児, 山崎 洋次, 祐野 彰治, 吉田 二教, 原 章彦, 吉澤 穣治, 桜井 健司
原稿種別: 本文
1993 年 29 巻 6 号 p.
1163-1166
発行日: 1993/10/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
発生部位として極めてまれな腸間膜原発の奇形腫を経験したので報告する. 患児は11か月の男児で,主訴は嘔吐であった. 近医にて腹部の腫瘤を指摘され精査のために入院した. 腹部正中に可動性の少ない硬い腫瘤を触知した. 腹部の単純 X 線写真での石灰化および CT 撮影での充実部と嚢胞部の混在した所見から奇形腫と診断した. 血清 AFP は 4 ng/ml で正常範囲内であった. 成熟型奇形腫の診断で開腹手術を行った. 腫瘍の大部分は小腸間膜内にあり一部が後腹膜に固定されていた.回結腸動脈は切離せざるをえなかったが腸管は切除することなく全摘出できた. 腫瘍の大きさは 6×5×4 cm,重量は55g. 充実性と嚢胞性の部分で構成されていた. 組織診断で成熟型の奇形腫と診断した. 術後は乳糖不耐症のため一過性の下痢が出現したが漸次軽快し,退院した.
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矢加部 茂, 中村 輝久
原稿種別: 本文
1993 年 29 巻 6 号 p.
1167-1170
発行日: 1993/10/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
内鼠径ヘルニアの2例を経験した. 第1例目は1歳8ヶ月男児の両側例で横筋筋膜の縫縮と Ferguson 法による修復を行った. 第2例目は9歳男児の左側例で Bassini 法による修復を行った. 2例とも術後8年を経過しているが再発,睾丸萎縮などは見られていない. 本邦における内鼠径ヘルニアの文献報告例はわずか3例であり,欧米の文献から詳細の明かな19例を発生原因,年齢,性,部位,術式などについて検討した. 我々の2例はいずれも初発例であったが,文献的には外鼠径ヘルニア術後の発生によるものが19例中7例,約40%であり,初回手術時の確実かつ愛護的操作が重要と考えられた.
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千葉 庸夫, 菊地 百合子, 坂本 美千代, 三井 哲夫, 矢崎 棗
原稿種別: 本文
1993 年 29 巻 6 号 p.
1171-1174
発行日: 1993/10/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
胆道閉鎖症術後に紫斑がみられる場合,そのほとんどは脾腫,持続的および進行性の血小板数減少,白血球数減少を伴なった脾機能亢進症によるものであり,摘脾や部分脾動脈塞栓術を施行しなければ改善はみられないが,なかには異なった病態を示すものがみられる. 本報告例は2歳3ヵ月の男児例で急激な血小板数減少をきたしたが白血球数減少はみられず,骨髄細胞検査,血小板結合性免疫グロブリン G の測定値などから特発性血小板減少性紫斑病と同様の病態と考えられた. 本例に対してγ-グロブリン製剤およびステロイド剤治療を行ない,良好な反応を得て寛解状態を得た.
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植村 貞繁, 河野 澄男, 新井 健男
原稿種別: 本文
1993 年 29 巻 6 号 p.
1175-1180
発行日: 1993/10/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
直腸肛門奇形に合併するきわめてまれな短結腸症の2例を経験した. 症例1は2100gで出生した男児,recto-vesical fistula であった. 症例2は2272gで出生した男児,recto-urethral fistula で,尿道下裂を合併していた. 症例1では初診時レ線で S 状結腸の著明な嚢胞状拡張を認め,症例2では術前の造影で S 状結腸の拡張が確認できた. 両者共,正常径の結腸はそれぞれ 6cm,8cm と短く,正常径の結腸の肛門側に人工肛門をおいた. 根治術の際,拡張した結腸を GIA を用いて形成し,直腸肛門形成術を行った. 本症はこれまでに78例 (男53例,女25例) の報告しか見られないまれな疾患で,ほとんどが高位鎖肛である. レ線上,嚢胞状に拡張する結腸が特徴的であり,本症診断の手掛かりとなる. 結腸を温存するため,人工肛門は回腸末端に造設するのが望ましい.
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幸地 克憲, 高橋 英世, 大沼 直躬, 田辺 政裕, 吉田 英生, 岩井 潤
原稿種別: 本文
1993 年 29 巻 6 号 p.
1181-1186
発行日: 1993/10/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
症例は3ヵ月男児で,貧血を主訴に他院を受診し,上部消化管造影で胃に腫瘍を認め来院した. 超音波検査,内視鏡検査で,胃体部小弯側前壁に有茎性腫瘍を認めた. 全身麻酔下にて,周囲の胃壁 1cm を含み全摘した. 腫瘍は 4.5×3×3 cm で,重さは25gであった. 組織診断は,成熟奇形腫 ; AFIP 分類 gradeI であった. 術後良好で,再発の兆候はない. 胃奇形腫は稀な疾患で本邦報告例は,自験例を含め42例に過ぎないが,その内小児例が40例を占める. 小児例はすべて男児で,内8割が6ヵ月未満の発症である. 臨床症状は,胃内型,外型,内外型の3型により異なった症状を呈する. 組織学的に悪性を呈したのは2例のみであったが,外科的切除できた症例の予後は良好であった.
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鈴木 宏志, 大川 治夫, 岩井 直躬, 岩中 督, 越智 五平, 蛇口 達造, 嵩原 裕夫, 林 奐, 平野 敬八郎, 本泉 誠, 山崎 ...
原稿種別: 本文
1993 年 29 巻 6 号 p.
1187-1191
発行日: 1993/10/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
1993 年 29 巻 6 号 p.
1192-
発行日: 1993/10/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
1993 年 29 巻 6 号 p.
1193-
発行日: 1993/10/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
1993 年 29 巻 6 号 p.
1194-
発行日: 1993/10/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
1993 年 29 巻 6 号 p.
1195-
発行日: 1993/10/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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村上 晃, 堤 泰史, 高橋 嘉彦, 大中 正光
原稿種別: 本文
1993 年 29 巻 6 号 p.
1196-
発行日: 1993/10/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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藤井 奨, 松永 康弘, 川瀬 裕志, 榊原 直樹, 川筋 道雄, 渡辺 洋宇, 大野 高史, 中村 真人
原稿種別: 本文
1993 年 29 巻 6 号 p.
1196-
発行日: 1993/10/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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長森 正則, 上野 桂一, 道輪 良男, 宮崎 逸夫, 小泉 晶一
原稿種別: 本文
1993 年 29 巻 6 号 p.
1196-
発行日: 1993/10/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
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富田 重之, 大浜 和憲, 浅野 周二
原稿種別: 本文
1993 年 29 巻 6 号 p.
1196-
発行日: 1993/10/20
公開日: 2017/01/01
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宮本 正俊, 野崎 外茂次
原稿種別: 本文
1993 年 29 巻 6 号 p.
1196-
発行日: 1993/10/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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河野 美幸, 北谷 秀樹, 谷内 真由美, 梶本 照穂
原稿種別: 本文
1993 年 29 巻 6 号 p.
1197-
発行日: 1993/10/20
公開日: 2017/01/01
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フリー
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大浜 和憲, 富田 重之, 浅野 周二
原稿種別: 本文
1993 年 29 巻 6 号 p.
1197-
発行日: 1993/10/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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河野 美幸, 和田 秀一, 小沼 邦男, 野崎 外茂次, 中村 紘一郎, 梶本 照穂
原稿種別: 本文
1993 年 29 巻 6 号 p.
1197-
発行日: 1993/10/20
公開日: 2017/01/01
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フリー
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谷内 真由美, 山下 拓哉, 和田 秀一, 河野 美幸, 小沼 邦男, 南部 澄, 北谷 秀樹, 中村 紘一郎, 梶本 照穂
原稿種別: 本文
1993 年 29 巻 6 号 p.
1197-
発行日: 1993/10/20
公開日: 2017/01/01
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小沼 邦男, 北谷 秀樹, 和田 秀一, 梶本 照穂, 宝田 陽, 栃木 一男
原稿種別: 本文
1993 年 29 巻 6 号 p.
1197-1198
発行日: 1993/10/20
公開日: 2017/01/01
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野崎 外茂次, 宮本 正俊
原稿種別: 本文
1993 年 29 巻 6 号 p.
1198-
発行日: 1993/10/20
公開日: 2017/01/01
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山下 芳朗, 増子 洋, 魚谷 英之, 広川 慎一郎, 唐木 芳昭, 田澤 賢次, 藤巻 雅夫
原稿種別: 本文
1993 年 29 巻 6 号 p.
1198-
発行日: 1993/10/20
公開日: 2017/01/01
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道輪 良男, 上野 桂一, 長森 正則, 泉 良平, 宮崎 逸夫, 小泉 晶一
原稿種別: 本文
1993 年 29 巻 6 号 p.
1198-
発行日: 1993/10/20
公開日: 2017/01/01
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魚谷 英之, 山下 芳朗, 増子 洋, 広川 慎一郎, 唐木 芳昭, 田沢 賢次, 藤巻 雅夫
原稿種別: 本文
1993 年 29 巻 6 号 p.
1198-
発行日: 1993/10/20
公開日: 2017/01/01
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打波 大, 谷川 允彦, 野口 英樹, 下松 谷匠, 増田 靖彦, 村岡 隆介, 中井 昭夫, 須藤 正克
原稿種別: 本文
1993 年 29 巻 6 号 p.
1198-1199
発行日: 1993/10/20
公開日: 2017/01/01
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北谷 秀樹, Lynch SV, Ong TH, Pillay P, Balderson G, Strong RW
原稿種別: 本文
1993 年 29 巻 6 号 p.
1199-
発行日: 1993/10/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
1993 年 29 巻 6 号 p.
1200-
発行日: 1993/10/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
1993 年 29 巻 6 号 p.
1200-1202
発行日: 1993/10/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
1993 年 29 巻 6 号 p.
1202-1203
発行日: 1993/10/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
1993 年 29 巻 6 号 p.
1204-1205
発行日: 1993/10/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
1993 年 29 巻 6 号 p.
1205-1208
発行日: 1993/10/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
1993 年 29 巻 6 号 p.
1208-1210
発行日: 1993/10/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
1993 年 29 巻 6 号 p.
1210-1211
発行日: 1993/10/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
1993 年 29 巻 6 号 p.
1212-1213
発行日: 1993/10/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
1993 年 29 巻 6 号 p.
1214-1215
発行日: 1993/10/20
公開日: 2017/01/01
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