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原稿種別: 表紙
1993 年 29 巻 5 号 p.
Cover1-
発行日: 1993/08/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 表紙
1993 年 29 巻 5 号 p.
Cover2-
発行日: 1993/08/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
1993 年 29 巻 5 号 p.
App1-
発行日: 1993/08/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
1993 年 29 巻 5 号 p.
App2-
発行日: 1993/08/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
1993 年 29 巻 5 号 p.
App3-
発行日: 1993/08/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
1993 年 29 巻 5 号 p.
App4-
発行日: 1993/08/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
1993 年 29 巻 5 号 p.
App5-
発行日: 1993/08/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
1993 年 29 巻 5 号 p.
App6-
発行日: 1993/08/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
1993 年 29 巻 5 号 p.
App7-
発行日: 1993/08/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
1993 年 29 巻 5 号 p.
App8-
発行日: 1993/08/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
1993 年 29 巻 5 号 p.
App9-
発行日: 1993/08/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
1993 年 29 巻 5 号 p.
App10-
発行日: 1993/08/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
1993 年 29 巻 5 号 p.
App11-
発行日: 1993/08/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
1993 年 29 巻 5 号 p.
App12-
発行日: 1993/08/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
1993 年 29 巻 5 号 p.
App13-
発行日: 1993/08/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
1993 年 29 巻 5 号 p.
App14-
発行日: 1993/08/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
1993 年 29 巻 5 号 p.
App15-
発行日: 1993/08/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
1993 年 29 巻 5 号 p.
App16-
発行日: 1993/08/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
1993 年 29 巻 5 号 p.
App17-
発行日: 1993/08/20
公開日: 2017/01/01
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フリー
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原稿種別: 付録等
1993 年 29 巻 5 号 p.
App18-
発行日: 1993/08/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
1993 年 29 巻 5 号 p.
App19-
発行日: 1993/08/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
1993 年 29 巻 5 号 p.
App20-
発行日: 1993/08/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
1993 年 29 巻 5 号 p.
App21-
発行日: 1993/08/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
1993 年 29 巻 5 号 p.
App22-
発行日: 1993/08/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
1993 年 29 巻 5 号 p.
App23-
発行日: 1993/08/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
1993 年 29 巻 5 号 p.
App24-
発行日: 1993/08/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 目次
1993 年 29 巻 5 号 p.
Toc1-
発行日: 1993/08/20
公開日: 2017/01/01
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内山 昌則, 岩渕 眞, 大沢 義弘, 内藤 真一, 内藤 万砂文, 八木 実, 飯沼 泰史, 大谷 哲士, 塚田 一博, 木村 元政
原稿種別: 本文
1993 年 29 巻 5 号 p.
941-951
発行日: 1993/08/20
公開日: 2017/01/01
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食道静脈瘤のため15歳以下で手術を施行した小児門亢症15例を,術後長期間経過観察し,病型ごとに,予後,術式の効果を内視鏡所見,門脈造影,臨床経過の面より検討した.また,食道離断術前後,及び遠隔期での食道噴門運動機能を内圧学的に検討した.肝前性門脈閉塞症10例のうち,5歳以下で食道離断術,傍食道血行遮断術のみ施行した2例に術後胃出血がみられ,術後4-7年目に脾機能亢進に対しては脾動脈部分塞栓術,離断部肛門側食道および胃静脈瘤に対しては硬化療法が行われた.6歳以内に食道離断,傍食道血行遮断,摘脾,傍噴門胃体部血行遮断術(セット直達手術)が行われた2例は,術後10年以上経過後胃血流増大による胃出血がみられ,術後10-14年目に選択的胃動脈塞栓術を施行した.6歳以上でセット直達手術が行われた6例は術後10ヵ月-20年経過良好である.肝硬変,肝線維症でセット直達手術を施行した3例は,術後5年-14年消化管出血はない.特発性門亢症で摘脾,血行遮断が行われた2例は,術後2-9年消化管出血はないが,1例食道静脈瘤が残存している.小児門亢症の食道静脈瘤に対し,杉浦法に準じたセット直達手術は,概ね良好な成績で食道静脈瘤よりの再出血はなく,内視鏡的にも改善し,遠隔期の食道噴門運動機能も内圧学的に問題はなかった.肝前性門脈閉塞症では,門脈造影上加齢によっても求肝性ルートや肝内門脈枝への血流は発達せず,遠肝性副血行路が発達する症例があると考えられた.治療法として病型や年齢により直達手術の他,脾臓を温存する術式や,硬化療法,脾動脈部分塞栓術,選択的胃動脈塞栓術が今後検討される必要があると考えられた.
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内山 昌則, 岩渕 眞, 大沢 義弘, 松田 由紀夫, 内藤 万砂文, 広川 恵子, 八木 実, 飯沼 泰史
原稿種別: 本文
1993 年 29 巻 5 号 p.
952-961
発行日: 1993/08/20
公開日: 2017/01/01
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小児奇形腫群腫瘍の54症例中,未熟奇形腫は8例,悪性奇形腫は10例で,その発生部位は卵巣21例中未熟3例,悪性5例であり,精巣1例中悪性1例,仙尾部18例中未熟4例,悪性3例で,後腹膜9例中未熟1例,縦隔3例中悪性1例であった.悪性の組織型は未分化胚芽腫4例,胎児性癌3例,卵黄嚢癌3例であった.これらのうち小児腹部腫瘍で鑑別を要する卵巣,仙尾部,後腹膜の奇形腫群腫瘍,特に未熟,悪性奇形腫につき診断と治療方針および成績を検討した.卵巣未分化胚芽腫症例は腫瘍および同側卵巣卵管摘除術を行い,さらに術後療法として,Stage III症例の1例にCPA大量療法,もう1例に照射療法を行い, Stage IV 症例の1例に縦隔リンパ節転移巣の切除とCPA大量および照射療法を併用し,全例再発なく生存中である.卵巣未熟奇形腫の腹腔内再発を来した1例は摘除とVAC療法を行い,成熟神経線維からなる腹膜播種は経過観察し,腫瘍付属器摘除術後2年で両側肺転移を来した1例は肺転移巣を切除し,両例とも以後再発はない.また胎児性癌の1例は術後T2療法を行い再発はない.全例11歳以降には月経も発来し,経過良好である.仙尾部未熟奇形腫の3例は完全摘除後化学療法は行わず,仙尾部卵黄嚢癌のStage III の1例はPVB療法後完全摘除術を行い,術後PVBとHigh dose VAC療法で再発の徴候はない.後腹膜の成熟奇形腫の腹膜播〓例は術後経過観察で,また未熟奇形腫の1例は腫瘍摘除術後化学療法を行わず,経過良好である.
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竹内 一郎, 野々村 克也, 柿崎 秀宏, 山下 哲史, 金川 匡一, 小柳 知彦, 後藤 敏明, 浅野 嘉文
原稿種別: 本文
1993 年 29 巻 5 号 p.
962-971
発行日: 1993/08/20
公開日: 2017/01/01
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過去4年間に7例9尿管の乳児異所性尿管瘤症例を経験し,この時期の尿管瘤の管理方法について検討を加えた.対象7例の内訳は男児2例,女児5例,診断時年齢は生後5日目から10ヶ月,平均3.9ヶ月であった.主訴は尿路感染症4例,腹部腫瘤2例,出生前診断1例であり,単一性1例1尿管,完全重複腎盂尿管に伴うもの6例8尿管で,瘤の外翻を5例5尿管に,いわゆるcecoureteroceleも2例2尿管に認められた.原則としてIVP, <99m>^Tc-DTPA腎シンチ,VCU施行後6例8尿管に経尿道的尿管瘤切開術(TUI)を施行した.TUI後全例で瘤所属尿管に膀胱尿管逆流を認めたが,その後3例で自然消失し,通過障害の解除されなかった1例を除き尿路感染のコントロールも良好であった.経過観察中<99m>^Tc-DTPA腎シンチでの評価では,姉妹尿管も含め腎機能が悪化したのは両側症例の左側のみ(16.7%)で,評価可能であった他の5例5尿管(83.3%)はいずれも患側腎機能の増加は保たれ,2例2尿管(33.3%)では分腎機能比の著明な改善を認めた.以上より乳児異所性尿管瘤に対するTUIは1.尿管瘤所属尿管および姉妹尿管の尿ドレナージの改善が期待できること,2.尿路感染のコントロールおよびドレナージの改善に伴い腎機能の回復が期待でき,腎摘出術か新吻合術かを選択できる時期まで経過観察が可能となること,3.尿管瘤の遠位端の処理が済んでおり尿管拡張の軽減も期待でき,根治術の際有利となる可能性の高いこと,4.瘤の外翻を認めない症例ではTUIのみで根治術となり得る可能性があることより,従来禁忌とされてきた外翻するタイプも含めこの時期における治療の first choice となりうると考えている.
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井村 賢治, 中山 雅弘, 窪田 昭男, 長谷川 利路, 秦 信輔, 小林 敬, 今井 史郎, 末原 則幸, 枝光 尚美
原稿種別: 本文
1993 年 29 巻 5 号 p.
972-976
発行日: 1993/08/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
新生児外科疾患を伴った周産期死亡症例の中に(1)外科まで届かぬ症例はどれくらいあるのか? (2)なぜ届かなかったのか? (3)出生前診断や周産期管理の向上により救命し得たか? を問い,主要新生児外科疾患として腹壁形成異常・横隔膜ヘルニア・食道閉鎖症の3疾患を選び,その病理診断が記録され,かつ当小児外科に入院登録が行われていなかった過去10年間の剖検症例を検討した.該当症例は臍帯ヘルニア13・横隔膜ヘルニア8・食道閉鎖症3の計24例であり,同期間の入院新生児外科症例593例の4%に相当し,また院内出生の外科症例数とほぼ同数が,外科まで届かなかった症例として存在した.これら24例の大半は染色体異常や多発奇形合併例であり,出生前診断・周産期管理により救命が期待される症例は少なかった.
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大植 孝治
原稿種別: 本文
1993 年 29 巻 5 号 p.
977-986
発行日: 1993/08/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
神経芽腫におけるN-myc遺伝子産物(以下N-myc産物)及びras遺伝子産物p21 (以下p21)の発現を免疫組織化学的に検索し,予後因子としての意義を検討した. [対象及び方法]神経芽腫76例についてパラフィン包埋された腫瘍を用い,一次抗体として,抗ヒトN-myc遺伝子産物ウサギポリクローナル抗体及び,抗ras p21マウスモノクローナル抗体を用いて, ABC法により免疫組織化学染色を施行した.発現の強さに従って強陽性,陽性,陰性の3段階に評価し,各遺伝子産物の発現と生存率及び種々の臨床的予後因子との関連につき検討した. [結果](1)N-myc産物は核に限局して発現し,強陽性例11例(14.5%),陽性例6例(7.9%), 陰性例59例(77.6%)であった.5年生存率は陽性群(N-myc産物陽性) 17.3%,陰性群(N-myc産物陰性)が69.8%であり,両者の間に有意差が認められた(p<0.001). (2)p21は胞体に発現し,強陽性例15例(19.7%),陽性例20例(26.3%),陰性例41例(53.9%)であった.5年生存率は陽性群が84.2%,陰性群が40.7%であり,両者の間に有意差が認められた(p<0.01). (3)N-myc産物, p21の発現共に年齢,病期,マススクリーニング, DNA ploidy との関連を認め,組織型との関連は認めなかった.いずれも生物学的悪性度と関連する予後因子とし有用であることが示唆された. (4)N-myc産物とp21の発現を組み合わせて予後との相関を検討した場合, N-myc産物陽性ではp21の発現の有無にかかわらず予後不良であった. N-myc産物陰性の場合に, P21陽性例の予後が良好であり,両者を同時に検索することが予後の予測をする際に有用であることを示唆された.
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長尾 和治, 松岡 由紀夫, 樋口 章浩, 近藤 裕一, 水田 祥代, 大神 浩, 矢加部 茂, 三好 晃, 金子 隆, 矢野 博道, 柴田 ...
原稿種別: 本文
1993 年 29 巻 5 号 p.
987-995
発行日: 1993/08/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
近年,胎児診断の発達により先天性腹壁形成異常が,早期に診断されるようになった.そこで,先天性腹壁形成異常の特徴や診断と治療法の現状,胎児診断の有用性などについて検討するため,第22回九州小児外科研究会の主題を『腹壁形成異常の診断と治療の進歩』とし,加入38施設に対してアンケート調査を行った.38施設中,回答が得られた施設は19施設であり,回答率は50.0%であった.その結果について報告した.九州地区の17施設において,1982年1月から1991年12月までの過去10年間に,184例の腹壁形成異常症例を集計できた.今回,臍帯ヘルニア,臍帯内ヘルニア,腹壁破裂の分類・定義として,青山らの提唱する肝臓の脱出の有無によってわける分類・定義を用いた.その内訳は,臍帯ヘルニアが65例,臍帯内ヘルニアが49例,腹壁破裂が70例であった.各疾患の生存率は,臍帯ヘルニア,臍帯内ヘルニア,腹壁破裂がそれぞれ60.0%,75.5%,75.7%であった.全体では,69.7%であった.各疾患共に,出生体重が大きくなる程,出生週数が遅くなる程,生存率は向上していた. 奇形合併率は腹壁破裂が他疾患と比べて低かった.年度毎の各疾患別生存率は,臍帯内ヘルニアと腹壁破裂では,近年になる程,向上がみられたのに対し,臍帯ヘルニアでは,年度の今昔によって差はなく,合併奇形の有無や程度によって大きく影響されていた.最近の5年間では胎児診断例が増加していて,その有用性と弊害が指摘された.治療法の選択基準ではヘルニア口径や中心静脈圧を参考にしている他,多くは,多発奇形,重篤な合併症,呼吸循環不全の程度から総合的に判断されていた.多期的手術の材質として凍結乾燥硬膜が目新しかった.
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福中 道男, 加戸 靖, 香川 潔, 梅本 真三夫, 大谷 肇, 田中 一穂, 斉藤 幸人, 今村 洋二
原稿種別: 本文
1993 年 29 巻 5 号 p.
996-1002
発行日: 1993/08/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
症例は5ヶ月,女児.重複大動脈弓の術後,遷延する気管狭窄による重篤な呼吸不全に陥ったが2度のバルーン拡張術にて救命し得た.患児は31日間の気管内挿管より離脱でき,術後6年の現在喘鳴もなく無症状に経過している.バルーン拡張法は観血的気管,気管支形成術に比べて明らかに侵襲が少なく,比較的容易かつ安全に行える方法である.気管,気管支軟化症以外の狭窄性病変に対しては広く適応があり,とくに,血管輪に合併する限局性の気管,気管支狭窄に対し,効果的な方法と思われる.気管支鏡等の検査により診断がつき次第,症状がより進行しないうちに施行するのが望ましい.
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藤井 喜充, 平山 善章, 矢加部 茂, 三井 美由紀, 梅根 真知子, 松本 正, 長崎 彰
原稿種別: 本文
1993 年 29 巻 5 号 p.
1003-1006
発行日: 1993/08/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
糖尿病母体より出生した全欠損型尾部退行症候群の1生日男児例を経験した.両下肢の屈曲拘縮と知覚鈍麻,直腸膀胱機能障害がみられた.腹部X線写真では,腰椎と仙骨の欠損が認められた.母親は糖尿病であった.運動神経障害レベルはL2,知覚神経障害レベルはL4であった.直腸肛門内圧検査からは,自律神経障害は認められなかった.運動神経,知覚神経,自律神経の障害レベルは,過去の報告と同様,自験例も一致しなかった. MRIでは,脊髄はTh8のレベルで途絶していた.これらの所見から,神経根は正常よりも上位のレベルから出ていると推察された.
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村松 俊範, 高橋 英世, 大沼 直躬, 田辺 政裕, 吉田 英生, 岩井 潤, 堀江 弘
原稿種別: 本文
1993 年 29 巻 5 号 p.
1007-1011
発行日: 1993/08/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
稀な腎腫瘍である Oncocytoma の1小児例を経験した.症例は9歳女児.肉眼的血尿を主訴に近医を受診し,腹部エコーにて右腎に充実性の腫瘤を認め,当科を紹介された.腫瘍は右腎下極より発生し,右側腹部の大部分を占めていたが,遠隔転移は認めなかった.右腎原発 Wilms'腫瘍の術前診断で右腎摘出術を施行した.腫瘍は完全に被膜で被われており,周囲との剥離は容易であった.腫瘍中央部に Aorta より直接流入する太い血管が存在していた.摘出標本は148X108X60mm, 390gであった.病理組織像では好酸性で顆粒状の豊富な細胞質を持った細胞が索状に配列しており,核の大小不同や異形性は認めず,電顕で増生したミトコンドリアが証明された.一部に脈管侵襲が見られたため, malignant な potencial を持つ oncocytoma と診断された.術後2年の現在,再発や転移なく経過良好である.
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宇野 武治, 原田 幸雄, 鶴井 聡, 河原崎 秀雄, 堀 哲夫
原稿種別: 本文
1993 年 29 巻 5 号 p.
1012-1017
発行日: 1993/08/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
症例1は,在胎31週,生下時体重916g,Apgar score 2点の女児で,腹部膨満と腹部レ線写真で鏡面像を認めたため,生後1日目に緊急手術をおこない meconium disease の診断で回腸瘻を造設した.しかし,術後3日目より1日80gの胃内出血をきたし,腹部レ線写真では拡張した胃泡像を認めた.患児はDICを併発し,術後13日目に死亡した.剖検では胃弯隆部大弯側後壁に20X20mmの漿膜筋層欠損部と同部の粘膜面には,凝血塊が付着していた.症例2は,在胎38週,生下時体重3240g,正常分娩の男児で,生後20時間頃より新鮮血を吐血し,軽度腹部膨満を認めた.腹部レ線写真で拡張した胃泡像と胃弯隆部大弯側に憩室状の膨隆を認めたため,切迫胃破裂を疑い緊急手術を行った.胃体上部から弯隆部前壁大弯側に漿膜筋層の断裂と粘膜下層の憩室状膨隆を認めた.同部粘膜の部分切除後,全層一層縫合を行い救命し得た.本症の臨床像と原因について,若干の検討を加えた.
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宮内 隆行, 大塩 猛人, 松村 長生, 桐野 有成, 菊辻 徹, 江川 善康, 川人 智久
原稿種別: 本文
1993 年 29 巻 5 号 p.
1018-1022
発行日: 1993/08/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
Bochdalek ヘルニアの合併奇形は,多数報告されているが,その修復術後に先天性肥厚性幽門狭窄症(PS),食道裂孔ヘルニアを発症した報告例は極めてまれである.今回,以下のような症例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する.症例は生後0日男児.呼吸障害にて当院へ搬送された.左 Bochdalek ヘルニアの診断で,生後1日目に修復術を受けた.術後6日目より嘔吐が出現し,上部消化管造影でPSと診断され,生後20日目にラムステッド手術を施行した.術後も嘔吐が持続し,上部消化管造影より,食道裂孔ヘルニアと診断された.生後128日目に Dor-Nissen 法による逆流防止術を施行した.現在1年以上経過しているが症状は認めていない.
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古谷 彰, 壷井 英敏, 植木 幸一, 江里 健輔
原稿種別: 本文
1993 年 29 巻 5 号 p.
1023-1027
発行日: 1993/08/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
不完全胸腹部型心臓脱に対しヒト硬膜 Lyodura^<[○!R]> を用いた還納手術を経験した.症例は新生児で生後2時間にて手術を施行した.手術方法は,1)脱出心の背下部の左横隔膜正中部を切り込み Lyodura^<[○!R]> を補填しポケット状の還納スペースを作製した.2)このポケットヘの脱出心を還納し,新しい心膜として心臓の前面を Expanded polytetrafluoroethylene sheet (EPTFE sheet)で覆った. 3) Marlex^<[○!R]> Meshにより前胸壁を形成した.4)皮膚は前胸壁に減張切開を施した後直接縫合した.以上により循環動態の変動をきたすことなく脱出心の一期的還納術に成功した.本症例は不幸にして術後74日目に急性心不全にて失ったが,今回の手術方法は胸腹部型心臓脱に対する還納術として優れた方法と思われた.
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辻 尚人, 川原 央好, 和佐 勝史, 飯干 泰彦, 岡田 正
原稿種別: 本文
1993 年 29 巻 5 号 p.
1028-1033
発行日: 1993/08/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
ano-rectal stenosis の1例を経験し, posterior sagittal anorectoplasty による根治術施行した.症例は生後4ヵ月,男児で,腹部膨満,排便困難を主訴に来院した.口蓋裂を合併したが,仙骨前腫瘤の存在は認められなかった.成分栄養剤投与,肛門ブジー,浣腸による管理でも,症状の改善なく,根治術を施行した.肛門部後方の皮膚切開は肛門部の1cm手前までに留め,なるべく肛門管を温存するように心がけた.また,腸管の狭窄部を切除し腸管の端々吻合を行うことで確実に狭窄部の解除を行った.これらは良好な視野下に行われた.患児の術後排便機能は良好に保たれ,PSARP術式における筋群切開による問題は見られていない.
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井上 勝裕, 長島 雅子, 山上 卓士, 柳原 潤, 岩井 直躬, 森岡 義仁
原稿種別: 本文
1993 年 29 巻 5 号 p.
1034-1038
発行日: 1993/08/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
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大網リンパ管腫は比較的稀な疾患である.その多くは小児期,特に10歳未満に発見されているが,特異的な症状に乏しいためその診断には画像診断が有用である.患児は1歳10ヵ月女児で,微熱,腹痛,嘔吐に続き急激な腹部膨満,貧血の進行をきたした.腹部超音波検査および腹部CT検査にて薄い壁を持つ巨大な腹腔内嚢腫性病変の存在を診断した.貧血が高度かつ進行性だったため緊急に開腹術を施行したところ,大網内に血性の液を貯留した1.3kgの嚢胞を認め,これを摘出した.病理組織学的所見はリンパ管腫であった.本症の発生部位までを含めた正確な術前診断は困難であったが,嚢腫の診断には腹部超音波検査および腹部CT検査が有用であった.
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鎌形 正一郎, 石田 治雄, 林 奐, 菅藤 啓, 広部 誠一, 平林 健, 黒川 博, 堀池 重治
原稿種別: 本文
1993 年 29 巻 5 号 p.
1039-1043
発行日: 1993/08/20
公開日: 2017/01/01
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肺炎後に胸部異常陰影を認めた3歳2か月の男児症例を経験した.気管支造影検査では気管支の異常や偏位を認めず,血管造影検査で下横隔膜動脈より肺に流入する多数の異常動脈があり,肺動脈とシャントを形成していた.肺葉内肺分画症の診断で左下葉切除を行ったが,術後1か月で伸展した上葉の肺動脈と下横隔膜動脈との間にシャントをきたしたため.下横隔膜動脈の結紮術を行った.初回手術時の切除肺には炎症以外に異常を認めず,炎症や胸膜の癒着によって2次的に大動脈系から血管流入(systemic-pulmonary shunt)が生じたものと考えられた.気管支動脈以外にも,大動脈系から肺に血管が流入する病変は多く,肺葉内肺分画症との鑑別にあたっては,気管支造影,選択的動脈造影を含めた血管造影,および病理検査を行い気管支・肺動脈・肺実質の病変を詳細に検討することが重要である.
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石川 正美, 渡井 有, 飯島 恒司, 能勢 孝一郎
原稿種別: 本文
1993 年 29 巻 5 号 p.
1044-1049
発行日: 1993/08/20
公開日: 2017/01/01
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症例は在胎34週6日で出生前診断され,母体入院となった腹壁破裂である.在胎36週0日,頭位自然分娩で出生したが,出生後腹壁破裂とともに,胃および腹部食道の小弯側に縦走する破裂孔を認めた.他に合併奇形はなく,出生後2時間で破裂部縫合閉鎖,胃瘻造設,腹壁破裂一期的閉鎖術を行なった.感染症も含めて術後合併症もなく,術後44日目に退院となった.当院では腹壁破裂が出生前診断された場合,母体搬送して入院させ,超音波検査にて経過観察している.この間,脱出腸管の異常などの所見が認められなければ妊娠を継続させ,経膣分娩を原則としている、分娩は新生児科医,小児外科医立会いのもとで行い,出生後は速やかに一期的腹壁閉鎖術を施行している.本症例における消化管破裂は脱出臓器の産道における圧迫の結果と考えられたが,経膣分娩時の通常の圧では消化管破裂は生じ難いと考えられ,その破裂機序について考察した.また出生前診断された腹壁破裂の分娩形式についても考察した.
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植木 幸一, 藤原 敬且, 森景 則保, 瀬山 厚司, 江里 健輔
原稿種別: 本文
1993 年 29 巻 5 号 p.
1050-
発行日: 1993/08/20
公開日: 2017/01/01
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市川 徹, 宮本 勝也, 松浦 雄一郎, 横山 隆, 檜山 英三
原稿種別: 本文
1993 年 29 巻 5 号 p.
1050-
発行日: 1993/08/20
公開日: 2017/01/01
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市川 徹, 宮本 勝也, 松浦 雄一郎, 横山 隆, 檜山 英三
原稿種別: 本文
1993 年 29 巻 5 号 p.
1050-
発行日: 1993/08/20
公開日: 2017/01/01
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中谷 勝利, 青山 興司, 後藤 隆文, 秋山 卓士, 岩村 喜信, 森 茂
原稿種別: 本文
1993 年 29 巻 5 号 p.
1050-
発行日: 1993/08/20
公開日: 2017/01/01
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武田 聖, 坂下 吉弘, 古田 靖彦
原稿種別: 本文
1993 年 29 巻 5 号 p.
1050-
発行日: 1993/08/20
公開日: 2017/01/01
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和田 知久, 馬場 広, 丹治 英裕, 有田 道典, 小川 喜輝, 黒田 義則
原稿種別: 本文
1993 年 29 巻 5 号 p.
1050-1051
発行日: 1993/08/20
公開日: 2017/01/01
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岸 清志, 森脇 誠司, 古本 豊和, 河村 良寛, 水本 清, 加藤 一吉, 中本 周
原稿種別: 本文
1993 年 29 巻 5 号 p.
1051-
発行日: 1993/08/20
公開日: 2017/01/01
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