-
原稿種別: 表紙
2011 年 47 巻 7 号 p.
Cover1-
発行日: 2011/12/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
原稿種別: 表紙
2011 年 47 巻 7 号 p.
Cover2-
発行日: 2011/12/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
原稿種別: 付録等
2011 年 47 巻 7 号 p.
App1-
発行日: 2011/12/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
原稿種別: 付録等
2011 年 47 巻 7 号 p.
A1-A10
発行日: 2011/12/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
原稿種別: 付録等
2011 年 47 巻 7 号 p.
A11-A13
発行日: 2011/12/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
原稿種別: 目次
2011 年 47 巻 7 号 p.
A14-
発行日: 2011/12/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
山根 裕介, 黒田 達夫, 北野 良博, 森川 信行, 田中 秀明, 藤野 明浩, 武田 憲子, 鈴東 昌也, 松田 諭
原稿種別: 本文
2011 年 47 巻 7 号 p.
993-997
発行日: 2011/12/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
【目的】長期留置型の中心静脈カテーテル(CVC)は小腸不全患児にとって生命維持に必要なlife lineであり,カテーテル関連血流感染症(CRBSI)は最も重篤な合併症の一つである.今回,CRBSIに対しエタノールロック療法(ELT)を施行し,CVC温存が可能であった症例を検討したので報告する.【対象と方法】国立成育医療研究センター外科において2008年1月から2010年6月までに生後3か月以上でCRBSIの診断に至った11症例に対し,のべ21件のELTが施行され,これらを対象として診療録をもとに後方視的に検討を行った.【結果】21件中17件(81%)でELT治療が成功したと判断された.CRBSIの原因菌はグラム陽性菌が71%,グラム陰性菌が19%,真菌が10%であった.真菌はすべて治療成功例であった.また成功例はすべて,治療終了後28日未満での再発を認めていない.また有害事象は,頭痛や酩酊状態など軽症例で,新たに治療が必要となるような重篤な有害事象は認めなかった.【結論】エタノールロック療法はカテーテル温存療法としてCRBSIに対して有効かつ安全な治療法であることが示唆された.一方で長期的な問題を生じる可能性等については不明な点もあり,今後も症例の蓄積が必要である.
抄録全体を表示
-
渡辺 健太郎, 漆原 直人, 福本 弘二, 福澤 宏明, 杉山 彰英, 長江 秀樹, 光永 眞貴, 長谷川 史郎
原稿種別: 本文
2011 年 47 巻 7 号 p.
998-1003
発行日: 2011/12/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
【目的】腹壁破裂に対する新しい治療法であるsutureless腹壁閉鎖法の有用性を従来法と比較し検討した.【方法】1990年〜2010年までに当科で外科的治療を行った腹壁破裂20例のうち,重症合併疾患がある6例を除いた14例を対象に診療録を後方視的に検討した.1990年から2005年までに当科で施行した従来法(一期的閉鎖法4例,二期的閉鎖法5例)と,2005年から導入したsutureless腹壁閉鎖法5例の治療成績を比較した.治療成績の評価項目は人工呼吸管理期間,哺乳開始までの期間,full feedingに達するまでの期間,入院期間,入院加療中(早期)の合併症と退院後(晩期)に外科治療を要した合併症の発生率である.【結果】Sutureless腹壁閉鎖法は従来法に比べ,full feedingに達するまでの期間が有意に短かった(19.6±10.3日vs45.1±25.1日,p=0.04).一方,人工呼吸管理期間(8.6±5.4日vs21.2±17.1日,p=0.28),哺乳開始までの期間(10.8±5.2日vs27.1±17.5日,p=0.08),入院期間(34.6±23.1日vs69.3±45.3日,p=0.08)は短い傾向にあったが有意差はなかった.早期合併症は,sutureless腹壁閉鎖法では1例(20%),従来法では9例中5例(56%)に認められた.外科治療を要する晩期合併症は,sutureless腹壁閉鎖法は5例中1例(20%),従来法は9例中5例(56%)に認められた.【結論】Sutureless腹壁閉鎖法の治療成績は従来法に比べ良好で,有用な治療法である.
抄録全体を表示
-
漆原 直人, 福本 弘二, 福澤 宏明, 杉山 彰英, 渡辺 健太郎, 光永 眞貴, 草深 純一, 三宅 啓, 青葉 剛史, 長谷川 史郎
原稿種別: 本文
2011 年 47 巻 7 号 p.
1004-1009
発行日: 2011/12/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
【目的】ヒルシュスプルング病に対する自動縫合器を用いたDuhamel-Z吻合術の術後長期の排便状況を調査するために,患者・家族会を設立するとともに,アンケート調査を行った.【方法】1978〜2010年までに結腸までのヒルシュスプルング病123例にDuhamel-Z吻合(開腹99例,腹腔鏡下24例)を施行した.今回,術後2年以上経過し集団生活にはいる4歳以上の111例の排便状況についてアンケート調査を行い72例(65%)から回答を得た.この内,ダウン症6例と障害児1例の7例を除く65例を対象とした.年齢は4〜34歳(平均18.1歳),手術は開腹手術53例,腹腔鏡下手術12例.これらの結果をI群(4〜6歳)7例,II群(7〜12歳)11例,III群(13〜18歳)18例,IV群(19〜34歳)29例に分け排便状況について検討するとともにスコア化し評価した.検討項目は,(1)緩下剤・浣腸の使用頻度,(2)排便回数,(3)便性,(4)便意,(5)便とガスの識別.(6)肛門びらん,(7)便汚染,(8)便失禁.40点満点でExcellent(E):36〜40,Good(G):31〜35,Fair(F):26〜30,Poor(P):0〜25とした.【結果】緩下剤・浣腸は,6歳までは半数以上に使用され,成長とともに減少し19歳以上では29例中5例(17%)が便秘時のみ緩下剤を使用していた.排便回数は12歳までは全例が2日に1回以上であるが,13歳以上では3日間以上排便がない症例が47例中4例(8.5%)にみられた.逆に19歳以上で1日4回以上の排便が2例にみられた.便性は水様便が多い症例が1例あった.便意や便の識別も13歳以上では93〜94%で常にわかるようになるが,便汚染,失禁は,13〜18歳でも下痢・便秘時に便汚染22%,便失禁11%にみられた.しかし19歳以上では汚染・失禁は皆無であった.排便スコアは,I群:平均33.1(E:3例,G:2例,F:1例,P:1例),II群:平均37.7(E:10例,P:1例),III群:平均38.8(E:17例,G:1例),IV群:平均38.9(E:29例).13歳以上で98%がExcellentとなり19歳以上では全例がExcellentであった.【結論】自動縫合器を用いたDuhamel-Z吻合術の術後長期の排便状況は良好である.
抄録全体を表示
-
岡田 安弘, 山崎 徹, 元井 勇
原稿種別: 本文
2011 年 47 巻 7 号 p.
1010-1015
発行日: 2011/12/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
診断時に上部尿路の合併症を認め,段階的に治療をすすめた先天性前部尿道憩室の1例を報告する.症例は男児で,生後7か月時より尿路感染症を反復.11か月時に施行した排尿時膀胱尿道造影にて,膀胱の強い変形および右膀胱尿管逆流(grade 4),さらに振子部尿道に憩室を認めたため当科紹介.前部尿道憩室により下部尿路通過障害が発生し,二次性に高圧膀胱および右膀胱尿管逆流が惹起されたと判断し,生後12か月時に膀胱尿道鏡を施行.鏡視下に憩室のdistal lipを確認し同部位に膜様狭窄を認めたため,膜切除を行ったが,憩室に縮小傾向はなく生後17か月時に観血的憩室切除術を施行.術後尿道の拡張は消失したが,右膀胱尿管逆流には改善がみられず,2歳0か月の時点で逆流防止術(Cohen法)を施行した.全手術の終了後に施行した腎シンチグラフィーでは,split renal functionの増悪を認めなかった.
抄録全体を表示
-
安井 良僚, 山本 栄司
原稿種別: 本文
2011 年 47 巻 7 号 p.
1016-1020
発行日: 2011/12/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
小児の膵solid pseudopapillary neoplasm(以下SPN)の治療経験を報告する.症例は12歳,女児.検診の尿タンパク陽性に対して施行した腹部超音波検査で膵頭部に巨大な腫瘤を認め,CT,MRI等の精査で膵SPNを疑い手術を行った.腫瘍は球形で膵鉤部に存在し,頭側は膵実質組織により被覆され,尾側は膵外に突出していた.腫瘍は被膜に覆われ,境界明瞭で周囲組織への浸潤は見られず,腫瘍全摘出術が可能であった.大きさは13×11×10cm,重さ878gで,病理検査でSPNと確定診断した.術後,腫瘍摘出部の膵剥離面からと考えられる膵液瘻が生じた.経静脈栄養とタンパク分解酵素阻害剤などの薬物療法による保存的治療で治癒したが,治療に長期間を要した.
抄録全体を表示
-
坂元 直哉, 藤代 準, 小室 広昭, 瓜田 泰久, 星野 論子, 小野 健太郎, 坂下 信悟, 金子 道夫
原稿種別: 本文
2011 年 47 巻 7 号 p.
1021-1025
発行日: 2011/12/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
肝門部に嚢胞を形成し,肝内胆管の開存がある胆道閉鎖症は葛西分類ではI cystとして分類される.I cystは肝門部に嚢胞状胆管拡張があり,閉塞部位は必ず総胆管で,十二指腸との間に交通がないと明記されている.今回我々は,最初はI cystの胆道閉鎖症と考えられたが十二指腸への交通も認め,診断・分類に苦慮した胆道奇形の1症例を経験したので報告する.症例は2か月女児.日齢77に黄疸,白色便を主訴に受診し,胆道閉鎖症の疑いで日齢80に手術を施行した.術中胆道造影では肝管は嚢胞状に拡張し,I cystの胆道閉鎖症と思われたが,総胆管は開存し十二指腸内への造影剤の流出も確認された.術中造影や病理所見から我々は本症例を胆道閉鎖症と考えたが,I cyst,III型のどちらにも当てはまらず病型分類不能であった.現行の葛西分類において当てはまらない症例に対して,今後の分類方法について議論していく必要があると思われた.
抄録全体を表示
-
照井 慶太, 小松 秀吾, 篠塚 俊介, 平本 龍吾
原稿種別: 本文
2011 年 47 巻 7 号 p.
1026-1032
発行日: 2011/12/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
14歳男児.急性虫垂炎・多臓器不全に対し虫垂切除を施行.術後,多発性消化管穿孔に対しトライツ靭帯から20・80cmの小腸に2箇所の腸瘻を造設し,完全静脈栄養で管理した.周術期には47日間の透析を要した.第87病日,心不全(駆出率37%)を認めたが,精査にて明らかな原因を見出せず,微量栄養素欠乏が除外診断として残った.亜セレン酸Na静脈内投与及び,腸瘻間の60cmの空腸を用いてL-カルニチン投与を開始したところ,3週後には駆出率68%と改善を認めた.心不全時,遊離カルニチン・セレン血中濃度は標準値下限をわずかに下回る程度であったが,腸瘻閉鎖後に遊離カルニチンが著明に低下した.カルニチン血中濃度低下は症状発現時期とずれることがあり,心不全時に潜在的な欠乏があったと思われる.多くの危険因子(絶飲食・透析・腸液流出)を併せ持っていたことからも,本症例の心不全はカルニチン欠乏に起因すると考えられた.
抄録全体を表示
-
大割 貢, 臼井 規朗, 曹 英樹, 中井 弘, 福澤 正洋
原稿種別: 本文
2011 年 47 巻 7 号 p.
1033-1037
発行日: 2011/12/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
症例は3歳男児.腹痛,粘血便を主訴に前医を受診した.腹部CT検査にて,骨盤内に石灰化を伴う腫瘤陰影が認められたため,虫垂炎を疑われて当科に紹介された.来院時の炎症所見は軽度で,腹部超音波検査にて骨盤内に鏡面像を伴う嚢胞像を認めた.また注腸造影では,直腸壁が右方から圧迫されている所見を認めた.直腸診でも腫瘤を触知したため,当初,奇形腫などの骨盤内腫瘍と考えた.しかし,翌日には筋性防御が出現し,血液検査にてCRPが16mg/dlと上昇したため,急性虫垂炎による骨盤内膿瘍を疑って,緊急手術を施行した.開腹所見では,虫垂は正常で,直腸の背側に直径4cm大の,半球状で弾性軟の腫瘤を認めた.感染を伴った直腸重複症と診断し,共有する筋層ごと腫瘤を切除した.直腸重複症は比較的稀なうえ,急性腹症を伴って発症したため,術前診断に苦慮した.
抄録全体を表示
-
出家 亨一, 金森 豊, 小高 哲郎, 田中 裕次郎, 寺脇 幹, 古村 眞, 杉山 正彦, 釣巻 ゆずり, 本間 之夫, 岩中 督
原稿種別: 本文
2011 年 47 巻 7 号 p.
1038-1042
発行日: 2011/12/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
5歳10か月女児.4歳時より繰り返す頻尿,血尿を主訴に来院した.乳幼児期に近医成人外科施設にて再発を含む左側2回,右側1回の鼠径ヘルニア手術の既往がある.超音波検査やCTなどの精査により膀胱結石が疑われ,全身麻酔下に膀胱鏡検査を施行した.結石は膀胱頂部やや左側に固定されており,同時に施行した腹腔鏡にて膀胱壁の左内鼠径輪付近との癒着を認めたため,幼少時の鼠径ヘルニア手術に起因する膀胱結石が疑われ,膀胱切石術を施行した.膀胱結石は病理組織診断の結果,非吸収性の縫合糸と考えられる異物を核として形成されたものと判明し,乳児期のヘルニア手術の関与が強く示唆された.膀胱切石術後5か月時に膀胱結石の再発を認めたため,膀胱砕石術を行った.乳幼児鼠径ヘルニア手術の合併症としての膀胱結石につき,若干の文献的考察を交えて報告する.
抄録全体を表示
-
高野 周一, 高屋 誠吾, 畑田 智子, 清水 法男
原稿種別: 本文
2011 年 47 巻 7 号 p.
1043-1047
発行日: 2011/12/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
症例は2歳10か月の女児.突然の腹痛と嘔吐を主訴に当院を紹介受診した.腹部に軽い膨隆はあるが腫瘤は触知し得ず,腹膜刺激徴候はなかった.血液検査異常は白血球の軽度上昇のみだった.単純X線写真で腸管の圧排像を認め,腹部エコーでは境界明瞭,内部均一で薄い被膜と隔壁を伴う13cm大の巨大腫瘤を認めた.造影CTでは被膜に淡い造影効果を認めた.MRIではT1強調画像,T2強調画像ともに高信号で,脂肪抑制条件で均一に信号低下を認めた.準緊急的に手術を行い,空腸間膜に発生した脂肪性腫瘍を空腸の一部とともに全摘除した.組織所見から診断を脂肪芽腫と確定した.腸間膜に発生する脂肪芽腫は稀であり,巨大化して初めて気づかれることが多い.脂肪肉腫との鑑別を要するが,特異的な検査所見がないため術前診断は非常に困難である.本邦での腸間膜脂肪芽腫の報告例11例をまとめ,若干の考察を加えて報告した.
抄録全体を表示
-
阪 龍太, 奥山 宏臣, 佐々木 隆士, 野瀬 聡子
原稿種別: 本文
2011 年 47 巻 7 号 p.
1048-1052
発行日: 2011/12/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
気管支嚢胞は縦隔に好発し,胸郭外に発生することはまれである.今回,われわれは前胸部に発生した皮下気管支嚢胞を経験した.1か月男児.生後3週より胸骨柄前に皮下腫瘤を認めていた.発赤・腫脹を認め,紹介受診.皮下腫瘤の感染と診断し,切開,排膿により改善を認めたが,再度感染を認めたため,手術を施行した.腫瘤周囲には炎症性の癒着が認められたが,胸骨との付着はなく,深部への索状物も認められなかった.病理組織検査では,嚢胞内面は線毛円柱上皮で被われ,外層に平滑筋を認め,皮下気管支嚢胞と診断した.
抄録全体を表示
-
江間 玲, 田中 潔, 武田 憲子, 中舘 尚也, 渡邊 昌彦
原稿種別: 本文
2011 年 47 巻 7 号 p.
1053-1058
発行日: 2011/12/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
症例は13歳男児で生後6か月から背部血管腫が認められ,6歳時に全身に多発する皮膚血管腫に対し腫瘤摘出術が施行された.9歳時には貧血を認めたため,上部消化管内視鏡検査が施行され,胃の多発性血管腫が認められた.慢性の消化管出血が持続したため,貧血が改善せず,12歳時に3個の胃血管腫に内視鏡的切除が施行された.さらに下部消化管内視鏡検査で結腸の多発性血管腫が認められ,青色ゴムまり様母斑症候群(blue rubber bleb nevus syndrome)と診断された.小腸造影検査でも多発性血管腫が認められ,消化管出血の出血源と考えられた.ステロイドやインターフェロンの保存的治療は無効であったため,胃1個,小腸31個,結腸7個の血管腫を切除した.消化管血管腫は手術による完全切除が有効だが,可能な限り腸管温存をはかることが肝要である.
抄録全体を表示
-
棚野 晃秀, 堀澤 稔
原稿種別: 本文
2011 年 47 巻 7 号 p.
1059-1063
発行日: 2011/12/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
症例は8歳女児.急性虫垂炎の疑いで当科を紹介された.身長123.3cm,体重23.9kg,BMI 15.7%,全身状態は良好であった.嘔吐・下痢などの消化器症状は認めなかった.右下腹部から側腹部に圧痛と自発痛を認めたが,腫瘤は触知しなかった.反跳痛を認めたが,筋性防御は陰性であった.血液生化学検査では白血球数12,300/μl,CRP 6.98mg/dlと高値を認めた.腹部超音波検査では,肝下面に腸管と連続性のない高エコーな腫瘤性病変を認めた.腹部造影CTにて,中心に渦巻き状層状構造を有する腫瘤を認めた.大網捻転症による急性腹症の診断にて腹腔鏡下手術を施行した.右上腹部で大網が腫瘤を形成し,腹壁に癒着していた.他の明らかな病変を認めなかったので,大網の健常部分で大網腫瘤を切除した.術後の経過は良好で,術後5日目に退院となった.小児の虫垂炎などの鑑別診断のひとつとして特発性大網捻転症を考慮する必要があると考えられた.
抄録全体を表示
-
蛇口 琢, 蛇口 達造, 吉野 裕顕, 森井 真也子
原稿種別: 本文
2011 年 47 巻 7 号 p.
1064-
発行日: 2011/12/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
安藤 亮, 仁尾 正記, 和田 基, 佐々木 英之, 風間 理郎, 西 功太郎, 岡村 敦
原稿種別: 本文
2011 年 47 巻 7 号 p.
1064-
発行日: 2011/12/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
山下 方俊, 伊勢 一哉, 清水 裕史, 後藤 満一
原稿種別: 本文
2011 年 47 巻 7 号 p.
1064-
発行日: 2011/12/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
大澤 義弘, 近藤 公男
原稿種別: 本文
2011 年 47 巻 7 号 p.
1064-
発行日: 2011/12/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
本間 貴士, 遠藤 尚文, 中村 潤
原稿種別: 本文
2011 年 47 巻 7 号 p.
1064-1065
発行日: 2011/12/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
遠藤 史隆, 水野 大, 福澤 太一, 西塚 哲, 木村 祐輔, 新田 浩幸, 大塚 幸喜, 柏葉 匡寛, 肥田 圭介, 佐々木 章, 池田 ...
原稿種別: 本文
2011 年 47 巻 7 号 p.
1065-
発行日: 2011/12/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
岡村 敦, 和田 基, 佐々木 英之, 風間 理郎, 西 功太郎, 安藤 亮, 仁尾 正記
原稿種別: 本文
2011 年 47 巻 7 号 p.
1065-
発行日: 2011/12/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
丸山 将輝, 須貝 道博, 棟方 博文, 照井 君典, 伊藤 悦郎
原稿種別: 本文
2011 年 47 巻 7 号 p.
1065-
発行日: 2011/12/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
宮内 雄也, 園田 真理, 佐藤 正人, 飯田 ちひろ, 水元 洋, 秦 大資
原稿種別: 本文
2011 年 47 巻 7 号 p.
1066-
発行日: 2011/12/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
青井 重善, 木村 幸積
原稿種別: 本文
2011 年 47 巻 7 号 p.
1066-
発行日: 2011/12/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
森田 圭一, 津川 二郎, 石井 智浩, 佐藤 志以樹, 在間 梓
原稿種別: 本文
2011 年 47 巻 7 号 p.
1066-
発行日: 2011/12/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
片山 哲夫, 中條 悟
原稿種別: 本文
2011 年 47 巻 7 号 p.
1066-
発行日: 2011/12/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
久保田 良浩, 森 毅, 張 弘冨, 梅田 朋子, 阿部 元, 来見 良誠, 谷 徹, 柳 貴英, 越田 繁樹
原稿種別: 本文
2011 年 47 巻 7 号 p.
1067-
発行日: 2011/12/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
前田 貢作, 馬場 勝尚, 田辺 好英
原稿種別: 本文
2011 年 47 巻 7 号 p.
1067-
発行日: 2011/12/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
田浦 康明, 横井 暁子, 中尾 真, 尾藤 祐子, 荒井 洋志, 岡本 光正, 田村 亮, 前田 健一, 西島 栄治
原稿種別: 本文
2011 年 47 巻 7 号 p.
1067-
発行日: 2011/12/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
田村 亮, 前田 健一, 田浦 康明, 岡本 光正, 荒井 洋志, 中尾 真, 尾藤 祐子, 横井 暁子, 西島 栄治
原稿種別: 本文
2011 年 47 巻 7 号 p.
1067-
発行日: 2011/12/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
前田 健一, 横井 暁子, 田村 亮, 田浦 康明, 岡本 光正, 荒井 洋志, 尾藤 祐子, 中尾 真, 西島 栄治
原稿種別: 本文
2011 年 47 巻 7 号 p.
1067-1068
発行日: 2011/12/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
木村 幸積, 青井 重善, 文野 誠久
原稿種別: 本文
2011 年 47 巻 7 号 p.
1068-
発行日: 2011/12/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
塚田 紫津, 出口 英一, 樋口 恒司
原稿種別: 本文
2011 年 47 巻 7 号 p.
1068-
発行日: 2011/12/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
上原 秀一郎, 曹 英樹, 田附 裕子, 大割 貢, 野瀬 聡子, 福澤 正洋
原稿種別: 本文
2011 年 47 巻 7 号 p.
1068-
発行日: 2011/12/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
林 宏昭, 中村 哲郎, 東 孝, 大野 耕一, 山田 弘人, 正畠 和典
原稿種別: 本文
2011 年 47 巻 7 号 p.
1068-1069
発行日: 2011/12/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
吉利 エレーナ幸江, 松川 泰廣, 萩原 健
原稿種別: 本文
2011 年 47 巻 7 号 p.
1069-
発行日: 2011/12/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
錦 耕平, 山内 勝治, 米倉 竹夫, 井原 欣幸, 木村 拓也, 黒田 征加, 小角 卓也, 太田 善夫
原稿種別: 本文
2011 年 47 巻 7 号 p.
1069-
発行日: 2011/12/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
園田 真理, 佐藤 正人, 宮内 雄也
原稿種別: 本文
2011 年 47 巻 7 号 p.
1069-
発行日: 2011/12/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
深田 良一, 川上 定男, 石井 洋, 趙 秀之, 吉川 徹二, 北川 昌洋, 庄田 勝俊, 山内 紀人, 渡邉 正
原稿種別: 本文
2011 年 47 巻 7 号 p.
1069-1070
発行日: 2011/12/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
竹内 雄毅, 小野 滋, 文野 誠久, 嶋寺 伸一, 古川 泰三, 木村 修, 岩井 直躬
原稿種別: 本文
2011 年 47 巻 7 号 p.
1070-
発行日: 2011/12/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
田中 克典, 久保田 良浩, 森 毅, 張 弘冨, 塩見 尚礼, 仲 成幸, 梅田 朋子, 阿部 元, 来見 良誠, 谷 徹, 水本 明良
原稿種別: 本文
2011 年 47 巻 7 号 p.
1070-
発行日: 2011/12/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
宇田津 有子, 八木 誠, 吉田 英樹, 森下 祐次
原稿種別: 本文
2011 年 47 巻 7 号 p.
1070-
発行日: 2011/12/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
在間 梓, 石井 智浩, 森田 圭一, 津川 二郎, 佐藤 志以樹
原稿種別: 本文
2011 年 47 巻 7 号 p.
1070-1071
発行日: 2011/12/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
大片 祐一, 畠山 理
原稿種別: 本文
2011 年 47 巻 7 号 p.
1071-
発行日: 2011/12/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
木下 悠十, 山内 勝治, 米倉 竹夫, 小角 卓也, 木村 拓也, 井原 欣幸, 澤井 利夫, 太田 善夫
原稿種別: 本文
2011 年 47 巻 7 号 p.
1071-
発行日: 2011/12/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー