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原稿種別: 表紙
2010 年 46 巻 2 号 p.
Cover1-
発行日: 2010/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 表紙
2010 年 46 巻 2 号 p.
Cover2-
発行日: 2010/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
2010 年 46 巻 2 号 p.
App1-
発行日: 2010/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
2010 年 46 巻 2 号 p.
App2-
発行日: 2010/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
2010 年 46 巻 2 号 p.
App3-
発行日: 2010/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
2010 年 46 巻 2 号 p.
App4-
発行日: 2010/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
2010 年 46 巻 2 号 p.
App5-
発行日: 2010/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
2010 年 46 巻 2 号 p.
App6-
発行日: 2010/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
2010 年 46 巻 2 号 p.
App7-
発行日: 2010/04/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 目次
2010 年 46 巻 2 号 p.
Toc1-
発行日: 2010/04/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 文献目録等
2010 年 46 巻 2 号 p.
Misc1-
発行日: 2010/04/20
公開日: 2017/01/01
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金子 道夫
原稿種別: 本文
2010 年 46 巻 2 号 p.
205-208
発行日: 2010/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
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渡邉 高士, 瀧藤 克也, 三谷 泰之, 中森 幹人, 安岡 弘直, 奥谷 貴弘, 山上 裕機
原稿種別: 本文
2010 年 46 巻 2 号 p.
209-213
発行日: 2010/04/20
公開日: 2017/01/01
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【目的】胎児期における母体側の要因が出生後に超低出生体重児における壊死性腸炎の発症におよぼす影響を検討した.【方法】2000年から2008年までに当院で出産した超低出生体重児と,その内壊死性腸炎を発症し手術を行った症例について在胎週数,出生体重,出生後のインドメタシン使用の有無,出産直前の抗菌薬の使用の有無,胎盤絨毛膜炎の程度,出産直前の母親の白血球数,CRPについて比較検討した.【結果】検討期間中に当院で経験した超低出生体重児は111例であり,その内,壊死性腸炎を発症した症例は6例であった.在胎週数,出生体重,出生直前の母体の白血球数は壊死性腸炎の発症の有無に対し有意な差は認められなかった.一方,出産直前の抗菌薬使用例の割合,胎盤絨毛膜炎重度例の割合,出産直前の母体のCRPは壊死性腸炎発症例で高かった.【結論】壊死性腸炎を発症した症例では母体のCRPが高値で,胎盤絨毛膜炎の程度が明らかに高く,超低出生体重児のなかでも,胎児期の遷延する母体の炎症,特に胎盤に強い炎症を認める症例は壊死性腸炎になる可能性が高く,出生後十分注意して経過観察する必要があると思われる.
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奥村 健児, 広部 誠一, 東間 未来, 小森 広嗣, 武藤 充, 鎌形 正一郎, 林 奐
原稿種別: 本文
2010 年 46 巻 2 号 p.
214-219
発行日: 2010/04/20
公開日: 2017/01/01
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【目的】小児の胃食道逆流症(GERD)に対する外科的治療は対象が重症心身障害(neurologically impaired 以下NI)児であることが多く,術後も誤嚥による呼吸器症状や,胃瘻に関するトラブルを経験することが多い.今回,当院でNI児に噴門形成術を施行した症例について,合併症その他問題点について検討を行った.【対象と方法】1991年から2007年までにGERDに対し噴門形成術を施行したNI児59例(男児33例,女児26例)について検討した.手術時年齢は1〜19歳(平均10.5歳).手術術式は全例Nissen法で行った.【結果】手術方法は開腹26例(44.1%),腹腔鏡下33例(55.9%)であり,術後GERD再発は11例(18.6%)で認めた.うち症状が特に強かったラップ滑脱と弛緩1例ずつ計2例で再手術を行った.イレウスが9例(開腹7例,腹腔鏡2例)で計10回発症しており,有意差を認めた(p=0.0351).58例で胃瘻を造設しており,皮膚に関するトラブルを軽症を含め35例(60.3%)で認めた.再造設を要したものは胃粘膜脱1例,肋骨弓による圧迫潰瘍1例,胃瘻脱落1例の計3例だった.誤嚥による呼吸障害が高度な症例10例に対し喉頭気管分離術を施行した.長期予後で8例(13.6%)の死亡があり,うち4例は肺炎が原因だったが分離術を施行されているものには死亡例はなかった.【結論】NI児に対する噴門形成術を施行する場合,患者の性質上,術後再発を防止する工夫と管理しやすい胃瘻を造設することが大切であり,誤嚥性肺炎を伴う症例では積極的に喉頭気管分離術を行うことが有効と考えられた.
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藤本 隆夫, 諏訪 智英, 石井 のぞみ
原稿種別: 本文
2010 年 46 巻 2 号 p.
220-228
発行日: 2010/04/20
公開日: 2017/01/01
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【目的】小児膀胱尿管逆流症患児16例,25尿管(国際分類II度4尿管,III度9尿管,IV度12尿管)に対し,nonanimal stabilized hyaluronic acid/Dextranomer Gel(Deflux^[○!R]:Q-Med)を用いた内視鏡下治療法を施行し,術後3か月,1年後の治療効果についての評価を行った.【対象および方法】治療施行時年齢は6か月〜5歳8か月(平均2歳2か月)である.尿管口へのDeflux^[○!R]の注入はHydrodistension Implantation Technique法を用いた.【結果】平均手術時間は19.9±11.3分,Deflux^[○!R]の注入量は1尿管あたりII度:0.55±0.49ml,III:0.38±0.19ml,IV度:0.55±0.2mlであった.術後3か月時のVCUGでは初回Deflux^[○!R]注入により逆流消失を25尿管中21尿管に得た(消失率84.0%).内訳はII度:100%消失,III度:消失率8尿管/9尿管(88.9%),IV度:9尿管/12尿管(75.0%)であった.非消失の4尿管には再注入を行い,その3か月後のVCUGによる再評価では全例のVUR消失が見られた.従って,再注入例を含めると注入3か月後のVUR消失は100%である.注入より1年以上経過した10症例,18尿管に注入後12か月〜14か月時に再度VCUGを行い評価した.1年経過後のVUR消失率は18尿管中16尿管でVURの消失が継続していた(消失率88.8%).II度2尿管およびIII度7尿管では再燃がなく(消失率100%),IV度9尿管のうち2尿管で各々I度,II度の逆流の再燃を見た.【結語】注入されたDeflux^[○!R]は3か月経過するとその容量は19%縮小し,1年では23%縮小することが証明されている.一旦消失した逆流が1年後に再燃した原因にはこの注入後のDeflux^[○!R]の容量縮小が関与している可能性があり,注入量の決定には慎重な検討が必要である.
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臼井 規朗, 金川 武司, 神山 雅史, 谷 岳人, 福澤 正洋
原稿種別: 本文
2010 年 46 巻 2 号 p.
229-234
発行日: 2010/04/20
公開日: 2017/01/01
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フリー
【目的】出生前診断された臍帯ヘルニアや腹壁破裂などの腹壁異常を対象として,両親による治療方針選択の実態とその医学的・倫理的妥当性を検討した.【対象と方法】1994年から2008年までの間に,出生前診断後に当院で在胎中および周産期の管理や出生後の治療を受けた腹壁異常症例を対象に,両親の希望によって選択された治療方針を積極的方針と消極的方針に分け,診断週齢,診断名,重症度,染色体異常,合併奇形,剖検所見,転帰について後方視的に検討した.【結果】対象となった53例の内訳は,腹壁破裂13例,臍帯ヘルニア29例,body stalk anomaly 11例であった.両親によって選択された治療方針は,積極的方針29例,消極的方針23例で,未選択が1例であった.積極的方針が選択された29例のうち,2例が子宮内胎児死亡し,27例が出生した.全例に手術が行われ,4例が死亡した.消極的方針が選択された23例のうち,18例に人工妊娠中絶が行われ,1例が子宮内胎児死亡した.4例は出生後に緩和的または制限的治療が行われ死亡した.消極的方針選択例のうちbody stalk anomalyを含む19例は生存不能と思われた,臍帯ヘルニア単独で人工妊娠中絶が行われた4例は,必ずしも生存不能とは言えなかったが,全例ほぼ全肝が脱出した症例であり,生存できたとしてもQOLの著明な低下が予想された.【結論】両親によって消極的方針が選択された症例の多くは生存が見込めない症例であった.消極的方針選択例には生存の可能性のある症例も含まれていたが,総合的に判断して本症における両親による治療方針の選択は医学的・倫理的に概ね妥当であった.
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高尾 智也, 河崎 正裕
原稿種別: 本文
2010 年 46 巻 2 号 p.
235-238
発行日: 2010/04/20
公開日: 2017/01/01
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フリー
症例は5歳男児.乳児期より嘔吐が持続し,食後の怒責時などに頻繁に嘔吐がみられていた.他疾患で某病院救急を受診した際の胸部単純X線検査で,食道裂孔ヘルニアが疑われ当院へ紹介となった.上部消化管造影検査で傍食道型食道裂孔ヘルニアの診断とし,腹腔鏡下に食道裂孔修復とDor-Nissen法による噴門形成術を施行した.経過良好で術後9日目に退院した.症状は完全に消失し,再発も認めない.近年,腹腔鏡下手術が普及し様々な疾患に汎用されている.本手術は小児においても低侵襲かつ安全に施行することができる.
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福澤 宏明, 漆原 直人, 福本 弘二, 鈴木 孝明, 松岡 尚則, 川島 章子, 渡辺 健太郎, 長谷川 史郎
原稿種別: 本文
2010 年 46 巻 2 号 p.
239-243
発行日: 2010/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
胸壁過誤腫は,新生児・乳児の肋骨に発生する稀な良性腫瘍であり,生後しばらくは増大するがその後止まるといわれている.今回,我々は乳児胸壁過誤腫2例を経験した.2例とも呼吸に問題がなく,切除すれば広範囲の胸壁欠損が生じると考えられ根治切除をせず経過を観察した.1例は一次的な腫瘍の増大はあったが症状なく,現在生後3年であるが腫瘍は縮小傾向にある.もう1例は腫瘍が急速に増大し,生検の創から体表に露出した.そのため,マイクロターゼの焼灼を含め腫瘍の部分切除を6回行なう必要があった.しかしその増大も生後6か月頃停止し,生後11か月時に皮膚閉鎖が可能となった.2例ともその後は症状なく経過されている.乳児胸壁過誤腫は良性であり自然退縮が期待できるため,呼吸に問題がなければ保存的に見るべきであると考える.
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芳澤 淳一, 高見澤 滋, 好沢 克, 町田 水穂, 百瀬 芳隆
原稿種別: 本文
2010 年 46 巻 2 号 p.
244-248
発行日: 2010/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
症例は8歳女児.腹痛を主訴に近医を受診した.左肋骨弓下に腫瘤を触知し,腹部単純レントゲン検査と腹部CT検査にて胃拡張,胃内容の充満を認めた.十二指腸の通過障害が疑われ経過観察されたが改善せず,当院転院した.胃内異物を疑い上部消化管内視鏡検査を行ったところ胃内に多量の毛髪塊を認め,毛髪胃石と診断した.内視鏡的に除去を試みたが毛髪は硬化し絡み合い摘除できず,開腹術を行った.手術では創外から胃内に直接ALEXIS[○!R] WOUND RETRACTOR,XS.Applied Medicalを挿入して毛髪胃石を切離しつつ摘出した.これにより皮膚,胃切開は最小限で済み,創直下に胃内を展開することができた.さらに毛髪胃石を摘出する際に,多量の細断された毛髪も腹腔内へ散逸することなく摘出でき,有用であった.管腔臓器内に創縁保護具を挿入する手技に関する報告は少なく,毛髪胃石の1例とともに文献的考察を加えて報告する.
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Hitoshi Hirakawa, Shigeru Ueno, Hiromitsu Matsuda, Eri Tei, Naoya Naka ...
原稿種別: 本文
2010 年 46 巻 2 号 p.
249-253
発行日: 2010/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
Gastroschisis is a rare congenital anomaly that results in an abdominal wall defect. Closing gastroschisis is a pathological condition in which the abdominal wall has closed, and the intestinal tubes become strangulated at the umbilicus. All known cases of closing gastroschisis have been reported from the United States and Europe. As of 2008, only 50 cases of closing gastroschisis have been reported in the English literature. Here, we report the first case from Asia. A newborn boy (2,664g) was delivered at the gestational age of 38 weeks and 2 days. A stick-like solid mass was found on his abdomen at birth, and we diagnosed the condition as congenital atresia of the jejunum and colon with short bowel syndrome. The patient was 17 months of age at the time of this report and continues to require parenteral nutritional support. Surgery involving an intestinal lengthening procedure is considered to be required in the future.
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上田 大輔, 米川 幸秀, 宮川 文, 岡本 晋弥
原稿種別: 本文
2010 年 46 巻 2 号 p.
254-259
発行日: 2010/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
患者は4歳6か月男児.進行性家族性肝内胆汁うっ滞症2型の診断で当科にて生体肝移植を施行.術後7日目に肝酵素の上昇を認め急性細胞性拒絶と診断し,ステロイドパルスを3日間施行し肝酵素の改善が得られた.その後再度肝酵素の上昇を認めたため,mycophenolate mofetilの併用や2回目のステロイドパルスを施行したが治療反応性は極めて乏しくグラフト不全に陥った.肝生検所見では門脈域のリンパ球を主体にした炎症細胞浸潤,門脈域・中心静脈周囲の肝細胞の脱落・うっ血および細胆管・胆管の消失を認めた.早期慢性拒絶と診断し,治療に対する反応性も乏しい点,大量腹水の漏出により凝固系の破綻をきたしている点を考慮し,術後24日目からOKT3の計8日間の連日投与を行った.腹水の減少,肝酵素の低下を認め,最終的に改善に至った.術後47・61日目の肝生検所見は劇的に改善しており,退院後も全身状態や検査所見は安定している.
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林 宏昭, 大野 耕一, 中村 哲郎, 東 孝, 吉田 達之, 山田 弘人, 正畠 和典
原稿種別: 本文
2010 年 46 巻 2 号 p.
260-263
発行日: 2010/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
症例は6か月男児,9か月女児,10か月男児.2例は腋窩,1例は上腕に発生し,各々1.5,5,3cm大,圧痛および発赤のない硬い腫瘤が出現した.症例1と2は観察中に増大傾向を認めた.いずれも摘出術を施行され,病理学的にfibrous hamartoma of infancy(FHI)と診断された.FHTは乳児期に発症する稀な腫瘍で,これまでに本邦で70例余りの報告がみられ,発生部位は腋窩,上肢に多い.病理組織学的に膠原線維組織,未分化間葉系細胞巣,脂肪組織の三要素からなることが特徴的である.術前診断は難しいが,症例1ではMRIの脂肪抑制画像で病変が明瞭に描出され,診断に有用であった.術後再発例も報告されているが,切除術を行うことで予後は良好である.
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坂井 幸子, 仁科 孝子, 村越 孝次, 新井 真理, 近藤 昌敏, 岡崎 薫, 水口 國雄
原稿種別: 本文
2010 年 46 巻 2 号 p.
264-268
発行日: 2010/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
臍腸管遺残部分が盲腸や虫垂であることは極めてまれであり,若干の文献的考察を加えて報告する.症例は日齢0の男児.在胎35週6日,胎児心音低下のため緊急帝王切開にて出生.体重1,580g,Apgar score 7/8点.臍帯内ヘルニアを認め当院搬送入院,臍帯内の脱出腸管がヘルニア嚢の一部に開口し,便が体外へ漏出していたため,緊急手術を施行.ヘルニア嚢を切開すると嚢内に脱出していた腸管が腸管様索状物によって絞扼されていた.索状物は憩室先端に続き,腸管開口部は憩室基部の肛門側に存在した.憩室をメッケル憩室と診断し,憩室切除,回腸端々吻合術を施行.しかし後日病理所見にて切除部位は回盲部で,メッケル憩室と判断した部位は虫垂と判明した.結腸間膜から腸管を乗り越えて虫垂壁内へと続く太い動脈が存在し,これが臍腸管動脈と考えられ,臍腸管が盲腸部に存在していた可能性が示唆された.また開口部付近の結腸壁内に,臍帯動脈と思われる太い血管が存在しており,本症例での臍帯ヘルニア発生の一因と考えられた.
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江角 元史郎, 増本 幸二, 木下 義晶, 手柴 理沙, 永田 公二, 孝橋 賢一, 田口 智章
原稿種別: 本文
2010 年 46 巻 2 号 p.
269-273
発行日: 2010/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
症例は12生日,女児.哺乳不良と腹部膨満を主訴に当院に紹介された.体温37.9℃.腹部膨満が著明であり,血液検査では白血球数12,310/mm^3,CRP2.6mg/dlと炎症所見を認めた.腹部単純X線写真にて著明な腸管ガスの貯留とfree airを認め,消化管穿孔の診断にて緊急開腹術を施行した.開腹時,虫垂先端の穿孔と同部からの便汁とガスの流出を認めた,虫垂切除及び腹腔内の洗浄ドレナージを行い,経過良好にて術後11日目に退院した.新生児における虫垂炎の報告は少ない.本症例を含め,本邦報告例45例を集計し,その臨床的な特徴を検討した.
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金子 道夫, 渡邊 美穂, 堀 哲夫, 小室 広昭, 平井 みさ子, 瓜田 泰久, 雨海 照祥
原稿種別: 本文
2010 年 46 巻 2 号 p.
274-279
発行日: 2010/04/20
公開日: 2017/01/01
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フリー
出生前診断された9×8cmの仙尾部奇形腫は,仙尾部にとどまらず後方より脊柱管内に進展しており,新生児期に仙尾部腫瘤切除,3か月で腰仙部腫瘤の部分切除が前医で行われ,経過が観察された.その後右下肢麻痺が進行し,排尿障害がみられたので生後9か月に当院へ紹介された.腫瘍は胸椎下部に達して脊髄を圧迫し,さらに椎間孔より後腹膜腔に達し両側傍脊椎腫瘍となっていた.椎弓切開にて脊柱管を開放すると残存腫瘍は硬膜を貫通し,脊柱管内では硬膜内髄外腫瘍となっていた.脊柱管内腫瘍をほぼ全摘した.両側傍脊椎腫瘍に対しては下腹部正中切開で開腹せず腹膜外にアプローチした.腫瘍は硬膜内にあり,脊髄神経を温存し腫瘍の実質成分は大部分切除したが,著しく菲薄化した硬膜の修復が技術的に困難であったので,嚢胞成分や脳脊髄液からなる腫瘤に対してはそれ以上切除をしなかった.術後一過性髄液瘻以外順調に経過し,腫瘍の再増殖はないが,右下肢麻痺による大腿骨骨折と股関節脱臼に対し手術を必要とした.
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奥山 宏臣, 清水 義之, 佐々木 隆士, 田附 裕子, 窪田 昭男, 川原 央好
原稿種別: 本文
2010 年 46 巻 2 号 p.
280-283
発行日: 2010/04/20
公開日: 2017/01/01
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フリー
完全型アンドロゲン不応症(complete androgen insensitivity syndrome:CAIS)は,46XYの染色体をもちながら,外性器を含めた表現型は正常女性となる稀な疾患である.本症では,両側精巣が存在し正常にテストステロンが産生されているが,標的臓器のアンドロゲンレセプターの異常により男性への性分化が障害される.外性器が女性型を示すため通常は女児として養育され,思春期以降に無月経などで発見されることが多い.これまでに我々は腹腔鏡下鼠径ヘルニア根治術時に診断されたCAISの2例を経験した.いずれの場合も手術時に両側の腹腔内精巣と女性内性器の欠如を認め,術後の染色体検査にて46XYを確認して本症と診断した.我々の施設で経験した女児に対する腹腔鏡下ヘルニア根治術504例におけるCAISの頻度は0.4%(2/504)であり,女児の鼠径ヘルニアはCAISのハイリスク群と考えられ,鼠径ヘルニア患者の診察に際してはCAISを常に念頭に置くべきである.腹腔鏡下鼠径ヘルニア根治術の際に内性器の観察を行うことが,CAISの簡便かつ有用なスクリーニング法と考えられた.
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原稿種別: 付録等
2010 年 46 巻 2 号 p.
284-295
発行日: 2010/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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岩出 珠幾, 住田 亙, 高須 英見, 渡辺 芳夫
原稿種別: 本文
2010 年 46 巻 2 号 p.
296-
発行日: 2010/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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李 慶徳, 宮崎 栄治, 鳥羽山 滋生, 河野 澄男
原稿種別: 本文
2010 年 46 巻 2 号 p.
296-
発行日: 2010/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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漆原 直人, 福本 弘二, 渡辺 健太郎, 福澤 宏明, 杉山 彰英, 長江 秀樹, 光永 眞貴, 長谷川 史郎, 藤本 欣史, 坂本 喜三 ...
原稿種別: 本文
2010 年 46 巻 2 号 p.
296-
発行日: 2010/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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小野 靖之, 金子 健一朗, 田井中 貴久, 河合 悠介, 安藤 久實
原稿種別: 本文
2010 年 46 巻 2 号 p.
296-
発行日: 2010/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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田井中 貴久, 金子 健一朗, 小野 靖之, 河合 悠介, 安藤 久實
原稿種別: 本文
2010 年 46 巻 2 号 p.
296-297
発行日: 2010/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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金子 健一朗, 小野 靖之, 田井中 貴久, 河合 悠介, 安藤 久實
原稿種別: 本文
2010 年 46 巻 2 号 p.
297-
発行日: 2010/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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鈴木 達也, 佐藤 陽子, 近藤 知史
原稿種別: 本文
2010 年 46 巻 2 号 p.
297-
発行日: 2010/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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宮崎 栄治, 李 慶徳, 鳥羽山 滋生, 河野 澄男
原稿種別: 本文
2010 年 46 巻 2 号 p.
297-
発行日: 2010/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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加藤 純爾, 飯尾 賢治, 新美 教弘, 田中 修一, 野村 純子
原稿種別: 本文
2010 年 46 巻 2 号 p.
297-
発行日: 2010/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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近藤 知史, 鈴木 達也, 佐藤 陽子
原稿種別: 本文
2010 年 46 巻 2 号 p.
298-
発行日: 2010/04/20
公開日: 2017/01/01
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フリー
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勝野 伸介, 松村 卓樹, 中尾 野生, 藤崎 宏之, 安藤 景一, 伊藤 暢宏, 有川 卓, 清田 義治, 伊原 直隆, 小竹 克博, 永 ...
原稿種別: 本文
2010 年 46 巻 2 号 p.
298-
発行日: 2010/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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田中 修一, 飯尾 賢治, 加藤 純爾, 新美 教弘, 野村 純子, 山田 恭聖, 立花 貴史
原稿種別: 本文
2010 年 46 巻 2 号 p.
298-
発行日: 2010/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
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小池 勇樹, 井上 幹大, 松下 航平, 大竹 耕平, 内田 恵一, 楠 正人
原稿種別: 本文
2010 年 46 巻 2 号 p.
298-
発行日: 2010/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
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光永 眞貴, 漆原 直人, 福本 弘二, 福澤 宏明, 杉山 彰英, 渡辺 健太郎, 長江 秀樹, 長谷川 史郎
原稿種別: 本文
2010 年 46 巻 2 号 p.
298-299
発行日: 2010/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
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佐藤 陽子, 近藤 知史, 鈴木 達也
原稿種別: 本文
2010 年 46 巻 2 号 p.
299-
発行日: 2010/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
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大竹 耕平, 内田 恵一, 井上 幹大, 小池 勇樹, 松下 航平, 大北 喜基, 吉山 繁幸, 荒木 俊光, 三木 誓雄, 楠 正人
原稿種別: 本文
2010 年 46 巻 2 号 p.
299-
発行日: 2010/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
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住田 亙, 渡辺 芳夫, 岩出 珠幾
原稿種別: 本文
2010 年 46 巻 2 号 p.
299-
発行日: 2010/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
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新美 教弘, 飯尾 賢治, 加藤 純爾, 田中 修一, 野村 純子
原稿種別: 本文
2010 年 46 巻 2 号 p.
299-
発行日: 2010/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
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田井中 貴久, 金子 健一朗, 小野 靖之, 河合 悠介, 安藤 久實
原稿種別: 本文
2010 年 46 巻 2 号 p.
299-300
発行日: 2010/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
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奥村 尚威, 日比 将人, 加藤 充純, 小倉 薫, 冨重 博一, 原 普二夫, Mohamed Hamed Hussein, 橋本 俊
原稿種別: 本文
2010 年 46 巻 2 号 p.
300-
発行日: 2010/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
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原 普二夫, 日比 将人, 加藤 充純, 奥村 尚威, 小倉 薫, 冨重 博一, Mohamed Hamed Hussein, 橋本 俊
原稿種別: 本文
2010 年 46 巻 2 号 p.
300-
発行日: 2010/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
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Mohamed Hamed Hussein
原稿種別: 本文
2010 年 46 巻 2 号 p.
300-
発行日: 2010/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
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高橋 貞佳, 桑原 強, 福本 泰規, 増山 宏明, 河野 美幸, 伊川 廣道, 堀澤 徹, 岡田 直樹, 犀川 太
原稿種別: 本文
2010 年 46 巻 2 号 p.
300-301
発行日: 2010/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
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