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原稿種別: 表紙
1995 年 31 巻 4 号 p.
Cover1-
発行日: 1995/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 表紙
1995 年 31 巻 4 号 p.
Cover2-
発行日: 1995/06/20
公開日: 2017/01/01
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フリー
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原稿種別: 付録等
1995 年 31 巻 4 号 p.
App1-
発行日: 1995/06/20
公開日: 2017/01/01
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フリー
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原稿種別: 付録等
1995 年 31 巻 4 号 p.
App2-
発行日: 1995/06/20
公開日: 2017/01/01
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フリー
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原稿種別: 付録等
1995 年 31 巻 4 号 p.
App3-
発行日: 1995/06/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
1995 年 31 巻 4 号 p.
App4-
発行日: 1995/06/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
1995 年 31 巻 4 号 p.
App5-
発行日: 1995/06/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
1995 年 31 巻 4 号 p.
App6-
発行日: 1995/06/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
1995 年 31 巻 4 号 p.
App7-
発行日: 1995/06/20
公開日: 2017/01/01
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フリー
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原稿種別: 付録等
1995 年 31 巻 4 号 p.
App8-
発行日: 1995/06/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
1995 年 31 巻 4 号 p.
App9-
発行日: 1995/06/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
1995 年 31 巻 4 号 p.
App10-
発行日: 1995/06/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
1995 年 31 巻 4 号 p.
App11-
発行日: 1995/06/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
1995 年 31 巻 4 号 p.
App12-
発行日: 1995/06/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
1995 年 31 巻 4 号 p.
App13-
発行日: 1995/06/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
1995 年 31 巻 4 号 p.
App14-
発行日: 1995/06/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
1995 年 31 巻 4 号 p.
App15-
発行日: 1995/06/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
1995 年 31 巻 4 号 p.
App16-
発行日: 1995/06/20
公開日: 2017/01/01
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フリー
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原稿種別: 付録等
1995 年 31 巻 4 号 p.
App17-
発行日: 1995/06/20
公開日: 2017/01/01
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フリー
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原稿種別: 付録等
1995 年 31 巻 4 号 p.
App18-
発行日: 1995/06/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
1995 年 31 巻 4 号 p.
App19-
発行日: 1995/06/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
1995 年 31 巻 4 号 p.
App20-
発行日: 1995/06/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
1995 年 31 巻 4 号 p.
App21-
発行日: 1995/06/20
公開日: 2017/01/01
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フリー
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原稿種別: 付録等
1995 年 31 巻 4 号 p.
App22-
発行日: 1995/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
1995 年 31 巻 4 号 p.
App23-
発行日: 1995/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
1995 年 31 巻 4 号 p.
App24-
発行日: 1995/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
1995 年 31 巻 4 号 p.
App25-
発行日: 1995/06/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
1995 年 31 巻 4 号 p.
App26-
発行日: 1995/06/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 目次
1995 年 31 巻 4 号 p.
Toc1-
発行日: 1995/06/20
公開日: 2017/01/01
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安藤 邦澤, 宮野 武, Claire N. Fekete
原稿種別: 本文
1995 年 31 巻 4 号 p.
573-576
発行日: 1995/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
水腎症をはじめとした小児の上部尿路疾患は,超音波診断の飛躍的進歩により多くが出生前に診断されるようになり, 手術年齢も下降している. 我々は年少児に対して, 腰背部槙切開(Posterior lumbotomy)による腎到達法を多用しており, 有用かつ簡便と考えるので経験例を報告する. 3週から6歳までの小児において腰背部横切開により, 腎盂形成術, 腎摘出術, 半腎摘除術,腎生検術を計34例に対して施行した. その結果,到達法の変更を余儀なくされた症例は存在せず, また手技にともなう合併症を認めなかった. 本到違法は, 腎まで最短の距離で到達でき, その為組織剥離か少なく, また筋線維を切断しないので疼痛が少ない. そして, 腹膜をほとんど剌激しないためにより早期に経口投与が再開できる. また,患児に比較的愛護的な体位で,術者は極めて良好な視野において手術操作を行うことが可能である. 但し本到達法は,対側の検索が必要な悪性腫瘍,骨盤腎等の異所性腎,また下部尿路疾患に対しては不適である. 本法は殊に乳児例において有用で,多くの小児上部尿路疾患における有用かつ簡便な到達法であると考えた.
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森川 信行, 遠藤 昌夫, 羽金 和彦, 横山 穣太郎, 石田 治雄, 北島 政樹
原稿種別: 本文
1995 年 31 巻 4 号 p.
577-588
発行日: 1995/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
ラットに暗期に輸液を施行した cyclic TPN, continuous TPN を行い, 自由摂取させた control 群と比較して,肝,腎,肺に対する影響を臓器重量ならびに組織学的な日内変化の面から検討すると共に,糖質および脂質代謝の日内リズムに関し血液生化学的に検討した. 体重および肝湿重量に関して, cyclic TPN 群, control 群では暗期に増加し明期に減少する日内変動を認めたのに対し, continuous TPN 群では日内変動を認めなかった. 腎および肺の湿重量に関しては3群とも日内変動を認めず, cyclic TPN 群で肺間質に軽度の浮腫を認めたものの可逆的であることから, cyclic TPN 群においても急速輸液に伴う腎および肺に対する影響は少ないと考えられた. 脂質代謝に関する血液生化学的検討では, cyclic TPN 群において輸液施行中に VLDL の合成が亢進し,輸液休止期に末梢脂肪組織からの遊離脂肪酸の動員がおこるという明瞭な日内リズムが認められ, control 群でも同様の傾向かみられたのに対し, continuous TPN 群では日内リズムは消失し遊離脂肪酸の動員は抑制され VLDL の合成は完遂していた. 肝の組織学的検討から. cyclic TPN 群および control 群では暗期にはグリコーゲンが貯留し明期には減少するという日内変動をとったのに対し, continuous TPN 群ではグリコーゲンの日内変動は消失し,軽度の脂肪沈着が認められた,以上の結果より, cyclic TPN 施行中も急速輸液に伴う諸臓器に対する影響は少なく,血清上の脂質代謝ならびに肝組織上における糖質代謝に関して生理的な日内リズムと同様の日内リズムが認められることから, cyclic TPN は安全でより生理的な静脈栄養法であると考えられた.
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窪田 昭男, 井村 賢治, 佐野 光仁, 富永 八千代, 中井 弘, 小林 敬, 米田 光宏, 小林 美智子, 中農 浩子
原稿種別: 本文
1995 年 31 巻 4 号 p.
589-596
発行日: 1995/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
小児外科疾患に対し新生児期に手術を受けた症例に発症した難聴15例について,発症の危険因子を中心に検討した.(1)発症率は約3%であった. これは乳児検診で発見される頻度のおよそ30倍である. (2)先天性因子を有していたのは11例で,家族発生(2例),染色体異常(4例),高額度に難聴合併が報告きれている先天性奇形(9例)の要因の内1〜4個を有していた.これらの症例における難聴は先天性の可能性がある. (3)難聴の発生と関係する可能性が考えられる周術期の合併症を認めたのは10例で,敗血症(4例),黄疸(7例),低酸素血症(5例),代謝性アシドーシス(7例),および甲状腺機能低下症(1例)の内1〜4個の合併症を認めた. (4)難聴を発生し得ることが知られている薬剤を投与されたのは11例で, furosemide単独投与は4例,アミノ配糖体抗生剤単独投与は2例,両者の併用は5例であった.また,10日間以上の人工換気が9例に行われた.これらの合併症及び治療法は難聴の原因あるいは憎悪因子になっていた可能性が高いと考えられた.(5)4症例では上記の先天性因子が認められず,内1例は甲状肺機能低下症を,他の3例は黄疸,代謝性アシドーシスと他に1〜2個の合併症を認め,4例全例か上記の投薬を受けていた. すなわち,これら4例における難聴発生は医原性の可能性が高く,予防可能であったものが含まれているものと考えられた.
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大浜 和憲, 大澤 武, 矢崎 潮, 亀水 忠, 塚原 雄器
原稿種別: 本文
1995 年 31 巻 4 号 p.
597-608
発行日: 1995/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
最近,高位および中間位直腸肛門奇形においても直腸末端部には内肛門括約筋に類似した平滑筋の肥厚が存在し,しかもこの部位は内肛門括約筋機能を有していることが明らかにされてきた. 今回,私たちは高位型5例,中間位型4例に対して直腸末端部を温存し利用する内肛門括約筋温存手術を行い,術後排便機能を臨床評価,肛門内圧検査とMRI検査(Magnetic Resonance Imaging)を用いて評価した. 内肛門括約筋温存手術とは直腸末端部をできるだけ末梢側で切断し,電気刺激を用いて正確に恥骨直腸筋の前方そして外肛門括約筋の中央を貫いて引きおろす術式であり,手術は生後5ヵ月から18ヵ月(平均10ヵ月)の間に行い,経過観察期間は10ヵ月から6年6ヵ月(平均4年0ヵ月)であった. 4歳以上の7例に対して臨床的排便機能評価を行い,高位例では7点が1例,5点か2例,4点が1例で,中間位では3例とも7点であった,肛門内圧検査では高位型5例の直腸静止圧は平均14cmH_2O,肛門管静止圧は平均66.4cmH_2Oで,中間位型4例の直腸静止圧は平均11cmH_2O, 肛門管静止圧は平均64.5cmH_2Oであり,高位例および中同位例ともに正常範囲内であった.直腸肛門反射は9例中7例で陽性であり, 肛門管律動波は全例に認められた. MRI 検査では高位型の1例を除く8例で肛門管は骨盤底筋群のほぼ中央を貫いていた. 高位型の5例中3例で筋束の菲薄化が認められ,2例で肛門管周囲に脂肪組織が存在していた. 中間位型4例とも筋束は厚く, 肛門管の周囲に脂肪組織はなかった. 以上の結果より内肛門括約筋温存手術の有用性が確認された.
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神山 隆道, 大井 龍司, 矢尾板 誠一, 遠藤 尚文, 仁尾 正記, 林 富
原稿種別: 本文
1995 年 31 巻 4 号 p.
609-613
発行日: 1995/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
近年,先天性胆道拡張症において術後晩期合併症としての吻合部狭窄,肝内結石症が問題となってきた. このため,根治術の際に吻合径を広くとる工夫が数多くなされている. 当科でも6例の肝内結石晩期発症例を経験したため, 1988年以降は肝内胆管形態によって肝門部胆管に形成を加えて吻合を行うようにしている. 最近7年間の41例の検討では,何らかの形成術を必要としたのは13例であった. 必ずしも全例で肝門部を深く切り上げた吻合を用いる必要はないと思われた. 左肝管起始部に見られる狭窄は全例が模様狭窄であり,肝門部から切除可能であった. だが,より完全な流出路確保のためには左肝管の切り上げ操作も考慮すべきと思われた. 左右肝管合流部分の形態には様々な亜型があり,肝門部を形成する際には術中遺影を参考に,充分これを考慮して不要な損傷を避けねばならない.
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富田 凉一, 宗像 敬明, 黒須 康彦, 岡部 郁夫
原稿種別: 本文
1995 年 31 巻 4 号 p.
614-620
発行日: 1995/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
Hirschsprung (H) 病の aganglionosis 腸管4症例(男性3例, 女性1例, 6ヵ月〜2歳)と, H 病類似疾患の1つである hypoganglionosis 腸管4症例(男性4例,6ヵ月〜35歳)における nitric oxide (NO) の役割を検討する目的で, H 病と大腸手術症例の正常節結腸11症例(男性7例, 女性4例, 6ヵ月〜15歳)を対照として, in vitro で mechanogram 法を用い生理・薬理学的研究を行った. その結果, ヒト正常結腸には non-adrenergic non-cholinergic (NANC) inhibitory nerve の調節が存在し, それが hypoganglionosis では減少, aganglionosis では消失しているものと思われた. そして, NO は NANC inhibitory nerve の neurotransmitter である可能性が示唆され, 正常結腸に比較して hypoganglionosis では減少, aganglionosis では消失しているものと思われた. すなわち, NO を neurotransmitter とする NANC inhibitory nerve の調節の減少〜消失が hypogangliouosisとa ganglionosis の蠕動障害に関与するものと考えられる.
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堀本 洋, 水口 千寿, 酒井 宏明, 金井 優典, 高野 智子
原稿種別: 本文
1995 年 31 巻 4 号 p.
621-626
発行日: 1995/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
6歳4ヵ月から17歳までの Patient-Controlled-Analgesia (PCA) の概念を十分理解できると思われる10人 (女6人,男4人) を対象とし, Patient-Controlled-Epidural-Analgesia (PCEA) を術後鎮痛手段として応用した. 局麻薬として0.125%プピバカインを用い, 一回投与量5〜8ml, 注入時間10分間, ロックアウト時間を90分とした. なお2例にはブビバカインとフェンタニールの混合液を使用した. 患児の要求どおり注入された時には"good", ロックアウト時間内だったためボタンは押したが注入されなかった場合は" bad"と, またボタンを押した時間もプリンターに記録されることになっている. ボタンを押しても注入されなかった, つまり空うちの総回数を時間帯別にして分析した. 空うちは有効注入開始後1分以内から押されはじめ20〜30分で最高となった. その後急激に減少した. 空うちの回数はその後徐々に増加し80〜90分で2回目のピークとなった. このことから0.125%ブピバカインによる硬膜外ブロックの最大効果発揮時間は1μg/mlのフェンタニールを含む, 含まないにもかかわらずボタンを押してから20〜30分, つまり注入し終わってから10〜20分, 効果持続時間は50〜70分間と推測された. 空うちの回数が有効注入回数を上回っている例の方が多く今回の設定では患者の高い満足度を得られたとは考えられない. 患者のボタンの押し方から推測される患者の好む術後鎮痛は, 痛み止めが欲しいと思った時にはすぐに効くような, そして鎮痛の程度に起伏のあるものではなく常に一定の鎮痛レベルを保つことのできる手段 (例えば連続硬膜外注入, 硬膜外麻薬の注入, 静脈内麻薬持続投与, PCA など) であると考えられた.
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池田 直也, 金廣 裕道, 中島 祥介, 中野 博重, 豊坂 昭弘
原稿種別: 本文
1995 年 31 巻 4 号 p.
627-632
発行日: 1995/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
乳児肝血管内皮腫の一症例を経験したので報告した. 症例は4ケ月女児. 38度の発熱を主訴に近医受診し, 腹部腫瘤を指摘され, 当科に入院となる. 入院時現症は肝を心窩部に4横指触知するほか, 特記すべき事項を認めなかった. 超音波及びカラードプラー法, CT, MRI, 血管遺影にて肝血管内皮腫を疑い, 肝左葉切除術を施行した. 病理診断は肝血管内皮腫であった. 本疾患の画像診断は血管造影が特徴的とされてきたが, 超音波カラードプラー法, MRI の報告も散見され, 所見を比較検討した. 現在, 本疾患の治療は大きく外科的治療と保存的治療に分けられ, その選択に関しては議論の多い所である. 本症例では稀に悪性例の報告もみられることや, 腫瘍が孤立塊状で肝左葉に限局していて手術的摘出が容易であったことなどから外科的切除術を選択した.
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石井 修, 古田 靖彦, 坂下 吉弘, 福原 敏行, 西阪 隆, 吉光 辰男
原稿種別: 本文
1995 年 31 巻 4 号 p.
633-637
発行日: 1995/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
前仙骨部腫瘤の中で Tailgutcyst (以下本症) の報告は少なく極めて稀な疾患とされている. 今回我々は本症の一乳児例を経験したので報告する. 症例は6ヶ月女児. 臀部の発赤腫脹を主訴として来院した. 直腸肛門狭窄を来たし, 前仙骨節に存在する腫瘤をほぼ全摘し肛門拡張術を行った. 病理組織で, 多列線毛上皮, 移行上皮, Goblet cell を含む円柱上皮など多彩な上皮よりなる small cyst を数個認め, Tailgut cyst と診断された. 本症は奇形腫や, 重複腸管と診断されることも少なくないと考えられ, その病理組織学的診断が重要である.
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飯沼 泰史, 新田 幸壽
原稿種別: 本文
1995 年 31 巻 4 号 p.
638-641
発行日: 1995/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
小児の開腹術後腸重積(以下本症)の報告は少なく, その診断も困難なことが多い. 今回我々は,特発性腸重積術後に腸閉塞症状をきたし再開腹にて空腸空腸型腸重積を発見した1例を経験したので報告する.症例は5ヶ月男児. 近医にて特発性腸重積の診断で非観血的整復術を施行したが,不可能のため当科にて観血的整復術を施行した. 手術所見では回腸結腸型腸重積であり,第3病日までの経過は良好であった. しかし第4病日より腹部膨満と胆汁性嘔吐が出現し,術後腸閉塞の併発が考えられたため第7病日後に再開腹を行ったところ, Treiz 靭帯より60cmの部分に空腸空腸型腸重積を発見し,徒手整復にて良好な結果を得た. 本症はまれではあるが, 術後早期の腸閉塞の原因として重要な鑑別診断のひとつであると考えられた.
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神山 隆道, 浅倉 義弘, 小池 信夫, 小池 能宣, 手戸 一郎
原稿種別: 本文
1995 年 31 巻 4 号 p.
642-645
発行日: 1995/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
症例は2ヵ月の男児, 双胎の第2子. 生後8日目に腹部膨満と嘔吐で発症し前医入院. 注腸造影,直腸粘膜生検でヒルシュスプルング病の診断をうけた. 里帰り分娩であり, 家族の希望で手術目的で当院を紹介された. 生後10ヵ月で根治術を施行し, S 状結腸中程までの Aganglionosis であった. 一方, 同胞例は全く健常であった. また, HLA, 血液型は一致し単胎盤であったことから一卵性が強く疑われた. 双胎の一方に発生した本症の報告は極めて稀であり, 遺伝的発生について重要な示唆に富むものであった.
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桑原 道郎, 出口 英一, 中村 香, 岩井 直躬, 長村 敏生
原稿種別: 本文
1995 年 31 巻 4 号 p.
646-649
発行日: 1995/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
回腸閉鎖に, さらにその肛門側盲端のポリープ様遺残腸管を先進部とする腸重積症を合併した新生児症例を経験した. 症例は, 在胎40週3日, 正常分娩, 生下時体重4866gの男児. 生後1日目に正常の胎便を認めたが, 生後2日目に腹部膨満及び中等量の粘血便を認めた. 腹部レ線で小腸ガスの増加と鏡面像を多数認めた. 注腸造影で, 肝弯曲部に蟹爪様所見を認めたので, 新生児腸重積症を疑って開腹術を施行した. 手術所見では Treilz 靭帯より 210cm 肛門側に離断型の回腸閉鎖を認め, さらにその遠位側に回腸-回腸-結腸型の腸重積症を合併していた. 腸重積の先進部は, 肛門側盲端より内腔に突出したポリープ様の索状物であった. 用手的に腸重積の整復を行った後, 回腸-回腸端々吻合術を施行した.
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大野 耕一, 辻本 嘉助, 森内 隆喜, 中平 公士, 竹内 敏, 春本 研, 塩川 智司, 前川 保雄, 木下 博明, 村岡 道徳
原稿種別: 本文
1995 年 31 巻 4 号 p.
650-654
発行日: 1995/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
最近, 女児の第一鰓裂性瘻孔を経験したので報告する. 生下時より左顎下三角に小孔が存在し, 4ヵ月頃より同部に感染を繰り返すようになった. 切開俳膿, 抗生剤投与, 掻爬を行ったが感染が持続し, 造影検査で外耳道へ向かう瘻孔を証明した. 1歳3ヵ月時に瘻孔摘出術を施行した. 瘻孔は耳下腺の中を通り顔面神経の深層を頭側に向かい, 外耳道に開口していた. 摘出標本では瘻孔は扁平上皮に覆われ軟骨, 汗腺, 毛根がみられた. 術後軽度の顔面神経麻痺を認めたが, 術後18ヵ月を経た現在, 完全に回復している. 第一鰓裂性瘻孔はまれな疾患で, 瘻孔摘出術の際には顔面神経および耳下腺を温存して瘻孔を完全に摘出することが重要である.
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餅田 良顯, 宇野 武治, 原田 幸雄, 伊熊 正光
原稿種別: 本文
1995 年 31 巻 4 号 p.
655-663
発行日: 1995/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
壊死性筋膜炎は皮下筋膜を病変の場とし,急速に皮下組織の壊死と続発性の皮膚壊死が発症,拡大する重篤な細菌感染症である. 今回, MRSA 感染による新生児壊死性筋膜炎の1例を経験したので報告する. 症例は日齢15日の女児で,日齢10日に腰仙部の糜爛にて発症し,日齢14日に DIC をきたし近医入院. 翌日,本院転院. 壊死皮膚の周囲広範囲に皮下組織の壊死が広がっていた. DIC に対する治療を開始するとともに,壊死皮膚のデブリードマンと創の開放を行った. 膿の培養にて MRSA が認められたため, VCM と ST 合剤の投与を行い,入院14日後には陰性となった. 創は瘢痕化したが,治癒し,入院63日後に退院した. 小児の本邦報告例は少なく,自験例も含めて20例であった. 新生児例は12例であったが,そのうち11例は基礎疾患なく,誘因不明で,すべて腰背部に発生していた.
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田中 裕之, 阪井 裕一, 高田 正雄, 中村 知夫, 宮坂 勝之
原稿種別: 本文
1995 年 31 巻 4 号 p.
664-669
発行日: 1995/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
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veno-arterial extracorporeal membrane oxygenation (V-A ECMO)は呼吸補助に加え,循環補助も期待できるため, 開心術後の肺における血液の酸素化障害をともなう低心拍出量症候群に対する有効な治療手段である. 今回,我々は5歳男児の修正大血管転位症,肺動脈閉鎖,心室中隔欠損症に対する Double switch 手術後の V-A ECHO の成功例を経験したので,過去の自験例と合わせて考察した. 現在, 我々の関心術後 ECMO の適応基準は, 1. 可逆性の重篤な循環呼吸不全で,一旦体外循環から離脱できた症例, 2. 手術適応,外科的修復に間題がない, 3. 十分な止血, 4. 非可逆性の中枢神経障害がないの4点である. ECMO中の冠血流の酸素化は,自己の左心室から拍出された血液に負うところが大きく, ECMO からの送血の酸素化された血液が寄与する割合は少ない. したがって, 特に ECMO 流量が少ない, すなわち, 自己の左心室の抽出量が多い場合は, 肺における血液の酸素化障害により酸素飽和度の低下した本人の肺循環由来の血液が冠動脈に流入し心筋虚血を生じる危険性がある. したがって, 人工呼吸器の設定は, 冠血沈と "lung rest" の両方を考慮すべきであると考えている. 合併症のうち中枢神経障害と出血は大きな問題である. 中枢神経系の評価は, 筋弛緩薬投与下では, 瞳孔の大きさ, 対光反射以外に臨床所見が取れないので, モニターが重要となるが, 現状では呼吸・循環系に比べて不十分である. 出血は全症例に認め, 予後を大きく左右する. 今後, 全身ヘパリン化を必要としない Heparin-coated circuit の実用化が望まれる.
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加藤 哲夫
原稿種別: 本文
1995 年 31 巻 4 号 p.
670-674
発行日: 1995/06/20
公開日: 2017/01/01
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Pediatric surgery branched from general surgery like other surgical subdivision. However, pediatric surgery was divided from general surgery not by the kind of organ but age, similar to the relationship between pediatrics and internal medicine. Thirty-two years have passed since the Japanese Society of Fediatric Surgeons was established. However, the systems of pediatric surgical education and scientific activities continue to be derived mainly from those of general surgery, although there is a much closer relationship between pediatric surgery and pediatrics in clinical practice. It is proposed that pediatric surgical education and scientific activities should be organized from pediatric clinical perspective rather than a general surgical perspective in the future.
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魚谷 英之, 山下 芳朗, 増子 洋, 広川 慎一郎, 坂本 隆, 唐木 芳昭, 田沢 賢次, 藤巻 雅夫
原稿種別: 本文
1995 年 31 巻 4 号 p.
675-
発行日: 1995/06/20
公開日: 2017/01/01
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沖井 一哉, 北谷 秀樹, 河野 美幸, 小沼 邦男, 野崎 外茂次, 中村 紘一郎, 梶本 照穂
原稿種別: 本文
1995 年 31 巻 4 号 p.
675-
発行日: 1995/06/20
公開日: 2017/01/01
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大澤 武, 大浜 和憲
原稿種別: 本文
1995 年 31 巻 4 号 p.
675-
発行日: 1995/06/20
公開日: 2017/01/01
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大浜 和憲, 大澤 武
原稿種別: 本文
1995 年 31 巻 4 号 p.
675-
発行日: 1995/06/20
公開日: 2017/01/01
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野崎 外茂次, 梶本 照穂, 沖井 一哉
原稿種別: 本文
1995 年 31 巻 4 号 p.
675-676
発行日: 1995/06/20
公開日: 2017/01/01
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