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原稿種別: 表紙
1996 年 32 巻 2 号 p.
Cover1-
発行日: 1996/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
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原稿種別: 表紙
1996 年 32 巻 2 号 p.
Cover2-
発行日: 1996/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
1996 年 32 巻 2 号 p.
App1-
発行日: 1996/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
1996 年 32 巻 2 号 p.
App2-
発行日: 1996/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
1996 年 32 巻 2 号 p.
App3-
発行日: 1996/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
1996 年 32 巻 2 号 p.
App4-
発行日: 1996/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
1996 年 32 巻 2 号 p.
App5-
発行日: 1996/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
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原稿種別: 付録等
1996 年 32 巻 2 号 p.
App6-
発行日: 1996/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
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原稿種別: 付録等
1996 年 32 巻 2 号 p.
App7-
発行日: 1996/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
1996 年 32 巻 2 号 p.
App8-
発行日: 1996/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
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原稿種別: 付録等
1996 年 32 巻 2 号 p.
App9-
発行日: 1996/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
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原稿種別: 付録等
1996 年 32 巻 2 号 p.
App10-
発行日: 1996/04/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
1996 年 32 巻 2 号 p.
App11-
発行日: 1996/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
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原稿種別: 付録等
1996 年 32 巻 2 号 p.
App12-
発行日: 1996/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
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原稿種別: 付録等
1996 年 32 巻 2 号 p.
App13-
発行日: 1996/04/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
1996 年 32 巻 2 号 p.
App14-
発行日: 1996/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
1996 年 32 巻 2 号 p.
App15-
発行日: 1996/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
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原稿種別: 付録等
1996 年 32 巻 2 号 p.
App16-
発行日: 1996/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
1996 年 32 巻 2 号 p.
App17-
発行日: 1996/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
1996 年 32 巻 2 号 p.
App18-
発行日: 1996/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
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原稿種別: 付録等
1996 年 32 巻 2 号 p.
App19-
発行日: 1996/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
1996 年 32 巻 2 号 p.
App20-
発行日: 1996/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
1996 年 32 巻 2 号 p.
App21-
発行日: 1996/04/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 目次
1996 年 32 巻 2 号 p.
Toc1-
発行日: 1996/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
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宮内 勝敏, 高橋 広, 木村 茂, 水上 祐治
原稿種別: 本文
1996 年 32 巻 2 号 p.
239-243
発行日: 1996/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
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小児胆道拡張症術後の遺残胆管について検討した.対象は当科で経験した小児胆道拡張症23例のうち,術後 ERCP を施行した9例である.遺残胆管を認めたのは,このうち5例であった.この5例の初回手術時の胆這拡張形態は嚢腫状3例,紡錘状2例であり,膵管胆道合流形式は全例が膵管が胆道に合流する型だった.胆道拡張症術後の症状としては腹痛を4例に認めていたが,1例は無症状であった、遺残胆管の大きさは最大で25×10mmであった. 遺残胆管内に膵石を認めたのが1例あり,内視鏡的乳頭切開術ののち採石した.腹痛などの症状がないにもかかわらず, 20×1Ommの遺残胆管を認めた症例もあった.初回手術時,膵実質内の膵内胆管の丹念な剥離を施行した後にも,術後の ERCP で遺残胆管を認めることがあり,特に合流異常形式か P-C 型のものは遺残胆管を認めやすかった.したがって,術後腹痛など症状を有する症例には, ERCP を施行し遺残胆管および膵石などの合併症について評価する必要がある.
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佐々木 文章, 大川 由美, 高橋 弘昌, 田口 和典, 内野 純一, 石川 順一, 秦 温信
原稿種別: 本文
1996 年 32 巻 2 号 p.
244-247
発行日: 1996/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
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神経芽腫マス・スクリーニング発見例に対し pick-up によるリンパ節郭清が多く行われているが,当科では系統的リンパ節郭清を行ってきた.神経芽腫マス・スクリーニング発見例でリンパ節転移陽性例の特徴を明らかにするために自験例について検討を行い,以下の結論を得た.(1) 尿中 VMA・HVA値,原発部位とリンパ節転移陽性例とは関連がなく,これらの検査により術前にリンパ節転移の有無を知ることは出来ない.また,病理組織所見とリンパ節転移の有無とも関連がなかった.(2) 系統的リンバ節郭清を行うと乳糜腹水の発生が4/26 (15%)にみられた.他に癒着性腸閉塞で手術を要した例が1例あった.(3) 神経芽腫マス・スクリーニング例の予後は良好であることより,系統的リンパ節郭清は多くの例で必要ないと考えられた.
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豊坂 昭弘, 岡本 英三, 能勢 勝義, 富本 喜文, 安藤 達也, 関 保二, 三浦 一樹
原稿種別: 本文
1996 年 32 巻 2 号 p.
248-259
発行日: 1996/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
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胆道閉鎖症 (BA) の成因はいまだ解明されていない.今回,BA 剖検例15例の十二指腸乳頭部における膵管,胆道の合流形態を病理組織学的に検索し,更に76例の BA と45例の先天性聡胆管拡張症 (CBD) の手術例の肝外胆道系を形態学的に比較検討した,BA 剖検例15例の十二指腸乳頭部で,膵管,胆管の両方が認められる A群7例は,共通管長が6.3±1.5cm (n=7) で有意に正常乳幼児と比較し長く,また合流部位は十二指腸筋層外側縁近傍であった.十二指腸乳頭部で胆管が欠損する B群8例にも,十二指腸筋層外側縁近傍で二次的な胆管消失と合流異常を強く示唆する所見をみた.また,BA 例の十二指腸乳頭部の長さ(十二指腸開ロ部から十二指腸筋層外側縁までの胆管の長さ)は正常乳幼児に比し有意(p<0.05)に長かった.手術時の切除材料から CBD と BA,および BA の各 type 間には中間型および移行型がみられ, CBD と BA は同一の成因の可能性が示唆される. BA 例には,副脾,肝動脈や膵管の走行異常,肝分葉異常など門脈領域の合併奇形が少なくない. subtype a の BA は全例,X線学的に長い共通管長をみた.以上から BA の病因は,膵管胆道合流異常に基づく胎生期の膵液逆流による胆道障害の可能性が示唆される. BA と CBD は閉塞と拡張の正反対の形態を示すが同一の病因で,一つの spectrum 上の差異に過ぎないと考える.
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生野 久美子, 水田 祥代, 有馬 透, 窪田 正幸, 生野 猛
原稿種別: 本文
1996 年 32 巻 2 号 p.
260-264
発行日: 1996/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
胆道閉鎖症術後の黄疸消失の基準についての検討を行うため, 1977年より1993年までの自験例57例中,血清総ビリルビン値2.0mg/dl 未満となった症例27例を血清総ビリルビン値1.0mg/dl 未満(A群)および1.0mg/dl 以上2.0mg/dl 未満(B群)の2群に分け,肝機能,胆管炎の発生,門脈圧亢進症の合併について比較検討した.A群は15例,B群は12例で追跡期間に有意差はなかった.術後ビリルビンが2.0mg/dl 未満となるまでの平均期間は A群2.0ヶ月,B群5.1ヶ月で A群で有意に短かった(P<0.01).両群の術後屈管炎の発生頻度に有意差はなかったか.B群では2回以上起こした症例がA群より多かった.肝機能検査を GOT,GPT,γ-GTP,総胆汁酸(TBA)の4項目について比較した結果では,4項目全てにおいて B群は A群より有意に高値を示した (GOT, GPT; P<0.01, γ-GTP, TEA; P<0.05). F_2以上の食道静脈瘤の発生は A群で2例(13.3%), B群で7例(58.0%)で B群に有意に高い発生率を示した (P<0.05). h脾機能亢進の発生に有意差は認められなかったが,部分的脾動脈塞栓 (PSE) または摘脾を必要とした2例はいずれも B群の症例であった.以上の結果より,B群は A群より肝障害,門脈圧亢進症が進行した病態にあり,両者は区別して考慮されるべきである,総ビリルビン1.0mg/dl 以上の症例では顕性黄疸がなくとも,より注意深い経過観察が必要であると考えられる.
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深田 良一, 岩井 直躬, 柳原 潤, 出口 英一, 岩田 譲司, 久保田 良浩
原稿種別: 本文
1996 年 32 巻 2 号 p.
265-270
発行日: 1996/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
1994年7月から1995年3月までに京都府立医科大学小児疾患研究施設外科にて経肛門的超音波検査を直腸肛門奇形術後患児17例に施行した.患児17例(年齢; 7歳〜18歳)の病型は高位型10例,中同位型5例,低位型2例であった.超音波画像は,肛門管に対し垂直な画面が得られるようにし肛門縁より5cm, 4cm, 3cm, 2cm, 1cmの各部位にて記録し,今回は各病型での内・外肛門括約筋分布を検討した.低位型2例では外肛門括約筋に相当する hyper echoic band および内肛門括約筋に相当する hypoechoie band を2例共に認めたが,うち1例に手術の影響と考えられる内肛門括約筋の欠損部分を認めた.中間位型5例では外肛門括約筋に相当する hyperechoic band を認めたものの,その境界やエコーレベルがやや不明瞭であった.また,内肛門括約筋に相当する hypoectioic band は5例共に認めなかった.高位型10例では外肛門括約筋に相当する hypoechoic band は10例全例に認めたが,それらの境界やエコーレベルが不明瞭であった.従って低位型から高位型になるに従い,外肛門括約筋の分布は乏しくなっていると考えられた.一方,内肛門括約筋に相当する hyperechoic band は10例中5例に認め,内肛門括約筋が5例に存在していると考えられた.しかし,他の5例には hypoechoic band を認めなかった.
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奥山 宏臣, 鎌田 振吉, 臼井 規朗, 石川 士郎, 澤井 利夫, 井村 賢治, 岡田 正
原稿種別: 本文
1996 年 32 巻 2 号 p.
271-275
発行日: 1996/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
1987年1月以降, 1993年6月迄にピストン型呼吸器により高頻度振動換気法 (HFO) を施行した先天性横隔膜ヘルニア(本症)20例を対象に入院後72時間迄の HFO 施行中の動脈管前及び後動脈血ガスデータを用いてoxygenation index(OI) 及び肺胞動脈血酸素分圧較差 (A-aDO_2) を算定し, ECMO の開始基準を retrospective に検討した. 対象を HFO のみで治療し,死亡した症例及び ECMO を施行した ECMO 必要群と HFO のみで生存した ECMO 不要群の2群にわけ,4時間の平均 OI 及び A-aDO_2と持続時間 (4,8,12時間) の組み合わせでの開始基準値を sensitivity 及び specificity の面より検討した.この結果, HFO 施行中においては,動脈管前及び後 OI 4時間値>30, 動脈管後 A-aDO_2 4時間値620torr 以上,動脈管後 A-aDO_2 8時間値580torr 以上が従来用いてきた基準である動脈管後 OI 4時間値>40, 動脈管後 A-aDO_2 8時間値610torr以上,動脈管後 A-aDO_2 12時間値600torr 以上より sensitivity の点で良好であることが判明した.
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長谷川 利路
原稿種別: 本文
1996 年 32 巻 2 号 p.
276-284
発行日: 1996/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
胎児超音波検査を用いて肺胸郭断面積比(LT比)を計測する方法を検討した.胎児の心4-chamber と両側の肋骨を全周にわたって含む胸部横断面にて心拡張末期に両側肺断面積と胸郭の断面積を計測し,両者の比を LT比と定義した.計測値の再現性は,胎児の異なる体位による変動係数3.0〜16.5%,平均8.3%, 検者間変動係数3.3-10、9%,平均6.4%であった.妊娠17〜38週の156例の健常胎児対照群の LT比は0.43〜0.64で,妊娠週数17〜20週, 21〜25週, 26〜30週, 31〜35週,36〜38週の5群間に有意の差は見られず,mean±SD は0.52±0.04であった.横隔膜ヘルニア17例の LT比は0.08〜0.42で, mean±SD は0.20±0.09と,健常対照群に比し有意に低値を示した.心奇形合併のない13例において出生後の preductal の動脈血ガスデータより求めた PO_2, A-aDO_2, PH, PCO_2と LT比との間に有意の相関がみられた.また LT比0.2未満と0.2以上の2群間で, HFO, ECMO 施行のやむなきに至った症例の割合,生存率との間に有意の相関がみられた.以上より,LT比は横隔膜ヘルニアの重症度を反映することが示唆され,臨床的に計測可能な出生前指標となりうると思われた.
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韮澤 融司, 伊藤 泰雄, 薩摩林 恭子, 田中 裕之, 坪井 美香子, 河野 修一
原稿種別: 本文
1996 年 32 巻 2 号 p.
285-289
発行日: 1996/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
肥満児では正常な大きさの陰茎が脂肪組織のため短小に見えることがあるが,この場合には外科治療の必要はない.一方,埋没陰茎は陰茎海綿体が埋没し,真性包茎を合併しているため正常な陰茎皮膚が形成されておらず外科治療の対象となる.過去6年間で45例の包茎手術を行い,そのうち10例か埋没陰茎を合併していた.これらの症例に対し包茎の手術後,陰茎の背側に Z字型切開,腹側に U字型切開を加え,陰茎と腹壁の間の線維性索状物を完全に切離した後,陰茎を体外に牽引しつつ背側は Z形成を行い,腹側の U字型切開部を Y字型に縫合することにより良好な結果を得た.埋没陰茎に対して包茎の手術のみを行ったのでは陰茎幹は形成されず将来に大きな障害を残すことになる.本法は手技も簡単であり,手術後は健常児とかわりのない外観を示し,勃起も正常となる.埋没陰茎を治療する際,包茎の手術のみにとどめず陰茎の形成も併せて行う必要がある.
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大畠 雅之, 連 利博, 東本 恭幸, 高田 晃平, 小川 ゆか, 山里 将仁, 西島 栄治, 津川 力
原稿種別: 本文
1996 年 32 巻 2 号 p.
290-294
発行日: 1996/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
肥厚性幽門狭窄症に対する Ramstedt 手術は,右上腹部の横切開により行われてきた.しかしより"目立たない傷"を求めて臍上部弧状切開法による粘膜外幽門筋切開術を1994年6月から1995年8月までに男児12例,女児3例の計15例に行った、症例の手術時日齢は23日〜98日であった. 6例に臍上部の切開創の延長を必要としたが,全例とも肥厚した幽門部を腹腔外に引き出し幽門筋切開術を行うことかできた.合併症として術後に創部感染を1例に認めたが保存的に治癒した.術後切開創は臍上縁の皮膚と見分けがつかなくなり美容的に満足できる瘢痕となった,臍上部弧状切開法による粘膜外幽門筋切開は,特殊な装置を必要とせず術後美容的に優れた最良が得られ,現時点で腹腔鏡による幽門筋切開術の意義は少ないと思われる.
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大塩 猛人, 松村 長生, 桐野 有成, 日野 昌雄, 佐藤 宏彦, 江川 善康, 増田 裕, 渡辺 美恵, 松村 香代子
原稿種別: 本文
1996 年 32 巻 2 号 p.
295-298
発行日: 1996/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
現在の医療では,患者及び家族の知る権利としての「十分な説明と同意に基づく治療」,すなわち informed consent が重視されている.小児ではその家族に informed consent が行われる.我々は,informed consent の一環として,更に進めて「治療」すなわち小児の手術操作(一敏には手術室という密室で施行される)を,家族に同時にテレビ中継放映(無声)する試みを行っている.今回,手術前の「説明」に対する informed consent のあり方および「テレビ中継放映」について,テレビ中継放映にて手術を見た家族にアンケート調査を施行したので,その結果について報告する.1)外来受診時および入院後に十分に疾患について説明を施行したが,家族の理解度は不十分であった.更に「わかりやすい具体的な十分な説明」が必要である.2)手術を家族にテレビ中継放映する試みは好評であり,術前の説明の理解度を向上させ,また医療側と患者および家族側との信頼関係をより強くするものと考えられる.
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後藤 真, 松本 勇太郎, 舟木 伸夫, 望月 衛
原稿種別: 本文
1996 年 32 巻 2 号 p.
299-304
発行日: 1996/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
症例は14歳女児で右下腹部痛を主訴に来院.虫垂炎が疑われ超音波エコーを施行したところ,右下腹部に 8 X 7cm の辺縁不整で内部不均一な腫瘤像と周囲の echo free space が描出きれ,翌日にはふらつき歩行と貧血が出現した.画像所見と臨床経過から卵巣出血が疑われた、貧血が高度となったため入院4日目に開腹したところ,腫瘤は手拳大の右卵巣内血腫で,腹腔内出血は300ml であった,血腫部分を楔状に摘除し,可及的に卵巣は温存した. 卵巣出血は性的に最も成熟した20代後半から30代前半に多いが12歳から報告があり,思春期女児では急性腹症としてとくに虫垂炎との鑑別上念頭におくべき疾患と考えられた.成人においてもこれまで間腹して診断される場合が少なくなかったが,本症はショック症状など大量出血をきたさない限り保存療法とすべきで,本症の診断には腹部超音波検査が必須と考えられた.
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古田 靖彦, 山崎 力, 宮崎 政則, 田戸 治
原稿種別: 本文
1996 年 32 巻 2 号 p.
305-310
発行日: 1996/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
尿管弁は稀な疾患であり,本邦報告例は1994年末までに自験例を含めて35例に過ぎず,小児例では本邦14例目になる.今回私共は14歳男児の尿管弁を経験した.主訴は左側腹部痛.術前診断は腎孟尿管移行部狭窄による左水腎症.手術により左腎孟尿管移行部に,漏斗状で中央に小さい開口部を有する尿管弁を認め切除した.本症は文献的には大部分の症例が手術時または剖検時に診断されている.しかし最近術前診断が得られ,治療も内視鏡的に非侵襲的に治療された報告も散見される.上部尿路通過障害の一因として本症を念頭に置き,術前診断の確定に努める事が重要である.
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梅田 隆司, 杉藤 徹志, 勝野 伸介, 石川 薫, 下郷 和雄, 大岩 伊知郎, 鈴木 千鶴子, 鬼頭 修, 戸崎 洋子, 高橋 英夫
原稿種別: 本文
1996 年 32 巻 2 号 p.
311-314
発行日: 1996/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
出生前に診断され各科立ち会いのもとで出生直後から管理,救命できた上顎体の1例を経験したので報告する.症例は在胎29週0日当院産婦人科に紹介され入院した.胎児超音波検査で胎児顎部に塊状に突出した径約6cmの腫瘤をみとめ各科への紹介と妊娠継続の方針が立てられた.在胎32週4日,娩出直後の呼吸管理を準備して予定帝王切開が行われた.胎児娩出後も臍帯は結紮せず,6分後に気管内挿管された後に臍帯結紮・胎盤娩出が行われた.気管内挿管状態では腫瘤に対する処置が困難なため即時気管切開を施行した.その後,腫瘍茎部にゴムによる結紮術が施行された.術後患児は6日間呼吸管理された.腫瘍は結紮後徐々に縮小,壊死に陥り生後6日ほぼ脱落状態で切除した.生後25日には残存腫瘍を追加切除し,生後44日気管カニューレを抜去し,生後66日退院した,
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安藤 邦澤, 宮野 武, 関 聖史, 有阪 治
原稿種別: 本文
1996 年 32 巻 2 号 p.
315-317
発行日: 1996/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
1歳6ヶ月児の停留精巣の手術時,両側性腺が存在せず.精巣消失症候群と考えられた症例が,その後の染色体検査により Klinefelter 症候群であると確定診断された一例を経験した. Klinefelter 症候群は小児期には特徴的な所見を示しにくく,多くは思春期以降に発見され,特有の精巣病理所見を呈するが,性腺の消失をともなう例は極めて稀と考えられる.本症例における性腺消失の機序については,必ずしも明確ではないが,X染色体の過剰やそれに基づく内分泌異常のみでは説明し難く,何らかの二次的要因の合併か推察された.
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衣笠 有紀, 水田 祥代, 飯田 則利, 有馬 透, 窪田 正幸, 佐藤 昌司, 福嶋 恒太郎, 中野 仁雄
原稿種別: 本文
1996 年 32 巻 2 号 p.
318-323
発行日: 1996/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
在胎25週時に出生前診断された先天性胆道拡張症の1例を経験した.症例は25週時の胎児超音波検査にて腹部腫瘤を指摘され在胎31週時に肝門部腫瘤と判断され胆道拡張症が疑われた.在胎38,3090gにて出生.生後6ヵ月時まで無症状で経過したが,腹部腫瘤の増大および,肝機能の軽度上昇を認めたため,6ヵ月時に嚢胞切除術および肝管空腸吻合術を施行し,以後経過は順調である.本症の出生前診断は今後も増加すると考えられ,手術の至適時期については,嚢腫破裂等の重症合併症例も文献的に散見されるため有症状例はその時点で,無症状例でも注意深い経過観察を行いつつ乳児期の根治術が妥当と考えられた.
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中安 清, 本郷 碩, 尾中 祥子, 永島 浩, 黒田 豊, 倉田 悟, 亀井 敏昭
原稿種別: 本文
1996 年 32 巻 2 号 p.
324-330
発行日: 1996/04/20
公開日: 2017/01/01
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2回の手術により管状型全結腸重複症であることを確認した稀な一例を経験した.症例は女児.2生日より肛門および膣前庭部の両方から排便あり.2歳時に初診,初回手術施行.経会陰的に膣瘻切除,重複大腸の直腸部を粘膜抜去した.術後精査の予定であったが受診なく,13歳時に急性腹症(絞扼性イレウス)として2回目の手術を行った.結腸は骨盤内から横行結腸の中央やや左側まで対梁間膜側にもう一本密着並列して認められ高度に拡張しており S状結腸の高さで完全な盲端に終わっていた.左半結腸切除施行したが,口側結腸も内腔は中隔により2本に分離されており,付加切除した虫垂もまた中隔により2つに分離されていた.ロ側横行結腸の中隔を一部切除し端端吻合を行った.術後注腸透視,大腸内視鏡にて盲腸まで完全に分離されているのが確認された. 14歳時より残存結腸に潰瘍性大腸炎を併発し加療中ながら18歳の現在,元気に学校生活をおくっている.
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[記載なし]
原稿種別: 本文
1996 年 32 巻 2 号 p.
331-336
発行日: 1996/04/20
公開日: 2017/01/01
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田中 紘一
原稿種別: 本文
1996 年 32 巻 2 号 p.
337-
発行日: 1996/04/20
公開日: 2017/01/01
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吉野 裕顕, 加藤 哲夫, 水野 大, 蛇口 達造, 小山 研二
原稿種別: 本文
1996 年 32 巻 2 号 p.
337-
発行日: 1996/04/20
公開日: 2017/01/01
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岡本 晋弥, 猪股 裕紀洋, 尾池 文隆, 岡島 英明, 上本 伸二, 田中 紘一, 山岡 義生
原稿種別: 本文
1996 年 32 巻 2 号 p.
337-
発行日: 1996/04/20
公開日: 2017/01/01
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黒田 浩明, 高橋 英世, 大沼 直躬, 田辺 政裕, 岩井 潤, 吉田 英生
原稿種別: 本文
1996 年 32 巻 2 号 p.
337-
発行日: 1996/04/20
公開日: 2017/01/01
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大塩 猛人, 松村 長生, 桐野 有成, 日野 昌雄, 佐藤 宏彦, 江川 善康, 増田 裕, 渡辺 美恵
原稿種別: 本文
1996 年 32 巻 2 号 p.
337-338
発行日: 1996/04/20
公開日: 2017/01/01
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生野 久美子, 水田 祥代, 窪田 正幸, 生野 猛
原稿種別: 本文
1996 年 32 巻 2 号 p.
338-
発行日: 1996/04/20
公開日: 2017/01/01
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内藤 真一, 岩渕 眞, 内山 昌則, 松田 由紀夫, 内藤 万砂文, 八木 実, 近藤 公男, 飯沼 泰史
原稿種別: 本文
1996 年 32 巻 2 号 p.
338-
発行日: 1996/04/20
公開日: 2017/01/01
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尾崎 由和, 原田 徳蔵, 多田 香苗, 惠谷 ゆり, 沢田 敦, 古座岩 宏輔, 田尻 仁, 岡田 仲太郎, 福井 雄一, 岡田 正
原稿種別: 本文
1996 年 32 巻 2 号 p.
338-
発行日: 1996/04/20
公開日: 2017/01/01
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中川 元典, 田中 芳明, 山崎 明子, 浅桐 公男, 松野 勝典, 田中 保, 鶴知 光, 溝手 博義
原稿種別: 本文
1996 年 32 巻 2 号 p.
338-339
発行日: 1996/04/20
公開日: 2017/01/01
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