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原稿種別: 表紙
2010 年 46 巻 4 号 p.
Cover1-
発行日: 2010/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 表紙
2010 年 46 巻 4 号 p.
Cover2-
発行日: 2010/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
2010 年 46 巻 4 号 p.
App1-
発行日: 2010/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
2010 年 46 巻 4 号 p.
App2-
発行日: 2010/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
2010 年 46 巻 4 号 p.
App3-
発行日: 2010/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
2010 年 46 巻 4 号 p.
App4-
発行日: 2010/06/20
公開日: 2017/01/01
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フリー
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原稿種別: 目次
2010 年 46 巻 4 号 p.
Toc1-
発行日: 2010/06/20
公開日: 2017/01/01
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山崎 徹, 岡田 安弘, 宮本 正俊, 金田 尚, 三浦 正義, 齋藤 勝彦
原稿種別: 本文
2010 年 46 巻 4 号 p.
707-713
発行日: 2010/06/20
公開日: 2017/01/01
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【目的】腸重積症は乳幼児期に突然発症し,非観血的整復が可能なこともあるが,手術を要したり,再発を繰り返したりする急性腹症のひとつである.今回,当院で経験した腸重積症を臨床的に検討したので報告する.【対象と方法】対象は,1992年から2007年の16年間に当院で治療した腸重積症延べ129例(103症例)である.診療記録をもとに,性別,発症年齢,出生体重,肥満度,症状,非観血的整復率,器質的病変の有無,再発率を中心に検討した.【結果】男女比は2.0:1と男児に多く,2歳未満が67.0%であった.体型として肥満児に多いといわれることがあるが,出生時体重4,000g以上の巨大児は1例,発症時の肥満度が軽度以上(15%〜)は5例に過ぎなかった.非観血的整復率は88.5%(108/122例)であった.器質的病変を認めた症例は,4例,3.9%(腸管重複症2症例,大腸若年性ポリープ1症例,Meckel憩室1症例)であった.再発は16.5%に認めた.器質的病変を認めた症例は全例,再発していた.【結論】いわゆる『腸重積体型』,本症が肥満児に多いといわれることがあるが,出生時体重,発症時の肥満度から判断して,腸重積症と体型は必ずしも関係はないように考えられた.再発がMeckel憩室やポリープなどの器質的病変を必ずしも有しているわけではないが,十分な精査の必要があると考えられた.
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今治 玲助, 高田 佳輝, 向井 亘, 秋山 卓士
原稿種別: 本文
2010 年 46 巻 4 号 p.
714-718
発行日: 2010/06/20
公開日: 2017/01/01
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【目的】新生児壊死性腸炎(以下NEC)により外科的治療を要した超低出生体重児について,その臨床像と治療成績から今後の治療について考察する.【方法】1993年1月から2008年12月までに当科においてNECに対して外科的治療を行った超低出生体重児について検討した.NECの診断はBell分類IIまたはIII度に該当するもの,および手術所見により診断した.限局性腸管穿孔(以下FIP),胎便関連性腸閉塞症(以下MRI),その他の疾患による消化管穿孔例は除外した.【結果】症例は9例(男児5例,女児4例).在胎週数は中央値25週2日,出生体重は中央値670g(460〜914g),初回手術は5例に腸瘻造設術,3例に壊死腸管切除・一期的吻合術,1例は腹腔ドレナージ術のみであった.5例に腸瘻閉鎖術が施行され腸瘻閉鎖日齢は中央値81日(33〜113日)であった.長期的合併症として4例(44.4%)に抜管困難症,2例(22.2%)に長管骨の多発骨折を認めた.予後は9例中4例(44.4%)が生存退院した.【結論】今回の検討では生存例は9例中4例(44.4%)と他施設の報告と同等であった.術後成績は腸瘻造設術か一期的吻合術かの術式ではなく,壊死範囲に依存していると推測された.生存退院例においても長期的合併症を認めており手術時期,方法等,個々の症例に応じて慎重に治療方針を決定する必要があると考えられた.
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有馬 透, 山田 耕治, 生野 猛
原稿種別: 本文
2010 年 46 巻 4 号 p.
719-727
発行日: 2010/06/20
公開日: 2017/01/01
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フリー
【目的】九州地区の小児外科施設における停留精巣の臨床像,診断法,治療方針,術後フォローアップなどについて行ったアンケート調査の結果を報告する.【対象と方法】九州・沖縄・山口地区の小児外科診療施設に対しアンケート調査を行った.対象は広義の停留精巣症例(移動性精巣,異所性精巣,精巣摘出例等全てを含む.但し,医原性は除く)とし,2002年1月から2006年12月までの5年間における症例の内訳および診療方針についてアンケートを依頼した.さらに2001年以前の症例も含めた腫瘍発生例,妊孕能確認例,人工精巣挿入例についても質問した.【結果】22施設より回答が得られた.症例数の総計は1,093例であった.内訳は停留精巣873例(73%)と移動性精巣246例(21%)でほとんどを占めていた(重複を含む).患側は左側がやや多かった.至適手術時期は1歳前後と考えている施設が多かったが,実際の手術時期は2歳未満が半分強を占めるものの3歳以上も1/3にのぼっていた.一期的精巣固定不能例は5施設で9例あり,Fowler-Stephens法と段階的固定術が行われていた.移動性精巣の定義と手術適応については自由記載であったため回答は様々であった.移動性精巣に対するアプローチは鼠径部切開と経陰嚢アプローチがほぼ半々であった.非触知精巣は計133例で,患側は左側が多く(65%),診断にはエコー,MRI,腹腔鏡の順に多く用いられており,手術では全例まず鼠径部切開を行い必要なら即時に腹腔鏡を行う施設が最も多かった(10施設)が,術前検査で鼠径部切開か腹腔鏡かを決定する方針も6施設でとられていた.術後フォロー期間は3か月から「できるだけ長期」までと様々であったが,1年としている施設がやや多かった.腫瘍発生は3例でいずれも奇形腫であった.妊孕能が確認されたのは1例のみであり,人工精巣挿入は4施設で計9例に行われていた.【結論】今回のアンケートで九州地区の小児外科施設間で停留精巣の診療方針に若干の相違があることが分かった.今後,診療の標準化へ動くか否かが注目されるところである.
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Ryuta Saka, Akihide Sugiyama, Yusuke Ohashi, Akira Gomi, Yutaka Sanada ...
原稿種別: 本文
2010 年 46 巻 4 号 p.
728-733
発行日: 2010/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
Purpose: The purpose of this study was to assess the feasibility of CT colonography (CTC) using the fecal tagging method in children and tagging performance. Methods: A total of 11 outpatient patients were subjected to this study. All patients underwent bowel preparation using amidotrizonic acid at a dose of 0.8±0.1ml/kg/day for three days prior to CTC. After colonic air insufflations, CT was scanned in both supine and prone position. In six colon segments and between different patients, the degree of fecal tagging was evaluated and graded in six point scale by two independent radiologists. Results: All studies were performed without any complications. All patients needed no sedatives. Tagging performance was "good" or "moderate" in 86% of evaluated residual segments. Conclusion: In conclusion, CTC with fecal tagging method is safe and feasible in children.
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福本 弘二, 漆原 直人, 鈴木 孝明, 松岡 尚則, 福澤 宏明, 川島 章子, 渡辺 健太郎, 長谷川 史郎
原稿種別: 本文
2010 年 46 巻 4 号 p.
734-737
発行日: 2010/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
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症例は7歳の女児.出生体重690gの超低出生体重児で生後121日間挿管されており,抜管後より常に陥没呼吸気味であった.その後徐々に上気道閉塞症状が強くなり,4歳時の喉頭ファイバースコピーにて左披裂部の著明な軟化を認め,左披裂軟骨壊死による消失が疑われ気管切開術を施行した.6歳時に喉頭顕微鏡下に喉頭精査を行い,左披裂軟骨脱臼と左披裂部の余剰粘膜による喉頭軟化症と診断,喉頭顕微鏡下に左披裂部余剰粘膜部分切除術を行った.術後喉頭ファイバースコピーにて気道閉塞の原因となる余剰粘膜は認めず,7歳時に気管切開から離脱,その後は呼吸状態に問題は認めていない.
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合田 太郎, 瀧藤 克也, 中森 幹人, 渡辺 高士, 山上 裕機
原稿種別: 本文
2010 年 46 巻 4 号 p.
738-743
発行日: 2010/06/20
公開日: 2017/01/01
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フリー
小児副腎外性褐色細胞腫に対し後腹膜腔鏡下に安全に切除し得た症例を経験したので報告する.症例は12歳女児.8歳頃より両手掌に発赤と腫脹を認め,12歳時に高血圧を指摘され当院小児科を紹介された.画像にて右腎門部に径5×3cmの腫瘍を認め,内分泌検査にてカテコラミンが異常高値を呈し,副腎外性褐色細胞腫と診断され,加療目的に当院へ紹介となった.血圧コントロールの後,後腹膜腔鏡下による腫瘍摘出術を施行した.術中一過性の血圧の変動を認めたが,その後は血行動態も安定し完全に切除できた.術後経過は良好で第8病日に退院となった.近年,褐色細胞腫に対する鏡視下手術はその安全性・低侵襲性などから確立された治療法となりつつあるが,副腎外性及び小児例ではその報告は散見される程度であり,またその適応や切除ルートについては統一された見解はない.今回,小児副腎外性褐色細胞腫に対する鏡視下手術の適応についても考察した.
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町田 水穂, 好沢 克, 芳澤 淳一, 高見澤 滋, 百瀬 芳隆
原稿種別: 本文
2010 年 46 巻 4 号 p.
744-748
発行日: 2010/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
症例は9歳7か月男児.腹痛にて近医を受診し胃腸炎と診断されたが,その後も間欠的腹痛を繰り返していた.第3病日に間欠的腹痛が頻回となり,注腸造影および腹部超音波検査で腸重積症と診断され当院に搬送,ガストログラフィンによる高圧注腸により整復された.注腸造影検査で先進部に腫瘤状の陰影を認めたため,何らかの器質的病変の存在が疑われた.整復後4日目に再度強い腹痛が出現し,注腸造影にて腸重積症再発と診断,高圧注腸による整復は困難であったため同日緊急開腹手術を施行した.先進部は回腸で,同部に内腔に突出する腫瘤を触知したため,腫瘤を切除した.病変は4×2cm大の充実性腫瘤で,脂肪腫と診断された.術後経過は良好で術後7日目に退院,現在術後20か月で再発なく経過している.年長児の腸重積症では器質的病変を先進部とすることが多く,本例のような回腸脂肪腫の可能性も念頭におき診療する必要があると考えられた.
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李 慶徳, 宮崎 栄治, 鳥羽山 滋生, 河野 澄男
原稿種別: 本文
2010 年 46 巻 4 号 p.
749-753
発行日: 2010/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
Home parenteral nutrition(以下HPN)施行症例において中心静脈カテーテルは生命維持に必要不可欠である.Catheter-related blood stream infection(以下CR-BSI)は中心静脈カテーテルを管理する上で最も注意すべき合併症のひとつである.一旦感染を引き起こすとカテーテルを抜去せざるを得ず,これをいかに予防・治療するかが極めて重要な問題である.症例は8歳男児.Hirschsprung病類縁疾患による短腸症候群に対してHPNを施行している.CR-BSIを繰り返し発症するためエタノールロック療法を導入したところ,中心静脈カテーテル内に定着していたStenotrophomonas maltophiliaが速やかに消失し,CR-BSIを治癒せしめることができた.今回我々が行ったエタノールロック療法について文献的考察を加えて報告する.
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本多 昌平, 大浜 用克, 新開 真人, 武 浩志, 北河 徳彦, 望月 響子, 平田 義弘, 薄井 佳子
原稿種別: 本文
2010 年 46 巻 4 号 p.
754-758
発行日: 2010/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
上部空腸から横行結腸の先天性欠損による短腸症候群で生直後より中心静脈栄養(parenteral nutrition(PN))を要し,繰り返すカテーテル感染と中心静脈ルート確保困難,低栄養を呈するPN離脱困難な14歳の男児に対してSTEP(serial transverse enteroplasty)を施行した.非拡張腸管径が4cmであったため口径差を作らないよう4cm間隔でEndoGIAにてジグザグに切離し,小腸の長さはSTEP前後で拡張部が67cmから119cm(+78%)に,小腸全体が98cmから150cm(+53%)に延長された.術後合併症を認めず,2か月半後には点滴から離脱可能となった.またrapid turnover proteinの推移をみると現在点滴を中止して約5か月経過するがいずれも上昇し正常値となった.PN離脱困難な年長児短腸症候群に対するSTEPは栄養状態を改善させ,PN離脱可能とする有効な治療法である.
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吉田 真理子, 内田 広夫, 川嶋 寛, 五藤 周, 佐藤 かおり, 菊地 陽, 岸本 宏志, 北野 良博
原稿種別: 本文
2010 年 46 巻 4 号 p.
759-764
発行日: 2010/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
症例は4か月男児.腹部腫瘤を主訴に紹介され,エコー上肝内に径5.7cm大の多房性嚢胞性腫瘤を認め,当初は間葉系過誤腫が疑われた.1週間後の腹部造影CTでは充実性成分を伴う多発性肝腫瘤と肝門部・後腹膜リンパ節腫大を認め,悪性腫瘍が強く疑われた.早期診断および治療のために緊急入院し,経皮針生検を行った.ラブドイド腫瘍と診断され,ICE療法を開始したが,治療に全く反応せず,腫瘍は急速に増大した.入院直後より全身状態も急速に悪化し,人工呼吸管理,持続血液透析濾過を含む集中治療を行ったが改善を得られず,初診から約1か月後に死亡した.肝ラブドイド腫瘍は非常に稀で,著しく予後不良な悪性腫瘍である.現在までの報告例は検索しえた範囲で33例のみであり,文献的考察を加えて報告する.
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大割 貢, 小角 卓也, 大植 孝治, 太田 善夫, 米倉 竹夫, 福澤 正洋
原稿種別: 本文
2010 年 46 巻 4 号 p.
765-769
発行日: 2010/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
輪状咽頭アカラシア(cricopharyngeal achalasia)は極めて稀な疾患で,嚥下障害,体重増加不良,誤嚥性肺炎等の症状があり,時として生命の危機を伴う.今回,輪状咽頭アカラシアの小児例を経験したので報告する.患児は2歳男児.1歳4か月頃より徐々に経口摂取量低下,体重増加減少及び唾液の流涎を認め,経腸栄養剤を少量摂取するのみとなった.上部消化管造影では造影剤は咽頭部に貯留し,食道内圧測定では上部食道括約筋(UES)圧が約300mmHgと極めて高値を示した.食道pHモニターは正常であった.輪状咽頭アカラシアと診断し,肥厚した輪状咽頭筋の部分切除術を施行した.その際8mmの内視鏡を挿入することにより輪状咽頭筋の位置を容易に確認できた.術後上部消化管造影で狭窄は消失し,食道内圧検査でもUES圧は60mmHgまで低下した.鑑別診断として胃食道逆流症(GERD)が重要で,上部消化管造影,食道内圧測定,食道pHモニターは必須の検査であり,小児の成長発育から考えると早期の診断治療が重要と考えられた.
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棚野 晃秀, 林 直子, 大江 英之, 宮島 雄二, 小川 昭正, 堀澤 稔
原稿種別: 本文
2010 年 46 巻 4 号 p.
770-776
発行日: 2010/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
症例は生後2か月の女児.日齢77日に胆汁性嘔吐を伴う消化管閉塞症状にて,緊急手術を施行した.トライツ靱帯より,肛門側小腸約100cmから75cmにわたって腸間膜側に虚脱した正常腸管と,それと接するように拡張した重複腸管が局在していた.重複部末端から回腸末端までは,正常小腸が75cm存在していたので,重複部腸管を隣接する正常腸管とともに切除,端々吻合した.術後経過は良好で術後9日目に軽快退院し,外来経過観察をしているが,体重増加不良などもなく経過良好である.小腸に多い消化管重複症のほとんどは,形態的に嚢胞状のものが多いため,重複部分を正常腸管とともに切除するのが一般的であるが,本症例のように,管状型で75cmと長い重複部分を有する症例においても,切除部位や残存腸管の長さによっては,術後合併症を予防する上でも,正常な腸管と重複腸管の切除が可能であると考えられた.
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川島 弘之, 杉藤 公信, 吉澤 信輔, 植草 省太, 古屋 武史, 大橋 研介, 池田 太郎, 越永 従道, 草深 竹志, 永瀬 浩喜
原稿種別: 本文
2010 年 46 巻 4 号 p.
777-782
発行日: 2010/06/20
公開日: 2017/01/01
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フリー
症例は15歳,女児.褐色細胞腫または傍神経節腫の疑いで当院を紹介受診した.腹部CT検査で左後腹膜腫瘤と多発性膵嚢胞,^<123>I-metaiodobenzylguanidineシンチグラフィで左後腹膜腫瘤に一致して集積像を認めた.開腹腫瘍生検術で,傍神経節腫と診断した.左腎静脈は腫瘍に巻き込まれており,左腎合併切除を伴う腫瘍完全切除を施行した.本症例はvon Hippel-Lindau(VHL)病の関与が考えられ,VHL遺伝子の変異とその発現を検討した.本症例では非腫瘍部腎臓組織でVHL遺伝子の生殖細胞変異を認め,さらに腫瘍組織で体細胞変異を2か所に認めた.また同遺伝子の発現は,腫瘍組織で消失していた.以上より本症例は,VHL病と考えられた.傍神経節腫において,VHL病の診断基準を満たさなくとも,VHL病の関与する症例が存在し,慎重な全身検索と経過観察が重要と考えられた.
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藤野 明浩, 平林 健, 羽金 和彦
原稿種別: 本文
2010 年 46 巻 4 号 p.
783-786
発行日: 2010/06/20
公開日: 2017/01/01
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フリー
我々は鼠径ヘルニアの稀な1亜型であるinterparietal herniaの1例を経験したので報告する.症例は2か月男児.主訴は,啼泣時に出現する,左鼠径部から左上前腸骨棘上に渡る腹壁の膨隆及び左陰嚢空虚.超音波及びCT検査にて,内鼠径輪付近をヘルニア門とし腹壁筋層内に広がるヘルニア及び左停留精巣と診断され,9か月時に根治術が施行された.手術所見では,左内鼠径輪より腹腔外へ突出したヘルニア嚢が外鼠径輪を通過せず頭側の内腹斜筋層内へ広がっており,左精巣は鼠径管部ヘルニア嚢の壁に付着していた.Interparietal herniaのinterstitial型と診断し,ヘルニア嚢は剥離後に内鼠径輪で高位結紮し,また精巣固定術を施行した.術後経過は良好である.
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五藤 周, 内田 広夫, 北野 良博, 川嶋 寛, 佐藤 かおり, 吉田 真理子, 石丸 哲也, 岩中 督
原稿種別: 本文
2010 年 46 巻 4 号 p.
787-790
発行日: 2010/06/20
公開日: 2017/01/01
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フリー
症例は3歳1か月の男児.6か月時に胃食道逆流症(GERD)に対して腹腔鏡下噴門形成術を,1歳8か月時にGERD再発に対して腹腔鏡下噴門再形成術を受けていた.突然の腹痛と腹部膨満を訴え,発症から12時間後に入院した.胸腹部造影CTで左胸腔内に脱出する横行結腸を認め,横隔膜ヘルニア嵌頓と診断し,緊急開腹手術を施行した.術中,食道裂孔左側に約1.5cmの小さな横隔膜欠損を認め,同部位から横行結腸が胸腔に脱出していた.脱出腸管を腹腔内に戻し,横隔膜欠損部は縫合閉鎖した.2回の腹腔鏡手術のビデオを詳細に検討すると,腹腔鏡下噴門再形成術中にlaparoscopic coagulating shears(LCS)による横隔膜熱傷が認められ,同部位に遅発性横隔膜穿孔を生じたと考えられた.上腹部の腹腔鏡手術後患者に強い腹痛が認められる場合,横隔膜ヘルニアを考慮する必要があると考えられた.
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原稿種別: 付録等
2010 年 46 巻 4 号 p.
791-796
発行日: 2010/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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古田 繁行, 北川 博昭, 脇坂 宗親, 島 秀樹, 浜野 志穂, 長江 秀樹, 青葉 剛史, 木下 明俊, 近藤 健介, 慶野 大, 大山 ...
原稿種別: 本文
2010 年 46 巻 4 号 p.
797-
発行日: 2010/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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山口 隆介, 世川 修, 吉田 竜二, 川島 章子, 志鎌 杏子
原稿種別: 本文
2010 年 46 巻 4 号 p.
797-
発行日: 2010/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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鈴木 信, 畑中 政博, 藤野 順子, 田原 和典, 石丸 由紀, 池田 均
原稿種別: 本文
2010 年 46 巻 4 号 p.
797-
発行日: 2010/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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高里 文香, 星野 健, 富田 紘史, 森 昌玄, 山本 裕輝, 下島 直樹, 渕本 康史, 森川 康英
原稿種別: 本文
2010 年 46 巻 4 号 p.
797-798
発行日: 2010/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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松浦 玄, 石井 雅之, 幸地 克憲
原稿種別: 本文
2010 年 46 巻 4 号 p.
798-
発行日: 2010/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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水谷 貴久, 芦塚 修一, 大橋 伸介, 桑島 成央, 吉澤 穣治, 大木 隆生
原稿種別: 本文
2010 年 46 巻 4 号 p.
798-
発行日: 2010/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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高山 香菜子, 中原 さおり, 畑中 玲, 石田 和夫
原稿種別: 本文
2010 年 46 巻 4 号 p.
798-
発行日: 2010/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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堀 哲夫, 遠藤 彰, 杉本 斉, 平沼 進, 馬場 信平, 朝貝 省史, 渡部 誠一
原稿種別: 本文
2010 年 46 巻 4 号 p.
798-
発行日: 2010/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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平山 裕, 窪田 正幸, 奥山 直樹, 榊原 清一, 松永 雅道, 臼田 東平, 小嶋 絹子, 内山 聖, 生野 寿史, 高桑 好一, 菊池 ...
原稿種別: 本文
2010 年 46 巻 4 号 p.
798-799
発行日: 2010/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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西 明, 畑中 政博, 大竹 紗弥香, 山本 英輝, 黒岩 実, 鈴木 則夫
原稿種別: 本文
2010 年 46 巻 4 号 p.
799-
発行日: 2010/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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岡崎 任晴, 古賀 寛之, 高橋 俊明, 山高 篤行
原稿種別: 本文
2010 年 46 巻 4 号 p.
799-
発行日: 2010/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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後藤 俊平, 古賀 寛之, 山高 篤行, 岡崎 任晴
原稿種別: 本文
2010 年 46 巻 4 号 p.
799-
発行日: 2010/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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本多 昌平, 大浜 用克, 新開 真人, 武 浩志, 北河 徳彦, 平田 義弘, 薄井 佳子
原稿種別: 本文
2010 年 46 巻 4 号 p.
799-800
発行日: 2010/06/20
公開日: 2017/01/01
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フリー
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町田 水穂, 高見澤 滋, 好沢 克, 末吉 亮
原稿種別: 本文
2010 年 46 巻 4 号 p.
800-
発行日: 2010/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
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北原 修一郎, 竹内 大輔, 寺田 克
原稿種別: 本文
2010 年 46 巻 4 号 p.
800-
発行日: 2010/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
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佐藤 かおり, 内田 広夫, 川嶋 寛, 五藤 周, 吉田 真理子, 高澤 慎也
原稿種別: 本文
2010 年 46 巻 4 号 p.
800-
発行日: 2010/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
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櫻井 隼人, 大野 康治, 里見 昭, 米川 浩伸, 森村 敏哉, 林 信一
原稿種別: 本文
2010 年 46 巻 4 号 p.
800-
発行日: 2010/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
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堀米 史子, 土岡 丘, 岡本 健太郎, 金子 恵, 藤原 利男, 加藤 広行
原稿種別: 本文
2010 年 46 巻 4 号 p.
800-801
発行日: 2010/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
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志鎌 杏子, 世川 修, 吉田 竜二, 川島 章子, 山口 隆介
原稿種別: 本文
2010 年 46 巻 4 号 p.
801-
発行日: 2010/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
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吉澤 信輔, 井上 幹也, 花田 学, 益子 貴行, 大橋 研介, 杉藤 公信, 池田 太郎, 萩原 紀嗣, 越永 従道, 草深 竹志
原稿種別: 本文
2010 年 46 巻 4 号 p.
801-
発行日: 2010/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
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桝屋 隆太, 広部 誠一, 東間 未来, 小森 広嗣, 吉元 和彦, 鎌形 正一郎, 林 奐
原稿種別: 本文
2010 年 46 巻 4 号 p.
801-
発行日: 2010/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
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平川 均, 上野 滋, 松田 博光, 鄭 英里, 熊木 伸枝
原稿種別: 本文
2010 年 46 巻 4 号 p.
801-802
発行日: 2010/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
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中村 晃子, 平林 健
原稿種別: 本文
2010 年 46 巻 4 号 p.
802-
発行日: 2010/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
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田中 潔, 古田 一徳, 石井 健一郎, 武田 憲子, 渡邊 昌彦, 坂東 由紀
原稿種別: 本文
2010 年 46 巻 4 号 p.
802-
発行日: 2010/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
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土岐 文彰, 高橋 篤, 桑野 博行, 石毛 崇, 荒川 浩一
原稿種別: 本文
2010 年 46 巻 4 号 p.
802-
発行日: 2010/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
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牧野 篤司, 韮澤 融司, 浮山 越史, 渡邉 佳子, 保崎 明, 清水 マリ子, 尾戸 真由, 大越 陽一, 岡 明
原稿種別: 本文
2010 年 46 巻 4 号 p.
802-
発行日: 2010/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
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野邊 香奈子, 大野 康治, 里見 昭, 米川 浩伸, 森村 敏哉, 林 信一, 大竹 明
原稿種別: 本文
2010 年 46 巻 4 号 p.
802-803
発行日: 2010/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
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