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原稿種別: 表紙
2010 年 46 巻 7 号 p.
Cover1-
発行日: 2010/12/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 表紙
2010 年 46 巻 7 号 p.
Cover2-
発行日: 2010/12/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
2010 年 46 巻 7 号 p.
App1-
発行日: 2010/12/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
2010 年 46 巻 7 号 p.
App2-
発行日: 2010/12/20
公開日: 2017/01/01
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フリー
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原稿種別: 付録等
2010 年 46 巻 7 号 p.
App3-
発行日: 2010/12/20
公開日: 2017/01/01
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フリー
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原稿種別: 付録等
2010 年 46 巻 7 号 p.
App4-
発行日: 2010/12/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
2010 年 46 巻 7 号 p.
App5-
発行日: 2010/12/20
公開日: 2017/01/01
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フリー
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原稿種別: 目次
2010 年 46 巻 7 号 p.
Toc1-
発行日: 2010/12/20
公開日: 2017/01/01
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フリー
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石丸 哲也, 内田 広夫, 川嶋 寛, 五藤 周, 佐藤 かおり, 吉田 真理子, 藤永 周一郎, 岩中 督, 北野 良博
原稿種別: 本文
2010 年 46 巻 7 号 p.
1095-1101
発行日: 2010/12/20
公開日: 2017/01/01
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【目的】腹膜透析カテーテル(PDカテ)関連の合併症のうち,外科的処置を要したものについて検討した.【対象と方法】埼玉県立小児医療センター外科では,2001年1月から2007年10月の間に,計41症例に対してのべ46回のPDカテ挿入を行った(新生児症例は除外).対象患者の月齢は中央値110か月(2〜210か月)であり,体重は中央値20kg(3〜66kg)であった.各症例の挿入時月齢,術後合併症と行った外科的処置,挿入から処置までの期間を診療録で後方視的に調査した.【結果】12症例(29.3%)に17回(37.0%)の外科的処置を要した.最も多かったのは機械的閉塞(9例)で,術後早期(中央値8日,0〜22日)に発生し,年長児に起こりやすい傾向にあった(中央値170か月,2〜199か月).原因として,カテーテルの位置異常が6例,大網巻絡が4例(重複あり),腸管壁との接触1例が挙げられ,大網切除(5例,そのうち4例は腹腔鏡下)やカテーテル入れ替え(2例),先端位置修正(2例)が行われた.続いて多かったのが,出口部感染(3例),トンネル感染(3例),腹膜炎(1例)などの感染性合併症7例であり,これらは晩期合併症であり(中央値265日,126〜701日),低年齢の患児に有意に起こりやすかった(中央値14か月,2〜200か月).カテーテル入れ替えが3例に,カフシェービングとカテーテル抜去が2例ずつに行われていた.残る1例は胸水であった.【結語】外科的処置を要する合併症が約3割と高率に認められた.機械的閉塞は術後早期に起こりやすく,特に年長児においては予防的大網切除が有効であろうと考えられた.
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佐藤 智行, 仁尾 正記, 天江 新太郎, 田中 拡, 中村 恵美, 安藤 亮, 林 富
原稿種別: 本文
2010 年 46 巻 7 号 p.
1102-1107
発行日: 2010/12/20
公開日: 2017/01/01
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【目的】漏斗胸に対してVacuum Bell(VB)を用いた保存療法を行った.短期的な治療成績を検討すると同時に,治療期間と治療効果の関連性を調べ,適正な治療期間を検討した.また,患児の治療開始年齢と治療効果の関連も併せて考察した.【対象と方法】2009年6月までに当科でVB療法を施行した15歳以下の13例(男児7例,女児6例)を対象とし,治療効果(胸壁陥凹最深部の深さの経時的変化)を比較した.【結果】治療開始時の平均年齢は9.6±3.6歳,平均治療期間14.1±8.6か月,平均観察期間15.7±9.9か月であった.陥凹部の深さは,VB開始前が18.3±6.5mm(n=13),3か月後11.9±6.2mm(n=13),6か月後13.0±6.6mm(n=10)であった.3か月以降は患児の治療意欲や合併症の有無により,さらに改善する例から再陥凹する例まで様々であった.本法は胸壁の柔軟な年少児でより効果的と予想されたが,実際にはVBのサイズと陥凹範囲との適合性や治療に対する患児の受け入れの問題があり,その傾向は明らかでなかった.合併症は皮膚炎,軽度の皮下血腫を3例に認めた.【結語】13例中12例で胸壁陥凹は改善した.設定すべき治療ゴールおよびその治療期間や治療終了後に再陥凹を示した症例への対応など,まだ課題が多いのも事実であるが,本法は侵襲が小さく,家庭でもできる手軽な方法であることから,今後漏斗胸治療の有力な選択肢になりうると考えられる.
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工藤 博典, 和田 基, 佐々木 英之, 風間 理郎, 西 功太郎, 田中 拡, 安藤 亮, 岡村 敦, 天江 新太郎, 中村 恵美, 仁尾 ...
原稿種別: 本文
2010 年 46 巻 7 号 p.
1108-1114
発行日: 2010/12/20
公開日: 2017/01/01
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【目的】腸管不全合併肝障害(intestinal failure-associated liver disease;IFALD)に対する包括的治療戦略について検討した.【対象と方法】2006年1月から2010年2月までに入院加療したIFALD6例を対象とした.男性が4例で,年齢(中央値)は28か月(2か月〜21歳9か月)であった.肝生検5例の病理診断は胆汁うっ滞・肝細胞障害が1例,非アルコール性脂肪肝炎3例,肝線維化1例であった.H/L15(HH15をLHL15で除した値)の中央値は0.86(0.77〜0.94)であった.治療は間歇的静脈栄養,投与カロリー減量,アミノ酸・脂肪の投与減量か中止,経腸栄養の早期併用を基本とした.2007年には肝障害が軽度な腸管不全重症例に対して小腸移植術を,2008年からはserial transverse enteroplastyを,2009年からはOmegaven^[○!R]投与を導入した.転帰について後方視的に検討した.【結果】観察期間は1.5〜48か月であった.6例中4例は肝障害が改善したが,静脈栄養から離脱したのは小腸移植を施行した1例のみであった.肝障害が改善しなかった2例は肝不全にて死亡した.高度肝線維化,H/L15高値例で治療に難渋した.【結論】包括的管理によって6例中4例が生存していた.腸管不全患者には肝機能に留意した栄養管理が重要である.IFALDでは,より緻密な静脈栄養管理やOmegaven^[○!R]投与・腸管延長術を病態進行前に積極的に施行し,腸管不全・IFALDの重症度によっては(肝)小腸移植を検討すべきである.
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鬼武 美幸, 北山 保博
原稿種別: 本文
2010 年 46 巻 7 号 p.
1115-1118
発行日: 2010/12/20
公開日: 2017/01/01
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症例は,2歳7か月の男児.生後3か月よりがんこな便秘が出現し,症状が軽快しないため来院した.腹部単純X線検査で腸管の拡張は認めなかったため,浣腸とともに,大建中湯,小建中湯,酸化マグネシウムの内服加療を開始したが,便秘は改善しなかった.そこで,注腸造影検査を行ったが,caliber changeは認めなかった.その後も症状は改善しなかったため,当科受診後5か月を経過した時期にミルクアレルギーを疑い血液検査を行ったところIgE抗体,DLSTともに陽性であり,乳製品の摂取を禁止した.乳製品の摂取禁止後6日目には自然排便をほぼ毎日認めるようになった.以上よりミルクアレルギーによる便秘と診断した.2年以上が経過した現在も経過良好である.乳児期を過ぎても継続する慢性便秘に対して,外科的疾患を鑑別した後に,ミルクアレルギーの可能性を念頭におく必要があると考えられる.
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岩崎 稔, 近藤 雅彦, 本庶 元, 白瀬 智之, 小林 久人
原稿種別: 本文
2010 年 46 巻 7 号 p.
1119-1124
発行日: 2010/12/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
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小児直腸癌の国内報告例は,きわめて少なく,またその治療戦略にも十分な検討がなされていない.今回,我々は15歳の女子に発生した直腸癌症例に対し,内視鏡的診断によるpit pattern(腺口形態)から,腫瘍の特性を診断した.腫瘍生検では,絨毛腺腫と判明するが,注腸検査による腫瘍の形状から粘膜内癌を示唆し,CT検査で腫瘍の限局性を確認した.腫瘍の大きさ,形態,位置,浸潤の程度を考慮して,侵襲度の低い内視鏡的粘膜下層剥離術を選択した.病理診断で高分化型腺癌と判明するも,垂直断端および水平断端陰性と診断され,腫瘍の残存は認めず,腫瘍の完全切除となった.小児の早期直腸癌(粘膜内癌)に対する内視鏡的腫瘍切除術は,有用な治療方法と考える.
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石井 信二, 八木 実, 田中 芳明, 浅桐 公男, 朝川 貴博, 田中 宏明, 小島 伸一郎, 七種 伸行, 橋詰 直樹, 古賀 義法
原稿種別: 本文
2010 年 46 巻 7 号 p.
1125-1129
発行日: 2010/12/20
公開日: 2017/01/01
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症例は在胎37週で出生した日齢0の男児.在胎19週の検診胎児エコーで羊水過多と右横隔膜を圧迫する右腹腔内嚢胞が認められ,在胎30週のMRIでも同様の所見が認められた.出生時に経鼻胃管の挿入を試みたが挿入できなかった.出生時の胸腹部単純レントゲンでは右胸腔内を部分的に占拠する病変が認められ,また,巨大な胃と十二指腸のガス像も認められたがこれより肛門側の腸管ガス像は認められなかった.食道閉鎖症,十二指腸閉鎖症と診断し,日齢0に十二指腸十二指腸吻合,胃瘻造設,十二指腸瘻造設を施行した.術中開腹所見では,著明に拡張した十二指腸下行脚が認められ,これより肛門側に膜様閉鎖が存在し,口側では狭窄が認められた.日齢24に食道閉鎖症の根治術を施行し,その際,肺形成不全と右横隔膜挙上が確認された.また,術後の気管支鏡で右中下葉枝の欠損が認められた.本症例のように著明に拡張した十二指腸と右肺形成不全を伴ったC型食道閉鎖症合併十二指腸閉鎖症は非常に稀であり,文献的にこれまでに4例の報告を認めるのみであった.
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田崎 達也, 市川 徹, 山岡 裕明, 金廣 哲也, 津村 裕昭, 日野 裕史
原稿種別: 本文
2010 年 46 巻 7 号 p.
1130-1135
発行日: 2010/12/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
症例は4か月男児.発熱のため受診し,尿路感染症と診断された.超音波および造影CT検査で両側腎盂の拡張を認めた.排尿時膀胱尿道造影で両側膀胱尿管逆流を認めたが右腎盂は造影されなかった.抗生剤投与を行うも白血球およびCRP高値が続いたため,経皮的右腎外瘻造設術を行ったところ,速やかに改善した.腎外瘻よりの順行性造影で右上部尿管狭窄を確認した.腎外瘻造設により尿路感染症が改善したことより,まず尿管狭窄の解除が必要と判断し,手術を行った.術中所見で下大静脈後尿管と診断し,腎盂尿管吻合術を行った.術後1か月で尿路感染症が再発したため,両側膀胱尿管逆流症に対する手術も行った.その後,尿路感染症の再発はみられない.下大静脈後尿管は緩徐に水腎症が進行するため,小児での診断例は少ないとされてきた.本症例は両側膀胱尿管逆流症を合併していたことから,乳児期より尿路感染症をきたし,診断できた極めて稀な病態である.
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望月 響子, 大浜 用克, 新開 真人, 武 浩志, 北河 徳彦, 工藤 博典, 畑田 智子
原稿種別: 本文
2010 年 46 巻 7 号 p.
1136-1140
発行日: 2010/12/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
直腸肛門奇形に合併した子宮留血腫の治療法を検討した.症例1:12歳女児.肛門膣前庭瘻,重複膣,重複子宮.子宮・卵管留血腫,子宮頸部閉鎖症に対し,開腹子宮膣開窓術を行った.3か月後開窓部閉塞を認め,直視下子宮膣開窓部再開通術を行い,マレコーカテーテルを留置した.7か月後抜去し月経血排泄障害はない.症例2:12歳女児.直腸総排泄腔瘻,結腸欠損,重複子宮.子宮・卵管留血腫,子宮頸部閉鎖症に対し,開腹子宮膣吻合術を行い,腎盂バルーンを留置した.ステント抜去後,卵管・子宮留血腫が増大し直視下子宮膣吻合部再開通術を行った.左子宮は低形成で摘出し,右子宮膣吻合部にマレコーカテーテルを留置した.2年5か月後抜去し,月経血排泄障害はない.子宮留血腫は腹痛や感染を伴い,緊急対応が必要である.子宮膣吻合/開窓部は狭窄しやすくステント留置が有用だが,留置ステントの不快感や事故抜去など治療上の課題がある.ステントの種類や留置期間を引き続き検討していく.
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奥村 健児, 後藤 善隆, 柳井 雅明, 上野 靖史, 吉田 史則, 猪股 裕紀洋
原稿種別: 本文
2010 年 46 巻 7 号 p.
1141-1146
発行日: 2010/12/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
症例は4歳男児.生後9か月時より腸重積症を繰り返し,種々の画像検査を施行したが明らかな病変を指摘できずそのたびに非観血的整復にて整復できていた.7回目の入院の際(4歳2か月時)に退院前のフォロー腹部エコー検査(以下腹部US)でようやく小腸内に腫瘤性の病変を指摘することができ,これにより重積が繰り返されているものと判断し手術を施行した.腫瘤は広基性で径約15mm,回腸末端から口側約40cmの部位に存在し開腹時も小腸-小腸型の重積を呈していた.これを用手整復し腫瘤部分を含む回腸を2cmほど切除し端々吻合を行った.病理組織学的には粘膜下層に平滑筋線維とそれに囲まれた腺管が増生しておりmyoepithelial hamartoma(筋上皮性過誤腫)と診断した.小児の腸重積症の原因としてはMeckel憩室やポリープが多く報告されているが本症は比較的まれである.
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藤野 順子, 田原 和典, 石丸 由紀, 鈴木 信, 畑中 政博, 五十嵐 昭宏, 池田 均
原稿種別: 本文
2010 年 46 巻 7 号 p.
1147-1150
発行日: 2010/12/20
公開日: 2017/01/01
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フリー
症例は4歳,男児.腸管出血性大腸菌O157による溶血性尿毒症症候群(HUS)の発症から1年後に,腹部膨満,嘔吐,脱水などの症状で当科を紹介された.諸検査により横行結腸狭窄の診断で開腹術を施行した.脾曲部よりの横行結腸に高度な狭窄が認められ,横行結腸部分切除および端々吻合術を施行した.狭窄部の病理組織学的検索では結腸壁の線維化と筋層の途絶が認められ,ベロ毒素による結腸壁全層の組織障害の治癒後に瘢痕性狭窄に至ったものと考えられた.患児の術後経過は良好で,術後22日目に退院した.本症例は腸管出血性大腸菌O157の感染により,HUSの発症とともに,稀ながら消化管合併症として結腸狭窄に至る例があることをあらためて示すものである.
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大畠 雅之, 徳永 隆幸, 吉田 拓哉, 望月 響子, 永安 武
原稿種別: 本文
2010 年 46 巻 7 号 p.
1151-1155
発行日: 2010/12/20
公開日: 2017/01/01
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瘻孔再発を繰り返した直腸尿道瘻術後の高度排便障害に多孔性ポリウレタン肛門用装具(アナルプラグ)使用でQOLの改善が得られた症例を経験したので報告する.症例は10歳男児.直腸尿道瘻の診断で生後9か月に根治術を受けたが術後直腸尿道瘻が再発した.3回の瘻孔閉鎖術不成功の後,7歳5か月時に腹仙骨会陰式Endorectal pul-through法による直腸尿道瘻閉鎖が行われた.その後難治性の便失禁に陥り,人工肛門,MACE法による排便管理を予定したが家族の希望で多孔性ポリウレタン肛門用装具の使用を試みた.使用開始当初の肛門違和感克服後便失禁症状の著明な改善がみられた.成長期の小児にとってアナルプラグの長期効果は不明であるが,肉体・精神発達時期の小児にとって一時的とはいえ失禁の不安から解放される時期を提供できる有効な治療法の一つと思われる.
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深堀 優, 吉本 裕良, 高瀬 隆太, 溝口 直子, 石井 信二, 緒方 宏美, 赤岩 正夫, 鶴 知光, 八木 実
原稿種別: 本文
2010 年 46 巻 7 号 p.
1156-1159
発行日: 2010/12/20
公開日: 2017/01/01
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超低出生体重児に発症した胃破裂に腸重積症を合併した非常に稀な1例を経験したので報告する.症例は日齢4の男児.在胎25週4日,胎児仮死徴候のため緊急帝王切開で出生した.出生時体重729g.出生後より排ガス,排便を認めず,4生日に突然の腹部膨満を認めた.腹部X線で著明なfree air像を認めたため,消化管穿孔の診断で緊急開腹手術となった.開腹時所見では胃小弩側に約2cmの破裂部を認め,さらに回腸末端より口側35cmの部位には約15cmにわたる回腸-回腸型腸重積を認めた.胃縫合術及び回腸部分切除術を施行した.術後縫合不全を認めたが,術後7か月目で退院となった.胃破裂の成因として,本症例は胃血流障害を生じ得る多数のリスクファクターが併存したことに加え,人工呼吸管理と食道・胃蠕動運動の未熟性に起因する胃内圧上昇機転が作用し,胃小弩側の破裂を惹起したと推察された.
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長江 秀樹, 漆原 直人, 松岡 尚則, 福本 弘二, 福澤 宏明, 杉山 彰英, 渡辺 健太郎, 光永 眞貴, 長谷川 史郎
原稿種別: 本文
2010 年 46 巻 7 号 p.
1160-1163
発行日: 2010/12/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
小児の外傷性主膵管断裂は稀である.症例は7歳女児.腹部を強打し,CTで膵頭部膵管断裂を認め当科紹介となった.全身状態は比較的良好で,腹部所見も軽度であったため,保存的治療を選択した.受傷後14日に続発した膵仮性嚢胞に対して外ドレナージを施行した.しかし排液量の減少を認めなかったため,ERCPで主膵管断裂を確認した後に膵管ステント留置を試みたが困難であった.そのため受傷後72日にLetton-Wilson手術(膵体尾部膵管空腸吻合)を行った.術後経過は順調で,術後1年5か月を経過するが膵機能に問題なく経過している.
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眞田 幸弘, 水田 耕一, 浦橋 泰然, 江上 聡, 梅原 実, 脇屋 太一, 岡田 憲樹, 菱川 修司, 安田 是和, 河原崎 秀雄
原稿種別: 本文
2010 年 46 巻 7 号 p.
1164-1170
発行日: 2010/12/20
公開日: 2017/01/01
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フリー
減黄した胆道閉鎖症において,門脈圧亢進症が肝移植の適応になることもあるが,葛西術後の術後管理法や肝移植の実施時期に関しては一定のコンセンサスは得られていない.今回,門脈圧亢進症を合併した胆道閉鎖症に対する肝移植の適応病態とその実施時期について考察した.14歳,胆道閉鎖症,女児.葛西手術後に減黄したが,年長児期に治療を要する門脈圧亢進症を合併した.内視鏡的静脈瘤結紮術や部分的脾動脈塞栓術が行われたが,その後治療抵抗性の挙上空腸出血を呈したため,準緊急的に生体肝移植を施行した.葛西手術後の門脈圧亢進症に対する対症療法後は逆に他の側副血行路の発達を誘発し,負に働くことがある.減黄した胆道閉鎖症であっても,門脈圧亢進症に対して対症療法を行った後は内科的治療抵抗性の消化管出血を合併する可能性があるため,静脈瘤の評価を行いながら肝移植の準備を進めるべきであると考えられた.
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眞田 幸弘, 水田 耕一, 松本 光司, 浦橋 泰然, 江上 聡, 梅原 実, 脇屋 太一, 岡田 憲樹, 安田 是和, 河原崎 秀雄
原稿種別: 本文
2010 年 46 巻 7 号 p.
1171-1177
発行日: 2010/12/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
肝移植適応と判断された胆道閉鎖症(BA)乳児において,低体重の場合,肝移植後合併症のハイリスクであるため,成長を待って移植することが望ましいとされている.今回我々は急速に肝不全と門脈圧亢進症が進行したBA乳児に対して準緊急生体肝移植を施行したので報告する.11か月,女児,体重5.2kg.移植待機中にコントロール不良な感染症を合併し,急速に肝不全と門脈圧亢進症が進行した.また,肝腫大,脾腫大による腹部膨満から換気不全となり,挿管,人工呼吸管理が必要となった.これ以上の成長も期待できず,準緊急肝移植を施行した.待機可能な低体重のBA乳児おいては,多発性のbiliary cyst,コントロール不良な感染症,高サイトカイン血症,脾腫進行の有無を評価することが重要であり,いずれかに該当する場合,周術期合併症のハイリスクであるため,速やかに肝移植の準備を進め,施行すべきであると考えられた.
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望月 響子, 大畠 雅之, 小坂 太一郎, 徳永 隆幸, 土居 美智子, 江口 晋, 兼松 隆之
原稿種別: 本文
2010 年 46 巻 7 号 p.
1178-1182
発行日: 2010/12/20
公開日: 2017/01/01
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フリー
症例は在胎37週1,826gで出生の女児.在胎33週に羊水過多と胃泡の確認ができないことから食道閉鎖の存在が疑われた.胎児MRIで上部食道盲端と思われる上縦隔内の嚢状の構造を認めた,出生直後の胸腹部レントゲン検査で消化管ガスのないcoil up signを認め,A型食道閉鎖と診断された.日齢0に胃瘻を造設し,3椎体のgapに対し,Howard法による延長術を開始した.日齢31,下部食道盲端穿孔を発症し,modified Foker法に変更した.連日牽引後,日齢49(体外牽引開始後14日目)に,食道食道端々吻合術を施行した.術後6か月経過し,全量経口摂取で嘔吐なく体重増加良好である.Modified Foker法による体外牽引はlong gap食道閉鎖症例の早期食道再建に有用であった.
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伊藤 愛子, 平澤 雅敏, 宮本 和俊
原稿種別: 本文
2010 年 46 巻 7 号 p.
1183-
発行日: 2010/12/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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浜田 弘巳, 渡邊 憲弥, 蔵谷 大輔, 喜納 政哉, 林 俊治, 高田 譲二
原稿種別: 本文
2010 年 46 巻 7 号 p.
1183-
発行日: 2010/12/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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岩城 豊, 大浦 哲, 藤好 直, 大橋 宏史, 梅本 浩平, 東郷 野乃子, 飯塚 進, 山本 浩史
原稿種別: 本文
2010 年 46 巻 7 号 p.
1183-
発行日: 2010/12/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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宮城 久之, 岡田 忠雄, 本多 昌平, 湊 雅嗣, 松野 吉宏, 久保田 佳奈子, 山田 洋介, 藤堂 省
原稿種別: 本文
2010 年 46 巻 7 号 p.
1183-1184
発行日: 2010/12/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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宮本 和俊, 平澤 雅敏, 伊藤 愛子
原稿種別: 本文
2010 年 46 巻 7 号 p.
1184-
発行日: 2010/12/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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水上 達三, 岡田 忠雄, 本多 昌平, 宮城 久之, 湊 雅嗣, 藤堂 省
原稿種別: 本文
2010 年 46 巻 7 号 p.
1184-
発行日: 2010/12/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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東郷 野乃子, 小籏 菜穂, 梅本 浩平, 岩城 豊, 大浦 哲, 飯塚 進, 高橋 伸浩, 山本 浩史
原稿種別: 本文
2010 年 46 巻 7 号 p.
1184-1185
発行日: 2010/12/20
公開日: 2017/01/01
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フリー
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菊池 仁, 縫 明大, 西堀 重樹, 平間 敏憲
原稿種別: 本文
2010 年 46 巻 7 号 p.
1185-
発行日: 2010/12/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
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西堀 重樹, 縫 明大, 菊池 仁, 平間 敏憲, 春日 亜衣, 高室 基樹, 横澤 正人
原稿種別: 本文
2010 年 46 巻 7 号 p.
1185-
発行日: 2010/12/20
公開日: 2017/01/01
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縫 明大, 西堀 重樹, 菊池 仁, 平間 敏憲, 小田 孝憲, 横山 繁昭, 木村 幸子, 廣川 直樹, 宇佐見 陽子, 晴山 雅人
原稿種別: 本文
2010 年 46 巻 7 号 p.
1185-1186
発行日: 2010/12/20
公開日: 2017/01/01
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平澤 雅敏, 宮本 和俊, 伊藤 愛子
原稿種別: 本文
2010 年 46 巻 7 号 p.
1186-
発行日: 2010/12/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 目次
2010 年 46 巻 7 号 p.
1187-1190
発行日: 2010/12/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 索引
2010 年 46 巻 7 号 p.
1191-1193
発行日: 2010/12/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 索引
2010 年 46 巻 7 号 p.
1194-1199
発行日: 2010/12/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 索引
2010 年 46 巻 7 号 p.
1199-
発行日: 2010/12/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
2010 年 46 巻 7 号 p.
App6-
発行日: 2010/12/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
2010 年 46 巻 7 号 p.
App7-
発行日: 2010/12/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
2010 年 46 巻 7 号 p.
App8-
発行日: 2010/12/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
2010 年 46 巻 7 号 p.
App9-
発行日: 2010/12/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
2010 年 46 巻 7 号 p.
App10-
発行日: 2010/12/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
2010 年 46 巻 7 号 p.
App11-
発行日: 2010/12/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 表紙
2010 年 46 巻 7 号 p.
Cover3-
発行日: 2010/12/20
公開日: 2017/01/01
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