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原稿種別: 表紙
1995 年 31 巻 2 号 p.
Cover1-
発行日: 1995/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 表紙
1995 年 31 巻 2 号 p.
Cover2-
発行日: 1995/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
1995 年 31 巻 2 号 p.
App1-
発行日: 1995/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
1995 年 31 巻 2 号 p.
App2-
発行日: 1995/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
1995 年 31 巻 2 号 p.
App3-
発行日: 1995/04/20
公開日: 2017/01/01
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フリー
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原稿種別: 付録等
1995 年 31 巻 2 号 p.
App4-
発行日: 1995/04/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
1995 年 31 巻 2 号 p.
App5-
発行日: 1995/04/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
1995 年 31 巻 2 号 p.
App6-
発行日: 1995/04/20
公開日: 2017/01/01
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フリー
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原稿種別: 付録等
1995 年 31 巻 2 号 p.
App7-
発行日: 1995/04/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
1995 年 31 巻 2 号 p.
App8-
発行日: 1995/04/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
1995 年 31 巻 2 号 p.
App9-
発行日: 1995/04/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
1995 年 31 巻 2 号 p.
App10-
発行日: 1995/04/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
1995 年 31 巻 2 号 p.
App11-
発行日: 1995/04/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
1995 年 31 巻 2 号 p.
App12-
発行日: 1995/04/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
1995 年 31 巻 2 号 p.
App13-
発行日: 1995/04/20
公開日: 2017/01/01
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フリー
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原稿種別: 付録等
1995 年 31 巻 2 号 p.
App14-
発行日: 1995/04/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
1995 年 31 巻 2 号 p.
App15-
発行日: 1995/04/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
1995 年 31 巻 2 号 p.
App16-
発行日: 1995/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
1995 年 31 巻 2 号 p.
App17-
発行日: 1995/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
1995 年 31 巻 2 号 p.
App18-
発行日: 1995/04/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
1995 年 31 巻 2 号 p.
App19-
発行日: 1995/04/20
公開日: 2017/01/01
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フリー
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原稿種別: 付録等
1995 年 31 巻 2 号 p.
App20-
発行日: 1995/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
1995 年 31 巻 2 号 p.
App21-
発行日: 1995/04/20
公開日: 2017/01/01
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フリー
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原稿種別: 付録等
1995 年 31 巻 2 号 p.
App22-
発行日: 1995/04/20
公開日: 2017/01/01
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フリー
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原稿種別: 付録等
1995 年 31 巻 2 号 p.
App23-
発行日: 1995/04/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 目次
1995 年 31 巻 2 号 p.
Toc1-
発行日: 1995/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
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大谷 俊樹, 宮野 武, 藤本 隆夫, 安藤 邦澤, 世川 修, 岡崎 任晴
原稿種別: 本文
1995 年 31 巻 2 号 p.
169-174
発行日: 1995/04/20
公開日: 2017/01/01
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肝移植の成績向上に伴い,肝門部腸吻合術が不成功に終わった胆道閉鎖症患児における再手術の適応は,益々慎重に決定されねばならない. しかしながら再手術を積極的に行う根拠となる基準については十分な検討がなされているとはいいがたい. 当科で施行された胆道閉鎖症に対する再手術症例の検討から,初回術後黄疸消失を得られている場合,また初回術時の肝線維化が軽度の場合に,再手術が有効な症例を多く認めた. また再手術か肝移植かの決定に際しては,肝の予備能を正確に把握することが極めて重要である. 我々は,術時日齢,肝線維化度,肝門部遺残胆管径,Bile canaliculi におけるアクチンの沈着,また術前尿中グルカリン酸排泄量等のいわゆる予後因子の検討を行い,その結果,これら複数の予後因子を判定することにより,肝の予備能の評価がより正確となり,再手術の適応の決定に有用と思われた. また,これら予後因子は初回手術時において判定可能であり,それぞれの胆道閉鎖症患児の予後は,初回根治術時すでに少なからず規定されているものと考えられた.
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大沢 義弘, 岩渕 眞, 内藤 万砂文, 近藤 公男
原稿種別: 本文
1995 年 31 巻 2 号 p.
175-179
発行日: 1995/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
神経芽腫のマススクリーニング (以下,マス) 症例の治療成績は著明に向上したが,その大きな理由は予後因子のうち年齢と病期が良好なことによる. 我々のマス症例も全例生存しているが,最近の4症例は手術時肉眼所見としては副腎に密着し,副腎原発 (OS) と思われたが,実際には連続性はなく,組織学的に後腹膜原発 (OR) と判定される症例であった. そこで,マスの治療成績には予後因子の一つである原発部位の差 (OS が少なく,0R が多い) も影響していると推測し,当科症例 (OS と OR 74例) をマス前後に分け,比較検討した. その結果,マス以前 (33例9 の OR の割合は24%であったのに対し,マス症例 (14例) では57%と有意に OR が多かった. OR 症例はマス以前でも OS に比べ乳児の割合,予後良好病期の割合,生存の割合が比較的多い傾向が窺われた. これらより,従来 OS より予後良好な OR がマスに多いこともマスの成績向上に影響していると推測した. これまで,位置的関係のみより OS と判定されてきた症例にも,実際には OR とされる症例も含まれる可能性があり,今後も症例を重ね検討してゆきたい.
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岩田 光正, 岡部 郁夫, 大原 守貴, 松田 健, 野中 嗣明, 越永 従道, 黒須 康彦, 江角 真理子
原稿種別: 本文
1995 年 31 巻 2 号 p.
180-185
発行日: 1995/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
神経芽腫は自然消退を示す腫瘍としてよく知られているがその病態は明らかでない. この病態を解明する目的で,われわれは摘出材料を用い apoptosis 出現の有無および腫瘍増殖速度について検討した. 対象 : マススクリーニングにて発見された19例 (病期 I : 6,II : 3,III : 3,IVB : 2, IVs : 5). 方法1) apoptosis : 摘出材料より DNA を抽出後,ethidium bromide 染色した1.8% agarose gel で電気泳動し,ladder structure 出現の有無を検討した. ついで DNA を[α-^<32>P] dCTPで標識することにより感度を上げる Frank 法処理した後,同様に電気泳動し検討した. 2) 腫瘍増殖速度 : パラフィン切片を Hedley 法にて処理し,flow cytometry にて proliferating index (PI値) を求めた. 対照として進行例5例の PI 値も求めた. 3) その他,Shimada 組織型,N-myc 増幅,核 DNA ploidy,NSE 値についても測定した. 結果1) ladder structure は ethidium bromide 染色では19例中4例 (病期 I : 2,III : 1,IVs : 1) に認めるのみであったが. Frank 法処理で全例に証明された. 2) PI 値は病期 I : 15.7%,II : 21.0%,III : 14.3%,IVB : 23.5%,IVs : 20.5%で病期間に差はなかったが,進行例 (31.6%) に比し各病期とも有意 (P<0.05) に低かった. 3) ethidium bromide 染色にて ladder structure が確認された症例と各予後因子との間に相関は見られなかった. 結論: マス症例では全例に apoptosis が出現し,さらに腫瘍の低増殖速度が認められた. これらの事実はマス症例の腫瘍が自然消退の方向へ進みやすい腫瘍であることを示唆するものと思われた.
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武田 聖, 古田 靖彦, 坂下 吉弘, 坂野 堯, 森 美喜夫, 佐藤 貴
原稿種別: 本文
1995 年 31 巻 2 号 p.
186-190
発行日: 1995/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
生後28日の女児. 乳児検診で左上腹部腫瘤を指摘され,腹部超音波検査,IVP,CT 等により胃重複症,右多嚢腎,腸回転異常と診断の後,生後34日に手術を施行した. 胃大弯側に4.0×3.5×3.0cm 大の cyst を認めこれを胃壁とともに切除した. 右腎は多嚢胞性で腎実質は全く認めず,腎静脈および尿管は低形成で,Multicystic Displastic Kidney (MDK) と診断し腎摘,腸回転異常に対して Ladd 術を施行した. 消化管重複症はまれで,中でも胃重複症の報告は少なく我々の知り得た限り本邦では53例 (1992年9月まで) のみである. 女性に優位で,本邦での小児例は全体の約半数にすぎず海外の報告の70% と比較して少ない. 乳児では腹部腫瘤を触知することで発見されることが多いようである. また本症例に合併した MDK も稀で本邦では182例の報告を認めるのみである. しかし,これまで本邦では両者の合併例の報告はなく海外に1例の報告が認められている.
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金沢 幸夫, 吉野 泰啓, 佐藤 志以樹, 佐藤 直, 井上 仁, 元木 良一
原稿種別: 本文
1995 年 31 巻 2 号 p.
191-197
発行日: 1995/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
抗凝固剤としてメシル酸ナファモスタット (FUT) を用い,Extracorporeal membrane oxygenation (ECMO) を行った左側先天性横隔膜ヘルニア症例を経験した. 胎児診断例で生後4時間にヘルニア修復術を行った. 生後26時間に肺胞気動脈血酸案分圧格差を指標に ECMO を開始した. ECMO 開始後30,33時間に腹腔内出血のため開腹止血術を行った. 更に72時間後に胸腔内出血がみられ,開胸止血術を行った. この手術に先立ち,出血制御のため抗凝固剤をヘパリンにより FUT に変更した. その後,FUT を2.0〜3.4mg/kg/h. で投与し,活性凝固時間を200秒前後に維持した. FUT 投与によると思われる高カリウム血症がみられたが,カリウム投与量を減じることで対処可能であった. FUT を用いた ECMO を出血なく4日間継続でき,呼吸状態は改善し,生後8日に ECMO より離脱した. 以上の経験より,FUT は出血傾向をきたしにくく,ECMO 施行中の抗凝固剤として有用と考えられた.
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古田 靖彦, 坂下 吉弘, 石井 修
原稿種別: 本文
1995 年 31 巻 2 号 p.
198-201
発行日: 1995/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
小児の大腿ヘルニアの報告は少なく稀である. 今回我々は幼児の大腿ヘルニアの1例を経験したので報告する. 症例は4歳男児で,右そけい部の膨隆を主訴として来院した. 右の外そけい輪のやや外側に,腹圧を加えると膨隆し圧迫すると容易に消失する約2.5×2.5cm 大の軟かい腫瘤を認めた. 大腿ヘルニアの疑いで手術予定となった. 手術所見では,先ず精索にヘルニア嚢が無い事を確かめて,次にそけい靭帯の外側を検索した. そけい靭帯の下方より膨出し脂肪に包まれた長さ約4cm のヘルニア嚢を確認した. ヘルニア嚢は可及的に高位結紮し切離した. ヘルニア門は径約10mm 大であったのでそけい靭帯と恥骨靭帯を縫合して修復した. 術後1年経過したが再発はない. 本邦における小児の大腿ヘルニアの報告は1993年末までに28例を散見するにすぎない.
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石川 正美, 鈴木 淳一, 中田 雅弘, 渡井 有, 椛澤 由博, 中村 京一, 榎澤 哲司, 飯島 恒司, 小久保 武, 岡松 孝男
原稿種別: 本文
1995 年 31 巻 2 号 p.
202-206
発行日: 1995/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
腹部腫瘤を主訴に来院した9ヶ月女児に,歯状線下縁から恥骨直腸筋下縁付近までの限局性狭窄を認めた. この狭窄部分は大川らの主張する発生学的肛門管の特徴を有しており,肛門管狭窄と判断した. 肛門管狭窄は背側総排泄腔の発生異常が原因と考えられ,直腸狭窄とは別個の疾患であると考えている. また,この根治手術は容易ではなく,標準的な術式もない. われわれは自験例に対し,人工肛門造設後に腸管自動吻合器 (Autosuture Surgical Stapling Instrument-Model GIA : 以下 GIA) を用いた池田 Z 型吻合による根治術を行い良好な結果を得た.
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石橋 広樹, 大塩 猛人, 松村 長生, 桐野 有成, 藤井 正彦, 江川 善康, 堀家 一哉, 伊藤 健造
原稿種別: 本文
1995 年 31 巻 2 号 p.
207-212
発行日: 1995/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
小児の唾液腺多形性腺腫は稀で,特に顎下腺での発生は極めて稀である. 我々は小児期に発生した顎下腺多形性腺腫の2例を経験したので報告する. 症例1 : 16歳,男児. 3歳よりアジソン病にてステロイド剤を内服していた. 15歳時に右下顎部の腫瘤に気付き,16歳で来院,顎下腺腫瘍と診断し,摘出術を施行した. 大きさは3.5×2.0×2.0cm で,病理学的には良性多形性腺腫であった. 術後経過は良好で,2年後の現在までに再発を認めていない. 症例2 : 12歳,女児. 11歳時に右下顎部の腫瘤に気付き,12歳で当科を受診し,顎下腺腫瘍の診断にて摘出術を施行した. 大きさは2.0×1.8×1.5cm で,病理学的には良性多形性腺腫であった. 術後経過は良好で,1年後の現在までに再発を認めていない. 小児斯に発症した顎下腺多形性腺腫の本邦報告例は,自験2例を含め13例であった.
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高橋 篤, 松山 四郎, 正田 裕一, 鈴木 則夫, 黒岩 実, 池田 均, 畠山 信逸
原稿種別: 本文
1995 年 31 巻 2 号 p.
213-218
発行日: 1995/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
症例は7ヶ月の男児. 嘔吐と右陰嚢腫大を主訴に来院し,ヘルニア嵌頓疑いで緊急手術を行った. 嵌頓ヘルニアはなく,交通性陰嚢水腫と血性腹水を認めた. 術後,エコーと CT を行い嚢胞を伴う膵体部腫瘤が発見された. 膵炎症状が増悪し,保存的治療を行った. 症状軽快後に MRI と内視鏡的膵胆管造影を行った. 膵体部腫瘤は慢性膵炎所見と考えられ,背側膵管が主な膵液の排出経路で,腹側膵管との交通が認められた. 腫瘤領域に一致して膵管不整像と2ヵ所の膵管狭窄も認められたが,膵管拡張は軽度であった. 以上から不完全型膵管癒合不全 (Warshaw分類III型) と診断した. 本患児は最も年少で発症した膵管癒合不全症例と思われる. 本例の主な病変は膵管狭窄を伴った膵体部腫瘤 (慢性膵炎) と考えられる.
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高橋 茂樹, 川瀬 弘一, 田中 克幸, 長島 真理子, 村井 秀昭, 森田 孝夫, 里見 昭, 時松 秀治, 石田 清
原稿種別: 本文
1995 年 31 巻 2 号 p.
219-224
発行日: 1995/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
単純型胸骨上部裂の1例を経験し,手術後9年間にわたり長期経過観察を行った. 患者は女児で,生後48日目に Sabiston 法で手術を行った. 術後は順調に経過し,術後2週間で退院した. 現在9歳であるが,上胸部に軽度の陥凹が見られる以外,特に問題はない. しかし,現在まで胸骨に骨化点は出現せず,骨化も遅れている. 手術法に関しては Sabiston 法でほぼ満足する結果が得られた. しかし,われわれの症例と同様に Sabiston 法では軽度であるが陥凹が見られるという報告もあり,Salley 法のほうがより完全な形成が行えるように思われた. 発生に関しては骨化点が全く出現せず,骨化も遅れていることから,左右胸骨櫛の融合障害説が有力であると考えられた. 胸骨の骨化と上胸部の陥凹に関しては,今後とも長期の経過観察を続けて行く必要がある.
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原 均, 岡島 邦雄, 磯崎 博司, 森田 真照, 石橋 孝嗣, 谷村 雅一, 仁木 正己, 秋元 寛, 奥田 準二
原稿種別: 本文
1995 年 31 巻 2 号 p.
225-230
発行日: 1995/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
小児胆石症は比較的稀な疾患である. 小児胆石症2例を経験した. 今回自験例を含む本邦手術報告例104例につき症状,診断方法,および併存疾患とその他の身体状況につき検討したので報告する. 症例1は,4ヵ月男児. 主訴は嘔吐. 腹部単純 X 線で右上腹部に石灰陰影を認め,腹部超音波検査にて胆石症と診断した. 開腹による胆嚢摘出術を施行した. 症例2は,7歳男児. 主訴は嘔吐. 急性リンパ性白血病の経過観察中,腹部超音波検査で胆石症と診断した. 内視鏡的逆行性胆道造影検査を行った後,腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行した. 検索した104例の症状は腹痛,黄疸,嘔気・嘔吐が多く認められた. 診断方法は腹部超音波検査が最も良い手段であった. 併存疾患は遺伝性球状赤血球症,先天性胆道拡張症が多かった. 最近は,併存疾患のない原因不明例も増加している.
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江東 孝夫, 真家 雅彦, 栗山 裕, 黒田 浩明, 藤原 直, 松尾 浩三, 堀江 弘
原稿種別: 本文
1995 年 31 巻 2 号 p.
231-236
発行日: 1995/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
ウイルムス腫瘍に於て腫瘍塞栓を下大静脈を経て右心房まで進展するのは極めて稀である. 今回,腹痛,顔色不良を主訴に来院した2歳4ヵ月の女児を超音波検査,MRI 等により右腎静脈,下大静脈を経て,右心房まで腫瘍の進展みた右腎原発のウイルムス腫瘍と診断し,体外循環下に一期的に腹部腫瘍及び右房内の腫瘍塞栓を摘出し得た. 術後,腫瘍床,IVC,右房に21Gy の放射線治療を加えた. また,AMD にて強いアレルギー,痙攣等の副作用を認めたため4クールの使用でやめ,NWTS-3 regimen DD の AMD をすべて THP-ADM (ピラルビシン) に換えて有効な化学療法が施行でき治療を無事終了した. 術後,2年6ヶ月の現在,再発,転移はみられていない. 本疾患の様な診断に際し,腫瘍の血管内進展の判定に,非侵襲的な MRI,超音波検査は極めて有用な検査法であると思われる. また,その治療法において体外循環下での右房内の転移腫瘍と原発腫瘍の摘出を行う一期的手術と化学療法,放射線療法が有効である.
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増子 洋, 山下 芳朗, 魚谷 英之, 広川 慎一郎, 坂本 隆, 田沢 賢次, 藤巻 雅夫, 高島 秀樹, 酒井 正利, 泉 陸一
原稿種別: 本文
1995 年 31 巻 2 号 p.
237-241
発行日: 1995/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
症例は日齢1の男児である. 在胎33週に胎児超音波検査にて消化管閉鎖を疑われ,在胎39週1日母体転送された. 39週6日経腔分娩にて出生. 生後1日目より血便と左鼠径部の発赤腫脹にて発症し,腹部単純レ線写真で,左上腹部に石灰化を伴う腫瘤陰影が認められた. 腹部超音波検査では左上腹部に充実性の部分と嚢胞性の部分が混在する腫瘤が描出され,これは胎児期に指摘された異常陰影に一致した. 左鼠径ヘルニア嵌頓と,後腹膜奇形腫あるいは meconium peritonitis の診断で開腹し,左鼠径ヘルニア修復術及び,胃壁を一部含めた腫瘤全摘術を行った. 組織学的には胃の粘膜下より壁外にかけて発育した奇形腫であった. 胃奇形腫は本邦では自験例を含め46例の報告があるに過ぎない. また出生前に腫瘍を超音波検査でとらえた例は我々の症例が第1例目である.
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高橋 茂樹, 里見 昭, 石田 清, 時松 秀治, 岡村 維摩, 川瀬 弘一, 田中 克幸, 長島 真理子, 村井 秀昭, 森田 孝夫
原稿種別: 本文
1995 年 31 巻 2 号 p.
242-247
発行日: 1995/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
先天性小腸閉鎖症の発生原因の一つとして血行障害説があげられる. 今回われわれは内ヘルニア術後に血行障害により後天性小腸閉鎖症になったと考えられる1歳と15歳の2症例を経験した. 1例目は傍十二指腸ヘルニア嵌頓で整復後血行が改善したため小腸切除を行わなかった症例で,術後にイレウスを繰り返し術後43日で再手術を行った. その際,空腸に先天性小腸閉鎖症 I 型の所見を認めた. 2例目は養護施設に入所中の患者で,脊椎,骨盤の変形で極度に狭くなった小骨盤腔に腸管が陥入しイレウス状態となり手術を施行した. 腸管の血行に問題はなく,小腸切除は行っていない. 術後30日で再度イレウスとなったが重症肺炎のため再手術できず,術後102日目に死亡した. 剖検で回腸に先天性小腸閉鎖症 IIIa 型の所見を認めた. また,腸間膜に軸捻様所見も見られた. この2症例の後天性小腸閉鎖発生の機序について考察した.
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餅田 良顯, 宇野 武治, 原田 幸雄, 松下 卓, 本郷 輝明, 狩野 博嗣, 池谷 健, 香川 二郎
原稿種別: 本文
1995 年 31 巻 2 号 p.
248-256
発行日: 1995/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
一般に後腹膜奇形腫は腹部膨満,腹部腫瘤にて発見されることが多いが,今回我々は,腹痛嘔吐,多飲多尿,タンパク尿,低カリウム血症,高血圧,腹部腫瘤と多彩な症状を呈した4歳,男児の1例を経験したので文献的考察を加え報告する. 症状は左後腹膜成熟型奇形腫が増大し,左腎動脈及び左腎を圧排,レニン・アンギオテンシン・アルドステロン系が賦活化されたことにより引き起こされたと考えられた. すなわち,腎血管性高血圧症と続発性アルドステロン症を合併した後腹膜奇形腫であると思われた. 手術は腫瘍被膜下を走る左腎動静脈を剥離,左腎,左副腎を温存し,全摘術を施行した. 術前,大量の各種降圧剤に不応性であった高血圧は,術後,軽快し,降圧剤を中止した. また,その他の症状も消失した.
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石田 宏之, 杉本 徹, 細井 創, 峯 宏, 村田 美由紀, 吉田 麻希, 沢田 淳, 常盤 和明, 岩井 直躬, 太田 茂
原稿種別: 本文
1995 年 31 巻 2 号 p.
257-263
発行日: 1995/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
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2か月女児,左腎原発の Malignant rhabdoid tumor of the kindney (MRTK) 症例を経験した. 原発腫瘍で,光顕では細胞質に特徴的な好酸性の封入体と遍在した核に大きな核小体を認め,発症が2か月であることから MRTK と確定診断した. 腫瘍摘出後,抗腫瘍剤とコバルト照射を併用したが反応せず,発症後2.5か月で再発,11か月で死亡した. 本邦の症例の検討の結果,本症腫瘍が乳児早期,男児に多く,治療に抵抗し予後不良であることが示された. また原発腫瘍,再発腫瘍と再発時腫瘍から樹立した細胞株の細胞骨格蛋白を検討した. この結果,原発腫瘍は神経原性と間葉系の細胞骨格蛋白が陽性,再発腫瘍は間葉系の細胞骨格蛋白が陽性,細胞株は神経原性,間葉系と平滑筋原性の細胞骨格蛋白が陽性であり multiple phenotype を示した. この表現型の結果は,MRTK が多分化能を持つことを示唆した.
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日本胆道閉鎖症研究会ならびに胆道閉鎖症全国登録制度事務局(東北大学小児外科内)
原稿種別: 本文
1995 年 31 巻 2 号 p.
264-269
発行日: 1995/04/20
公開日: 2017/01/01
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伊勢 一哉, 金沢 幸夫, 吉野 泰啓, 佐藤 志以樹, 藤生 浩一, 井上 仁, 元木 良一
原稿種別: 本文
1995 年 31 巻 2 号 p.
270-
発行日: 1995/04/20
公開日: 2017/01/01
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中村 潤, 千葉 敏雄, 林 富, 大井 龍司, 虻川 大樹, 鈴木 保志朗
原稿種別: 本文
1995 年 31 巻 2 号 p.
270-
発行日: 1995/04/20
公開日: 2017/01/01
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小池 信夫, 浅倉 義弘
原稿種別: 本文
1995 年 31 巻 2 号 p.
270-
発行日: 1995/04/20
公開日: 2017/01/01
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遠藤 薫, 菰田 研二, 泉本 浩史, 岡田 修, 大沢 暁, 川副 浩平, 根本 照子, 小西 峯生
原稿種別: 本文
1995 年 31 巻 2 号 p.
270-
発行日: 1995/04/20
公開日: 2017/01/01
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小松 和久, 遠藤 清次, 熊谷 暢夫, 手塚 隆好
原稿種別: 本文
1995 年 31 巻 2 号 p.
270-271
発行日: 1995/04/20
公開日: 2017/01/01
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毛利 成昭, 小鹿 雅隆, 大沢 義弘
原稿種別: 本文
1995 年 31 巻 2 号 p.
271-
発行日: 1995/04/20
公開日: 2017/01/01
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望月 泉, 岩見 大二, 佐々木 崇, 安藤 正, 小泉 亮, 渡辺 登志男
原稿種別: 本文
1995 年 31 巻 2 号 p.
271-
発行日: 1995/04/20
公開日: 2017/01/01
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