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原稿種別: 表紙
2004 年 40 巻 5 号 p.
Cover1-
発行日: 2004/08/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 表紙
2004 年 40 巻 5 号 p.
Cover2-
発行日: 2004/08/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
2004 年 40 巻 5 号 p.
App1-
発行日: 2004/08/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
2004 年 40 巻 5 号 p.
App2-
発行日: 2004/08/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
2004 年 40 巻 5 号 p.
App3-
発行日: 2004/08/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
2004 年 40 巻 5 号 p.
App4-
発行日: 2004/08/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
2004 年 40 巻 5 号 p.
App5-
発行日: 2004/08/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
2004 年 40 巻 5 号 p.
App6-
発行日: 2004/08/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
2004 年 40 巻 5 号 p.
App7-
発行日: 2004/08/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
2004 年 40 巻 5 号 p.
App8-
発行日: 2004/08/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
2004 年 40 巻 5 号 p.
App9-
発行日: 2004/08/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
2004 年 40 巻 5 号 p.
App10-
発行日: 2004/08/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
2004 年 40 巻 5 号 p.
App11-
発行日: 2004/08/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
2004 年 40 巻 5 号 p.
App12-
発行日: 2004/08/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
2004 年 40 巻 5 号 p.
App13-
発行日: 2004/08/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
2004 年 40 巻 5 号 p.
App14-
発行日: 2004/08/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
2004 年 40 巻 5 号 p.
App15-
発行日: 2004/08/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
2004 年 40 巻 5 号 p.
App16-
発行日: 2004/08/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
2004 年 40 巻 5 号 p.
App17-
発行日: 2004/08/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
2004 年 40 巻 5 号 p.
App18-
発行日: 2004/08/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
2004 年 40 巻 5 号 p.
App19-
発行日: 2004/08/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
2004 年 40 巻 5 号 p.
App20-
発行日: 2004/08/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
2004 年 40 巻 5 号 p.
App21-
発行日: 2004/08/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
2004 年 40 巻 5 号 p.
App22-
発行日: 2004/08/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
2004 年 40 巻 5 号 p.
App23-
発行日: 2004/08/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
2004 年 40 巻 5 号 p.
App24-
発行日: 2004/08/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
2004 年 40 巻 5 号 p.
App25-
発行日: 2004/08/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
2004 年 40 巻 5 号 p.
App26-
発行日: 2004/08/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
2004 年 40 巻 5 号 p.
App27-
発行日: 2004/08/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
2004 年 40 巻 5 号 p.
App28-
発行日: 2004/08/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 目次
2004 年 40 巻 5 号 p.
Toc1-
発行日: 2004/08/20
公開日: 2017/01/01
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増子 洋, 寺島 和光
原稿種別: 本文
2004 年 40 巻 5 号 p.
645-649
発行日: 2004/08/20
公開日: 2017/01/01
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【目的】当センターでは過去10年間で,鼠径ヘルニア手術後に認められた停留精巣,いわゆる医原性停留精巣(Iatrogenic cryptorchidism) (以下本症)を8例経験したので検討を加えた.【対象および方法】過去10年間で当センターで精巣固定術を施行した停留精巣は661例783精巣で,このうち本症は8例8精巣(1.21%)であった.これら8症例の経過,手術所見より本症の原因,問題点について検討した.【結果】鼠径ヘルニア手術年齢は全例5歳以下で,術後停留精巣の発症までの期間は平均24.25ヵ月であった.発症後,精巣固定術までの経過観察期間は平均34.5ヵ月であったが軽快した症例はなかった.本症では8例中7例に対側の鼠径ヘルニアもしくは停留精巣の合併が認められた.経過,手術所見より8例中5例が鼠径ヘルニア手術時に停留精巣を合併していたと考えられた.手術所見では全例に癒着を認めたが,陰嚢内に固定可能であった.術後,精巣の位置は金側良好で萎縮した症例もなかった.【結語】本症の原因は手術操作,精巣挙筋反射,癒着,報復収縮,術前停留精巣の見逃しが考えられる.当センターの結果では,見逃しが多かった.鼠径ヘルニア手術の際は,停留精巣の合併の有無を確認し,本症が発生しないよう留意すべきである.本症は経過観察しても自然軽快した症例は1例もないため,なるべく早く手術すべきである.手術は癒着のため難渋することもあるが,基本的には陰嚢内に固定可能で,成績も良好である.
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中原 康雄, 青山 興司, 岩村 喜信, 河合 泰宏, 東田 正陽, 浅井 武, 向井 亘
原稿種別: 本文
2004 年 40 巻 5 号 p.
650-653
発行日: 2004/08/20
公開日: 2017/01/01
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【目的】小児の鼠径ヘルニア根治手術において,術野への0.25%ブピバカイン散布の術後鎮痛効果を検討した.【方法】2003年1月から2003年10月までの期間に,当科で片側の鼠径ヘルニア根治手術を行った1歳以上で,他疾患との合併手術例を除外した49例を対象とした.術式は全例Potts法を施行した.無作為にブピバカイン使用群(A群)と非使用群(B群)に分け,A群では外腹斜筋縫合直前,直後に0.25%ブピバカイン0.2ml/kgを術野に散布した.B群には鎮痛処置を行わなかった.術後疼痛の評価は看護師が行い,10段階の疼痛スコアと術後の啼泣時間,暴れている時間,最初に笑うまでの時間を記録してもらった.看護師にはそれぞれの患児がどちらの群に属するかは知らせなかった.統計学的処理はUnpaired t-testを用いて行い,p<0.05を有意差ありとした.【結果】術後の疼痛スコアは帰室時にA群が有意に低かった(p<0.05).その後も術8時間後を除いてA群の方がスコアが低い傾向にあったが,統計学的有意差はなかった.術後の啼泣時間および術後最初に笑うまでの時間はA群で有意に短かった(p<0.05).暴れている時間は有意差がなかった.両群ともに術後合併症は認めなかった.【結論】小児鼠径ヘルニアの術後疼痛は術後1時間後からは軽減していく傾向にあったが,術野へのブピバカインの散布により術後早期の疼痛を有意に軽減することができた.元来鼠径ヘルニアの術後疼痛は深刻な程度ではないため鎮痛処置による合併症は回避せねばならず,術野へのブピバカインの散布は安全性と効果を考えると優先されるべき方法と考えられた.
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大割 貢, 小角 卓也, 米倉 竹夫
原稿種別: 本文
2004 年 40 巻 5 号 p.
654-658
発行日: 2004/08/20
公開日: 2017/01/01
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胎児期に水腎症の進行を認めた異所性尿管瘤に対し新生児期にYAGレーザーにて経尿道的切開術を行った2症例を経験した.症例1は在胎30週の胎児エコーにて羊水過少とIV度の右水腎症・水尿管及び左腎孟の軽度拡張と膀胱内の球状隔壁形成を認めた.経過中左側水腎症が増悪し,右尿管瘤による尿閉と診断,在胎31週に帝王切開にて出生した.症例2は在胎29週の胎児エコーにて羊水過多,左水腎症・水尿管を認めた.出生後に左尿管瘤を確認した.症例1では生後18日目に,症例2では生後11日目に膀胱鏡を施行.ともに異所性尿管瘤を確認したためYAGレーザーにて尿管瘤切開術を施行した.術後2症例とも水腎症は改善した.優れた切開止血能を有するYAGレーザーによる経尿道的瘤切開術は,尿閉をきたしやすい異所性尿管瘤に対する新生児期手術方法として極めて有用であった.
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松本 勇太郎, 小田切 範晃, 中村 潤, 佐野 信行, 天江 新太郎, 和田 基, 佐々木 英之
原稿種別: 本文
2004 年 40 巻 5 号 p.
659-664
発行日: 2004/08/20
公開日: 2017/01/01
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フリー
愚児は30歳,1妊1産の母親から生まれた,在胎39週,総体重4,864gの女児であった.胎児診断で通常の双生児と思われており予定帝切で出生後はじめて結合双生児に気付かれ当院へ搬送された.術前検査にて胸郭,心嚢,横隔膜および肝臓以外に結合はなく,分離可能と診断した.分離術前2回の全麻小手術と,十分な各科部門の合同カンファレンスを行い,生後83日に分離手術を施行した.分離手術はほぼ計画通りに行われた.術後1児が重篤な呼吸循環不全に陥ったが,その後の治療に反応し救命できた.患児らは術後5週目にそろって退院,現在4歳になり右前胸部の胸郭に変形を残しているが元気に生存中である.
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増本 幸二, 山内 健, 田口 匠平, 竜田 恭介, 水田 祥代
原稿種別: 本文
2004 年 40 巻 5 号 p.
665-671
発行日: 2004/08/20
公開日: 2017/01/01
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肺葉性肺気腫は,先天性あるいは後天性に所属する肺葉あるいは区域気管支の病変によりcheck valve機序が生じたために発生する比較的稀な病態である.われわれは最近,乳児期に発生した肺葉性肺気腫の1例を経験した.症例は,3生月の男児.2生月頃より啼泣時のチアノーゼが出現し,その後哺乳不良,体重増加不良,努力呼吸となった.前医にて胸部X線単純写真やCT所見より,肺葉性肺気腫が疑われ当院へ紹介された.胸部X線単純写真やCT所見より右肺上葉に生じた肺葉性肺気腫の状態と考え,上葉切除術を施行した.切除標本での病理学的検索では気管支病変は認めず,肺葉性肺気腫の原因は不明であった.術後経過は順調で術後17日目に退院となり,以後呼吸状態に問題ない.
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近藤 剛, 山内 健, 田口 智章, 水田 祥代
原稿種別: 本文
2004 年 40 巻 5 号 p.
672-675
発行日: 2004/08/20
公開日: 2017/01/01
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結腸閉鎖症は腸閉鎖症の中でも稀な病型であり,当科における腸閉鎖・狭窄症116例(1970〜2002)のうち本症は4例(3.4%)と少ない.これら4例について報告する.症例は男児2例,女児2例で,出生体重は2.523±634 9,在胎週数は39.3±1.5週であった.出生前診断例はない.臍帯ヘルニアを合併した症例1以外では,生後早期に腹部膨満,嘔吐のイレウス症状が出現し,1〜2生口に入院となった.診断は注腸造影検査によりなされ,同日緊急手術が行われた.閉鎖部位では,症例1,2はS状結腸,症例3は上行結腸(膜様閉鎖),症例4は横行結腸であった.症例1,2では初回手術として人工肛門造設術を,症例3では膜切除を,症例4では結腸端背吻合を行った.一期的根治術を行った症例3,4では術後に吻合部浮腫による吻合部狭窄を認めたが,成分栄養剤の使用により静脈栄養からすみやかに離脱でき,以後も数週間でミルクヘ移行でき,体重増加も良好であった.
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岩崎 稔, 山本 栄司
原稿種別: 本文
2004 年 40 巻 5 号 p.
676-680
発行日: 2004/08/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
遅発性先天性横隔膜ヘルニアは,主に消化管症状を主訴に発症し,新生児期発症例とは異なった病態を呈する.遅発例の発症頻度は5〜25%と言われ(Stokes, Prog Pediatr Surg, 27: 127-147. 1991; Hassan, Saudi Med J, 24(5): S32-33, 2003),新生児期発症例で認められる肺低形成,肺高血圧症,心奇形等の合併症は少なく,予後良好と考えられる.しかし,臨床症状が非特異的であり,確定診断が困難なこともあり,適確な処置が遅れると,消化管壊死等の重篤な合併症を誘発させ,危機的状況を招くこともあり得る.今回,膵炎を主訴に来院し,術前診断に苦慮した13歳男児の遅発性先天性横隔膜ヘルニア(Bochdalek孔ヘルニア)を経験したので報告する.
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山本 英輝, 石丸 由紀, 木崎 義行, 岡邨 香織, 高安 肇, 池田 均
原稿種別: 本文
2004 年 40 巻 5 号 p.
681-686
発行日: 2004/08/20
公開日: 2017/01/01
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フリー
自転車による腹部鈍的外傷後に膵仮性嚢胞を合併した7歳,男児の1例を経験した.症例は受傷後3日目に膵仮性嚢胞と診断され保存的に治療されていたが,34日目に嚢胞の破裂により発熱,背部痛,腹痛などが出現.急性腹症として緊急開腹ドレナージ術を施行した.その後,症状は軽快したが,嚢胞径の増大と高アミラーゼ血症が持続し,66日目,嚢胞胃吻合術を施行した.しかし,膵液のドレナージが不十分であったため嚢胞の再破裂をきたし,96日目に嚢胞胃再吻合術を必要とした.本症例は膵仮性嚢胞の破裂はいつでも起こり得る重要な合併症であることを示しており,外傷性膵損傷あるいは膵仮性嚢胞の治療に際してはこれを念頭に慎重な観察を行い,また嚢胞の破裂に対しては迅速かつ的確に対処することが重要である.
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大畠 雅之, 田中 朋子, 中越 享, 永安 武
原稿種別: 本文
2004 年 40 巻 5 号 p.
687-690
発行日: 2004/08/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
症例は11ヵ月の男児.犬吠様咳嗽と発熱にて発症し胸部単純レントゲン写真で右中・下葉無気肺と上葉の過膨張を認めた.酸素投与,去痰剤投与を行ったが症状改善せず,気管支内祝鏡検査を行った.気管支ファイバーにて右中・下葉枝人口部に粘液栓を認め,硬性気管支鏡による異物鉗子にて摘出した.摘出標本は長さ4cmの白色ゴム状で中葉・下葉枝の気管支鋳型を呈していた.病理学的には炎症細胞浸潤を主体とする粘液様,フィブリン様物質でplastic bronchitisと診断された.術後呼吸状態は著明に改善し,その後の検査にて気管支系に異常を認めていない.
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星野 真由美, 池田 太郎, 松村 光恭, 井上 幹也, 後藤 博志, 杉藤 公信, 萩原 紀嗣, 越永 従道
原稿種別: 本文
2004 年 40 巻 5 号 p.
691-696
発行日: 2004/08/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
VATER associationとは胎生期の中胚葉系分化異常による先天奇形で,椎骨異常,鎖肛,気管食道瘻,橈骨あるいは腎の異形成のうち3要素以上を1個体に認める症例をいう.われわれの調べた限りでは,本邦におけるVATER associationの報告は65例であり,1個体に4要素のすべてが合併した完全型としての報告例は比較的少ない.当施設で経験したVATER associationの完全型2例について文献的考察を加えて報告する.いずれの症例も先天性食道閉鎖症Gross分類でC型の患児で,症例1は仙骨形成異常,鎖肛,橈骨欠損および総動脈幹症を合併し,日給1に胃瘻造設術および人工肛門造設術を施行したが,心奇形による心不全により根治術を施行することなく日給155に死亡した.症例2は二分脊椎,仙骨形成異常,鎖肛,左腎無形成を合併し,日齢0に胃瘻造設術,人工肛門造設術および一期的根治術(気管食道痩切離閉鎖術,食道食道端々吻合術)を施行し,現在も入院加療中である.
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松浦 俊治, 水田 祥代, 増本 幸二, 田口 智章
原稿種別: 本文
2004 年 40 巻 5 号 p.
697-702
発行日: 2004/08/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
症例は2歳9ヵ月,男児.上気道炎にて近医受診時,肝腫大,肝機能障害を指摘された.肝炎を疑われ保存的治療を行われたが,症状の改善をみず,肝生検にて原発性硬化性腸管炎(PSC)が疑われたため,当院へ紹介となった.当院でのCT,MRCPでは,肝内胆管の数珠状変化と総胆管の壁肥厚を,前医における肝生検では門脈域の線維化と炎症細胞浸潤,偽胆管の増生を認めていたため,PSCと診断された.また,肝機能障害を指摘された頃より時折血便を認め,注腸造影および大腸ファイバーにて,全大腸に全周性の浅いびらんを認めたため,潰瘍性大腸炎(UC)と診断され,以後5-ASA (5-aminosalicylic acid)投与を開始した.PSCに対し保存的治療を行ったが,肝硬変へと移行したため,5歳2ヵ月時,家族の希望にて生体肝移植目的で他院へ紹介となった.小児期発症のPSCにおけるUC合併例は稀であり,文献的考察を加えて報告する.
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田井中 貴久, 池上 玲一, 渡邊 芳夫
原稿種別: 本文
2004 年 40 巻 5 号 p.
703-707
発行日: 2004/08/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
今回我々は,外傷性膵損傷(I型)にて保存的治療中に四肢末端の腫脹,発赤,及び骨病変を来たした稀な1例を経験したので報告する.症例は,6歳男児で母親の運転する車の下敷きとなり,来院した.腹部CTにおける膵体部の挫傷の所見と血清アミラーゼ値の上昇を認め,外傷性膵損傷と診断し,保存的治療を開始した.第27病日には,血清アミラーゼ値3,549IU/lにまで上昇し,同時期より四肢末端の腫脹,発赤が出現し,同部位の単純X線写真で骨融解の所見を認めた.保存的治療を継続したが,これらの症状は改善せず,第42病日にMRCPを施行したところ,主膵管の狭窄及び横行結腸間膜内に嚢胞性病変を認めた.第44病日に膵嚢胞切開ドレナージ,第50病日にLetton-Wilson法に準じた手術を施行し,四肢末端の腫脹,発赤及び骨病変はともに改善した.
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高安 肇, 木崎 義行, 石丸 由紀, 岡邨 香織, 池田 均
原稿種別: 本文
2004 年 40 巻 5 号 p.
708-712
発行日: 2004/08/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
症例は1歳1ヵ月,女児.発熱,食思不振を契機に腹部腫瘤,黄疸で嚢胞型の先天性胆道拡張症と診断された.胆管は巨大な嚢胞状を呈し肝内胆管の拡張をともなっていた.術前の画像診断や術中造影で膵管と胆管の合流形態を明らかにすることはできなかったが,非薄化した膵組織を嚢胞壁から慎重に剥離することにより膵管を損傷することなく拡張腸管を切除することができた.本例は生後2ヵ月から間歇的な灰白色使があり,成長障害(体重は-2SD)を認めること,また病理組織学的に肝硬変が認められたこと等からすでに乳児期早期には発症していたものと考えられた.乳児期の嚢胞型先天性腸道拡張症の発生とその外科治療に関し示唆に富む症例であると考え,文献的考察を加え報告する.
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岡邨 香織, 石丸 由紀, 木崎 義行, 大谷 祐之, 高安 肇, 森 吉臣, 池田 均
原稿種別: 本文
2004 年 40 巻 5 号 p.
713-717
発行日: 2004/08/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
小児期に食後の右季肋部痛で発症し,17歳時に胆嚢摘出術を施行した胆嚢腺筋腫症の1例を経験した.症例は10歳時より食後の右季肋部痛があり,16歳時,精査目的で来院.腹部超音波検査で胆嚢壁のびまん性肥厚を認め,1年間の経過観察を行った後,症状が軽快しないため腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行した.摘出胆嚢は壁の厚さが3mmから4mmで,組織学的にRokitansky-Aschoff洞のびまん性増殖と部分的な筋線維の増生を認め,びまん型の胆嚢腺筋腫症と診断した.術後経過は良好で,7ヵ月を経過し無症状である.本症は小児期に発症し外科的治療を必要とすることは稀であるが,右季肋部痛や心窩部痛を繰り返す症例では小児でも本症を鑑別診断の一つに加える必要があると結論された.
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水田 祥代, 田口 智章, 家入 里志, 中辻 隆徳
原稿種別: 本文
2004 年 40 巻 5 号 p.
718-736
発行日: 2004/08/20
公開日: 2017/01/01
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本邦におけるHirschsprung病の診断と治療の現状を知る目的で,日本全国主要小児外科196施設に1998〜2002年までの5年間の症例のアンケート調査を依頼した.159施設(81.1%)から回答をいただき,1,103例の症例を集計しえた.以前教室で行った1978〜1982年(I期)と1988〜1992年(II期)の調査結果と今回1998〜2002年(III期)の結果とを比較検討した.発生頻度,性別,無神経節領域の頻度は前2回とほぼ同じであったが,III期では低出生体重児の比率,家族発生率,合併奇形の頻度が増加した.診断法は直腸粘膜生検によるコリンエステラーゼ染色がI期28.7%,II期62.1%,III期74.8%と経年的に増加していた.またIII期では遺伝子検索が23例に施行され4例(17.4%)に異常がみられた.術前腸炎の合併は,I期29.2%,II期29.1%,III期17.3%とIII期が著明に減少し,術前腸炎合併例の死亡率も6.5%,4.9%,0.7%と低下した.手術に関しては,人工肛門造設率が経年的にI期68.7%,II期59.3%,III期35.2%と減少し,一期的根治術が増加していた.根治術の平均日齢はI期564.8日,II期464.7日,III期368.1日と経年的に低年齢化し,生後4ヵ月未満に根治術を行った症例がI期の6.6%, II期の9.9%に比してIII期は26.8%と著明に増加していた.III期の根治術式はTransanal endorectal pull-through (TAEPT)とZ型吻合術が2大術式で,それぞれ28.6%と27.2%であった.以下Soave法18.6%,Duhamel法14.9%,Swenson法3.7%であった.なおIII期では腹腔鏡使用は全体の29.7%にみられ,TAEPTや腹腔鏡手術などの非開腹手術が42.6%を占めた.術後腸炎はI期17.9%,II期16.8%,III期10.6%と経年的に減少し,全症例での死亡率はI期7.1%, II期4.9%,III期3.0%と経年的に改善した.全結腸以上に及ぶ症例についてみると全体に占める割合および発生率はI期からIII期までほぼ同様であった.全結腸型の死亡率はI期40.0%, II期21.5%,III期15.8%と著明な改善をみたが,小腸型,特にTreitz bandより70cmをこえる症例ではIII期でも死亡率が83.3%と高く治療の限界と考えられた.根治術式としてはMartin法などのパッチを用いた術式が減少していた.
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原稿種別: 付録等
2004 年 40 巻 5 号 p.
737-
発行日: 2004/08/20
公開日: 2017/01/01
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鈴木 陽三, 柿坂 達彦, 井上 謙一, 常俊 雄介, 藤堂 省, 佐々木 文章, 岡田 忠雄, 長 和俊, 岡嶋 覚
原稿種別: 本文
2004 年 40 巻 5 号 p.
737-
発行日: 2004/08/20
公開日: 2017/01/01
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関下 芳明, 竹崎 俊一郎
原稿種別: 本文
2004 年 40 巻 5 号 p.
737-
発行日: 2004/08/20
公開日: 2017/01/01
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野田 雄也, 宮本 和俊, 村木 専一, 笹嶋 唯博
原稿種別: 本文
2004 年 40 巻 5 号 p.
737-
発行日: 2004/08/20
公開日: 2017/01/01
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