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原稿種別: 表紙
1998 年 34 巻 2 号 p.
Cover1-
発行日: 1998/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
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原稿種別: 表紙
1998 年 34 巻 2 号 p.
Cover2-
発行日: 1998/04/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
1998 年 34 巻 2 号 p.
App1-
発行日: 1998/04/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
1998 年 34 巻 2 号 p.
App2-
発行日: 1998/04/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
1998 年 34 巻 2 号 p.
App3-
発行日: 1998/04/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
1998 年 34 巻 2 号 p.
App4-
発行日: 1998/04/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
1998 年 34 巻 2 号 p.
App5-
発行日: 1998/04/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
1998 年 34 巻 2 号 p.
App6-
発行日: 1998/04/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
1998 年 34 巻 2 号 p.
App7-
発行日: 1998/04/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
1998 年 34 巻 2 号 p.
App8-
発行日: 1998/04/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
1998 年 34 巻 2 号 p.
App9-
発行日: 1998/04/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
1998 年 34 巻 2 号 p.
App10-
発行日: 1998/04/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
1998 年 34 巻 2 号 p.
App11-
発行日: 1998/04/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
1998 年 34 巻 2 号 p.
App12-
発行日: 1998/04/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
1998 年 34 巻 2 号 p.
App13-
発行日: 1998/04/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
1998 年 34 巻 2 号 p.
App14-
発行日: 1998/04/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
1998 年 34 巻 2 号 p.
App15-
発行日: 1998/04/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
1998 年 34 巻 2 号 p.
App16-
発行日: 1998/04/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
1998 年 34 巻 2 号 p.
App17-
発行日: 1998/04/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
1998 年 34 巻 2 号 p.
App18-
発行日: 1998/04/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
1998 年 34 巻 2 号 p.
App19-
発行日: 1998/04/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
1998 年 34 巻 2 号 p.
App20-
発行日: 1998/04/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
1998 年 34 巻 2 号 p.
App21-
発行日: 1998/04/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
1998 年 34 巻 2 号 p.
App22-
発行日: 1998/04/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
1998 年 34 巻 2 号 p.
App23-
発行日: 1998/04/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
1998 年 34 巻 2 号 p.
App24-
発行日: 1998/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
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原稿種別: 付録等
1998 年 34 巻 2 号 p.
App25-
発行日: 1998/04/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
1998 年 34 巻 2 号 p.
App26-
発行日: 1998/04/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
1998 年 34 巻 2 号 p.
App27-
発行日: 1998/04/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
1998 年 34 巻 2 号 p.
App28-
発行日: 1998/04/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
1998 年 34 巻 2 号 p.
App29-
発行日: 1998/04/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 目次
1998 年 34 巻 2 号 p.
Toc1-
発行日: 1998/04/20
公開日: 2017/01/01
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岩渕 眞
原稿種別: 本文
1998 年 34 巻 2 号 p.
243-253
発行日: 1998/04/20
公開日: 2017/01/01
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Thom E. Lobe
原稿種別: Article
1998 年 34 巻 2 号 p.
254-260
発行日: 1998/04/20
公開日: 2017/01/01
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The ability to provide surgical care in association with either out-patient or short-stay appears to be cost-effective and appropriate state-of-the-art medical care. As the array of surgical instruments continues to evolve, new and innovative endoscopic procedures will continue to become increasingly available.
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鎌形 正一郎, 林 奐, 広部 誠一, 浮山 越史, 向井 基, 井崎 敏也, 石田 治雄, 近藤 信哉, 原 裕子, 堀池 重治
原稿種別: 本文
1998 年 34 巻 2 号 p.
261-267
発行日: 1998/04/20
公開日: 2017/01/01
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過去17年間に東京都立清瀬小児病院において大動脈造影, 肺動脈造影検査を同時に行った肺・気管支疾患の75例を対象とし, 大循環系から肺に流入する異常動脈の有無とその形態を検討した.この75例のうち41例に気管支動脈を除く大循環系からの肺への血管流入(systemic pulmonary shunt, SP shunt)を認めた.SP shuntの流入形態は, 大動脈より血管が直接肺に入り込むもの(肺分画症9例, scimitar症候群1例)と大動脈の分枝から複数の血管が肺に入り込むもの(31例)に分けられ, 後者はさらに大動脈分枝の中枢部から比較的太い血管が入り込むもの(肺分画症1例, CCAM1例, 肺嚢胞症1例), 末梢から多数の細血管が入り込むもの(肺嚢胞症11例, 炎症7例, 肺動脈閉鎖症4例, その他6例)とに分類できた.大動脈から直接太い異常動脈が入り込むのは肺分画症とscimitar症候群であり, 先天性すなわち発生学上の要因が示唆された.一方, 大動脈分枝の比較的中枢あるいは毛細血管から無数に血管が流入するのは肺分画症, CCAMの各1例と肺嚢胞症, 炎症などで, 先天性の疾患とともに炎症, 腫瘍などの後天性疾患があった.なおSP shuntのあった41例のうち22例(53.7%)に大循環系の動脈から肺動脈が造影されるsystemic artery-pulmonary artery anastomosis)を認めた.以上より, 大循環系から肺に異常動脈が流入している場合には, 先天性後天性の病変を含めて様々な病変があり, 血管の形態のみで肺の疾患を述べることは不十分であると考える.今後肺の病理, 気管支異常の有無などを同時に検討することが病態の発生原因を理解する上で重要である.
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佐々木 隆士, 井村 賢治, 八木 誠, 石川 士郎, 大植 孝治, 黒田 征加, 虫明 聡太郎, 中山 雅弘
原稿種別: 本文
1998 年 34 巻 2 号 p.
268-273
発行日: 1998/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
当施設では開設時より院内・院外出生を問わず可能な限り胎盤を入手しその肉眼的・組織学的所見を記録・保存してきた.今回主要新生児外科疾患について, 各々に特異な周産期情報や胎盤所見を認め得るのか検討した.1981年から1995年の間に当科で経験した主要新生児外科症例中, 胎盤所見が保存されている240症例(横隔膜ヘルニア45例・腹壁破裂29例・臍帯ヘルニア36例・直腸肛門奇形62例・十二指腸閉鎖を含む小腸閉鎖症50例・食道閉鎖症34例・胎便性腹膜炎10例)を対象とし, 同時期の正期産児登録症例から対象疾患群に属する症例を除いた16, 627例を対照として比較した.前期破水は直腸肛門奇形と小腸閉鎖症で, 羊水混濁は腹壁破裂と小腸閉鎖症で高率であった.胎盤重量は食道閉鎖症と直腸肛門奇形で小さかった.臍帯径は横隔膜ヘルニアで小さく, 臍帯ヘルニアと腹壁破裂で大きかった.臍帯の付着異常は直腸肛門奇形と食道閉鎖症で, 臍帯の色調異常は腹壁破裂と臍帯ヘルニアで高率であった.単一臍帯動脈は直腸肛門奇形で多く, 肉眼的胎児面感染疑い・メコニウム沈着は腹壁破裂で多かった.母体側炎症を反映する絨毛膜羊膜炎は腹壁破裂で多く, 胎児側炎症を反映する臍帯炎の頻度は胎便性腹膜炎で高かった.臍帯ヘルニア・食道閉鎖症で認められた胎盤所見の特徴が18トリソミーなど重篤な染色体異常合併による影響かと疑ったが, これを除いても同様の傾向を認めた.各々の異常所見すべてが各疾患に特異なものかは今後の検討を要するが, 腹壁破裂や胎便性腹膜炎において胎盤の炎症所見を多く認めたことはその病態を考える上で重要な所見と思われた.
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土岡 丘, 藤原 利男, 黒須 祐作, 砂川 正勝
原稿種別: 本文
1998 年 34 巻 2 号 p.
274-283
発行日: 1998/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
高カロリー輸液による肝障害の発症の原因解明のため, 肝細胞の細胞骨格, 細胞骨格関連蛋白質および類洞内皮細胞の接着分子について免疫組織化学的染色を施行し検討した.5週齢雄性Sprague-Dawley系ラットを用い, 高カロリー輸液群, エンドトキシン群およびコントロール群の3群に分け検討した.高カロリー輸液群は1週間の高カロリー輸液実験を施行し, 輸液実験終了3時間後に採肝した.エンドトキシン群は70%肝切除を施行後, 48時間後にLPSを静注し, 6時間後に採肝した.肝の病理組織学的検索として酵素抗体間接法を用いて細胞骨格であるアクチンおよびチューブリンを, 細胞骨格関連蛋白質であるα-アクチニンおよびMAP-1の免疫組織化学染色法を施行した.また接着分子としては, ICAM-1を採肝時に凍結標本を作成し染色した.高カロリー輸液群では, 細胞骨格であるアクチン, チューブリンの染色性に変化が現れるのみでなく, 細胞骨格関連蛋白質であるα-アクチニン, MAP-1の染色性にも変化があった.エンドトキシン群においてもこれらと同様の変化が認められた.また高カロリー輸液群では類洞内皮細胞の障害が存在する場合に増強するICAM-1の発現がエンドトキシン群同様増強していた.すなわち高カロリー輸液における肝障害の発生機序の一因として細胞骨格および細胞骨格関連蛋白質の変性さらに類洞内皮細胞の障害の関与が示唆された.
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古田 靖彦, 大津 一弘, 桧田 泰
原稿種別: 本文
1998 年 34 巻 2 号 p.
284-293
発行日: 1998/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
小児のリンパ管腫に対する治療法として, ブレオマイシンによる硬化療法の有効性と安全性を検討した.1979年より1996年末までの自験例99例のうち, ブレオマイシン局注療法を施行した46例を対象とした.われわれの局注療法の要点は, 1) 水溶性のブレオマイシンを生理食塩水に溶解し1 mg/mlとして用いる.2) 穿刺吸引した後, ほぼ同量の溶解液を注入する.3) 1回1 mg/kg以内, 週2回, 2週連続で1コースとする.治療成績は判定し得た45例中44例(97.8%)が有効(50%以上の縮小)であった.そのうち27例(60%)は完全消失した.リンバ管腫の病型は嚢胞状22例, 混在型(嚢胞状+海綿状)17例, 海綿状7例, 全身性1例であった.嚢胞状22例は全例完全消失した.無効であったのは腋窩の硬い海綿状の1例だけであった.副作用はほとんど認めず, わずかに乳児3例に37℃台の発熱がみられたのみである.ブレオマイシン局注療法において唯一懸念される点は, 肺線維症の発現であるが, これはブレオマイシンの血中濃度と密接な関係があることが知られている.そこでわれわれの方法での安全性を知る上で, 新生児から13歳までの13例についてブレオマイシンの血中濃度を経時的に測定した.その結果, 初回投与群でも, 2∿3日後の2回目投与群においてもピークは1.2μg/ml以下であり, 投与1∿2時間後には速やかに減衰した.この結果からもわれわれの方法に従って投与すれば肺線維症の発現の可能性は少なく, 安全で有効な方法といえる.
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甲谷 孝史, 高橋 広, 堀内 淳, 河内 寛治, 北村 享俊, 仁科 孝子, 村越 孝次
原稿種別: 本文
1998 年 34 巻 2 号 p.
294-299
発行日: 1998/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
アレルギー性紫斑病30例における腹部症状の検討, 腹部症状の有無による腹部超音波検査所見および急性期血液生化学検査ならびに他の症状(関節症状, 腎炎症状)の比較を行った.腹部症状の出現を60%に, 腹部症状が紫斑に先行したものは16.7%に認め, 腸重積症の合併は3.3%であった.腹部症状で発症したアレルギー性紫斑病は重症例が多く腎炎発症の危険因子で長期間経過観察の必要性があると考えられた.随伴・遅発性の症例は比較的軽症例が多かった.腹部症状を有する症例では, 腹部超音波検査の異常所見および血液凝固因子の第XIII因子活性低下は重要な診断根拠になりうることが示唆された.
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矢内 俊裕, 安藤 邦澤, 宮野 武
原稿種別: 本文
1998 年 34 巻 2 号 p.
300-305
発行日: 1998/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
ファイバー・プローブを皮下に刺入してNd-YAGレーザーを海綿状血管腫内に照射する方法により良好な結果を得たので報告する.対象は皮下海綿状血管腫4例で, 年齢は3カ月∿6歳, 全例女児, 部位は下肢・乳房・顔面・頸部が各1例ずつ, 大きさはφ4∿5 cm大であった.経皮的に穿刺した静脈留置針の外筒に, 先端がbare fiber状の石英ファイバー・プローブを挿入し, Nd-YAGレーザーを20 W×1.0∿2.0秒のスポット照射として, 計5000∿10, 000 Jの照射を2∿4回施行した.各症例とも腫瘍が約1/6∿1/2に縮小し血流の著明な減少を認めた.合併症として皮膚小穿孔, 軽度感染, 上腕挙上障害(顔面部症例), 顔面神経麻痺(頸部症例)がみられたが, 軽度顔面神経麻痺を除いて自然治癒に至った.本法は美容上満足できる結果が得られ, かつ, 簡単な手技であるため, 大量出血や著明な瘢痕形成の危険性などで治療困難な海綿状血管腫に対して有効であると思われた.
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野瀬 恵介, 窪田 昭男, 米倉 竹夫, 広岡 慎治, 上田 省三, 加藤 道男, 大柳 治正
原稿種別: 本文
1998 年 34 巻 2 号 p.
306-311
発行日: 1998/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
無脾症候群に伴うnonrotation, 十二指腸前門脈症に発症した胃軸捻症(以下, 本症)を経験した.文献的考察と共に, 合併奇形と本症発症との関連について検討した.症例は8歳の男児である.複雑心奇形を伴った無脾症候群にて, 両側Blalock-Taussigシャント手術を受け, 経過観察中であった.夕食後突然上腹部痛, 嘔吐が出現した.上部消化管造影にて本症と診断した.発症後5日目に試験開腹を行った.開腹にょり無脾症, nonrotation, 十二指腸前門脈を認め, これらの合併奇形が本症発症の誘因となっていたと考えられた.胃前方固定術を施行した.術後経過は良好である.過去25年間に本邦で報告された小児の本症は393例で, この内合併奇形に関する記載のあるものは77例であった.延べ98疾患の内訳は脾疾患19, 横隔膜疾患15, 腸回転異常14, 心疾患9, 肥厚性幽門狭窄症8例等であった.十二指腸前門脈の報告例は4例であるが, 無脾症候群およびnonrotationの合併例の報告は自験例を含め3例に過ぎない.合併奇形の多くは本症発症に関与しているものと考えられた.
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島 秀樹, 安藤 邦澤, 藤本 隆夫, 宮野 武
原稿種別: 本文
1998 年 34 巻 2 号 p.
312-316
発行日: 1998/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
基礎疾患を有しない1歳7カ月の男児に認められたMRSAを起因菌とし, 肛門周囲膿瘍を呈した劇症型の壊死性筋膜炎を報告する.患児は感冒症状に引き続く発熱を主訴に近医を受診したが, 臀部から左側腹部にかけての発赤・腫脹の出現と共に急速に全身状態が悪化し, 敗血症からDICに陥った.敗血症に対する内科的治療と同時に肛囲膿瘍のドレナージを施行することにより救命できた.肛囲膿瘍を呈する壊死性筋膜炎は稀であるが, 本症は今日でも死亡率の高い劇症型の疾患であり早期の外科的治療が重要であるものと考えた.
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大沢 義弘, 毛利 成昭, 杉本 努, 小田 洋一郎
原稿種別: 本文
1998 年 34 巻 2 号 p.
317-322
発行日: 1998/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
出生直後より人工呼吸器管理となった超低出生体重児(872 g)の女児例(PDA, 敗血症合併)の生後7日目に穿孔性腹膜炎を認めた.手術にて汎発性腹膜炎の原因は胃破裂と回腸穿孔と判明したが, 手術は腹腔ドレナージのみにとどめた.早期の経腸栄養の必要性より術後11日目に再開腹したが回腸穿孔は被覆され, 胃の穿孔も縮小しており後日自然閉鎖した.その後PDAの再開通(生後109日目結紮術施行)などもあり経管栄養開始は遅れたが消化管の運動機能改善剤としてのエリスロシンの投与も有効で, 後遺症なく生後7カ月に退院した.両穿孔の同時発生例の報告は極めてまれである.本症の両者の発生機序は, 古典的NECの背景因子は有していたが, 臨床経過と手術所見よりmeconium diseaseに伴う消化管内圧の亢進が主因であろうと推測した.
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黒部 仁, 山崎 洋次, 水野 良児, 吉田 二教, 吉澤 穣治, 金井 正樹
原稿種別: 本文
1998 年 34 巻 2 号 p.
323-326
発行日: 1998/04/20
公開日: 2017/01/01
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症例は2カ月の女児.他院において生後1カ月頃, 肥厚性幽門狭窄症の診断にて臍部弧状切開によるRamstedt手術を受けた.退院後, 創右側に膨隆を認め当科を受診し, 腹壁瘢痕ヘルニアと診断した.入院後, ヘルニア修復術を施行した.術後早期に発生した腹壁瘢痕ヘルニアは, 閉腹時の不適切な筋層縫合や小さな視野における無理な操作による筋層の断裂によるものと推測され, より慎重な操作が必要であると考えられた.したがって美容的な面からの利点でのみ皮膚切開法の優劣を評価できないのではないかと考える.
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秦 信輔, 八木 誠, 保木 昌徳, 田中 丈夫, 八反田 洋一
原稿種別: 本文
1998 年 34 巻 2 号 p.
327-330
発行日: 1998/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
神経芽腫の予後因子としてのShimada分類, Ha-ras発現において原発腫瘍とリンパ節転移部間で異なる予後判定像を示す症例を経験した.症例はマススクリーニングにて見つかった左副腎原発stage IIの症例でShimada分類では原発巣はfavorable histologyであったが, リンパ節転移巣はunfavorable histologyであった.Ha-ras発現も原発巣は高発現部(予後良好因子)に低発現部(予後不良因子)が混在し, 転移巣は低発現でShimada分類と一致した.本症例のごとく同一症例内で原発巣とリンパ節転移巣との間で解離を示す症例の報告はなく, 解離の原因及び臨床的意義において興味ある症例と思われた.
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大塩 猛人, 日野 昌雄, 桐野 有成, 松村 長生
原稿種別: 本文
1998 年 34 巻 2 号 p.
331-334
発行日: 1998/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
極めてまれな小児の臍ヘルニア嵌頓を経験したので報告する.症例は1歳7カ月の男児で生後3カ月頃より臍の膨隆があり臍ヘルニアと診断されたが, 容易に整復できるため放置していた.1996年10月30日, 臍の膨隆を認め整復できず, 疼痛を伴い経口摂取不能となった.徒手整復不能であり当院へ紹介された.直径3cm, 高さ2.5cmの臍ヘルニアを認め, 再度, 徒手整復を試みたが不能であった.臍ヘルニア嵌頓と診断して発症10時間後より手術を開始した.脱出した消化管は小腸であり漿膜下出血を認めた.ヘルニア門は直径約15mmであった.その後に生まれた弟に生後2週頃より臍ヘルニアが出現し, 1カ月18日目に当院を受診した.週1回毎交換の絆創膏固定法を施行し, 6週目に治癒した.
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甲谷 孝史, 高橋 広, 堀内 淳, 藤原 和博, 河内 寛治
原稿種別: 本文
1998 年 34 巻 2 号 p.
335-340
発行日: 1998/04/20
公開日: 2017/01/01
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症例は生後2日の男児で, 主訴は嘔吐, 血便.現病歴は1997年1月7日在胎36週3190 g, 帝王切開で出生した.生直後に胎便排泄はみられた.生後8時間の哺乳後より胆汁性嘔吐を認め, 嘔吐, 血便が続くため1月9日当院小児科より当科に紹介入院する.腹部単純X線の立位像で, 鏡面形成像があり, 虚血性変化を伴う下部消化管の通過障害で絞扼性イレウスの疑いの術前診断のもと, 1997年1月9日緊急手術を行った.回腸末端より約40 cm口側の腸間膜に2×3 cmの裂孔が存在し, 裂孔内に回腸末端より約20 cm口側の回腸が約30 cm入り, 嵌入・捻転した回腸腸間膜裂孔ヘルニアによる絞扼性イレウスであった.壊死部を含め25 cmの回腸を切除, 端々吻合術を行った.術後経過は良好であった.本疾患は術前に確定診断が困難で, 新生児例でもイレウス症状を呈する症例は本疾患も念頭におく必要性があると考えられた.
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松林 景二, 上田 裕一, 荻野 均, 杉田 隆彰, 森岡 浩一, 榊原 裕, 松山 克彦, 野本 卓也, 松村 正彦, 清水 健
原稿種別: 本文
1998 年 34 巻 2 号 p.
341-344
発行日: 1998/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
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症例は9カ月女児.生後まもなく心雑音を指摘, 8カ月時の心臓カテーテル検査で, Kirklin I型心室中隔欠損, 肺高血圧と診断, 主肺動脈の拡張を認めた.術前検査で好中球数の低下を認め, 抗好中球自己抗体を検出したため, 自己免疫性好中球減少症と診断された.顆粒球コロニー形成刺激因子(G-CSF)を投与し, 好中球数の増加を確認後, 心室中隔欠損パッチ閉鎖術を施行した.術後4日目に好中球数は再び減少, G-CSF投与により, 好中球数の増加を認め, 感染徴候もなく術後17日目に退院した.自己免疫性好中球減少症を合併した開心術に際し, G-CSFを術前後に投与することにより, 感染症の合併もなく良好な結果を得た.好中球減少症を合併した開心術症例は検索しうる範囲では1例のみで, G-CSFの予防的投与を行ったのは自験例が最初と思われた.
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大津 一弘, 古田 靖彦, 宮崎 政則
原稿種別: 本文
1998 年 34 巻 2 号 p.
345-348
発行日: 1998/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
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先天性尿管憩室は稀な先天性疾患である.症例は生後7日目の女児で, 在胎34週の胎児超音波検査で腹腔内嚢腫を指摘されていた.超音波検査, CTでは左腎盂に嚢腫を認め, 水腎症などを疑い, 超音波ガイド下に穿刺造影検査を施行したところ左腎盂尿管は正常で, 嚢腫は尿管と連続する憩室であった.手術は憩室切除を尿管とともに行い, 腎盂形成術を施行した.嚢腫壁の組織学的検査は正常尿管と同様であり, 先天性尿管憩室の確診を得た.
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日本胆道閉鎖症研究会ならびに胆道閉鎖症全国登録制度事務局
原稿種別: 本文
1998 年 34 巻 2 号 p.
349-354
発行日: 1998/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
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