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原稿種別: 表紙
2006 年 42 巻 4 号 p.
Cover1-
発行日: 2006/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 表紙
2006 年 42 巻 4 号 p.
Cover2-
発行日: 2006/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
2006 年 42 巻 4 号 p.
App1-
発行日: 2006/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
2006 年 42 巻 4 号 p.
App2-
発行日: 2006/06/20
公開日: 2017/01/01
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フリー
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原稿種別: 付録等
2006 年 42 巻 4 号 p.
App3-
発行日: 2006/06/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
2006 年 42 巻 4 号 p.
App4-
発行日: 2006/06/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
2006 年 42 巻 4 号 p.
App5-
発行日: 2006/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
2006 年 42 巻 4 号 p.
App6-
発行日: 2006/06/20
公開日: 2017/01/01
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フリー
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原稿種別: 付録等
2006 年 42 巻 4 号 p.
App7-
発行日: 2006/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
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原稿種別: 付録等
2006 年 42 巻 4 号 p.
App8-
発行日: 2006/06/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
2006 年 42 巻 4 号 p.
App9-
発行日: 2006/06/20
公開日: 2017/01/01
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フリー
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原稿種別: 付録等
2006 年 42 巻 4 号 p.
App10-
発行日: 2006/06/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
2006 年 42 巻 4 号 p.
App11-
発行日: 2006/06/20
公開日: 2017/01/01
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フリー
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原稿種別: 付録等
2006 年 42 巻 4 号 p.
App12-
発行日: 2006/06/20
公開日: 2017/01/01
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フリー
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原稿種別: 付録等
2006 年 42 巻 4 号 p.
App13-
発行日: 2006/06/20
公開日: 2017/01/01
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フリー
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原稿種別: 付録等
2006 年 42 巻 4 号 p.
App14-
発行日: 2006/06/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 目次
2006 年 42 巻 4 号 p.
Toc1-
発行日: 2006/06/20
公開日: 2017/01/01
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金田 聡, 広田 雅行, 内藤 万砂文
原稿種別: 本文
2006 年 42 巻 4 号 p.
459-464
発行日: 2006/06/20
公開日: 2017/01/01
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【目的】乳児の臍ヘルニアの治療として,絆創膏固定と無処置経過観察とを比較し,絆創膏固定の有用性を検討する.【対象と方法】2000年10月より2005年1月までに当科を受診した臍ヘルニア患者のうち,初診時の年齢が6カ月までで,なおかつ2歳まで経過を観察しえた症例,及び2歳以前に治癒を確認できた症例を対象とした.これを,当科で絆創膏固定を開始した2002年12月以前の症例である無処置経過観察群と,それ以降の症例の絆創膏固定群とに分類し,両群について,治癒率,治癒までの期間などについて比較検討した.固定は,臍ヘルニアを用手的に還納させた後に,上下あるいは左右の皮膚を引き寄せて,その上から伸縮性のある絆創膏で固定する方法を用いた.【結果】無処置経過観察群は,32例で,治癒症例が25例,手術症例が1例で臍ヘルニアであった.他に臍突出症を6例認めた.絆創膏固定群は,32例で,治癒症例が28例,手術症例は1例で臍ヘルニアであった.他に臍突出症を3例認めた.両群の治癒率の検討では,無処置経過観察群で78.1%,絆創膏固定群で87.5%であったが,有意差は認めなかった.両群の治癒症例における治癒した年齢の比較では,絆創膏固定群では無処置経過観察群よりも早く治癒しており,両者間に有意差を認めた(p=0.0025).【結論】乳児の臍ヘルニアに対する絆創膏固定は,治癒率の改善は認められなかったが,治癒までの期間を短縮し,早期治癒に有用と思われた.また,絆創膏固定は家庭で容易に安全に行うことができ,皮膚トラブルも重症化することは少なく,経過をみていく上で,試みてもよい方法と考えられた.
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秋山 卓士, 青山 興司, 後藤 隆文, 岩村 喜信, 中原 康雄, 向井 亘
原稿種別: 本文
2006 年 42 巻 4 号 p.
465-469
発行日: 2006/06/20
公開日: 2017/01/01
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【目的】近年,超音波診断技術の進歩に伴って,先天性胆道拡張症(以下CBD)が胎児期あるいは乳児早期に診断されるようになってきた.これらの胎児期あるいは乳児早期に診断された症例についての適切な手術時期についてはまだ明確ではない.われわれが経験した乳児期に手術された症例を,病理組織などについて検討し,手術時期について考察した.【対象及び方法】1981年1月から2005年3月までの間に,乳児期に手術した8例(含む胎児診断2例)を対象として,手術時の肝組織の線維化の程度(新犬山分類による)や肝機能などとの関連について検討した.【結果】8例中3例は診断後待機して手術を施行し,5例は診断後早期に手術を施行した.手術時年齢は生後47日目から生後7カ月であった.肝組織では新犬山分類F1からF3の線維化を8例中5例(F1 2例, F2 1例, F3 2例)に認めた.フォローアップ期間は4カ月から11年6カ月で,全症例で肝機能は現在正常である.【考察】CBDの胎児診断症例や乳児期早期診断症例に対する治療方針について,当科にて,乳児期に手術したCBD症例の肝臓組織の検討から,生後7カ月時に手術した症例では,新犬山分類でF3と高度な肝線維化を認め,生後6カ月まで待機してまったく無症状であった症例では,肝に線維化を認めなかったが,待機していて嚢腫の増大傾向を示した症例では軽度ではあるが肝臓にF1の線維化を認めた.これらをふまえて,閉塞性黄疸が持続したり,嚢腫の増大傾向が存在する症例では,早期に手術をすべきであり,まったく無症状で,肝機能障害も存在しない症例では嚢腫壁がしっかりする生後3カ月まで待機して手術を施行するのが良いと考えられた.
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岩崎 稔, 橋本 和廣, 上村 良, 池田 幸広, 小林 久人, 花房 徹兒, 田中 紘一
原稿種別: 本文
2006 年 42 巻 4 号 p.
470-479
発行日: 2006/06/20
公開日: 2017/01/01
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【目的】新生児未熟児の胆汁うっ滞症に対し,胆道閉鎖症に対する除外診断の重要性と治療戦略の妥当性を研究すること.【対象と方法】胆汁うっ滞を認めた新生児未熟児2例(超低出生体重児:胆道閉鎖症,極低出生体重児:胆汁うっ滞症)の臨床経過を後方視的に調査分析し,確定診断のための諸検査の妥当性および治療指針に対する正当性を分析した.1990年より京都大学で始まった生体肝移植の移植患児の内,肝移植時の体重が5kg以下の患児は20名(男児:5名,女児:15名)であった.原疾患は,胆道閉鎖症9例,劇症肝炎5例,代謝性肝疾患4例,肝硬変2例であった.それらの患児に対する肝移植の治療成績と治療の妥当性を検討し,今回の症例に対する治療の適合性を検討した.【結果】超低出生体重児の胆道閉鎖症の患児は,生後187日目に葛西手術を受けるも術後36日目に多臓器不全にて死亡.一方,胆汁うっ滞症の極低出生体重児の患児は内服薬を併用し,精査・加療中である.京都大学医学部附属病院で行われた生体肝移植手術時の体重が5kg以下の患児(20例)の治療成績は,10名が生存で10名が死亡であった.肝移植時の体重3.7kg以下の5例は全例死亡であり,3.8kg以上の症例での生存率は66.7%であった.【結論】新生児未熟児の胆汁うっ滞症では,腹部超音波検査,肝胆道シンチグラフィーを施行し,胆道閉鎖症を早期に除外することが重要である.葛西手術時期を逸した症例や,胆汁酸の代謝障害による高度の肝機能障害を呈した疾患では,確定診断のための詳細な検査を行いつつも,確定診断には至らず肝硬変が高度に進行するようであれば,肝移植術も考慮した治療手段を考えることが患児の救命にとって重要である.
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大野 耕一, 中平 公士, 中村 哲郎, 東 孝, 吉田 達之, 林 宏昭, 諸冨 嘉樹, 森内 隆喜, 塩川 智司, 春本 研
原稿種別: 本文
2006 年 42 巻 4 号 p.
480-485
発行日: 2006/06/20
公開日: 2017/01/01
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フリー
【目的】漏斗胸に対するNuss法の合併症を分析し,対策について検討した.【方法】Nuss法を行った漏斗胸52例(男児39例,女児13例,2〜24歳)を対象とした.このうち28例に計29回のbar抜去術を行った.Nuss法の早期合併症,晩期合併症,bar抜去術による合併症を検討した.【結果】早期合併症を8例で経験した.胸水と発熱を伴う無気肺5例,barの移動3例,胸骨骨折1例,肺損傷による気胸1例であった.晩期合併症は2例に認めた.1例は術6カ月後に右胸痛を訴え,胸水を認めた.他の1例は術12カ月後に右緊張性気胸を発症した.Barを固定していたwireが切れて肺を損傷し,右胸腔内に脱落していた.Bar抜去術による合併症を7例で経験した.Wireの遺残3例,肋間動脈損傷1例,心嚢損傷1例,気胸1例,barが肋骨の深部に埋没していた症例1例であった.【結論】Barの移動を防止するためにbarの中央を平坦にしてstabilizerを両側に装着し,さらに非吸収糸でbarを肋骨に固定することによってflippingを防止し得た.またbarの固定にはwireを用いるべきではないと考える.術後の無気肺を防ぐには十分な鎮痛と早期離床が重要である.心肺損傷と出血を防ぐためには両側の胸腔を観察すべきである.またbar抜去術による合併症を防ぐためには,溝のないbarの使用やbarを直線化してから抜去することも考慮すべきである.体動に伴ってbarが肋骨,肋軟骨,肋間神経,肋間動静脈を擦り晩期合併症を惹起している可能性があり,さらにbarは骨性胸郭の成長を妨げるため,不必要に長期間barを留置すべきではない.
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渕本 康史, 鎌形 正一郎, 広部 誠一, 吉田 光宏, 鳥飼 源史, 東間 未来, 玉田 一敬, 林 奐
原稿種別: 本文
2006 年 42 巻 4 号 p.
486-490
発行日: 2006/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
症例は2歳3カ月の女児で,カレイ(鰈)を摂取後から咽頭痛を訴え,その後発熱,感冒症状から次第に吸気性喘鳴,犬吠様咳を認め,呼吸停止に至った.直ちに気管内挿管され,CT検査で魚骨埋没が原因の咽後膿瘍による気管の圧迫と診断された.当院搬送後,外切開ドレナージ術ならびに魚骨摘出術を施行した.魚骨による咽頭異物は日常臨床でしばしば遭遇するが,気道閉塞をきたすほどの咽後膿瘍に発展する症例は稀である.自験例は魚骨の中咽頭埋没により,咽後膿瘍から呼吸停止に至った.気管内挿管および早期の異物摘出により,後遺症なく軽快退院した.経過から魚骨の咽頭異物が疑われる場合はCT,超音波による検杏を行い,迅速に診断し治療を行うことが合併症の予防に重要である.
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小角 卓也, 米倉 竹夫, 保木 昌徳, 佐々木 隆士, 山内 勝治, 大割 貢, 大田 善夫
原稿種別: 本文
2006 年 42 巻 4 号 p.
491-496
発行日: 2006/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
症例は10歳の男児.てんかん重積発作で近医に入院.その際,レントゲン写真で左上腹部に微小石灰化を指摘された.精査にて脾臓内に径5cm大の腫瘍を指摘され紹介となった.入院時の血液生化学上,異常所見はなく,超音波検査,径4cm大のhypoechoic massを認めた.造影CT検査では,腫瘍は造影早期相で濃染され,同時に牌静脈が造影された.MRI検査では,腫瘍は内部均一の充実性腫瘤を認め,T1WIで等信号,T2WIで軽度高信号を示した.腫瘍の動静脈シャントの存在,門脈圧亢進症を併発する危険性や腫瘍の破裂の可能性を考慮し,腹腔鏡下に脾臓摘出術を施行した.術後の病理検査では赤脾髄からなる過誤腫と診断され,術後8日目に退院となった.
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西村 透, 文野 誠久, 岩渕 敏久, 嶋寺 伸一, 小野 滋, 出口 英一, 岩井 直躬, 木下 裕美
原稿種別: 本文
2006 年 42 巻 4 号 p.
497-501
発行日: 2006/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
胆道穿孔は,先天性胆道拡張症における稀な合併症の一つであり,その治療方法,根治術の時期に関してはいまだ統一された見解はない.今回我々は,胆道穿孔で発症し,一期的に分流手術を行った先天性胆道拡張症の1例を経験したので報告する.症例は11カ月,女児.嘔吐,下痢で発症.高アミラーゼ血症,胆道系酵素の上昇,および総胆管拡張を認めたため先天性胆道拡張症が疑われ,当科入院となった.腹部CTにて多量の腹水,胆道排泄シンチにて核種の腹腔内への漏出を認めた.胆道穿孔による胆汁性腹膜炎と診断し,入院3日目に開腹術を施行した.開腹時,大量の胆汁性腹水を認め,三管合流部総胆管前面の2カ所に穿孔部を認めた.術中胆道造影にて共通管内にprotein plugを認めたため,胆石除去カテーテルにて除去したのち,一期的に分流手術を施行した.術後40日に経過良好にて退院となった.全身状態が良好であり,胆道組織に過度の炎症所見を認めず,胆管に閉塞機転がなければ,先天性胆道拡張症の胆道穿孔例に対して一期的手術は可能である.
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高見澤 滋, 西島 栄治, 楯川 幸弘, 津川 力, 連 利博, 佐藤 志以樹, 津川 二郎, 中尾 秀人, 溝渕 雅巳
原稿種別: 本文
2006 年 42 巻 4 号 p.
502-505
発行日: 2006/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
症例は日齢0,男児.在胎27週4日,736gで出生.腹壁破裂,重度の体表奇形を認め染色体異常が疑われた.家族が低侵襲下の腹壁閉鎖法を希望したため,テガダームを用いた腹壁閉鎖法(以下本法)を出生後約3時間で病棟において行った.クベース内で人工呼吸管理のもと,無麻酔下に脱出臓器を腹腔内へ還納し,破裂部をステリストリップで狭めた後,臍帯で腹壁破裂部を覆いテガダームを貼付した.手技に要した時間は10分間で,血圧,脈拍数の変動は軽微であった.閉鎖後4,6日目にテガダームを貼り替え,13日目に腹壁破裂部の自然閉鎖を確認,20日目にテガダームを除去,5カ月時に体重2.4kgで退院となった.現在,臍ヘルニアを認めるが,臍の位置は正中にある.脱出腸管の浮腫が軽度な腹壁破裂症例では,全身麻酔を行うことなく病棟において本法の施行が可能なため,低出生体重児には良い適応であると思われた.また腸管浮腫を認める症例においても整容性を考慮し,鎮静剤,筋弛緩剤の併用,または全身麻酔下に本法を施行してみる意義はあると思われた.
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岡本 竜弥, 佐野 薫, 林田 信太郎, 小笠原 敬三, 松下 睦
原稿種別: 本文
2006 年 42 巻 4 号 p.
506-509
発行日: 2006/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
3歳8ヵ月女児.停車中のトラックの周囲で遊んでいたところ,発車時に巻き込まれ受傷.腹痛および顔面蒼白を主訴に救急搬送された.受診時意識障害,神経麻痺症状は認められず,血液検査,CTにて肝,脾損傷,腹腔内出血と診断され緊急入院となった.保存的加療により肝,脾損傷は軽快したが,入院後3日目より両下肢の完全運動麻痺を認め,上位胸髄レベルでの脊髄損傷と診断した.脊椎X線,CT及びMRI等の放射線学的検査にては明らかな骨傷,脊髄損傷などの所見は認められず,いわゆるSCIWORAタイプの脊髄損傷と考えられた.リハビリを施行し経過観察したところ,受傷後7日目より両母趾,足関節の自発運動を認め,12日目より歩行器にて支持し立位が可能となった.受傷後3カ月には走行も可能となり,受傷後10カ月の現在麻痺はほぼ完全に消失している.今回我々は腹部外傷に伴った遅発性の小児脊髄麻痺の1例を経験したので,これを報告する.
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仁尾 正記, 佐野 信行, 風間 理郎, 大井 龍司
原稿種別: 本文
2006 年 42 巻 4 号 p.
510-515
発行日: 2006/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
われわれは,胸腔鏡補助下に腹腔動脈由来の異常血管を処理して摘出し得た先天性嚢胞性腺腫様奇形(congenital cystic adenomatoid malformation, CCAM)の乳児例を経験した.症例は生後5カ月の男児.生後より多呼吸を認めていた.今回,上気道炎症状で近医を受診し,胸部X線の異常を指摘され,当科紹介人院となった.胸部X線で右中下肺野に多数の嚢胞状陰影を認めた.CTで右下葉に多胞性嚢胞を示す病変と腹腔動脈の近位部から起始する異常動脈の流人を認めた.画像上気道分布が正常であることから,異常動脈を伴うCCAMと診断された.腋窩縦切開による小開胸と2つの5mmポートを用いて,胸腔鏡補助下に異常血管を結紮切離して右下葉を切除した.病理学的にはCCAM(Stocker I型)であった.第9病日に退院,術後経過は良好である.腹腔動脈由来の異常血管を伴うCCAMはきわめてまれであり,今回とくに異常血管を伴うCCAMの頻度と成因に注目し異常血管の扱いについて若干の文献的考察を加えて報告する.
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中川 賀清, 植村 貞繁, 中岡 達雄
原稿種別: 本文
2006 年 42 巻 4 号 p.
516-519
発行日: 2006/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
患児は11歳男児,約1年前から右腰部痛を自覚していた.近医にて右水腎症を指摘され,当科にて造影CTおよび逆行性腎盂尿管造影検査から下大静脈後尿管と診断した.腎盂と上部尿管が拡張し,腰痛があったため手術適応と判断した.手術は後腹膜鏡補助下に行った.鏡視下に後腹膜を剥離し尿管を露出させた後,下大静脈との交差部より近位で拡張した尿管を切断し,その遠位側断端を下大静脈の後方をまわり前方へ移動させた.そして両断端を体外へ引き出し吻合した.術後経過は良好であり,1年後の超音波検食で腎盂尿管の拡張は消失していた.創もポート孔のみで非常に小さく,美容的にも優れていた.近年,泌尿器科領域の手術にも腹腔鏡がよく用いられている.鏡視下手術は低侵襲であり,小児泌尿器疾患に対してもよい適応であると思われた.
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風間 理郎, 島岡 理, 望月 泉
原稿種別: 本文
2006 年 42 巻 4 号 p.
520-524
発行日: 2006/06/20
公開日: 2017/01/01
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フリー
症例は3歳の男児.近医に胆汁性嘔吐を主訴に入院し,腸閉塞と診断され保存的治療を受けていたが,改善しないため当科に紹介された.画像診断により「腸間膜嚢腫または大綱嚢腫」が疑われ,発症後16日目に手術が施行された.開腹所見で一部器質化した巨大な空腸壁内血腫であることが判明し,空腸部分切除を行った.術後,毋親より,患児が発症の3日前に室内用ジャングルジムから転落したことを知らされ,壁内血腫は外傷性のものであると考えられた.術後経過は順調で術後10日目に退院した.小腸壁内血腫は小児例では,外傷の既往を明確に聴取することができず,診断が困難になることが多い.また血腫が時間の経過に伴い水腫様変性した場合,画像診断でも,嚢腫との鑑別が困難になることがある.手術は,血腫に器質化が認められる場合は,遅発性狭窄を発生し得るため血腫を含めた腸管切除が適応と考えられた.
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漆原 直人, 森村 敏哉, 小倉 薫, 宮崎 栄治, 福本 弘二, 福澤 宏明, 木村 朱里, 長谷川 史郎
原稿種別: 本文
2006 年 42 巻 4 号 p.
525-530
発行日: 2006/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
輪状膵は,慢性膵炎の原因となるが小児では稀である.今回,輪状膵による十二指腸狭窄術後の慢性膵炎を経験した.稀な膵・胆管走行を示し興味ある症例と思われるので報告する.症例は6歳の男児.生後3日に十二指腸狭窄・輪状膵にて十二指腸十二指腸吻合を施行.1歳より腹痛・嘔吐を繰り返すようになり3歳より膵炎と診断され経過がみられていたが,発作が頻回となった.膵臓は全体的に萎縮し膵管の著明な拡張と内部に多数の膵石を認めたが,胆管の拡張はなくまた合流異常は認めなかった.主膵管は,胆管開口部である主乳頭との交通がなく,副乳頭にのみ開口し副乳頭近くでの膵管狭窄と体尾部の膵管の不整な拡張と膵石を認めた.以上より副乳頭からの膵液の排泄障害が慢性膵炎・膵石の原因と考えられた.手術は膵管を広く開放し内部に充満した膵石を除去した後に,Frey手術に準じて膵頭部局所切除・膵管空腸側々吻合と副乳頭形成,胆摘術を施行した.自験例では主乳頭と膵管の交通はなく,副乳頭のみに膵管が開口しており,腹側膵原基の形成不全と,背側膵原基の過剰発育あるいは十二指腸の過剰回転が輪状膵の原因と考えられた.
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永田 公二, 村守 克己, 飯田 則利, 卜部 省吾, 辻 浩一
原稿種別: 本文
2006 年 42 巻 4 号 p.
531-536
発行日: 2006/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
症例は16歳の女児.右上腹部痛,背部痛を主訴に近医を受診した.腹部超音波検査にて右上腹部腫瘤を指摘され当科に紹介となった.腹部超音波検査,腹部CT,腹部MRIにて右上腹部に境界明瞭で径104×79mm,内部に充実性部とlow density areaが混在する腫瘍を認めた.また血管造影所見より膵由来の腫瘍と考えられsolid-pseudopapillary tumor(以下SPTと略す)の診断で腫瘍摘出術を施行した.術後,膵仮性嚢胞を併発したが,保存的治療で改善した.術後2年6カ月の現在,SPTおよび膵仮性嚢胞の再発はない.SPTは,若年女児に好発する予後良好な疾患である.膵頭部に発生したSPTに対する手術術式について,文献的考察を加え報告する.
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篠原 剛, 津田 峰行
原稿種別: 本文
2006 年 42 巻 4 号 p.
537-540
発行日: 2006/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
症例は生後0日,男児.出生数時間後より呼吸困難を来たし緊急搬送となった.気管内挿管を行う際,声門に覆い被さるように白色,球形の腫瘤が確認され,喉頭嚢腫およびそれによる上気道閉塞と診断した.気管内挿管により気道閉塞は解除された.生後13日,鏡視下手術を施行した.口腔より硬性鏡を挿入し視野を確保しながら,鏡視下手術用の把持紺子および電気メスを用い,嚢腫壁の一部を切除し,開窓術を行い,術後2日目に抜管した.術後3カ月の現在,嚢腫の再発や呼吸障害はない.新生児期では上気道が相対的に狭く,喉頭嚢腫により容易に上気道閉塞を起こすため,迅速かつ的確な診断および治療が必要である.
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大場 淳一, 青木 秀俊, 江屋 一洋, 宮武 司, 吉本 公洋, 内藤 祐嗣, 小西 貴幸
原稿種別: 本文
2006 年 42 巻 4 号 p.
541-
発行日: 2006/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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岡田 忠雄, 佐々木 文章, 本多 昌平, 窪田 満, 藤堂 省
原稿種別: 本文
2006 年 42 巻 4 号 p.
541-
発行日: 2006/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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平澤 雅敏, 宮本 和俊, 笹嶋 唯博, 徳差 良彦, 三代川 斉之
原稿種別: 本文
2006 年 42 巻 4 号 p.
541-
発行日: 2006/06/20
公開日: 2017/01/01
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平澤 雅敏, 宮本 和俊, 笹嶋 唯博, 山田 有則
原稿種別: 本文
2006 年 42 巻 4 号 p.
541-
発行日: 2006/06/20
公開日: 2017/01/01
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関下 芳明
原稿種別: 本文
2006 年 42 巻 4 号 p.
542-
発行日: 2006/06/20
公開日: 2017/01/01
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川村 典生, 浜田 弘巳, 奥田 耕司, 岩田 正道, 石郷岡 哲郎
原稿種別: 本文
2006 年 42 巻 4 号 p.
542-
発行日: 2006/06/20
公開日: 2017/01/01
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本多 昌平, 佐々木 文章, 岡田 忠雄, 高橋 徹, 神山 俊哉, 中川 隆公, 中西 一彰, 藤堂 省, 伊藤 智雄, 久保田 佳奈子
原稿種別: 本文
2006 年 42 巻 4 号 p.
542-
発行日: 2006/06/20
公開日: 2017/01/01
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高梨 久仁子, 浜田 弘巳, 川村 典生, 奥田 耕司, 勝木 良雄
原稿種別: 本文
2006 年 42 巻 4 号 p.
542-
発行日: 2006/06/20
公開日: 2017/01/01
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有賀 玲子, 大川 由美, 田口 和典, 三澤 一仁, 佐野 秀一, 野呂 歩, 中島 健夫, 服部 司
原稿種別: 本文
2006 年 42 巻 4 号 p.
542-543
発行日: 2006/06/20
公開日: 2017/01/01
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大川 由美, 田口 和典, 三澤 一仁, 佐野 秀一
原稿種別: 本文
2006 年 42 巻 4 号 p.
543-
発行日: 2006/06/20
公開日: 2017/01/01
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宮本 和俊, 平澤 雅敏, 笹嶋 唯博
原稿種別: 本文
2006 年 42 巻 4 号 p.
543-
発行日: 2006/06/20
公開日: 2017/01/01
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菊池 仁, 縫 明大, 西堀 重樹, 平間 敏憲
原稿種別: 本文
2006 年 42 巻 4 号 p.
543-
発行日: 2006/06/20
公開日: 2017/01/01
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西堀 重樹, 縫 明大, 菊池 仁, 平間 敏憲
原稿種別: 本文
2006 年 42 巻 4 号 p.
543-
発行日: 2006/06/20
公開日: 2017/01/01
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松本 隆児, 守屋 仁彦, 田中 博, 三井 貴彦, 三浦 正義, 秋野 文臣, 野々村 克也, 田口 圭介
原稿種別: 本文
2006 年 42 巻 4 号 p.
543-544
発行日: 2006/06/20
公開日: 2017/01/01
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小室 輝昌
原稿種別: 本文
2006 年 42 巻 4 号 p.
545-
発行日: 2006/06/20
公開日: 2017/01/01
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吉田 英樹, 八木 誠, 吉田 洋, 野上 隆司, 中村 成宏, 塩崎 均, 大柳 治正, 川原 央好
原稿種別: 本文
2006 年 42 巻 4 号 p.
545-
発行日: 2006/06/20
公開日: 2017/01/01
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岡田 忠雄, 佐々木 文章, 窪田 満, 藤堂 省
原稿種別: 本文
2006 年 42 巻 4 号 p.
545-
発行日: 2006/06/20
公開日: 2017/01/01
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川原 央好, 山中 宏晁, 谷 岳人, 渡邊 高士, 清水 義之, 奥山 宏臣, 窪田 昭男, 岡田 正
原稿種別: 本文
2006 年 42 巻 4 号 p.
545-546
発行日: 2006/06/20
公開日: 2017/01/01
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