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原稿種別: 表紙
2012 年 48 巻 4 号 p.
Cover1-
発行日: 2012/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 表紙
2012 年 48 巻 4 号 p.
Cover2-
発行日: 2012/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
2012 年 48 巻 4 号 p.
A1-
発行日: 2012/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
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原稿種別: 付録等
2012 年 48 巻 4 号 p.
A2-A3
発行日: 2012/06/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
2012 年 48 巻 4 号 p.
A4-
発行日: 2012/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
2012 年 48 巻 4 号 p.
A4-
発行日: 2012/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
2012 年 48 巻 4 号 p.
A5-
発行日: 2012/06/20
公開日: 2017/01/01
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フリー
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原稿種別: 付録等
2012 年 48 巻 4 号 p.
A5-
発行日: 2012/06/20
公開日: 2017/01/01
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フリー
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原稿種別: 付録等
2012 年 48 巻 4 号 p.
A6-
発行日: 2012/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
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原稿種別: 付録等
2012 年 48 巻 4 号 p.
A6-
発行日: 2012/06/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
2012 年 48 巻 4 号 p.
A7-
発行日: 2012/06/20
公開日: 2017/01/01
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フリー
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原稿種別: 付録等
2012 年 48 巻 4 号 p.
A7-
発行日: 2012/06/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
2012 年 48 巻 4 号 p.
A8-
発行日: 2012/06/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
2012 年 48 巻 4 号 p.
A8-
発行日: 2012/06/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
2012 年 48 巻 4 号 p.
A9-
発行日: 2012/06/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 目次
2012 年 48 巻 4 号 p.
A10-
発行日: 2012/06/20
公開日: 2017/01/01
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岩出 珠幾, 住田 亙, 高須 英見, 渡邉 芳夫, 町田 水穂, 好沢 克, 高見澤 滋
原稿種別: 本文
2012 年 48 巻 4 号 p.
705-709
発行日: 2012/06/20
公開日: 2017/01/01
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小児鼡径ヘルニア手術において,腹腔鏡下経皮的腹膜外ヘルニア閉鎖術(Laparoscopic percutaneous extraperitoneal closure:LPEC法)の有用性が報告されている.一方で,腹膜鞘状突起の開存を認める陰嚢水腫に対するLPEC法の有用性についての報告は少ない.今回,小児例に多い腹膜鞘状突起の開存を伴う陰嚢水腫に対してLPEC法を行い,その有用性を検討したので報告する.【対象と方法】2005年4月から2010年12月まであいち小児保健医療総合センター小児外科にて陰嚢水腫に対してLPEC法を行った25症例(片側:両側=18例:7例 両側術後の片側再発1例を含む)を対象とした.さらに,著者が現在所属している長野県立こども病院において2003年1月から2011年6月の間に鼡径部アプローチによる腹膜鞘状突起の高位結紮術が行われた陰嚢水腫31例(片側:両側=30例:1例)を対象として,手術時間,手術中の合併症,術後再発を比較検討した.【結果】手術時間はLPEC法で片側が18.6±4.46分,両側が24.4±4.66分であった.一方,高位結紮術で片側が32.7±15.8分,両側が49分であった.両術式で手術中の合併症は認めなかった.術後再発はLPEC法にて両側陰嚢水腫の1例で結紮糸の緩みが原因と考えられる左陰嚢水腫の再発を認めた.この症例にはLPEC法を再度行い,その後再発は認めていない.【結論】LPEC法は鼡径部アプローチによる腹膜鞘状突起の高位結紮術と並び,腹膜鞘状突起の開存を認める陰嚢水腫の有用な治療法となり得ると考えられた.
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小川 絵里, 小川 晃平, 園田 真理, 高田 斉人, 岡本 晋弥, 上本 伸二
原稿種別: 本文
2012 年 48 巻 4 号 p.
710-715
発行日: 2012/06/20
公開日: 2017/01/01
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【目的】体重増加を待てず肝移植に至る症例では,large-for-size graftが問題となる.体重4kg未満乳児生体肝移植10例について報告する.【方法】当院にて1990年6月から2010年12月に施行した15歳以下生体肝移植症例739例中,体重4kg未満乳児症例10例を対象とし,手術術式の変遷とともに後方視的に検討を行った.【結果】原疾患は,胆道閉鎖症4例,代謝疾患4例,劇症肝炎2例であり,移植時体重は平均3.38±0.38kgであった.グラフトはleft lateral segment graft (LLS)2例, reduced leftlateral segment graft (R-LLS)3例,hyper reduced left lateral segment graft (HR-LLS)5例であり,平均GRWRはグラフト別に7.83%, 4.65%, 3.99%であった.門脈血栓2例,動脈血栓1例,肝静脈狭窄(門脈血栓に合併)1例を認め,門脈血栓2例中1例は肝不全にて死亡し,1例は肝不全・肺高血圧にて再移植,動脈血栓の1例は,肝不全・脳出血にて死亡した.HR-LLSグラフトを選択した5例では,胆管狭窄や消化管穿孔を認めたものの血管合併症は認めず,5例中3例が生存している.選択グラフト別の血管合併症はLLS, R-LLS, HR-LLSそれぞれで50.0%, 66.7%, 0%,生存率は0%, 33.3%, 60.0%であり,グラフト縮小に伴い術後成績の改善が得られた.【結論】体重4kg未満乳児では,GRWR4%以下を目標としたグラフトを選択し,血管合併症の発症を防ぐことにより,生存率の改善がはかれると考える.
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大橋 研介, 池田 太郎, 古屋 武史, 金田 英秀, 南郷 容子, 井上 幹也, 杉藤 公信, 越永 従道
原稿種別: 本文
2012 年 48 巻 4 号 p.
716-721
発行日: 2012/06/20
公開日: 2017/01/01
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【目的】超低出生体重児(extremely low birth-weight infant: ELBWI)の生存率上昇に伴い,胎便関連性腸閉塞や特発性限局性腸穿孔に対する小腸ストーマ造設の機会が増加している.ELBWIではストーマ造設術後のストーマ関連合併症(壊死,穿孔,狭窄,脱落,腸管脱出,創感染等)が多いと言われ,これらの合併症は発生すると再手術を要することも多く,治療経過に大きく影響する.我々はELBWIに対する新しいストーマ造設術式としてsutureless enterostomy(以下,本術式)を考案し,施行したのでそれらの症例について検討した.【対象・方法】2007年から2010年の3年間に当院にて小腸ストーマ造設を要した症例に対して本術式を行ったELBWI 6例を対象に,患者背景,手術時期・時間,ストーマ関連合併症,予後などについて検討した.【結果】出生体重は628g±101g(平均±標準偏差)であった.診断は胎便関連性腸閉塞が3例,限局性腸穿孔が1例,壊死性腸炎が2例で,男児が5例,女児が1例であった.手術は日齢2から日齢38に行われ,手術時間は43分から84分であった.ストーマ関連合併症については,早期合併症の腸管壊死・穿孔,創感染は認めなかった.後期合併症の腸管脱出(外翻脱出)やストーマ周囲皮膚炎は見られなかったが,傍ストーマヘルニアを1例に認めた.予後は2例が術後早期に敗血症にて死亡した.【結論】ELBWIに対するストーマ造設術式として本術式は簡便で,安全な合併症の少ない術式と考えられた.
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古田 繁行, 脇坂 宗親, 川瀬 弘一, 島 秀樹, 佐藤 英章, 浜野 志穂, 長江 秀樹, 青葉 剛史, 北川 博昭
原稿種別: 本文
2012 年 48 巻 4 号 p.
722-726
発行日: 2012/06/20
公開日: 2017/01/01
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フリー
【目的】特発性縦隔気腫は胸痛や軽度の呼吸困難を主訴とし,明らかな原因なくして画像上気縦隔を呈する稀な疾患である.当施設で経験した特発性縦隔気腫患児を対象に臨床像の詳細を後方視的に検討し,患児の取扱い指針を考案した.【方法】過去5年間に特発性縦隔気腫の診断で入院した8例を対象に,患児個々の臨床像の詳細について病歴を調査し,診断と治療指針について検討した.【結果】患児の年齢は13-16歳(平均15歳)で,男児7例,女児1例であった.8例中3例の誘因は不明で,5例は運動競技中に大声を発した後に発症した.症状は,胸痛6例,頸部痛3例,咽頭痛2例,胸部違和感2例,嚥下困難1例であり,4例に皮下気腫を認めた.8例中6例(75%)はX線単純写真上の気縦隔像を認めたが,X線CTでは全例に気縦隔像が描出され,画像診断に至った.7例に食道造影を施行し食道損傷を否定した.入院期間は平均5日であり,全例が保存的治療により治癒し,再発は認めていない.【考察】本疾患は稀であるが,その存在を念頭に入れれば,臨床症状と画像検査により診断は可能であり,発症後早期に緊張性縦隔気腫や食道穿孔に伴う重篤な縦隔気腫と鑑別することが肝要である.確定診断後は自然治癒を期待して安静保持のみでよいが,症状・所見が増悪する場合は原因検索を繰り返し行なう必要がある.
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池田 均, 森川 康英, 福澤 正洋, 檜山 英三
原稿種別: 本文
2012 年 48 巻 4 号 p.
727-730
発行日: 2012/06/20
公開日: 2017/01/01
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フリー
【目的】ピラルビシン(THP)の小児固形がんにおける保険適応外使用の状況を把握する.【対象と方法】日本小児外科学会認定施設および教育関連施設を対象とし,無記名(匿名)のアンケート調査を実施した.【結果】対象施設144施設のうち92施設(63.9%)から回答を得た.過去5年間に小児固形がんの治療経験があったのは62施設(67.4%)で,腫瘍別のTHP使用施設の割合は神経芽腫が56施設中47施設(83.9%),小児肝がん(肝芽腫および肝細胞癌)が49施設中43施設(87.8%),横紋筋肉腫が41施設中15施設(36.6%),腎芽腫が44施設中10施設(22.7%),悪性胚細胞腫瘍が47施設中7施設(14.9%)であった.今後もTHPを使用すると回答した施設は,神経芽腫が92施設中62施設(67.4%),小児肝がんが59施設(64.1%)で,いずれの腫瘍に対しても使用しないと回答したのは11施設(12.0%)のみであった.THPの費用負担については,診療報酬を請求して問題が生じたとする施設および診療報酬請求を行っていないと回答した施設がそれぞれ1施設であった.【結論】わが国ではTHPが小児固形がんに対し多数の施設で使用されている.この事実が効能をともなう"公知"の使用実績として薬事行政に理解され,適応外使用に関わる問題の早期解決にいたることを望んでいる.
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朝川 貴博, 田中 芳明, 浅桐 公男, 中溝 博隆, 八木 実
原稿種別: 本文
2012 年 48 巻 4 号 p.
731-737
発行日: 2012/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
重複胆管(以下,本症)は2本の総胆管が存在する極めて稀な奇形で,一方は十二指腸のファーター乳頭に通常通り開口し,他方は通常,副総胆管と呼ばれ他の異なる上部消化管内に開口することが多い,本症は成人で胆石や上部消化管悪性腫瘍を合併することがある.今回,我々は,膵管胆道合流異常を有する先天性胆道拡張症に本症を合併した2歳女児例を経験した.本症は術前画像診断,術中胆道造影で確認されなかった.下部総胆管切開時,一方は十二指腸に,他方は十二指腸と膵管に開口していた.重複胆管切除,肝管空腸吻合Roux-en Y再建を施行し,術後経過は良好であった.斉藤の分類で小児では本症例を含めI型が多い.本症では2本目の胆管の開口部が何処であるかが合併する病変との密接な関連から重要な臨床的意義を持つ.I型が多い小児では本症の適切な術前画像診断は難しいが,術中合併症を回避する観点からも慎重な術前画像診断が重要である.
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中竹 利知, 濱田 吉則, 高田 晃平, 荒木 吉朗, 矢内 洋次, 三木 博和, 岩井 愛子, 權 雅憲
原稿種別: 本文
2012 年 48 巻 4 号 p.
738-742
発行日: 2012/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
症例は7歳の女児.家族歴は父がPeutz-Jeghers症候群.無熱性痙攣後も嘔吐が持続し腹部超音波検査で,ポリープによる腸重積症と診断され,ポリープ切除の目的で当科に紹介された.ダブルバルーン法による小腸内視鏡(Double Balloon Enteroscopy; DBE)下に十二指腸から空腸のポリープ4個を切除した.しかし3cm径の空腸ポリープ切除時に穿孔を認め,臍部から穿孔部の縫合閉鎖を施行した.退院後も1年半の経過中にDBEにて十二指腸,空腸,結腸のポリープを計5個切除し経過観察中である.Peutz-Jeghers症候群では,小腸ポリープによる腸重積に対して頻回の開腹手術を余儀なくされる症例が多い.DBEで穿孔なくポリープ切除を行うことができれば,とくに小児においては複数回の開腹や腸切除を回避できる点で非常に有用な手技と考えられるので報告する.
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橋詰 直樹, 飯沼 泰史, 新田 幸壽, 内藤 真一, 平山 裕, 飯田 久貴, 山田 徹
原稿種別: 本文
2012 年 48 巻 4 号 p.
743-748
発行日: 2012/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
乳児期より在宅中心静脈栄養(HPN)を施行し,現在も離脱困難な短腸症候群の1例の現状とその問題点を報告する.現在22歳の男性.腸回転異常症・中腸軸捻転症により生後4日目に小腸広範囲切除を施行した.回盲弁は温存したが残存小腸は幽門輪から回盲弁まで約4cmであった.術後より中心静脈管理を行い,生後4か月時よりHPNを開始した.22歳となった現在もHPNをほぼ24時間かけて持続投与している.現時点の残存小腸は幽門輪から約30cmであり,血中Citrulline値は5.9nmol/mlと低値であった.カテーテルはこれまでに感染・閉塞・事故抜去などで計21回のカテーテル交換を行なっている.左右内頸静脈は開存しているが,左右鎖骨下静脈は閉塞し挿入不可能である.現時点でHPNからの離脱は困難であり,離脱やルート閉塞に至る今後のためには,小腸移植の適応と考えている.長期的なHPN管理から小腸移植待機レシピエントに至るまでの経過を報告する.
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橋詰 直樹, 寺倉 宏嗣, 比企 さおり, 吉元 和彦
原稿種別: 本文
2012 年 48 巻 4 号 p.
749-753
発行日: 2012/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
頸部食遵に誤飲した開いた安全ピンを内視鏡下に各種工夫を行い安全に摘出したので報告する.症例は1歳4か月の男児.食餌摂取時に咽込み,嘔吐・吐血があった.部屋の周辺に安全ピンが落ちていたため,異物誤飲を疑い前医受診した.前医X線撮影にて頸部に開いた安全ピンを確認し当院を受診した.摘出困難と判断し,全身麻酔下,内視鏡下に摘出を試みた.まず内視鏡下に安全ピンを胃内に押し込んだ.次に内視鏡を気管内挿管チューブ(オーバーチューブ)に通して胃内で操作を行った.内視鏡把持鉗子で安全ピンを把持し,内視鏡外から挿入したスネア鉗子で安全ピンを閉じた後,オーバーチューブを押しこみピンを引き込んだ状態で摘出した.明らかな食道損傷はなく術後3日目に退院となった.食道異物は摘出が基本的であるが,摘出方法はその形態や材質によって状況に沿った対応が必要である.
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金田 英秀, 杉藤 公信, 吉澤 信輔, 植草 省太, 川島 弘之, 古屋 武史, 大橋 研介, 井上 幹也, 池田 太郎, 越永 従道
原稿種別: 本文
2012 年 48 巻 4 号 p.
754-758
発行日: 2012/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
陰嚢水瘤と診断され経過観察された精巣成熟奇形腫の1例を報告する.症例は,1歳10か月時に右陰嚢水瘤の診断で腹膜鞘状突起高位結紮術と水瘤開放術を施行した.術中に,右陰嚢内に充実性の腫瘤を認め,生検にて成熟奇形腫の診断であった.1歳11か月時に右高位精巣摘除術を施行した.
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古屋 武史, 井上 幹也, 南郷 容子, 金田 英秀, 大橋 研介, 杉藤 公信, 池田 太郎, 越永 従道
原稿種別: 本文
2012 年 48 巻 4 号 p.
759-765
発行日: 2012/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
症例は3歳女児.1歳時に十二指腸球部後壁に潰瘍を認め,内服加療にて症状改善し,外来にて経過観察となった.3歳時に腹痛が再燃し,初回時と同部位に潰瘍認め,同時に急性膵炎の所見も認めた.血清ガストリン値は2,800pg/mLと高値を示した.CT・MRI検査にて膵頭部前方に嚢胞性腫瘤を認め,^<99m>Tc-pertechnetateシンチグラフィにて同部位に集積を認めたために十二指腸重複症の診断にて手術を施行した.十二指腸球部と膵臓との間に4cmの球状の腫瘤を認め,腫瘤の前壁は全層切除し,十二指腸との共通壁は腫瘤側の粘膜切除を施行した.病理組織診断では十二指腸粘膜を認め,異所性胃粘膜と膵組織を認めた.さらに重複腸管粘膜上皮にガストリン陽性細胞を認めた.血清ガストリン値は術翌日に正常値となった.本症例のように十二指腸潰瘍の症状が先行して認められた報告例は少なく,高ガストリン血症を伴った報告例は無い.
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坂本 浩一, 野口 啓幸, 徳久 琢也, 前出 喜信, 石原 千詠, 桑原 貴子, 鳥飼 源史, 山下 達也, 松藤 凡, 茨 聡
原稿種別: 本文
2012 年 48 巻 4 号 p.
766-769
発行日: 2012/06/20
公開日: 2017/01/01
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フリー
腸回転異常症を伴わない原発性小腸捻転症(本症)は比較的稀であるが,超低出生体重児の本症の3症例を経験したので文献的考察を加え報告する.症例1は出生時の全身状態は安定していたが日齢1に腹部膨満,X線写真上の腸管拡張を認めイレウス症状が進行し日齢2で緊急手術を施行した.症例2および症例3は出生直後から腹部膨満とX線写真上腸管拡張を認め出生前の発症が推測され,それぞれ日齢1,日齢0に緊急手術を施行した.全症例とも腸回転異常症や捻転を起こしうる病変は認めなかったが症例3で腸間膜短縮を認めた.また全症例とも色調不良腸管切除,腸管吻合を行い術後経過は良好であった.
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阪 龍太, 奥山 宏臣, 佐々木 隆士, 野瀬 聡子
原稿種別: 本文
2012 年 48 巻 4 号 p.
770-774
発行日: 2012/06/20
公開日: 2017/01/01
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フリー
単孔式腹腔鏡を用いて切除しえた回腸末端の重複腸管を経験したので報告する.症例は3か月の女児.胎児期より腹腔内嚢胞を認めたため出生後に当院に紹介となった.超音波検査では嚢胞内に"double wall sign"を認め,CTで腫瘤は回腸末端を圧迫していた.手術はまず臍縦切開を5mm頭側に延長してラップディスク^[○!R]とEZアクセス^[○!R]を装着して,2ポートで腹腔鏡操作を行った.腫瘤は回腸末端の腸間膜側に位置していた.腫瘤の穿刺後に創部から回盲部を引き出し,直視下に回盲部切除を行った.病理検査で嚢胞壁に円柱上皮と筋層を認め,回盲部重複腸管と診断した.術後経過は良好である.
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安井 良僚, 河野 美幸, 桑原 強, 高橋 貞佳, 押切 貴博
原稿種別: 本文
2012 年 48 巻 4 号 p.
775-780
発行日: 2012/06/20
公開日: 2017/01/01
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フリー
Mayer-Rokitansky-Kuster-Hauser症候群(以下MRKHS)を合併した肛門前庭瘻の1例を経験したので,その診断や治療について検討し報告する.症例は在胎36週で出生.肛門直腸奇形の診断で生後0日に紹介となった.会陰部には外尿道口と前庭部の瘻孔の2孔のみを認め,瘻孔造影では膣,子宮は描出されず肛門前庭瘻と診断した.腹部MRIで子宮,膣を確認できず,外陰部の所見と合わせてMRKHSの合併を疑った.1歳時に肛門形成術を行い,1歳6か月時に腹腔鏡下鼠径ヘルニア根治術を行ったが,その際の腹腔鏡所見でMRKHSと確定診断した.今後本人,家族と相談し,膣形成術を行う予定である.MRKHSはMullerian duct由来器官の形成異常とされる.稀に鎖肛に合併することが知られていたが,その頻度は思われていたより多いとする報告もある.性器の異常を幼少期に正確に診断することは困難であるが,直腸肛門奇形の女児で外陰部に膣の開口が確認できない場合,本症候群の合併を念頭に置いて診断,治療にあたる必要がある.
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坂本 浩一, 野口 啓幸, 前出 喜信, 徳久 琢也, 石原 千詠, 樺山 知佳, 宮崎 ももこ, 中川 映理子, 中澤 祐介, 山下 達也 ...
原稿種別: 本文
2012 年 48 巻 4 号 p.
781-785
発行日: 2012/06/20
公開日: 2017/01/01
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18トリソミー(T18)は多発奇形を伴う予後不良の常染色体異常であるが,T18に合併した極・超低出生体重児(VLBWI/ELBWI)のC型食道閉鎖症(EA)の2例に一期的根治術を行ったので報告する.両症例ともT18およびEAの出生前診断はされていなかった.症例1は30週,728gで出生した女児.日齢1で気管食道瘻切離,食道吻合,胃瘻造設を施行した.縫合不全の所見は認めず日齢14から経腸栄養を開始可能であったが心不全症状が増悪し日齢145で死亡した.症例2は37週,1,230gで出生した女児.日齢0で気管食道瘻切離,食道吻合を施行した.術後経過は良好であり,日齢7に経腸栄養を開始でき日齢15で人工呼吸器も離脱し,現在も全身状態は安定している.
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Zhen-Hua Gong, Li He, Zhibao Lv
原稿種別: 本文
2012 年 48 巻 4 号 p.
786-791
発行日: 2012/06/20
公開日: 2017/01/01
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Traditional Chinese medicine (TCM or Kampo medicine; 漢方 in Japanese) has been practiced and developed over thousands of years, and is still used widely in Asia as complementary and alternative medicine. TCM-integrated western medicine (IM) is developing in internal medicine, surgery, obstetrics and gynecology, pediatrics, otolaryngology, and even in pediatric surgery and other subspecialties. If western medical doctors, including pediatric surgeons, could know the basic theory and principles of diagnosis and treatment with TCM, they could use TCM correctly and effectively.
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濱田 吉則
原稿種別: 本文
2012 年 48 巻 4 号 p.
792-
発行日: 2012/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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田中 潔
原稿種別: 本文
2012 年 48 巻 4 号 p.
792-
発行日: 2012/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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納所 洋, 植村 貞繁, 牟田 裕紀, 久山 寿子, 山本 真弓
原稿種別: 本文
2012 年 48 巻 4 号 p.
793-
発行日: 2012/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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大割 貢, 米倉 竹夫, 野瀬 恵介, 小角 卓也, 山内 勝治, 森下 祐次
原稿種別: 本文
2012 年 48 巻 4 号 p.
793-
発行日: 2012/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
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下高原 昭廣, 中西 浩三, 岡和田 学, 岡崎 任晴, 山高 篤行
原稿種別: 本文
2012 年 48 巻 4 号 p.
793-
発行日: 2012/06/20
公開日: 2017/01/01
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山田 耕嗣, 藤野 明浩, 田中 秀明, 渡邉 稔彦, 武田 憲子, 高橋 正貴, 山田 和歌, 石濱 秀雄, 金森 豊
原稿種別: 本文
2012 年 48 巻 4 号 p.
793-794
発行日: 2012/06/20
公開日: 2017/01/01
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島 秀樹, 脇坂 宗親, 浜野 志穂, 長江 秀樹, 真鍋 周太郎, 平 泰彦, 古田 繁行, 佐藤 英章, 北川 博昭
原稿種別: 本文
2012 年 48 巻 4 号 p.
794-
発行日: 2012/06/20
公開日: 2017/01/01
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岩出 珠幾, 高見澤 滋, 有井 瑠美, 瀬尾 尚吾, 町田 水穂, 好沢 克
原稿種別: 本文
2012 年 48 巻 4 号 p.
794-
発行日: 2012/06/20
公開日: 2017/01/01
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山根 裕介, 中村 昭博, 蒲原 涼太郎, 田浦 康明, 稲村 幸雄, 大畠 雅之
原稿種別: 本文
2012 年 48 巻 4 号 p.
794-
発行日: 2012/06/20
公開日: 2017/01/01
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宮脇 美千代, 諸鹿 俊彦, 阿南 健太郎, 亀井 美玲, 徳石 恵太, 末広 修治, 武野 慎祐, 中城 正夫, 山本 聡, 山下 眞一, ...
原稿種別: 本文
2012 年 48 巻 4 号 p.
794-795
発行日: 2012/06/20
公開日: 2017/01/01
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園田 真理, 洲尾 昌伍, 田村 亮, 馬場 勝尚, 橘木 由美子, 岡本 光正, 荒井 洋志, 尾藤 祐子, 中尾 真, 横井 暁子, 西 ...
原稿種別: 本文
2012 年 48 巻 4 号 p.
795-
発行日: 2012/06/20
公開日: 2017/01/01
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中村 晶俊, 増本 幸二, 岡 陽一郎, 岩崎 昭憲
原稿種別: 本文
2012 年 48 巻 4 号 p.
795-
発行日: 2012/06/20
公開日: 2017/01/01
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武 浩志, 大浜 用克, 北河 徳彦, 薄井 佳子, 小坂 太一郎, 湊 雅嗣, 大澤 絵都子, 星野 睦夫
原稿種別: 本文
2012 年 48 巻 4 号 p.
795-
発行日: 2012/06/20
公開日: 2017/01/01
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奥山 宏臣, 佐々木 隆士, 野瀬 聡子, 阪 龍太, 窪田 昭男, 河津 由紀子
原稿種別: 本文
2012 年 48 巻 4 号 p.
796-
発行日: 2012/06/20
公開日: 2017/01/01
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荒井 洋志, 洲尾 昌伍, 園田 真理, 田村 亮, 馬場 勝尚, 岡本 光正, 橘木 由美子, 尾藤 祐子, 中尾 真, 横井 暁子, 西 ...
原稿種別: 本文
2012 年 48 巻 4 号 p.
796-
発行日: 2012/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
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楯川 幸弘
原稿種別: 本文
2012 年 48 巻 4 号 p.
796-
発行日: 2012/06/20
公開日: 2017/01/01
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岡崎 任晴, 古賀 寛之, 鈴木 健司, 西村 欣也, 稲田 英一, 山高 篤行
原稿種別: 本文
2012 年 48 巻 4 号 p.
796-797
発行日: 2012/06/20
公開日: 2017/01/01
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佐々木 英之, 仁尾 正記, 和田 基, 佐藤 智行, 風間 理郎, 西 功太郎, 福沢 太一, 田中 拡
原稿種別: 本文
2012 年 48 巻 4 号 p.
797-
発行日: 2012/06/20
公開日: 2017/01/01
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