-
原稿種別: 表紙
2000 年 36 巻 7 号 p.
Cover1-
発行日: 2000/12/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
原稿種別: 表紙
2000 年 36 巻 7 号 p.
Cover2-
発行日: 2000/12/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
原稿種別: 付録等
2000 年 36 巻 7 号 p.
App1-
発行日: 2000/12/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
原稿種別: 付録等
2000 年 36 巻 7 号 p.
App2-
発行日: 2000/12/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
原稿種別: 付録等
2000 年 36 巻 7 号 p.
App3-
発行日: 2000/12/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
原稿種別: 付録等
2000 年 36 巻 7 号 p.
App4-
発行日: 2000/12/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
原稿種別: 付録等
2000 年 36 巻 7 号 p.
App5-
発行日: 2000/12/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
原稿種別: 付録等
2000 年 36 巻 7 号 p.
App6-
発行日: 2000/12/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
原稿種別: 付録等
2000 年 36 巻 7 号 p.
App7-
発行日: 2000/12/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
原稿種別: 付録等
2000 年 36 巻 7 号 p.
App8-
発行日: 2000/12/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
原稿種別: 付録等
2000 年 36 巻 7 号 p.
App9-
発行日: 2000/12/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
原稿種別: 付録等
2000 年 36 巻 7 号 p.
App10-
発行日: 2000/12/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
原稿種別: 付録等
2000 年 36 巻 7 号 p.
App11-
発行日: 2000/12/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
原稿種別: 付録等
2000 年 36 巻 7 号 p.
App12-
発行日: 2000/12/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
原稿種別: 付録等
2000 年 36 巻 7 号 p.
App13-
発行日: 2000/12/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
原稿種別: 付録等
2000 年 36 巻 7 号 p.
App14-
発行日: 2000/12/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
原稿種別: 付録等
2000 年 36 巻 7 号 p.
App15-
発行日: 2000/12/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
原稿種別: 付録等
2000 年 36 巻 7 号 p.
App16-
発行日: 2000/12/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
原稿種別: 付録等
2000 年 36 巻 7 号 p.
App17-
発行日: 2000/12/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
原稿種別: 付録等
2000 年 36 巻 7 号 p.
App18-
発行日: 2000/12/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
原稿種別: 目次
2000 年 36 巻 7 号 p.
Toc1-
発行日: 2000/12/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
福澤 正洋
原稿種別: 本文
2000 年 36 巻 7 号 p.
1025-1026
発行日: 2000/12/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
吉野 泰啓, 金沢 幸夫, 伊勢 一哉, 佐藤 志以樹, 後藤 満一, 元木 良一
原稿種別: 本文
2000 年 36 巻 7 号 p.
1027-1033
発行日: 2000/12/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
【目的】先天性横隔膜ヘルニアの重症呼吸不全例に対するECMOの臨床経験より, ECMOをより安全に行うためには出血傾向を軽減, 克服する必要があると考えられた.そこで, 従来用いられてきたローラーポンプ(RP)に比し血小板を含めた血球成分の破壊が少ないといわれるバイオポンプ(BP)を用いた新生児用ECMO回路を試作し両者の比較実験を行った.【方法】体重3∿5 kgの雑種幼犬を用い呼吸不全状態を作製し, V-VバイパスにてRP(n=5), あるいはBP(n=5)を用いECMOを行った.酸素運搬能及び炭酸ガス除去能を比較検討した後, 50ml/kg/minの流量で11時間潅流を行い, 遊離ヘモグロビン値, 血小板数, フィブリノーゲン値, 肝機能, 腎機能の推移を比較した.【結果及び結論】上記検討項目においてBP群, RP群間に有意差はなかったが, 溶血量はBP群においてかえって多い傾向にあり, 本実験系において, BPの利点を見出すことはできなかった.
抄録全体を表示
-
土岡 丘, 浦尾 正彦, 藤原 利男, 砂川 正勝
原稿種別: 本文
2000 年 36 巻 7 号 p.
1034-1041
発行日: 2000/12/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
【目的】高カロリー輸液および経腸栄養施行中に腹膜炎を併発した場合の多臓器障害の発生に関して, 門脈血中エンドトキシン濃度, β-_D-グルカン濃度および血中サイトカイン濃度, さらに小腸, 肝, 肺の病理組織学的検索を行い検討した.【方法】5週齢雄性S-Dラットを用い, 経口摂取のみの群(Control群), 経口摂取後LPSを腹腔内投与した群(PO+LPS群), 高カロリー輸液(TPN)あるいは経腸栄養(EN)施行後, LPSを腹腔内投与し腹膜炎を発症させた群(TPN+LPS群, EN+LPS群)を作製した.【結果】小腸粘膜絨毛高はTPN+LPS群で他群に比べ有意に萎縮していた.門脈血中エンドトキシン濃度はControl群に対して各腹膜炎群(PO+LPS群, TPN+LPS群, EN+LPS群)のいずれも高値を示したが, TPN+LPS群は他の2群より低値であった.逆に, β-_D-グルカン濃度はTPN+LPS群のみが高値を示した.血中サイトカイン濃度はいずれも腹膜炎群で高値を示したが, TNF-αがPO+LPS群で有意に上昇していた以外は他のサイトカインはそれぞれの腹膜炎群の間では有意差はなかった.病理組織学的にはTPN+LPS群で肝類洞の拡張, 肝細胞の空胞化および出血が著明であり, 肺も著明な浮腫, 出血を認め, 多臓器障害の発症が示唆された.これに対して, EN+LPS群では肝, 肺の障害は軽度であり, 臓器障害の発症は抑制されていた.【結論】高カロリー輸液施行時には, 経腸栄養施行時と比べ肝細網内皮系および重要臓器に集積した好中球がprimingされており, 腹膜炎の併発により容易に多臓器障害に陥りやすいことに留意すべきである.
抄録全体を表示
-
古田 靖彦, 大津 一弘, 塩田 仁彦
原稿種別: 本文
2000 年 36 巻 7 号 p.
1042-1049
発行日: 2000/12/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
【目的】過去34年間に当科で手術した小児鼠径ヘルニア8148例を術式について検討した.術式の変遷を経て現在Mitchell Banks法(以下MB法)を私共の標準術式としているが, MB法は一般病院においても標準術式たり得ることを報告する.【方法, 結果】各年代における治療法とその治療成績は, 1965年∿1976年は一貫してFerguson法を行い2600例(2875側)中再発は1側(再発率0.03%), 1976年∿1991年は主にLucas-Championniere法(以下L-C法)で3865例(4211側)中再発は5側(0.12%), 1987年∿1999年はMB法で1671例(1937側)中再発は3側(0.15%)であった.同一術者(著者)により手術された各術式100例(無作為抽出法による男女各50例)ずつについて比較検討した結果, 平均手術時間はFerguson法は男23.6分, 女16.4分, L-C法は男20.8分, 女14.5分, MB法は男11.5分, 女8.8分であった.全症例中の術後合併症はFerguson法群に血腫2例, L-C法群に縫合糸膿瘍3例を認めた.MB法の手術手技についてその概略を述べた.【結論】術式による治療成績に差がなければ, MB法は鼠径管を開かないで高位結紮するので簡単で安全な術式であり, 標準術式として優れた術式と思われる.
抄録全体を表示
-
飯沼 泰史, 岩渕 眞, 内山 昌則, 八木 実, 金田 聡, 大滝 雅博, 山崎 哲, 村田 大樹
原稿種別: 本文
2000 年 36 巻 7 号 p.
1050-1057
発行日: 2000/12/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
1967年7月から1998年12月までの間に, 新潟大学小児外科において肝門部腸吻合術が施行された胆道閉鎖症88例の手術成績を3期に分け検討した.現時点での全体の黄疸消失率は47%(41例), 生存率は28%(25例)である.しかし最近10年間の25例に限ってみると黄疸消失率80%, 生存率60%と著明な改善を認めている.この理由としては手術手技の改善, 術後管理の徹底などが考えられる.術後胆管炎の発生頻度は, 胆道再建術式や年代による差はなくほぼ一定であった.現時点での88例の累積生存率は10年で40%, 15年で35%あるが, 黄疸消失例(41例)に限ってみると5年生存率は70%, 10年生存率は63%, 15年生存率は50%である.再手術例は26例で, このうち7例(27%)に術後黄疸消失が得られたが, 生存例は2例(8%)のみであった.初回手術で黄疸消失が得られず再手術を行った21症例中, 術後5例で黄疸が消失したが, 最終的には全例が死亡した.黄疸消失41例中, 16例(39%)が死亡したが, その死因は胆管炎, 肝硬変・肝不全, 門脈圧亢進症による出血であった.まれな合併症として膜性増殖性糸球体腎炎によるネフローゼ症候群の2例を経験した.現在生存している25例中, 胆管炎や門脈圧亢進症などの合併症を有しない症例, すなわち問題なし症例は6例である.当科における治療成績は最近10年間で向上してきているが, 黄疸消失例でも長期経過とともに肝硬変や門脈圧亢進症などが顕在化してくる可能性もあり, 定期的なフォローアップと個々の病態に応じた対策が必要と考えられる.
抄録全体を表示
-
金田 聡
原稿種別: 本文
2000 年 36 巻 7 号 p.
1058-1066
発行日: 2000/12/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
【目的】肝芽腫においてDNA ploidy, Ki-67, p53の予後因子としての有用性につき検討した.【方法】対象は手術で切除された肝芽腫12例.DNA ploidyは, パラフィン包埋標本を用い細胞核のDNA量からDNA indexを求め3群に分類した.Ki-67, p53は, 抗Ki-67抗体, 抗p53抗体を用いて免疫染色し, 陽性細胞の割合が6%以上を陽性群, 6%未満を陰性群とした.【結果】1)DNA ploidy : (1)DNA diploid(DD)は7例(生存4例, 死亡3例), DNA aneuploid(DA)は1例(死亡), DNA heterogeneity(DH)は2例(生存1例, 死亡1例)であった.DD群と非DDの生存率に有意差は認めなかった.(2)正常肝のDNA ploidy測定でDA症例を認めた.cell sortingにより肝芽腫のDA症例と鑑別可能であった.2)Ki-67 : (1)陽性3例は全例死亡, 陰性9例は生存7例, 死亡2例で, 陽性群の生存率は有意に低値を示した(p=0.022).(2)術後肺転移を認めた5例中3例が陽性で, 認めない7例は全例陰性であった(p=0.091).3)p53 : (1)陽性4例は全例死亡, 陰性8例は生存7例, 死亡1例で, 陽性群の生存率は有意に低値を示した(p=0.002).(2)術後肺転移を認めた5例中4例が陽性で, 認めない7例は全例陰性であった(p=0.020).【結論】肝芽腫のDNA ploidy測定ではDA症例の高い悪性度が示唆された.また, cell sortingはDA症例の鑑別に有用であった.Ki-67, p53は肝芽腫の予後因子, 術後肺転移因子として有用であると考えられた.
抄録全体を表示
-
向井 基, 高松 英夫, 野口 啓幸, 福重 隆彦, 田原 博幸, 加治 建, 鳥飼 源史
原稿種別: 本文
2000 年 36 巻 7 号 p.
1067-1071
発行日: 2000/12/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
【目的】小児の症候性メッケル憩室症の特徴を明らかにした.また, 無症状で経過するメッケル憩室と症候性メッケル憩室症の相違点より手術時偶然発見されるメッケル憩室の治療方針について考察を加えた.【方法】当科で経験した症候性メッケル憩室症10例(以下有症状群)と開腹手術時偶然発見されたメッケル憩室25例(以下無症状群)を対象とし, まず有症状群の全症例を提示し, 症候性憩室の特徴を示した.また無症状群も含め全症例を異所性胃粘膜の有無により胃粘膜(+)群, 胃粘膜(-)群の2群にわけ, それぞれの憩室の形態的特徴を明らかにした.【結果】有症状群のうち下血症例8例は術前の診断が可能で待機手術を行ったが, 憩室穿孔・イレウスの症例は術前診断が困難で緊急手術を必要とした.また下血症例8例では異所性胃粘膜が認められたが, 憩室穿孔・イレウスで発症した2例では認められず胃粘膜の有無が下血の発生に重要であることが伺われた.下血症例8例の異所性胃粘膜の病理学的検討では慢性炎症像を8例中7例で認めたがH.pyloriは検出されなかった.胃粘膜の有無による憩室形態の比較では, 胃粘膜(+)群の憩室がmesenteric siteに偏位し, mesodiverticular artery bandを認めることが多いのに対し, 胃粘膜(-)群の憩室は逆にantimesentericにあり, mesodiverticular artery bandを認めないことが多かった.【結論】無症状性のメッケル憩室は有症状性との形態的相違点を認めるが, 症候性となりえるかどうかの予測は不確実で, メッケル憩室原発の腫瘍性病変の報告もあり少なくとも小児例では偶然発見された憩室も原則的に切除することが望ましいと思われる.
抄録全体を表示
-
米倉 康博, 浜田 吉則, 佐藤 正人, 福田 秀明, 棚野 晃秀, 加藤 泰規, 高田 晃平, 日置 紘士郎
原稿種別: 本文
2000 年 36 巻 7 号 p.
1072-1077
発行日: 2000/12/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
症例は1歳2ヵ月の男児で主訴は嘔吐.前医にて腹部腫瘤を触知し、浣腸にて粘血便を認めたため腸重積と診断され, バリウムによる高圧整復が施行されたが, 回腸での重積が整復不能のため手術目的に当科へ紹介となった.先ず腹腔鏡にて検索したところ, 回腸回腸型の腸重積が認められた.Hutchinson手技に準じて鉗子で嵌入腸管を整復させたところ, 回腸末端から約30cm口側に先進部と思われる白色顆粒状の腫瘤性病変を認めたため, 腹腔鏡補助下に回腸切除を施行した.組織学的に比較的稀なHeinrich I型の異所性膵であった.孤立性の回腸異所性膵が先進部となって発症した腸重積症は稀であるが, 成因の1つとして念頭におく必要性があると考えられた.
抄録全体を表示
-
牧野 駿一, 小室 広昭, 西 明, 永井 秀雄, 永井 真由美, 尾上 彰則, 中村 みちる, 桃井 真里子, 水上 尚典
原稿種別: 本文
2000 年 36 巻 7 号 p.
1078-1085
発行日: 2000/12/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
最近, 胎児エコーと胎児MRI等の画像診断の進歩により, より正確な出生前診断が可能に成りつつある.我々は1986から1998年12月までの13年間に, 60例の外科的疾患の出生前診断例を経験した.そのうち, 小児泌尿器疾患は水腎症7例, 嚢胞性腎疾患3例の計10例であった.嚢胞性腎疾患は, 常染色体優性嚢胞腎(症例1), 常染色体劣性嚢胞腎(症例2), 嚢胞性腎異形成の各1例であった.前2症例において, 興味ある画像所見を得た.また鑑別診断も試みたので報告する.症例1は, その他の嚢胞性腎疾患やウイルムス腫瘍cystic variants等と鑑別した結果, 家族歴, 胎児エコー上大小の嚢胞所見, 出生後MRIの腎実質所見から, 常染色体優性嚢胞腎と診断した.症例2は胎児MRIによる両側腎腫大所見, 出生後腹部エコーにおける約3mm大の嚢胞所見から, 常染色体劣性嚢胞腎と診断した.しかし, 症例2においてはnongenetic sporadic glomerulocystic kidney diseaseとの鑑別は画像上困難で, 今後, 病理組織診断が必要と考えられた.
抄録全体を表示
-
青木 勝也, 杉多 良文, 吉野 薫, 谷風 三郎, 西島 栄治, 津川 力
原稿種別: 本文
2000 年 36 巻 7 号 p.
1086-1089
発行日: 2000/12/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
Penaが発表したtotal urogenital mobilizationは総排泄腔長が3.0cm以下の総排泄腔遺残症に対して施行される根治術で, 合併症が少なく, ほぼ正常に近い外観が得られると報告された.今回我々は総排泄腔遺残症の1例に対してtotal urogenital mobilizationを行い満足のいく結果を得たのでその手技を報告する.症例は9カ月女児.posterior sagittal approachにて総排泄腔後面に到達したあと, 総排泄腔より直腸を分離し膣と尿道を一体として受動せしめ会陰部に開口させ, 最後に肛門形成を行った.術後1年が経過して膣狭窄, 排尿障害などの合併症はなく, 外観的に正常に近い状態が得られている.total urogenital mobilizationは総排泄腔遺残症の患児に対して手術時間の短縮, 尿道膣瘻, 膣狭窄などの合併症の軽減が期待でき, 外尿道口と膣口が近接することからより正常に近い外観が得られる優れた手術法であると考えられた.
抄録全体を表示
-
毛利 成昭, 高野 邦夫, 荒井 洋志, 大矢知 昇, 長阪 智, 腰塚 浩三, 多田 祐輔
原稿種別: 本文
2000 年 36 巻 7 号 p.
1090-1095
発行日: 2000/12/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
Abdominal cocoon(以下本症)は, 腹腔内臓器が線維性の皮膜で覆われる原因不明のまれな疾患である.今回われわれは肋骨原発骨肉腫の治療経過中に発症した14歳の女児例を経験したので報告する.患児は1年前に左第4肋骨原発骨肉腫にて原発巣切除を受け, T-20プロトコールの化学療法を受けていた.腹痛, 胆汁性嘔吐で発症し某院を受診した.開腹歴はなく, 原発性イレウスと診断され当院へ転院となった.骨肉腫の腹腔内再発の可能性も否定できなかったため緊急手術を行った.回盲部から7cm口側回腸に白色, 光沢のある皮膜で覆われた柔らかい腫瘤を認めた.皮膜を切除すると正常の回腸が現れ閉塞が解除された.病理組織学的に悪性所見のない線維性結合組織で, 本症と診断した.術後経過は良好にて第10病日退院した.本例では, 化学療法が本症の発生の一因になったと考えられた.
抄録全体を表示
-
吉田 篤史, 植村 貞繁, 村上 一郎, 寺本 典弘
原稿種別: 本文
2000 年 36 巻 7 号 p.
1096-1099
発行日: 2000/12/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
症例は11歳の女児で直腸粘膜の脱出を主訴に来院した.5歳頃より排便時に肛門から鶏卵大の腫瘤脱出が見せれた.排便後, 脱出した腫瘤は容易に還納できた.直腸指診で直腸後壁の粘膜下に存在する直径約5cm大の弾性軟の腫瘤が触知され, 歯状線を約0.5cm越えて肛門管にまでおよんでいた.注腸造影検査では歯状線よりすぐ口側に半球状陰影欠損を認め, 直腸内腔が圧排されていた.直腸粘膜下の嚢腫の診断にて, 経肛門的に摘出術を施行した.腫瘤直上で紡錘形に切開を入れ, 直腸固有筋層, 内括約筋を一部切開し嚢腫を摘出した.嚢腫の内容は乳白色粘稠液であった.病理所見では, 嚢腫壁は固有筋層を有し, 粘膜上皮は多列線毛上皮と一部は単層円柱上皮であり, 直腸重複症と診断した.直腸重複症の粘膜上皮に多列線毛上皮を認める極めてまれな症例であった.
抄録全体を表示
-
原稿種別: 目次
2000 年 36 巻 7 号 p.
1100-1103
発行日: 2000/12/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
原稿種別: 索引
2000 年 36 巻 7 号 p.
1104-1106
発行日: 2000/12/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
原稿種別: 索引
2000 年 36 巻 7 号 p.
1107-1110
発行日: 2000/12/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
原稿種別: 付録等
2000 年 36 巻 7 号 p.
App19-
発行日: 2000/12/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
原稿種別: 付録等
2000 年 36 巻 7 号 p.
App20-
発行日: 2000/12/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
原稿種別: 付録等
2000 年 36 巻 7 号 p.
App21-
発行日: 2000/12/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
原稿種別: 付録等
2000 年 36 巻 7 号 p.
App22-
発行日: 2000/12/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
原稿種別: 付録等
2000 年 36 巻 7 号 p.
App23-
発行日: 2000/12/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
原稿種別: 表紙
2000 年 36 巻 7 号 p.
Cover3-
発行日: 2000/12/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー