日本小児外科学会雑誌
Online ISSN : 2187-4247
Print ISSN : 0288-609X
ISSN-L : 0288-609X
46 巻, 5 号
選択された号の論文の24件中1~24を表示しています
  • 原稿種別: 表紙
    2010 年 46 巻 5 号 p. Cover1-
    発行日: 2010/08/20
    公開日: 2017/01/01
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    2010 年 46 巻 5 号 p. Cover2-
    発行日: 2010/08/20
    公開日: 2017/01/01
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    2010 年 46 巻 5 号 p. App1-
    発行日: 2010/08/20
    公開日: 2017/01/01
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    2010 年 46 巻 5 号 p. App2-
    発行日: 2010/08/20
    公開日: 2017/01/01
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    2010 年 46 巻 5 号 p. App3-
    発行日: 2010/08/20
    公開日: 2017/01/01
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 目次
    2010 年 46 巻 5 号 p. Toc1-
    発行日: 2010/08/20
    公開日: 2017/01/01
    ジャーナル フリー
  • 鈴木 則夫
    原稿種別: 本文
    2010 年 46 巻 5 号 p. 829-830
    発行日: 2010/08/20
    公開日: 2017/01/01
    ジャーナル フリー
  • 下野 隆一, 高松 英夫, 田原 博幸, 加治 建, 林田 良啓, 新山 新, 松田 博光, 町頭 成郎, 武藤 充
    原稿種別: 本文
    2010 年 46 巻 5 号 p. 831-836
    発行日: 2010/08/20
    公開日: 2017/01/01
    ジャーナル フリー
    【目的】Nuss法の合併症について分析し,検討した.【対象と方法】2001年3月から2007年3月までに24例の漏斗胸症例に対し胸腔鏡補助下にNuss法を施行した.男女比は18対6で手術時の平均年齢は8.9歳であった.挿入したbarの数は1本が23例,2本が1例であった.バーの固定は初期の8例ではbarを肋骨にwireで固定し,中期の4症例では片側stabilizerを吸収糸で筋層に固定した.最近の12例では両側にstabilizerを使用し,糸による固定は行っていない.3年間のbarの留置の後24例中15例でbarの抜去を行った.【結果】術後早期に起きた合併症は無気肺が8例,皮下気腫が4例,胸水と気胸がそれぞれ1例であった.いずれの合併症も保存的に軽快した.その他barの位置異常が1例,bar挿入部創の感染が1例に見られ,それぞれ再手術を必要とした.晩期合併症としてはbarの位置異常が1例に見られた.またbarの抜去を行った15例中3例に胸郭形成の非対称を,1例にやや不十分な胸郭形成を認めたが,自然軽快中である.【考察と結論】Barの位置異常は大きな合併症の一つと思われるが,両側のstabilizer使用はbarの位置異常を予防する効果があるものと思われた.また,barの感染も大きな合併症で保存的治療が効果無い場合,bar抜去も必要であると思われた.
  • 奈良 啓悟, 秦 信輔, 阪 龍太
    原稿種別: 本文
    2010 年 46 巻 5 号 p. 837-841
    発行日: 2010/08/20
    公開日: 2017/01/01
    ジャーナル フリー
    【目的】我々は,小児虫垂炎に対し,臍切開のみで行うWoundless法(以下本法)を基本術式として施行してきた.今回,本法の有用性を検討したので手技を含め報告する.【対象と方法】本法は,臍切開部から腹腔鏡と鉗子を同時に挿入し,臍より虫垂を脱転し腹腔外にて虫垂切除を行う方法で,切開は臍のみである.対象は,2005年8月から2009年3月までに虫垂炎の診断にて手術を行った86例.本法のみで手術を終えた症例をwoundless群,他の術式へ移行した症例を移行群とした.本稿では重症例を虫垂周囲膿瘍または汎発性腹膜炎を伴っていた症例と定義し,それ以外は軽症例とした.【結果】全86例中,軽症例67例,重症例19例で,woundless群は68例(79.1%)で,移行群は17例(19.8%),巨大膿瘍のため最初から開腹手術を施行した症例が1例(1.2%)であった.Woundless群の内,軽症例が66例,重症例2例であった.移行群は重症例16例で,1例は軽症例であった.Woundless群の手術時間は34.7±12.5分,術後入院期間は2.2±0.9日であった.移行群はそれぞれ92.5±22.0分,4.9±2.9日であった.術後合併症は,遺残膿瘍がwoundless群1例,移行群2例,開腹症例1例の計4症例で,創感染は,Woundless群の遺残膿瘍を認めた1例のみに見られた.【結論】本法は,整容上優れ,軽症例のほとんどの症例において本法のみで切除可能であった.重症度に応じ順次,気腹法および開腹術に移行可能であり,本法は小児虫垂切除において,標準術式になりうると考えられる.
  • 高見澤 滋, 山崎 紀江, 好沢 克, 町田 水穂, 高須 香吏
    原稿種別: 本文
    2010 年 46 巻 5 号 p. 842-846
    発行日: 2010/08/20
    公開日: 2017/01/01
    ジャーナル フリー
    【背景】近年,成人領域において胃食道逆流症,栄養剤による下痢などの症状を緩和させる目的で胃瘻からの半固形化栄養剤短時間摂取法(以下本法)が行われている.今回,胃瘻栄養を行っている小児において,便性がゆるい,注入時間が長いなどの問題点を改善することを目的に,ミキサー食を用いた本法を導入し,その効果,問題点を検討した.【対象・方法】摂食障害のため胃瘻からの栄養剤投与を在宅で行っている患児5名.本法開始時の年齢,体重の中央値は5歳5か月(4歳3か月〜7歳3か月),14.8kg(10.5〜16.7kg)であった.基礎疾患は低酸素性虚血性脳症後2例,脳梁欠損1例,無顎症1例,染色体異常1例であった.栄養剤投与の1回をミキサー食の投与に当て,1日1回約50mlから開始し,家族の判断で1回投与量を増やし,本法開始前の栄養剤1回投与量まで増加できた後にミキサー食の投与回数を増やした.【結果】全例において1日2〜4回のミキサー食投与が可能になり,栄養剤投与に要する時間の中央値は本法開始前8時間から開始後1.8時間へ短縮された.また本法開始により,全例で便性が改善した.合併症として食事アレルギーのための入院,便秘を各1例ずつ認めた.【結論】本法により,栄養剤投与時間の短縮,便性の改善が得られ患児,家族のQOLが向上した.また,「患児自身の食事に対する興味が出てきた」,「家族と同じ食品を投与できるためとても嬉しい」など,家族の満足度も高く有用な方法と考えられた.
  • 北河 徳彦, 大浜 用克, 新開 真人, 武 浩志, 本多 昌平, 平田 義弘, 薄井 佳子
    原稿種別: 本文
    2010 年 46 巻 5 号 p. 847-851
    発行日: 2010/08/20
    公開日: 2017/01/01
    ジャーナル フリー
    【目的】成人領域では一般化しつつある胃瘻からの半固形化栄養注入を,小児の特殊性を考慮しながら試行し,その効果と問題点を検討する.【方法】7か月から14歳までの,胃瘻から栄養注入をしている9例を対象とした.半消化態栄養剤あるいはミルクを増粘剤を用いて半固形化して胃瘻より注入し,その効果とトラブルを検討した.【結果】9例中,2例で嘔気などの症状が出現し,断念した.この2例はいずれも体重が10kg未満であった.うち1例は体重増加を待って再試行したところ,成功した.半固形化注入の目的とした注入時間短縮(5例),ダンピング症候群の改善(1例),糖原病での夜間血糖維持(1例),胃瘻漏れの改善(1例)はいずれも達成できた.全例ボタン型カテーテルを使用したが,2例に弁損傷を認めた以外はトラブルを認めなかった.【結論】胃瘻からの半固形化栄養注入は,ボタン型カテーテルを使用した小児でも行うことができ,患者および介護者のQOL向上に貢献した.しかし体格が小さい場合は成功しないことがあり,今後の検討課題と思われた.
  • 林 宏昭, 大野 耕一, 中村 哲郎, 東 孝, 山田 弘人, 正畠 和典
    原稿種別: 本文
    2010 年 46 巻 5 号 p. 852-856
    発行日: 2010/08/20
    公開日: 2017/01/01
    ジャーナル フリー
    【目的】メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)による術後感染症と病棟内感染症を予防するため,入院時に監視細菌培養検査を行い,MRSA保菌の危険因子,当科で行っている病棟内および周術期感染対策の有効性について検討した.【方法】4日以上入院した延べ762例を対象とし,入院後48時間以内に細菌培養検査を行った.保菌者には除菌目的の抗菌剤投与は行わずprecautionを励行した.MRSA保菌率と過去の入院歴との関連を検討した.さらに保菌者の周術期抗菌剤と術後感染症,病棟内MRSA感染症を検討した.【結果】総検体数は1,601検体(咽頭粘液761,便732,その他108検体)であった.保菌率は8.5%であり,過去に入院歴がある症例での保菌率は11.8%であった(p<0.05).さらに1年以内に入院歴がある症例での保菌率は15.2%であった(p<0.05).手術を受けた保菌者37例のうち15例に非感受性抗菌剤が投与されたが,全例で術後MRSA感染症はみられなかった.しかし非保菌者1例(0.1%)にMRSAによる術後創感染を認めた.【結論】入院時監視細菌培養検査を行うことによって,MRSAの保菌者が把握でき,可及的に病棟内感染症と術後感染症の発症を抑制することができる.過去の入院歴はMRSA保菌の危険因子であり,1年以内の入院歴はさらに強い危険因子である.保菌者に対してはprecautionを厳重に行うことによって病棟内感染伝播を防ぐことが可能である.保菌者に対する感受性抗菌剤の周術期予防投与の有効性は証明されなかった.
  • 黒岩 実, 西 明, 山本 英輝, 大竹 紗弥香, 畑中 政博, 鈴木 則夫
    原稿種別: 本文
    2010 年 46 巻 5 号 p. 857-861
    発行日: 2010/08/20
    公開日: 2017/01/01
    ジャーナル フリー
    患児は7歳2月の男児.日齢1で回腸閉鎖,胎便性腹膜炎のため開腹され,空腸結腸吻合が行われた(残存空腸70cm).2歳8月で経静脈栄養より離脱したが,6歳過ぎから原因不明の高ビリルビン血症がみられ,その後全身倦怠感や運動時の息切れが出現した.血液検査で貧血(大球性高色素性)を認め,血中葉酸は正常だがビタミンB_<12>(VB_<12>)は71pg/mlと低値で,抗内因子抗体および胃壁細胞抗体は陰性であった.以上からVB_<12>欠乏性巨赤芽球性貧血と診断した.経静脈的にVB_<12>を投与し貧血は速やかに改善した.文献上,術後のVB_<12>欠乏性巨赤芽球貧血は吸収部喪失以外の原因でも生じ,発症に長期間を要し,貧血の発生を術時の残存腸管長から予測することは困難であった.短小腸例では長期の経過観察が重要と考える.
  • 板谷 喜朗, 佐野 薫, 金城 昌克, 緒方 さつき, 小笠原 敬三
    原稿種別: 本文
    2010 年 46 巻 5 号 p. 862-866
    発行日: 2010/08/20
    公開日: 2017/01/01
    ジャーナル フリー
    われわれは診断までに時間を要した合成樹脂製玩具誤飲による腸閉塞症の1例を経験した.症例は1歳7か月の男児.頻回の嘔吐を主訴に当院を受診し,第3病日に発熱,下痢が出現し小児科に入院となった.入院後は下痢が消失し腹部膨満が増強した.第4病日の腹部単純X線写真で著明な小腸拡張像を認め,第5病日に施行した腹部CTで消化管異物による腸閉塞症と診断し緊急手術を行った.回腸内に異物を認め,これを摘出した.異物は直径25mmの弾性のある軟らかい球形玩具で,素材は合成樹脂TPE(thermoplastic elastomer)であった.なお,家族は患児が異物誤飲していたことに全く気付いていなかった.術前認めていた高熱は術後速やかに消失した.乳幼児の玩具誤飲は救急外来でしばしば経験されるが,腸閉塞症をきたし手術に至る症例はまれである.また乳幼児は自らの訴えを表出できず,誤飲する現場が確認されていない場合は診断の遅れにつながる.
  • 手柴 理沙, 増本 幸二, 江角 元史郎, 永田 公二, 木下 義晶, 田口 智章
    原稿種別: 本文
    2010 年 46 巻 5 号 p. 867-872
    発行日: 2010/08/20
    公開日: 2017/01/01
    ジャーナル フリー
    先天性横隔膜ヘルニア(以下CDHと略す)は,近年,gentle ventilationを用いた周術期管理により予後が改善している.しかし,重症例では長期生存やintact survivalが得られない症例も経験する.症例は,在胎38週1,222gの極低出体生重児で出生したCDHの男児で,在胎35週に当院紹介となった.出生前の胎児超音波検査では,肺胸郭比0.04,肺児頭周囲比0.66であり,胸腔内への肝脱出を認めた.合併奇形として両側角膜混濁,口蓋裂,尿道下裂を認め,Fryns症候群と診断した.6生日に左横隔膜ヘルニア根治術,7生日に消化管穿孔のため腹腔内ドレナージ,19生日に空腸瘻造設を行った.2か月間の人工呼吸器管理後に抜管しDPAPを経て酸素投与のみとなったが,1歳頃より肺低形成,肺高血圧に伴う呼吸不全,循環不全のため再挿管を繰り返し1歳6か月時に遠隔死亡となった.
  • 小角 卓也, 米倉 竹夫, 黒田 征加, 山内 勝治, 井原 欣幸, 太田 善夫
    原稿種別: 本文
    2010 年 46 巻 5 号 p. 873-879
    発行日: 2010/08/20
    公開日: 2017/01/01
    ジャーナル フリー
    新生児期に手術を要した腸管重複症の2例を経験した.症例1は生後4日目の女児.生直後より嘔吐を認め,超音波検査にて3×4×5cmの腹腔内嚢胞を指摘され紹介された.生後8日目に腹腔鏡下に腹腔内を検索したが,嚢胞を同定できなかった.右上腹部横切開を追加したところ,回腸の腸管重複症と診断でき,重複腸管を含めた小腸切除を行った.症例2は生後30日の男児.1週間前より少量の下血を認めていたが,発熱と腹満が出現し近医救急搬送となった.到着後すぐにチアノーゼ,多呼吸,頻脈を認めプレショック状態となり当院紹介となった.造影CT検査にて右下腹部に腸管とは別の径4cm大の嚢胞性病変とその周囲の腹水を認め重複腸管による回盲部の付近の腸閉塞と診断し緊急手術を施行した.上腹部横切開にて開腹し,重複腸管を含めた回盲部切除を行った.
  • 高尾 智也, 河崎 正裕
    原稿種別: 本文
    2010 年 46 巻 5 号 p. 880-883
    発行日: 2010/08/20
    公開日: 2017/01/01
    ジャーナル フリー
    症例は1歳11か月の女児で尿路感染を主訴に紹介された.腹部CTで,放射線透過性の尿路結石嵌頓による両側水腎症を認め緊急腎瘻造設術と経尿道的尿管結石破砕術を行った.結石は2,8-dihydroxyadenineと分析された.またPCR法による遺伝子検査でadenine phosphoribosyltransferase欠損症と診断された.両側水腎症はESWLで改善したが,結石は残存している.現在,少量アロプリノール内服で経過観察中である.
  • 大割 貢, 小角 卓也, 大植 孝治, 米倉 竹夫, 福澤 正洋
    原稿種別: 本文
    2010 年 46 巻 5 号 p. 884-888
    発行日: 2010/08/20
    公開日: 2017/01/01
    ジャーナル フリー
    患児は8歳女児.他院にて出生直後に先天性十二指腸閉鎖症(病型は不明)と診断され,十二指腸Diamond吻合術を施行された.染色体異常はなかった.術後,症状なく経過していたが,術後8年目に転居のため当科受診.肝胆膵精査目的に施行した超音波検査にて肝内胆管の拡張及び総胆管の拡張(11mm)を認めた.MRCP検査でも拡張した総胆管を描出した.そのため,膵・胆管合流異常に伴う胆道拡張症と診断し,胆嚢及び拡張胆管切除,肝管十二指腸吻合術を施行した.手術中に輪状膵を認め,また術中胆道造影検査にて16mmの共通管が描出された.また術中採取した胆嚢内胆汁中のアミラーゼは44,226IU/lであった.術後経過は良好で術後13日目に退院した.輪状膵と膵・胆管合流異常の合併は稀であるが,発生学的には密接な関係があると推測された.
  • 原稿種別: 付録等
    2010 年 46 巻 5 号 p. App4-
    発行日: 2010/08/20
    公開日: 2017/01/01
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    2010 年 46 巻 5 号 p. App5-
    発行日: 2010/08/20
    公開日: 2017/01/01
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    2010 年 46 巻 5 号 p. App6-
    発行日: 2010/08/20
    公開日: 2017/01/01
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    2010 年 46 巻 5 号 p. App7-
    発行日: 2010/08/20
    公開日: 2017/01/01
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    2010 年 46 巻 5 号 p. App8-
    発行日: 2010/08/20
    公開日: 2017/01/01
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    2010 年 46 巻 5 号 p. Cover3-
    発行日: 2010/08/20
    公開日: 2017/01/01
    ジャーナル フリー
feedback
Top