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原稿種別: 表紙
1996 年 32 巻 6 号 p.
Cover1-
発行日: 1996/10/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 表紙
1996 年 32 巻 6 号 p.
Cover2-
発行日: 1996/10/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
1996 年 32 巻 6 号 p.
App1-
発行日: 1996/10/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
1996 年 32 巻 6 号 p.
App2-
発行日: 1996/10/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
1996 年 32 巻 6 号 p.
App3-
発行日: 1996/10/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
1996 年 32 巻 6 号 p.
App4-
発行日: 1996/10/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
1996 年 32 巻 6 号 p.
App5-
発行日: 1996/10/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
1996 年 32 巻 6 号 p.
App6-
発行日: 1996/10/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
1996 年 32 巻 6 号 p.
App7-
発行日: 1996/10/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
1996 年 32 巻 6 号 p.
App8-
発行日: 1996/10/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
1996 年 32 巻 6 号 p.
App9-
発行日: 1996/10/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
1996 年 32 巻 6 号 p.
App10-
発行日: 1996/10/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
1996 年 32 巻 6 号 p.
App11-
発行日: 1996/10/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
1996 年 32 巻 6 号 p.
App12-
発行日: 1996/10/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
1996 年 32 巻 6 号 p.
App13-
発行日: 1996/10/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
1996 年 32 巻 6 号 p.
App14-
発行日: 1996/10/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
1996 年 32 巻 6 号 p.
App15-
発行日: 1996/10/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
1996 年 32 巻 6 号 p.
App16-
発行日: 1996/10/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
1996 年 32 巻 6 号 p.
App17-
発行日: 1996/10/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
1996 年 32 巻 6 号 p.
App18-
発行日: 1996/10/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
1996 年 32 巻 6 号 p.
App19-
発行日: 1996/10/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 目次
1996 年 32 巻 6 号 p.
Toc1-
発行日: 1996/10/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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岡田 正
原稿種別: 本文
1996 年 32 巻 6 号 p.
843-857
発行日: 1996/10/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
食道閉鎖症は新生児期に緊急手術を要する代表的な疾患である.1960年わが国における最初の手術成功が得られて以来本症に対する治療が積極的に行われ,多くの経験が蓄積されてようやく最近の安定した治療成績に辿りついたと云える.とはいえ,長期追跡結果を含み,本症に関連した未解決の問題は未だ多い.そこで今回改めて関連施設を含めた当施設での本症の経験例159例を振り返り,今後のわが国新生児外科医療の発展に資する事が出来ればと考えた.
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David A. Lloyd
原稿種別: 本文
1996 年 32 巻 6 号 p.
858-862
発行日: 1996/10/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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Arnold G. Coran
原稿種別: 本文
1996 年 32 巻 6 号 p.
863-871
発行日: 1996/10/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
The endorectal pull-through, a sphincter-saving operation, has become the procedure of choice for the definitive management of ulcerative colitis and familial polyposis in both children and adults for the past fifteen years. Controversies exists as to whether this procedure should be combined with a reservoir when the entire colon has been resected. At our institution, we have perform a total colectomy, a mucosal proctectomy and a straight ileo-anal and pull-through for the above two diseases without a pouch or reservoir because the functional results are similar to those with a puoch and the complications are far less. This same operation has also been carried out in our institution for the management of total colonic Hirschsprung's Disease. This manuscript focuses on the operative technique for performance of the total colectomy and ileo-anal endorectal pull-through and the results of this operation in 116 patients with ulcerative colitis and 30 patients with familial polyposis. In addition, our experience with 18 children with total colonic Hirschsprung's Disease is also reviewed. The final portion of the paper compares our results with the straight endorectal pull-through with those of the endorectal pull-through combined with a reservoir and demonstrates that the clinical and functional outcomes are not different.
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Gordon. L Klein
原稿種別: 本文
1996 年 32 巻 6 号 p.
872-876
発行日: 1996/10/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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福澤 正洋, 大植 孝治, 草深 竹志, 河本 陽介, 福井 雄一, 岡田 正, 原 純一, 岡田 伸太郎, 井村 賢治, 河 敬世
原稿種別: 本文
1996 年 32 巻 6 号 p.
877-883
発行日: 1996/10/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
1歳以上の進行神経芽腫13例に対して自家骨髄移植(ABMT)を施行したので,その治療成績と共に外科療法の意義に関して検討した. 1985年9月より1992年10月までに ABMT を施行した13例の内訳は初発時年齢は2〜8歳,原発部位は副腎11例,後腹膜2例,病期別では III 期2例, IVA 期8例, IVB 期3例であった.治療方針は主に入院後,化学療法(A1または新A1プロトコール)を3〜6クール施行し,遠隔転移巣が画像診断および骨髄穿刺にて消失していることを確認した後,自家骨髄細胞採取および外科療法(原発巣摘出術及び大動脈周囲リンパ節郭清術)を施行した.術後,更に A1を中心とした化学療法を1〜3クール施行後ABMTを施行した.11例(III 期2例, IVA 期7例, IVB 期2例)は complete remission(CR)を判断して ABMT を施行した(CR-BMT 群).また他の2例(IVA 期1例, IVB 期1例)は亜全摘術後で,明らかに原発腫瘍が残存する partial remission (PR) の状態で ABMT を施行した(PR-BMT 群).ABMT の前処置は主に L-PAM, CBDCA, VP-16, THP-ADR でおこなった.治療成績では CR-BMT 群(11例)では6例が2年以上 CR で生存中である.他の IVA 期5例は ABMT 後4〜16ヶ月に骨転移を中心とする遠隔転移の再発をきたしたが,原発巣の再発は認められなかった. PR-BMT 群の2症例は共に術後8ヶ月に局所再発をきたした.以上,外科療法にて CR 後 ABMT を施行した症例では原発巣再発は認められず,原発巣が亜全摘であった2症例は ABMT 後原発巣再発をきたしており,原発巣に対する外科療法の重要性が示唆された.
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北谷 秀樹, 梶本 照穂, 河野 美幸, 小沼 邦男, 野崎 外茂次, 桑原 正樹
原稿種別: 本文
1996 年 32 巻 6 号 p.
884-890
発行日: 1996/10/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
小児の包茎への対応には,社会・文化的背景も考慮に入れる必要がある.そこで小児の包茎の治療指針の一助にする目的で男児をもつ父母の意識調査を行った.対象は当科関連の産院で男児を出産した1466家族で,封書によるアンケート方式で行った.また,当大学病院の看護婦330名にも同様のアンケートを行った.質問内容は,どのような状態を包茎と考えるか,どんな害があると考えているか,どのように対処したのか等に加え父親自身の体験も聞いた.その結果,父母からは420通の回答(有効回答率 : 31.5%)を,看護婦からは98%の回答を得た.回答者の3分の2は真性包茎の状態を包茎と考えていた.また包茎の害は不潔,亀頭包皮炎,早漏の原因,結婚生活の支障,等が多数を占めたが,その認識には父親,母親,看護婦の間で違いが見られた.父親の50%が中学生の頃に,25%が高校生の頃に亀頭が露出するものだと思っていた.父親の33%がかつて自分が包茎ではないかと悩んだことがあり,その平均年齢は15.2歳であった.この調査の結果から,亀頭の露出時期には個人差が大きく,多くは中学生頃から始まるものと推察される.従って,小児の包茎が病的か正常範囲内かの判定は思春期以降に行われるべきで,幼小児期の手術適応は一定の臨床症状のあるものに限るべきであるとおもわれる.今後,社会的な面を含めた検討が必要である.
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安藤 邦澤, 宮野 武, 山高 篤行, 世川 修, 桑鶴 良平
原稿種別: 本文
1996 年 32 巻 6 号 p.
891-894
発行日: 1996/10/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
根治術前に経皮胆道ドレナージによる減黄を必要とした小児先天性胆道拡張症自験例について検討した.対象は,1ヵ月から14歳の患児10例で,うち8例が3歳以下の幼若児であった.全麻・超音波ガイド下に5例で嚢胞の直接穿刺が,他の5例で経肝的穿刺が行なわれ,全例で減黄効果が認められた.しかし一方で,カテーテルの十二指腸穿通や,逸脱による胆汁漏出,根治術時に必要な肝門部総肝管の損傷,ドレナージ不良による再留置といった問題が認められた.小児の先天性胆道拡張症に対する経皮胆道ドレナージは未だ確立された手技とは言えず,安全性と確実性を考慮すると,我々の経験からは開腹による胆道ドレナージも考慮する必要があると考えた.
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大畠 雅之, 東本 恭幸, 毛利 成昭, 岡 成光, 西島 栄治, 連 利博, 津川 力
原稿種別: 本文
1996 年 32 巻 6 号 p.
895-900
発行日: 1996/10/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
小児の大腸内視鏡検査や直腸・肛門手術のための腸管の前処置は非吸収性腸管洗浄液を利用することにより改善された.しかし洗浄液の投与量が多いことが欠点であった. 1995年よりこの投与量を減らす目的で Polyethylene Glycol(PEG) に Sodium Picosulfate を混入する方法(以下本法)を大腸内視鏡検査11例,直腸・肛門手術6例 (鎖肛3例,鎖肛再手術1例,ヒルシュスプルング氏病2例)に試みた.前処置は検査や手術の前日午後より開始し経口または経鼻胃管より洗浄液を投与した.従来は洗浄液を平均80ml/kg 投与していたが,本法では平均30ml/kg の PEG に Sodium Picosulfate 0.5ml/kg を混合したものを投与した.従来の方法と比較して本法では投与量は約3分の1となり,投与時間は平均6時間から2.5時間と半分以下となった.洗浄効果は従来の方法と比較して同等あるいはそれ以上であった.本法では小児用量の10倍のラキソベロンが投与されたが副作用,自覚症状は従来の方法と有意差を認めなかった.また投与時間が大幅に短縮されたことにより従来法では25%に不眠を認めたが,本法では就寝前に洗浄液投与は終了しており不眠を認めた症例はなかった.本法は従来法の欠点であった投与量が多いという欠点を補い,良好な腸管洗浄効果を得ており小児大腸内視鏡検査,直腸・肛門手術前腸管処置として非常に有用な方法である.
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萩野 教幸, 岡部 郁夫, 越永 従道, 宗像 敬明, 黒須 康彦
原稿種別: 本文
1996 年 32 巻 6 号 p.
901-906
発行日: 1996/10/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
新生児期における鎖肛11例(高位型6例,中間位型1例,低位型4例)について,その病型診断に超音波検査を用い検討した.本方法では sagittal transabdominal と sagittal transperineal の2方向 scan による恥骨・仙骨・直腸盲端・会陰の描出が可能であり,X 線単純撮影による P-C 線とI線の距離より超音波検査画像上に I 線を設定し,直腸盲端と I 線の位置関係を計測した.その結果,全症例について直腸盲端と I 線との位置関係を明らかにすることができ,明確に低位型と中間位型・高位型の診断が可能であった.さらに,生後12時間以前の早期に診断可能であり invertography では診断不能な先天性腸閉鎖症や倒立位を避けたい先天性食道閉鎖症 (C型) の合併症例でも診断することができた.従って,新生児期鎖肛の病型診断において,超音波検査は invertography に優るとも劣らない有利な検査となりうるであろう.
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大塚 恭寛, 高橋 英世, 岡住 慎一, 大沼 直躬, 田辺 政裕, 吉田 英生, 岩井 潤, 栗山 裕
原稿種別: 本文
1996 年 32 巻 6 号 p.
907-912
発行日: 1996/10/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
小児の先天性胆道拡張症(CBD)に対する経皮経肝胆道ドレナージ(PTCD)につき検討を加えた.当科では過去10年間に, CBD 11例(嚢腫型9例,紡錘型2例)に対して,再挿入2回を含め延べ13回の PTCD を施行したが,これらを検討対象とした. PTCD の適応は,血清総ビリルビン値(TB)が7.0mg/dl 以上の閉塞性黄疸例と,抗生剤治療に抵抗性の胆管炎合併例としたが,内視鏡的逆行性胆管膵管造影法(ERCP)後の上行性胆管炎の予防を目的とした例もあった.方法は,全例で全身麻酔を併用し,右肋間走査による超音波誘導下に目的とする胆管を穿刺し,ストレート・フラワー・ピッグテールのいずれかのカテーテルを挿入留置した.その結果,紡錘型の2例と,肝内胆管の拡張を伴った嚢腫型の1例では,右前枝を穿刺して肝内性にカテーテルを挿入し得た.しかし,肝内胆管の拡張を伴わない嚢腫型の8例では,できるだけ肝門部近傍の肝外胆管を経肝的に直接穿刺してカテーテルを挿入した.減黄効果は良好で,術前は平均11.0mg/dl であった TB が,術後は平均1.2mg/dl と著明に低下していた.カテーテルの留置期間は平均28.0日で,全例,根治手術時に抜去した.穿刺に伴う合併症は認めず,留置中の合併症として,ストレートを挿入した嚢腫型の2例にカテーテルの逸脱を認めたが,これに伴う胆汁性腹膜炎などの重篤な合併症は認めなかった.
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幸地 克憲, 川村 健児, 栗山 裕
原稿種別: 本文
1996 年 32 巻 6 号 p.
913-917
発行日: 1996/10/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
患児は,7歳男児で上腹部痛を主訴に当科入院となった.腹部超音波検査,CT にて胆嚢の位置異常,腫大,頸部の粘膜の隆起を認めた.胆嚢捻転症を疑い,翌日胆道シンチグラムを施行したが,胆嚢に取り込みが見られた.他疾患の鑑別を施行するも異常は認められなかった.入院6日目に DIC-CT を施行したが,胆嚢への造影剤の流入は見られなかった.胆嚢捻転症の確定診断にて,入院7日目に開腹手術を施行した.胆嚢頚部での270°反時計方向の捻転 (Gross B 型) を確認し,胆嚢摘出術を施行した.術後経過は良好で,患児は術後12日目に退院した.胆嚢捻転症は,小児においては稀れな疾患で,本邦報告小児例は自験例も含め38例(男児29例,女児9例)にすぎない.術前診断がついたのは内15例であった.急性胆嚢炎との鑑別が重要であり,本症診断のための臨床所見,超音波検査について考察を加えた.
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黒田 達夫, 佐伯 守洋, 中野 美和子, 村上 研一, 金城 僚, 宮内 潤, 八反田 洋一, 久米 弘
原稿種別: 本文
1996 年 32 巻 6 号 p.
918-925
発行日: 1996/10/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
極型の直腸肛門狭窄を伴った Currarino 症候群の1例を経験したので,文献例62例の検討と併せて報告する.症例は8箇月の男児で高位鎖肛として紹介入院となった.入院後の検査では Currarino 三微として知られる仙骨の下部半欠損,仙骨前の腫瘍に加えて色素の通過によって確認された極型の直腸肛門狭窄が認められた.手術は仙骨前腫瘍を全摘した後,正常部直腸を pull through した.文献例と自験例をあわせた本症候群63例の検討では,本症に伴う直腸肛門奇形は低位型が多く,女児では直腸腟瘻を伴うことが多い一方で,仙骨前腫瘍の病理に間しては,一定の傾向が得られなかった.これらより,本症候群の病因として,仙骨前腫瘍の空間占拠による器官形成期晩期の微小環境の変化が考えられた.
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山田 高嗣, 金廣 裕道, 吉村 淳, 中島 祥介, 中野 博重, 高橋 幸博, 吉岡 章, 豊坂 昭弘
原稿種別: 本文
1996 年 32 巻 6 号 p.
926-931
発行日: 1996/10/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
症例は生後0日の男児.主訴は嘔吐と腹部膨満.妊娠32週の胎児超音波検査にて腫瘤を指摘された.出生後の超音波検査,CT 検査にて腹部に嚢胞性腫瘤を認め,腸管重複症または腸開腹嚢腫と診断し,開腹手術を施行した.嚢腫は回腸の腸間膜側に存在し,これを頂点として回腸が2回転半捻転していたため,嚢腫を含めた回腸部分切除術を施行した.病理組織検査より腸管重複症と診断した.新生児腸重複症の本邦での報告例は,われわれの検索し得た範囲では本症例を含めて113例である.臨床症状はほとんどの症例が嘔吐または腹部膨満を呈する.また,腸軸捻や小腸閉鎖症を合併することが多いので注意を要する.従って,嘔吐や腹部膨満を主訴とする新生児で画像上,嚢胞性腫瘤を認める場合には,常に腸管重複症を念頭におき,診断,治療にあたるべきである.
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大塚 恭寛, 川村 健児, 栗山 裕
原稿種別: 本文
1996 年 32 巻 6 号 p.
932-936
発行日: 1996/10/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
症例は,在胎37週, 2758g で出生した女児.ヒルシュスプルング病の診断にて生後13日目に開腹し,術中迅速病理診にて回盲部より20cm 口側まで神経節細胞を認めず,全結腸型と診断.回腸瘻造設にあたり,木村法に準じて,無神経節回腸と回盲部を切除し,横行結腸を中央部で離断し,15cm の有茎右半結腸と正常回腸の末端部との間に,自動吻合器 (GIA) を3本用いた側々吻合を行って回結腸側々吻合節を作製し,その下端を左下腹壁に固定して人工肛門とした.術後の慢性は軟便から有形慢を維持し,順調な経口栄養と体重増加が得られ,生後9ヵ月目に,無神経節の左結腸を切除し,側々吻合節を Soave 変法にて直腸筋筒内に pull-through した.患児は10歳の現在,極めて経過良好である.
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久保田 良浩, 常盤 和明, 近藤 啓司, 岩井 直躬
原稿種別: 本文
1996 年 32 巻 6 号 p.
937-941
発行日: 1996/10/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
腫瘤性病変と誤認した2例のメッケル憩室の小児例を経験した.1例では,腸重積症整復後に回腸内腔に翻転したメッケル憩室を腫瘤性病変として誤認した.他の1例は,虫垂切除術後の腸重積症で,嵌入した回腸が腫瘤性病変を呈し先進部にメッケル憩室が認められた症例であった.いずれの症例も腸重積症にメッケル憩室が関与しており,メッケル憩室の鑑別診断が治療上重要と思われた.
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金沢 幸夫, 吉野 泰啓, 佐藤 志以樹, 井上 仁, 元木 良一
原稿種別: 本文
1996 年 32 巻 6 号 p.
942-945
発行日: 1996/10/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
気管支性嚢胞は縦隔,及び肺実質内にみられることが多く,皮膚内や皮下に存在することは稀である.今回,われわれは Subcutaneous bronchogenic cyst の1例を経験したので報告する.症例は生後7日の女児.生直後より剣状突起直下の腹壁正中の小腫瘤にきづかれ,当科へ紹介された.腫瘤はポリープ状で大きさは 7×5mm で瘻孔,及び粘液の排出を認めなかった.生後3ヵ月に摘出術を行った.組織学的検索では皮下に1つの大きな嚢胞と多数の小嚢胞がみられ,嚢胞上皮は多列線毛上皮であった.また平滑筋,粘漿混合腺,軟骨がみられ Subcutaneous bronchogenic cyst と診断した.術後2年を経過するが再発はみられない.本症の英文での報告は1994年までに50例みられ,大部分の症例で胸骨上窩に存在し,自験例のごとく腹部に存在した症例はみられなかった.
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大野 耕一, 辻本 嘉助, 中平 公士, 竹内 敏, 春本 研, 中岡 達雄, 塩川 智司, 前川 保雄, 森内 隆喜, 木下 博明
原稿種別: 本文
1996 年 32 巻 6 号 p.
946-951
発行日: 1996/10/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
最近,我々は肺動脈低形成と左側胆嚢を合併した完全型Cantrell 症候群の1例を経験した.症例は第0生日の男児.在胎39週,生下時体重2822g で出生した.チアノーゼと 7×8cm 大の臍上型臍帯ヘルニア,胸骨下部欠損を認め,心房中隔欠損症と動脈管開存症を合併していた.第2生日に開腹したところ横隔腹部心膜欠損,横隔膜前方部欠損,左側胆嚢,腸回転異常症を認めたため,虫垂を切除したのち Marlex mesh を用いて横隔膜と腹壁を形成した.1歳時の心臓カテーテル検査で肺動脈低形成と高度の肺高血圧症を認めた.1歳8ヵ月時に癒着性腸閉塞症のため回腸部分切除術を行い,3歳の現在,軽度の発育障害と精神発達遅滞を認めるが生存中である.
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水田 祥代, 田口 智章, 上村 哲郎, 山田 耕治
原稿種別: 本文
1996 年 32 巻 6 号 p.
952-965
発行日: 1996/10/20
公開日: 2017/01/01
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Hirschsprung 病の診断と治療の本邦における現状を知る目的で,日本全国主要小児外科208施設に1988年から1992年までの5年間の症例のアンケート調査を依頼し,146施設 (70.2%) から回答をいただき,1121例の症例を集計することができたので,10年前の前回の調査結果と比較検討した.発生頻度は1/5544でやや減少傾向にあったが,性別,出生体重,家族発生率,無神経節領域の頻度は前回とほぼ同じであった.他の奇形の合併率は16.3%で前回 (11.1%) より増加し,とくにダウン症,心奇形の合併が増加した.診断は新生児期につけられたものが多くなり,その方法はコリンエステラーゼ染色の普及が著明であった.根治術前の腸炎発生率は前回と変わらず高率 (29.1%) であったが,腸炎による死亡率は著明に減少した.根治術式は Duhamel 法 (Z 型吻合術その他の変法を含む) が最も多く68.5%で前回より増加していたが, Soave 法は20.6%と減少し,Swenson 法は6.4%と前回とほぼ同じであった.なお GIA の使用が著明に増加しており,全手術例の44.0%に使用されていた.術後腸炎の発生率は16.8%であった.死亡率は4.9%で前回 (7,1%) に比べ減少したが,その死因は前回と同様,腸炎による敗血症が主なものであった.全結腸以上に及ぶ症例は,全体に占める割合はやや増加したが,発生率は10年前とほぼ同様であった.全結腸型の治療成績は著明な改善をみたが,小腸型,とくに Treiz band より70cm をこえる症例では死亡率が高く今後の課題である.根治術式としては右結腸パッチを用いた術式が増加傾向にあった.
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水野 大, 加藤 哲夫, 蛇口 達造, 吉野 裕顕, 小山 研二
原稿種別: 本文
1996 年 32 巻 6 号 p.
966-
発行日: 1996/10/20
公開日: 2017/01/01
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奥山 直樹, 山際 岩雄, 小幡 和也, 島崎 靖久
原稿種別: 本文
1996 年 32 巻 6 号 p.
966-
発行日: 1996/10/20
公開日: 2017/01/01
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金沢 幸夫, 吉野 泰啓, 佐藤 志以樹, 井上 仁, 元木 良一
原稿種別: 本文
1996 年 32 巻 6 号 p.
966-
発行日: 1996/10/20
公開日: 2017/01/01
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望月 泉, 三浦 博光, 小泉 亮, 川原田 隆司
原稿種別: 本文
1996 年 32 巻 6 号 p.
966-
発行日: 1996/10/20
公開日: 2017/01/01
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島岡 理, 星 雅人, 舟木 伸夫, 吉田 茂彦, 中村 潤, 志賀 千鶴子, 曽 尚文, 林 富, 大井 龍司
原稿種別: 本文
1996 年 32 巻 6 号 p.
967-
発行日: 1996/10/20
公開日: 2017/01/01
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飯沼 泰史, 岩渕 眞, 内山 昌則, 内藤 真一
原稿種別: 本文
1996 年 32 巻 6 号 p.
967-
発行日: 1996/10/20
公開日: 2017/01/01
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斉藤 浩幸, 内田 孝, 豊野 充, 根本 元, 大橋 裕介, 庄子 賢, 田澤 篤
原稿種別: 本文
1996 年 32 巻 6 号 p.
967-
発行日: 1996/10/20
公開日: 2017/01/01
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中村 潤, 林 富, 島岡 理, 志賀 千鶴子, 三浦 博光, 舟木 伸夫, 星 雅人, 大井 龍司
原稿種別: 本文
1996 年 32 巻 6 号 p.
967-
発行日: 1996/10/20
公開日: 2017/01/01
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佐野 信行, 松本 勇太郎, 浅田 洋司
原稿種別: 本文
1996 年 32 巻 6 号 p.
967-968
発行日: 1996/10/20
公開日: 2017/01/01
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佐藤 智行, 竹下 恵美子, 森田 由羽子, 本吉 直孝, 川本 俊輔, 木村 正樹, 国府田 博之, 村上 穆
原稿種別: 本文
1996 年 32 巻 6 号 p.
968-
発行日: 1996/10/20
公開日: 2017/01/01
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