-
原稿種別: 表紙
2005 年 41 巻 2 号 p.
Cover1-
発行日: 2005/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
原稿種別: 表紙
2005 年 41 巻 2 号 p.
Cover2-
発行日: 2005/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
原稿種別: 付録等
2005 年 41 巻 2 号 p.
App1-
発行日: 2005/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
原稿種別: 付録等
2005 年 41 巻 2 号 p.
App2-
発行日: 2005/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
原稿種別: 付録等
2005 年 41 巻 2 号 p.
App3-
発行日: 2005/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
原稿種別: 付録等
2005 年 41 巻 2 号 p.
App4-
発行日: 2005/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
原稿種別: 付録等
2005 年 41 巻 2 号 p.
App5-
発行日: 2005/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
原稿種別: 付録等
2005 年 41 巻 2 号 p.
App6-
発行日: 2005/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
原稿種別: 付録等
2005 年 41 巻 2 号 p.
App7-
発行日: 2005/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
原稿種別: 付録等
2005 年 41 巻 2 号 p.
App8-
発行日: 2005/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
原稿種別: 付録等
2005 年 41 巻 2 号 p.
App9-
発行日: 2005/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
原稿種別: 付録等
2005 年 41 巻 2 号 p.
App10-
発行日: 2005/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
原稿種別: 付録等
2005 年 41 巻 2 号 p.
App11-
発行日: 2005/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
原稿種別: 付録等
2005 年 41 巻 2 号 p.
App12-
発行日: 2005/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
原稿種別: 付録等
2005 年 41 巻 2 号 p.
App13-
発行日: 2005/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
原稿種別: 付録等
2005 年 41 巻 2 号 p.
App14-
発行日: 2005/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
原稿種別: 目次
2005 年 41 巻 2 号 p.
Toc1-
発行日: 2005/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
今村 洋二
原稿種別: 本文
2005 年 41 巻 2 号 p.
127-139
発行日: 2005/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
秋山 洋, 大井 龍司, 岡田 正, 駿河 敬次郎, 木村 健, 岡本 英三
原稿種別: 本文
2005 年 41 巻 2 号 p.
140-153
発行日: 2005/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
八塚 正四, 土岐 彰, 鈴木 淳一, 真田 裕, 千葉 正博, 五味 明
原稿種別: 本文
2005 年 41 巻 2 号 p.
154-158
発行日: 2005/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
【目的】肥厚性幽門狭窄症(以下, 本症)に対するRamstedt手術は比較的若い外科医が執刀することの多い手術であるが, その術者の実態に関する報告はほとんどない.そこで, 小児外科卒後研修の観点から術者の至適開始時期について検討した.【対象・方法】過去15年間に当科で経験した本症手術91例の術者と第一助手の卒後年数や内訳, 手術時間, 術後合併症などについて調査した.当科の標準術式はRandolph法に準ずる右上腹部開腹到達法で, 術後の経口開始時期は全例翌朝としている.【結果】94件中33件(35%)は卒後5年以上の小児外科専従医, 61件(65%)が卒後5年未満の小児外科専攻医によって行われ, このうち卒後2年目が23件(38%)を占め, もっとも多かった.新生児症例においても25件中15件(60%)を卒後5年未満の小児外科専攻医が執刀し, 卒後3∿4年目が9件(60%)を占めた.第一助手は68件(72%)を日本小児外科学会認定指導医, 26件(28%)を同認定医が務めた.手術の平均時間は卒後年数とともに60分から38分に短縮していたが, 本症特有の合併症はみられなかった.【結論】本学会認定指導医またはそれに準ずる経験者による介助の下であれば, 卒後5年未満の小児外科専攻医も安全に手術を行うことができる.
抄録全体を表示
-
春本 研, 中平 公士, 中村 哲郎, 東 孝, 森内 隆喜, 中岡 達雄, 吉田 達之, 嶋岡 英輝, 安宅 一晃, 永田 昇
原稿種別: 本文
2005 年 41 巻 2 号 p.
159-164
発行日: 2005/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
【目的】先天性横隔膜ヘルニア(以下本症)症例の肺低形成を胎児MRIから評価し, 出生後の臨床経過, データとの間の相関を検討する.またその結果に基づいた治療方針を提唱する.【対象と方法】平成5年12月から平成16年3月の期間で, 胎児超音波検査にて出生前診断された本症24例に対し胎児MRI検査を施行した.T2WI冠状断像において, 健側肺が椎骨のレベルから腹側に連続して描出されるスライス数を計測し, スライス数/胸郭の前後径をHL indexとして算出した.正確な冠状断像が得られ, 重症合併奇形を伴わないisolated CDHの19例を対象とした.全例に統一したstabilizationを施し, 出生後臨床経過との関連を評価し, HL indexが肺低形成の評価方法として有用であるかを検討した.【結果】対象19例の治療成績は生存12例(63%), 死亡7例(37%)であった.出生後ECMO必要例で有意にHL indexが低値であり(p<0.001), また死亡例で有意にHL indexが低値であった(p<0.01).対象19例をHL indexから3群(Group 1 : HL index<0.06, Group2 : 0.06≦HL index<0.13, Group 3 : 0.13≦HL index)に分類した.Group 1では5例全例にECMOを必要とした.救命率は20%であった.Group 2は7例あり, 1例にECMOを必要とした.その他6例は比較的早期にstabilizeされ手術を行った.救命率は57%であった.Group3は7例あり, 病側肺描出例も3例みられた.ECMOを必要とすることなく早期にstabilizeされ, 合併症なくすべて救命された.【考察】胎児MRI検査から得られたHL indexは, 本症の肺低形成の評価方法として有用である.Group 1はECMOを必要とし, 今後胎児治療も考慮すべきである.Group 2は周産期の厳重な治療戦略により救命可能である.Group 3はとくに病側肺描出症例に対しstabilizationの軽減化を考える必要がある.
抄録全体を表示
-
金田 聡, 窪田 正幸, 八木 実, 奥山 直樹, 山崎 哲, 大滝 雅博, 田中 真司
原稿種別: 本文
2005 年 41 巻 2 号 p.
165-169
発行日: 2005/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
【目的】貼付式中心静脈カテーテル固定デバイス(本デバイス)は, 中心静脈(CV)カテーテルを縫合糸の代わりに固定する装具で, 固定糸の瘢痕が醜形として残らない.本デバイスの有用性について検討を行った.【方法】2002年7月から2003年12月までに, 本デバイスを20例に使用した.CVカテーテルは, 刺入部の滅菌テープによる固定と, 縫合用ウィングを本デバイスに取り付け皮膚に貼付することにより固定する.デバイスの交換は2週間毎に, 消毒はポビドンヨードにて1週間に2回行った.本デバイスの使用経験から, 感染などの合併症の有無, 固定手技, 耐久性, 強度などについて検討した.【結果】年齢は, 平均7.8歳(生後27日∿28歳)で, 全症例で小児用の固定デバイスでの固定が可能であった.CVカテーテルの留置期間は, 平均29.5日間(7日間∿122日間)であった.カテーテル抜去の理由は, 十分な経口摂取が可能になり不要になった, 発熱, 両肩痛, デバイス貼付部の皮膚病変が, それぞれ14例, 4例, 1例, 1例であった.カテーテル先端培養は, 皮膚病変の1例が陽性であったが, 発熱症例は全例陰性であった.皮膚病変症例ではデバイス貼付部に膿痂疹を生じたが保存的に瘢痕を残さず治癒した.固定手技, 消毒, デバイス交換に関して, 事故抜去しないように注意を要するが, 手技自体は容易であり, 強度, 耐久性に関しても, 2週間の固定では全く問題を認めなかった.【結論】本デバイスは, コスト面で縫合固定に比べて高価ではあるが, 強度, 耐久性において十分使用に耐えうるものであり, 醜形を残さないという大きな特徴をもつ有用な装具と考えられた.
抄録全体を表示
-
春本 研, 中平 公士, 中村 哲郎, 東 孝, 森内 隆喜, 中岡 達雄, 吉田 達之
原稿種別: 本文
2005 年 41 巻 2 号 p.
170-176
発行日: 2005/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
【目的】胎児期, および新生児期に超音波検査により胆道拡張が発見された症例において, Congenital biliary dilatation (CBD)とBiliary atresia (BA) I-cyst型の鑑別診断が重要である.その鑑別方法として胎児超音波検査, および胆道RI検査の有用性を検討した.【対象】胎児期に超音波検査にて胆道拡張が発見された5症例, および新生児期に黄疸, 白色便などの症状を呈し, 超音波検査で胆道拡張が確認された3症例の, 計8症例を対象とした.【結果】胎児超音波検査においてcystは全例1肝門部に存在(2)経過中大きさの変化がみられない(3)移動性がない, との所見が得られた.胆道RI検査では, (1)RIの腸管排泄が認められた(2)腸管への排泄はみられなかったが, 拡張胆管への排泄は認められた(3)拡張胆管への排泄も認められなかった, の3パターンに分けられた.CBDは(1)が3例, (2)が2例, (3)が1例で, BA(I-cyst)の2例はいずれも3であった.【考察】胎児期および新生児期に胆道拡張が発見された症例に対し, 胎児超音波検査, および胆道RI検査では確定診断に至らず, 術中胆道造影が必要であった.
抄録全体を表示
-
池田 太郎, 越永 從道, 細田 利史, 井上 幹也, 後藤 博志, 杉藤 公信, 萩原 紀嗣, 富田 凉一
原稿種別: 本文
2005 年 41 巻 2 号 p.
177-182
発行日: 2005/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
【目的】学童期における腸重積症は比較的まれであり, これらについての報告例は少ない.今回, 学童期の腸重積症について当院での過去の症例からその特徴について乳幼児の腸重積症を対象にして検討したので報告する.【方法】平成5年1月から平成15年12月までの11年間に日本大学板橋病院小児外科で入院治療を行った腸重積症143例中, 学童期に発症した8例を対象として検討を行った.【結果】症例は8∿15歳(平均11.6歳)で, 男5例, 女3例であった.既往歴には1例が10年前に腸重積症の手術歴を認めた.症状は腹痛が最も多い8例(100%)で, 血便が2例(25%), 嘔吐が2例(25%)であった.腹痛は間歇的なことが多く, 部位としては臍周囲が5例, 右下腹部が2例であった.診断は6例が腹部超音波検査で, 2例が注腸造影で診断された.治療としては, 非観血的整復術が4例で, 観血的整復術(Hutchinson手技)が4例であった.観血的整復術を施行した4例中2例にメッケル憩室を認め, 小腸部分切除を行った.そのうちの1例はメッケル憩室が先進部であり, 腸重積の原因と考えられたが, 他の1例は先進部ではなく偶発症と考えられた.また, その他の症例においては明らかな器質的な疾患を認めなかった.重積形式については回腸-結腸型が5例, 回腸-回腸-結腸型が2例, 回腸-回腸型が1例であった.再発については8例中2例に認めた.1例は生後6カ月時に腸重積と診断され観血的整復術を施行され10年後に再発した症例で, 非観血的整復術で治療され, 以降は再発を認めていない.他の1例は人院中に2度再発を認めたが, いずれも非観血的に整復され, メッケルシンチや大腸内視鏡を行ったが異常を認めず, その後は再発を認めていない.【結論】学童期における腸重積症の報告は少なく, 一般的には器質的な疾患を原因として発症することが多いとされている.今回の検討では器質的な疾患が原因となり発症したのはメッケル憩室の1例(12.5%)のみであり, 他の7例については明らかな原因はなく, いわゆる特発性と考えられた.しかし, 同時期の当院における学童期以前発症腸重積の器質的原因を認めた頻度は0.72%であり, その頻度からは学童期以前に発症した腸重積に比較すると多いと考えられた.また, 症状では腹痛が最も多く, 下血に至る症例は少なく, 虫垂炎との鑑別診断を要すると考えられた.
抄録全体を表示
-
漆原 直人, 長谷川 史郎, 小倉 薫, 宮崎 栄治, 福本 弘二, 古田 繁行, 森村 敏哉
原稿種別: 本文
2005 年 41 巻 2 号 p.
183-190
発行日: 2005/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
【目的】巨大嚢胞性胎便性腹膜炎(GCMP)では, 癒着剥離や出血など手術侵襲の問題から初回手術は嚢胞ドレナージや腸瘻造設にとどめ待機的に根治手術を行うことが多い.我々も多次手術を原則として行ってきたが, 術後管理に伴う合併症や入院期間の長期化など問題も多く, 最近では一期的根治手術を行うようになった.そこで一期的根治手術例と多次手術例を比較し治療法を中心に検討した.【対象と方法】1984∿2004年の問にGCMP16例を経験した.この内, 分娩時の肝損傷により出血性ショックとなった1例を除いた15例を対象とした.I群(多次手術群n=11) : 2001年までの11例で多次手術が施行された.初回手術はドレナージ4例, 腸瘻造設7例であった.初回にドレナージのみ行った4例では, 生後10日以内の術後早期に腸瘻造設あるいは根治手術が施行された.初回に腸瘻造設が施行された7例では, 平均生後52日で待機的に根治手術が行われた.II群(一期的根治手術群n=4) : 2002年以降は5例中, 術前に出血性ショックとなった1例を除いた4例で一期的根治手術が施行された.一期的手術は嚢胞直上の臍上部横切開で開腹し嚢胞壁を切開し内容物を吸引洗浄した後, 創を延長し嚢胞壁外の正常腸管より剥離を開始した.癒着した嚢胞壁や壊死組織はなるべく切除せず電気メスで切開のみ行い剥離を進め一期的腸管吻合を施行した.術式別に手術時間, 出血量, ミルク開始時期, 合併症, 術後のCRPの推移, 中心静脈栄養の有無, 入院期間などについて検討した.なお初回手術が開腹ドレナージのみの症例では2回目の手術である腸瘻造設時又は根治手術時の手術時間, 出血量と比較した.【結果】手術時間, 出血量で両者に有意差はなかった.I群では9例で中心静脈栄養が行われたが, II群では生後9±3日の早期にミルクが開始され中心静脈栄養を必要とした症例はなかった.入院期間はI群130±48日, II群34±14日で, II群が有意に早く退院した.術後合併症は, I群では敗血症4例, 創感染2例, イレウス2例, 腹腔内出血1例, 縫合不全1例で1例が死亡した.II群では軽度の創感染1例と回腸穿孔1例で全例早期に退院した.術後のCRPの推移では, I群に比べII群ではすみやかに低下していた.【結論】最近では, GCMPのほとんどが出生前診断されるようになり, 出生前からの計画的な治療が可能になった.全身状態を十分に考慮しつつ術式を検討する必要があるが, 成熟児で出血傾向の合併がなければ一期的根治手術もメリットが多く考慮すべきである.
抄録全体を表示
-
田口 匠平, 水田 祥代, 田口 智章, 山内 健, 荻田 桂子, 上杉 達
原稿種別: 本文
2005 年 41 巻 2 号 p.
191-195
発行日: 2005/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
乳幼児筋線維腫症(infantile myofibromatosis)は, 新生児, 乳幼児期に好発する稀な間葉系軟部腫瘍である.今回我々は胎児期もしくは新生児期に見つかった筋線維腫を2例経験したので報告する.いずれの症例も体表面に有茎性に発育しており全摘可能であった.本症は一般に予後良好とされているが, 多発型や内臓発生例において予後不良となることもあり, 本症発見時は病変部位の全身的な検索が非常に重要である.また, 組織学的に悪性成分を含む場合もあるため, 術後注意深い観察が必要である.
抄録全体を表示
-
小南 裕明, 久野 克也, 中村 毅
原稿種別: 本文
2005 年 41 巻 2 号 p.
196-199
発行日: 2005/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
肛門重複症は消化管重複症の一型と分類されるが, 報告例は稀である.症例は12歳女児で, 生来便秘傾向であったが, 増悪時に浣腸を行なうことで排便をみていた.便秘を主訴に近医小児科を受診した際に肛門部の異常を指摘され, 当院を紹介され受診した.初診時, 正常肛門背側正常皮膚に小孔を認めた.ゾンデが約2cm挿入可能で, 造影では直腸との交通は認めなかった.痔瘻の既往はなく, 重複肛門管の疑いで摘出術を施行した.瘻孔外口は直径約1cm, 深さは2cmで, 肛門括約筋内に存在し, 正常肛門管との交通は認めなかった.病理組織標本でも, 瘻孔内腔は移行上皮と扁平上皮で覆われ, 一部に平滑筋束を伴うものの神経節は認めず, 瘻孔周辺には肛門腺導管が存在したため, 肛門重複症と診断された.本疾患は比較的稀な疾患であるが, 痔瘻との鑑別が問題となる.本邦報告例の集計と若干の文献的考察を加えて報告する.
抄録全体を表示
-
田中 夏美, 檜垣 淳, 山東 勤弥, 岩瀬 和裕, 尹 亨彦, 三方 彰喜, 宮崎 実, 今北 正美, 上池 渉
原稿種別: 本文
2005 年 41 巻 2 号 p.
200-205
発行日: 2005/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
症例は胎齢26週の胎児超音波検査にて腹腔内嚢胞性病変を指摘された女児, 39週2日, 自然分娩にて出生(出生時体重は3.328g).生後腹腔内嚢胞性病変として経過観察していたが, 生後3ヵ月時に急性腹症をきたし緊急手術を施行.腫瘤は十二指腸と壁を共有しており, 十二指腸重複症と診断, 十二指腸, 胆管, 膵管との交通は認めなかった.可及的に腫瘤切除し十二指腸との共有壁の残存粘膜は焼灼, 病理学的にも異所性胃粘膜を合併した十二指腸重複症と診断.十二指腸重複症においてもこのような急性腹症にて緊急手術に至る症例も存在し, 本症が疑われた場合には診断的意味も含めて, 早期の鏡視下精査および手術を試みるべきと考える.
抄録全体を表示
-
田中 夏美, 窪田 昭男, 川原 央好, 奥山 宏臣, 大植 孝治, 桑江 優子, 中山 雅弘
原稿種別: 本文
2005 年 41 巻 2 号 p.
206-211
発行日: 2005/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
出生前診断された脾原発血管外皮腫の1例を報告する, 症例は目齢0, 男児, 胎生28週で腹腔内腫瘍を指摘され, 急速な腫瘍増大と羊水過少を来たしたため29週3日で緊急帝王切開により出生した.出生直後より腫瘍による著明な腹部膨満と呼吸障害を呈し, 血液検査で貧血と凝固機能の異常を認めたため生後8時間で緊急摘出術を施行した.腫瘍は脾臓原発であり, 病理学検査にて先天性血管外皮腫と診断した.脾臓原発の先天性血管外皮腫は極めて稀な疾患であり, また出生前診断され出生直後にoncologic emergencyを呈した症例の報告はない.
抄録全体を表示
-
東間 未来, 鎌形 正一郎, 広部 誠一, 吉田 光宏, 鳥飼 源史, 志関 孝夫, 玉田 一敬, 林 奐
原稿種別: 本文
2005 年 41 巻 2 号 p.
212-215
発行日: 2005/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
肛門から肝彎曲部に到る管状型結腸重複症の女児を報告する.患児は生後2日目に前庭部からの排便に気づかれた.外陰部にはやや前方に偏位した肛門(肛門皮膚瘻)と腟前庭部に瘻孔(肛門前庭瘻)が認められ, 瘻孔造影によりそれぞれ独立した腸管が肝彎曲部で合流することが確認された.この症例に対し, 我々はPosterior Sagittal Anorectoplastyを採用した.肛門前庭瘻は切除し, 重複直腸の隔壁を切離して1つの直腸を形成し, 肛門形成術を施行した.術後1年1カ月の現在, 経過は順調である.管状型結腸重複症は比較的稀な先天奇形であり, その手術法には一定の見解がないが, 低侵襲の手術が選択される傾向にある.本症例も重複症の大部分は放置して直腸と肛門の形成を行ったが, この術式の妥当性については厳重に経過観察してゆく必要がある.
抄録全体を表示
-
杉山 彰英, 五味 明, 大橋 祐介, 川野 晋也, 千葉 正博, 真田 裕, 八塚 正四, 土岐 彰, 山田 耕一郎
原稿種別: 本文
2005 年 41 巻 2 号 p.
216-220
発行日: 2005/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
過去12年間に経験した小児精巣yolk sac tumor(以下本症)6例を報告する.年齢は4カ月から2歳3カ月(平均1歳3カ月).主訴は全て陰嚢腫大で2例に陰嚢水腫を伴っていた.患側は右側4例, 左側2例であった.手術は全例に高位精巣摘除術のみを行った.臨床病期はStage Iが4例, Stage III 0が1例, Stage IIIBが1例であった.経過観察期間は1年から9年(平均4.8年)で全例生存中である.Stage I術後再発, Stage III 0, Stage IIIBの3例に術後化学療法を行った.本症Stage Iの予後は良好とされているが, 再発・転移の可能性を念頭に置いた厳重な術後経過観察が必要であり, 特に病理組織学的に脈管浸潤を認めるものは注意が必要である.再発の指標には血清AFP値の推移が有用である.また, 再発・進行例に対しては白金製剤を中心とした積極的な多剤併用化学療法が有用である.
抄録全体を表示
-
荒木 夕宇子, 松藤 凡, 西村 奈穂, 草川 功
原稿種別: 本文
2005 年 41 巻 2 号 p.
221-225
発行日: 2005/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
極めて稀な, 新生児の胃原発未熟奇形腫を経験したので報告する.小児期に発見される性腺外未熟奇形腫は予後良好であり, 成熟度に関わらず全摘出で根治することが可能である.われわれは同腫瘍を出生前超音波検査にて確認し, 生後20日目に胃底部後壁の原発部と共に腫瘍を全摘出した.術後2年を経た現在も再発の兆候はない.本症例では腫瘍が巨大であったため, 術前より胃が圧排・伸展され狭小化しており, 充分な容量の残胃の確保が困難であった.術後には胃底部の縫合部狭窄に対してバルーン拡張術を要した.本疾患の良好な予後を考えると, 胃の合併切除は最小限に抑えて術後の機能温存に努めることが大切と考える.
抄録全体を表示
-
石丸 由紀, 木崎 義行, 藤野 順子, 山岸 純子, 大谷 祐之, 高安 肇, 池田 均
原稿種別: 本文
2005 年 41 巻 2 号 p.
226-231
発行日: 2005/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
重症心身障害を有する胃食道逆流症の2例において食道胃分離術を施行した.1例は噴門形成術後の再発例で.1例は初回手術例である.前者において食道空腸吻合部の縫合不全とその保存的治癒後の吻合部狭窄をきたしたが, いずれの症例においても術後の呼吸状態とQOLの改善および体重増加が得られ, 良好な治療効果が認められた.食道胃分離術は胃食道逆流を完全に遮断し症状を解消する術式であり, 重症心身障害児において噴門形成術後の再発例や胃食道逆流症の初回手術法として選択肢となりうる術式である.
抄録全体を表示
-
岡本 竜弥, 佐野 薫, 藤木 真人, 小笠原 敬三
原稿種別: 本文
2005 年 41 巻 2 号 p.
232-236
発行日: 2005/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
1歳8カ月女児, 嘔吐, 下痢, 発熱を主訴に近医受診し嘔吐下痢症の診断にて加療されていた.受診後3日目の朝より急激な腹痛, 腹満を来たし, 皮膚色蒼白, ショック状態となったため近医より総合病院へ搬送され, 腹部X線写真にて穿孔性腹膜炎と診断, 同日当院へ救急搬送された.経鼻胃管挿入後の立位腹部X線写真にて, free airと同時に経鼻胃管の逆α像を認め, 胃軸捻転症に合併した胃穿孔を疑い緊急開腹術を施行, 胃前庭部が左上腹部へ短軸方向に180度捻転し, さらに胃体中部大弯に穿孔を認めた.胃短軸捻転に伴う胃穿孔と診断.捻転整復後穿孔部を切除して縫合閉鎖し, 胃前壁と腹壁を固定して手術を終了した.術後経過良好にて術後14日目に退院した.幼児胃軸捻転症は, 胃管挿入および体位療法などの保存的治療が選択されることが多いが, 穿孔, ショックなどの重篤な経過をとることがあるため, 開腹術の適応を適切に判断することが肝要であると考えられた.
抄録全体を表示
-
須貝 道博, 木村 憲央, 石戸 圭之輔, 棟方 博文, 袴田 健一, 佐藤 宏, 神谷 晴夫
原稿種別: 本文
2005 年 41 巻 2 号 p.
237-242
発行日: 2005/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
15歳, 男子で5歳まで北海道釧路市で生活していた.血痰を主訴とし近医受診し, 胸部X線写真で両側肺野に腫瘤陰影を認めた.腹部CTで肝後区域と外側区域に腫瘤, 石灰化を認め, 血清学的検査で肝ならびに肺多包虫症(以下エキノコックス症)と診断された.Albendazole 600mgを隔月で内服治療後, 肝外側区域+後区域切除術を施行した.術後は血清学的検査で抗体価の減少を認めた.術後もAlbendazole 600mgを隔月で内服投与施行し, 肺病巣の増大や新たな病変の出現はみられなかった.術後3年経過した現在, 元気に学校生活を営んでいる.青森県における肝エキノコックス症の報告例は24例で9例は流行地との係わりがなく原発例である.今後は本寄生虫種の分布が本州に拡大する可能性も否定できず, 北海道からの終宿主動物のイヌやキツネの移動には最大限の対応が必要と考えられた.
抄録全体を表示
-
日本小児外科学会学術・先進医療検討委員会
原稿種別: 本文
2005 年 41 巻 2 号 p.
243-245
発行日: 2005/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
大井 龍司, 仁尾 正記, 神山 隆道, 菅原 恭子
原稿種別: 本文
2005 年 41 巻 2 号 p.
246-253
発行日: 2005/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
佐々木 禎仁, 日高 康弘, 小島 貴志, 田熊 直之, 千石 一雄, 杉森 博行, 稲岡 努, 宮本 和俊
原稿種別: 本文
2005 年 41 巻 2 号 p.
254-
発行日: 2005/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
関下 芳明, 市川 瑞穂
原稿種別: 本文
2005 年 41 巻 2 号 p.
254-
発行日: 2005/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
大川 由美, 佐野 秀一, 岡田 善郎, 服部 司, 岡田 忠雄, 佐々木 文章, 藤堂 省, 伊藤 智雄
原稿種別: 本文
2005 年 41 巻 2 号 p.
254-
発行日: 2005/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
脇口 定衞, 山本 浩史, 樟本 賢首, 西川 眞, 中山 雅人, 高橋 伸浩, 渡辺 麻衣子
原稿種別: 本文
2005 年 41 巻 2 号 p.
254-
発行日: 2005/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
前田 知美, 水本 知博, 縫 明大, 藤兼 智子, 平間 俊憲
原稿種別: 本文
2005 年 41 巻 2 号 p.
255-
発行日: 2005/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
水本 知博, 縫 明大, 平間 知美, 藤兼 智子, 平間 敏憲
原稿種別: 本文
2005 年 41 巻 2 号 p.
255-
発行日: 2005/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
青柳 武史, 神山 俊哉, 藤堂 省, 岡田 忠雄, 佐々木 文章, 有澤 正義, 伊藤 智雄
原稿種別: 本文
2005 年 41 巻 2 号 p.
255-
発行日: 2005/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
藤兼 智子, 縫 明大, 水本 知博, 前田 知美, 平間 敏憲
原稿種別: 本文
2005 年 41 巻 2 号 p.
255-256
発行日: 2005/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
内藤 さつき, 藤堂 省, 佐々木 文章, 岡田 忠雄, 小林 良二, 伊藤 智雄, 太田 聡
原稿種別: 本文
2005 年 41 巻 2 号 p.
256-
発行日: 2005/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
坂東 敬介, 宮本 和俊, 村木 専一, 笹島 唯博
原稿種別: 本文
2005 年 41 巻 2 号 p.
256-
発行日: 2005/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
小池 能宣, 宇根 良衛, 伊藤 美夫, 米山 重人, 今 裕史, 佐々木 彩実, 長尾 雅悦, 喜納 政哉
原稿種別: 本文
2005 年 41 巻 2 号 p.
256-
発行日: 2005/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
中島 翠, 平澤 雅敏, 宮本 和俊, 村木 専一, 笹嶋 唯博
原稿種別: 本文
2005 年 41 巻 2 号 p.
256-257
発行日: 2005/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
-
腰塚 靖之, 浜田 弘巳, 原田 伸宏, 水上 周二, 今村 恵美, 奥田 耕司, 高田 譲二, 勝木 良雄, 辻 寧重
原稿種別: 本文
2005 年 41 巻 2 号 p.
257-
発行日: 2005/04/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー