化学と生物
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48 巻, 4 号
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「化学と生物」文書館
  • 誰が,いつ,どこで?
    遠藤 章
    2010 年 48 巻 4 号 p. 276-280
    発行日: 2010/04/01
    公開日: 2011/08/29
    ジャーナル フリー
    コンパクチン(ML-236B,メバスタチン)とその最初の同族体ロバスタチン(モナコリンK,メビノリン)が発見されたのは30年以上前の1970年代である(コンパクチン同族体をスタチンと総称).ロバスタチンが商業化スタチン第1号として登場してから(1987年)でも20年以上が過ぎた.現在では,その後開発された半合成および合成スタチンを加えた計7種のスタチンが,世界中で毎日約4,000万人の患者に投与され,すでに500万人の命を救ったとされる.スタチンの年間売り上げは3兆円(邦貨換算)を越す.卓越した安全性と薬効が認められたスタチンは,ペニシリンと並ぶ‘奇跡の薬’と呼ばれている.医学と医療に与えたインパクトが巨大なだけでなく,世界の医薬品産業でも史上最大の売上げを記録して,産業界からも注目されている.このような例は百年に幾度もないだけに,ペニシリンの例に倣って(1),発見と開発をめぐる事実を正確に後世に残すのが,筆者に課せられた責務と考える.
海外だより
学界の動き
農芸化学@High School
  • 井上 麻里央, 今吉 真衣子
    2010 年 48 巻 4 号 p. 291-293
    発行日: 2010/04/01
    公開日: 2011/08/29
    ジャーナル フリー
    本研究は,平成21(2009)年度日本農芸化学会大会(開催地 福岡)での「ジュニア農芸化学会」において“最優秀賞”に選ばれた.トビムシは,土壌中に高密度で棲息し,多くの土壌動物の餌となるため「大地のプランクトン」にもたとえられる.本昆虫の個体群動態・食物連鎖の研究は,自由ケ丘高等学校においては1988年から開始されており,長い伝統と多くのデータに支持されている.本研究では,トビムシの生育速度や生存率など,本昆虫の生活史の特徴のいくつかを明らかにしている.
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