化学と生物
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49 巻, 7 号
選択された号の論文の18件中1~18を表示しています
巻頭言
今日の話題
解説
  • 南部 あや, 中江 進
    2011 年 49 巻 7 号 p. 454-460
    発行日: 2011/07/01
    公開日: 2012/07/01
    ジャーナル フリー
    近年,免疫細胞から産生される液性因子(サイトカイン)であるインターロイキン17(interleukin-17; IL-17,別名IL-17A)が免疫の分野で非常に注目を集めている.その理由は,従来知られていた細胞とは異なる新しく同定された免疫細胞からIL-17が産生され,その作用は病原体から身を守るための感染防御に重要なだけでなく,自己免疫疾患やアレルギー疾患で見られる過剰な免疫応答によって発症する疾病にも関わっていることが明らかになり,IL-17を標的とした治療法の開発が見据えられたためである.
  • 石田 喬志, ブラウワー クリスチャン, 杉本 慶子
    2011 年 49 巻 7 号 p. 461-467
    発行日: 2011/07/01
    公開日: 2012/07/01
    ジャーナル フリー
    多細胞生物の細胞の中には,分化の過程において,細胞分裂のための細胞周期から,細胞内のDNA含量を増幅し細胞成長を促進する核内倍加と呼ばれる特殊な細胞周期へと切り替えを行なうものがある.この切り替えのタイミングは,植物ホルモンや細胞周期制御因子,発生シグナル分子などが複雑にクロストークしながら制御する.ここでは,近年の研究成果をもとに,植物がどのようにしてこの細胞周期の切り替えを行ない,そのかたちをつくり上げているかを解説する.
  • 福島 道広, 大庭 潔
    2011 年 49 巻 7 号 p. 468-473
    発行日: 2011/07/01
    公開日: 2012/07/01
    ジャーナル フリー
    北海道のバレイショは,その用途が生食用,加工原料用およびデンプン原料用と大きく3つに分かれており,それぞれほぼ等量利用されている.しかし,デンプン原料用はデンプンが主体となるため,それ以外の成分のほとんどは未利用残渣物として排出されている.これら未利用残渣物には有用なタンパク質や食物繊維が豊富に含まれている可能性が高く,その有効利用をはかるべく未利用残渣物のタンパク質から酵素分解により生産されたのがポテトペプチドである.ここでは,このポテトペプチドの製造方法,さらには動物実験で確認された脂質代謝改善効果や腸内環境改善効果などの生理機能について紹介する.
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