化学と生物
Online ISSN : 1883-6852
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53 巻, 10 号
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巻頭言
今日の話題
解説
  • 再構成アプローチからの発見
    三間 穣治
    2015 年 53 巻 10 号 p. 666-672
    発行日: 2015/09/20
    公開日: 2016/09/20
    ジャーナル フリー
  • 小坂田 文隆
    2015 年 53 巻 10 号 p. 673-680
    発行日: 2015/09/20
    公開日: 2016/09/20
    ジャーナル フリー
    ヒトの脳はおよそ1,000億個もの膨大な数のニューロンが神経回路を形成することにより情報を伝達・処理し,複雑な高次脳機能を発揮する.その神経回路の破綻は,神経疾患や精神疾患などを引き起こす原因と考えられる.したがって,脳・神経回路の動作原理の解明,それに基づいた神経・精神疾患の病因解明および予防・治療法の開発は極めて重要な研究課題である.近年神経科学領域では大きな技術革新が起こり,二光子顕微鏡,Optogenetics, カルシウムや電位に感受性の蛍光タンパク質,ウイルスベクター,脳の透明化,ゲノム編集技術などが開発された.これにより不可能と考えられていた実験アプローチが可能になり,これまで解明できなかった科学的問いに答えることができるようになりつつある.本稿では,神経回路研究に有効な革新的解析技術を概説する.
  • 清川 泰志, 武内 ゆかり
    2015 年 53 巻 10 号 p. 681-688
    発行日: 2015/09/20
    公開日: 2016/09/20
    ジャーナル フリー
    多くの哺乳類は非常に発達した嗅覚をもち,嗅覚を利用して仲間とコミュニケーションをとっていることは古くから知られていた.1991年に,後にノーベル賞が授けられることになった嗅覚受容体の同定が報告されて以来,嗅覚に対する理解は飛躍的に深まり,またその知識を背景として嗅覚を介するコミュニケーションに関しても研究が大いに進展した.その結果,さまざまな不揮発性物質が「フェロモン」としてコミュニケーションに利用されていることが明らかとなったが,揮発性物質を介したコミュニケーションに関する理解は進んでいなかった.本稿では,哺乳類における嗅覚系やフェロモンに関して説明するとともに,筆者らが近年同定したヤギとラットの揮発性フェロモンを紹介する.
  • バイオマスからの化学品・燃料の生産
    蓮沼 誠久, 石井 純, 荻野 千秋, 近藤 昭彦
    2015 年 53 巻 10 号 p. 689-695
    発行日: 2015/09/20
    公開日: 2016/09/20
    ジャーナル フリー
    持続可能な社会へ向かうためには再生可能エネルギーが中心的な役割を果たすことが求められている.そのなかで,バイオマスから液体燃料やバルクケミカルを経済性良く,高効率で生産する技術の開発が期待されている.バイオマスとしては,安定的な供給が可能で,食糧と競合しないリグノセルロース系バイオマスの利活用が望まれている.本稿ではリグノセルロース系バイオマスからのエタノールの製造プロセスについて研究の課題と最新の知見を紹介するとともに,バイオプロセスによるバルクケミカル生産に関する最近の研究例についても紹介する.
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