ヒドロキノン (I), レゾルシノール (II), ピロカテコール (III), ピロガロール (IV) のような多価フェノールのアクリルアミド-
N-メチロール誘導体をI, II, III, IVと
N-メチロールアクリルアミドの反応によって合成した。また過酸化ベンゾイル (BPO) あるいはアゾビスイソブチロニトリル (AIBN) を開始剤とし, これらの誘導体の重合を試みた。I, IIのアクリルアミド-
N-メチル誘導体は重合がきわめて困難であり, III, IVのそれは良い重合性を示した。そこでI, II, およびIVのアクリルアミド-
N-メチル誘導体のOH基をアセチル化して重合を行ったところ, それぞれの誘導体がよく重合した。これらの誘導体の重合性の相違をポリフェノールのOH基との関連において論じた。
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