ポリアミド生成用モノマーとして, 3-(カルボキシメチレン) フタリドから3-(クロロホルミルメチレン) フタリド, 3-(
p-ニトロフェノキシカルボニルメチレン) フタリド, 3-(フェニルチオカルボニルメチレン) フタリドを合成した. これらの活性フタリド誘導体と脂肪族ならびに芳香族ジアミンとの重縮合-開環付加反応を
N-メチル-2-ピロリドン中で行い, 固有粘度が0.33までの新規なポリアミドをほぼ定量的に得ることができた. これらの活性誘導体の中では,
p-ニトロフェニルエステルがもっともよいモノマーであることが認められた. 得られたすべてのポリアミドは, ピリジンや
m-クレゾールを含む広範囲の溶媒に可溶である. 脂肪族系ポリアミドは200℃以下に軟化点を有するが, 一方, 芳香族系ポリマーは300℃までは軟化点を示さなかった.
抄録全体を表示