(
p-イソプロペニルフェネチル) ポリ (α-メチルスチレン) マクロモノマー (PSM,
Mn=8400) を高真空下, 室温においてカリウム鏡 (K) と反応させて, それぞれを単離することには成功していないが, 3種類の高分子開始剤 (K
+- (PSM)
n-K
+,
n=1, 2, 4) を合成した. イソプレン (Is) をこれらの高分子開始剤で重合させて, それぞれの開始剤種に対応する3本腕と4本腕と6本腕の (PSM)
n-
s- (PIs)
2の星型-ブロック共重合体 (
n=1, 2, 4) を合成した. (PSM)
1-
s- (PIs)
2が主生成物であり, その収率は75%以上であった. 三つの (PSM)
n-
s- (PIs)
2のそれぞれについて, PIs組成分布と分子量分布は狭く, 新たに合成されたPIs鎖の腕の分子量は互いに同じ値であった. このような解析結果はPIs組成が異なる三つの試料: SSI-1 (PIs重量比が33%) とSSI-2 (56%) とSSI-3 (85%) について, 同じであった. さらに, 重合に用いたIsの仕込み量に比例してPIs鎖の腕の分子量が増加した. これらの事実より, IsはK
+- (PSM)
n-K
+高分子開始剤によってリビングアニオン機構により重合したと思われる.
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